フランス

文化侵略からオタク文化の受容 -6- マンガの翻訳(日本語→仏語)

先週はベルギー色の一週間だった。 今年2016年は、日本・ベルギー修好通商航海条約が締結され、日本とベルギーが外交関係を樹立してから150年、という記念すべき年なのだ。それで春から(テロ事件発生にもめげず)数多くの行事が両国で開催されている。 ベル…

文化侵略からオタク文化の受容まで -5- 影響しあう作家たち

前回の続きです。質問をいただき、自分の説明の仕方が悪かったなと思いました。お答えしながら進めます。 宮崎駿はメビウスの作品を見て、1980年ころ大ファンになり、のちにメビウスも宮崎を尊敬するようになり、二人は固い友情で結ばれました。そしてついに…

文化侵略からオタク文化の受容まで-4- 宮崎駿とメビウス

アニメといえば日本なら宮崎駿でしょ。 メビウス と宮崎駿 もちろん、かの歴史ある『カルピスこども名作劇場』や『ハウス食品・世界名作劇場』のTVアニメ群も、かつて子供だった私たちの心に根をおろしているけれども、日本で「好きなアニメ作品は?」と聞か…

文化侵略からオタク文化の受容まで-3- 日本アニメ育ちが吹き込む新風キューン(Ahmed Agne)追記:Trappesイスラム化

1. 『聲の形』(こえのかたち)A Silent Voice。大今良時 2.『予告犯』(よこくはん)フランス語のタイトル:Prophecy 筒井哲也 内容 1.胸キュンのKi-oon(キューン)出版 ・風雲児アメッド・アニュ氏 ・相棒のセシル・プロナン嬢 2.「発掘された」漫…

文化侵略からオタク文化の受容まで -2-  マンガの時代 

フランスにおける日本のサブカルチャーの広がりについて、最初に渡仏した1975年から2016年現在までの40年を、個人的にふりかえる試みです。見聞きしたことは多分に狭い範囲のものであり、無知ゆえの誤解や記憶違いなどあるかもしれませんが、ご指摘いただけ…

文化侵略からオタク文化の受容まで -1-日本アニメ・追記:Japan Expo2017小林七郎・須田 正己ほか

前回の記事に関して寄せられた質問への答えと、私の雑感、いわゆる「隔世の感がある」この40年について述べてみたい。 1.鉄腕アトムはどうなの? 2.スポーツもの 3.文化侵略ー日本アニメが9割独占 4.「ドロテ・クラブ」幕引き 追記:Japan Expo201…

フランスで視聴率100%だった日本アニメ・永井豪 追記:2017マジンガーZ&嶋星光壱 +2019年

視聴率100%? フランスにおける日本アニメと漫画事情について、あくまでも当時住んでいた範囲内のことがらに限られてはいるが、思い出を記事にしたことがあった。 cenecio.hatenablog.com cenecio.hatenablog.com そのときマミーさんが 「そういえば、フ…

スティングはホントいい奴 &りゅうせい君のベルギーデビュー 

LeSoir紙 - 私がいつも読んでいるベルギーのフランス語新聞。 これを読んでいるとベルギーのニュースのほか、フランスの話題がしょっちゅう出てくるので一挙両得。先日、スティングがフランスのTVのバラエティーに出ているのを発見した。おわかりだと思う…

金子みすゞアメリカデビューと 水着問題・クロアゲハ

〔前回よりニュースの続き〕 こだまでしょうか、いいえ、だれでも。 待ちに待った金子みすゞ詩の英語翻訳と短い生涯を紹介する本が、美しい挿絵入りでアメリカの出版社から出た。 金子みすゞを知らない人でも、2011年の震災後に繰り返し流れたこちらのCMはご…

恐ろしい事件が続く・子どもたちへの日本語支援取り組み・フランス語になった「ひきこもり」-1-

暗い七月 月末はいつも、自分なりに気になったニュースをまとめている。しかし今日はパソコンに向かったまま、茫然としてしまう。なぜなら凶悪事件とテロ続きの日々なので、神経が疲弊しているからだ。 そして正直に言おう。悲しいかな、慣れ始めている。 ア…

フランスの子どもたちを日本アニメオタクにした番組 「ドロテ・クラブ」Club Dorothée -2-

昨日の続きです。 フランスにおける、日本のアニメ・漫画熱は半端ではない。昨日話題にした『Candy』で育った世代は親になり、小学生や中学生の子供がいるわけだが、この子たちがまたすごい。親からじかに学ぶからだ。二世代にわたる、日本のアニメ・漫画の…

アニメソング Candy~Sailor Moon-1-

『キャンディ♥キャンディ』見たことありませんけど、それが何か? (フランスの広告。1995年) 『ベルサイユのばら』も『AKIRA』も読んだことがなく、日本でもヨーロッパでも肩身が狭いんですが、知っている漫画やアニメもあるんです。こちらマミーさんのブ…

ちょい足しアート・ポケモンGO・アングレーム国際漫画祭

いつも美しいお花とすてきな小噺を紹介してくれる、リチャード・ギアさん。私は「おあにいさん」と呼んでいるが、ギアさんは笑いもギャグもお得意である。ダジャレの連発の不意打ちを食らい、ぶっ飛んだりもする。でも、笑うと心がパッと明るくなり、固くな…

オバマ氏は面接にも呼ばれないかもしれない  Islamophobia テロ関連-3-

オバマ氏は面接にも呼ばれないかもしれない センセーショナルなタイトルだが、正確には次の条件節を頭につけてほしい。 「もしもオバマ氏がフランスに住んでいて、就職活動中の25歳の青年だったら」 (地下鉄シテ駅2016年3月) 就活はまず履歴書を送ることか…

神様からメールで余命を知らされたら?(+Reddevils続報)

神様から余命宣告 ”DIEU EXISTE (神は存在する) IL HABITE A BRUXELLES” (ブリュッセルに住んでいる) という少女のナレーションで始まる映画『神様メール』を観てきた。ベルギー・フランス語映画というくくり。わざわざフランス語映画と言うのは、ベルギ…

もしぼくがシロクマだったらPolar Bear Cat &お風呂絵本

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 もとはイギリスの絵本でCopycatsシリーズの「シロクマ猫」。 1984年に出るとすぐに仏訳されました。当時フランスに住んでおり、翌年には長男が生まれたから、その子の初めての絵本となりました。 Nicola Bayleyの…

輸入した(い)ニッポン語「過労死」「積読」

過労死 とっくに国際語になってしまったKaroshi, それどころかkaro-jisatsu (過労自殺)という言葉まで目にする。Karoshiは2000年はじめころにはすでに英語圏の辞書に載っており、その前から使われていたらしい。寡聞にして知らず、私が実際に聞いたのは前…

猫が釣りをする通り・ モハメド・アリ追悼

モハメド・アリ追悼 モハメド・アリが亡くなって、昨日は多くの人が死を悼み、思い出に浸ったことだろう(Muhammad Ali1942 - 2016) Charles Trainor | The Beatles and “The Greatest”, Cassius Clay (Muhammad Ali) in the Ring, 1964 ボクシングはいかに…

すしブーム さいたまの謎 もしかして埼玉ブーム❓ 追記:2019年 映画『翔んで埼玉』っ❣

3月22日の空港・地下鉄連続テロで、時間が断ち切られてしまい、記憶やできごとの余韻も、有刺鉄線で境界を仕切られた遥かむこうの領域に置いてきぼりにされている。 22日以前はわたしにとって重要で楽しいできごとがいくつも連続してあったのに。まず2…

パリ 最後は山登り

自分の首を持っているのは聖ディオニュシウス、普通「聖(サン)ドニ」と呼ばれている。 この彫像はノートルダム寺院の正面入り口の扉横を飾っている。 うちの子供たちは小さいころ、聖ドニ伝説が大好きだった。サンドニはパリの司教で、殉教し、フランスの…

パリの休日 プチグルメ編 追記:2019年の写真

パリの休日2.プチグルメ編 タイプの違う店を三つ紹介します。 その1.(下に地図あり。一番北の店) 前はワインバーだったが、今ではクラシックなフランス料理の軽食も堪能できる。スープからフォワグラまでいろいろある。英語メニューもあるのでご心配な…

パリの休日 感傷編

今でも朝起きてパソコンをつけるときはドキドキする。また何か事件が起こっているんじゃないかと。ベルギーの人たちの傷は癒えないばかりか、経済的な落ち込みが深刻になっていて、さぞ暗い気持ちで過ごしているのだろうな。それとも原発テロなど心配しても…

次のテロは 怯えるヨーロッパ(+旅行保険で払い戻し)

お陰さまで4月2日、無事帰国しました。たくさんのコメントやメッセージ、ありがとうございました。ブリュッセルの連続テロから10日。たった10日なのに、いろいろなことがあったので、ものすごく時間がたった気がします。ブリュッセルから流れてパリへやっ…

KIRA(キラ)がブリュッセルに現れた日 デスノート・ NARUTO(+KANA出版の紹介)

「デスノート」の新作、今年の秋らしいですね。 ノートが6冊ですって?わお~ わたし わ きら です 今日は、キラがブリュッセルに現れたという話をしたい。『DEATH NOTE』(デスノート)は、ご存じないかたのために簡単に述べておくが、『週刊少年ジャンプ』…