ベルギーの密かな愉しみ

しばらくの間 お休みします。

歴史・観光スポット

アントウェルペン港-1- Red Star Line

レッドスターライン とはニューヨーク(またはフィラデルフィア)とアントウェルペンの間を航海した船舶会社の名前である。1872年設立、1873年に初めてアメリカへ航行し、1935年に株の大暴落を受けて倒産するまで400万人もの人をヨーロッパから「約束の地」…

ブルスBeurs 絢爛のアントウェルペン商取引所

商取引所・ 証券取引所 証券取引所というと、東京やニューヨーク、ロンドンやパリをすぐに思い浮かべると思うが、アントウェルペンは16世紀ヨーロッパの通商と金融の中心だった。私の説明よりもまず下の抜粋部分を読んでいただきたい。 取引所の歴史(ウィ…

肉屋のギルドハウス Vleeshuis

Vleeshouwersstraat 38, 2000 Antwerpen 肉屋ハウスは写真のまん中(奥)の建物で「ブラバント・ゴシック様式」というそうだ。肉屋組合の集会所として1501~1504年に建てられた。建築家は本ブログではしょっちゅう名前の出るHerman De waghemaekere。アント…

広場たち ネロとパトラッシュの教会 追記

始めに小さな広場から シント・ヤンスフリート Sint-Jansvliet 聖ヤン水路広場 日曜市に来て、絵葉書やベルギーの漫画を買ったりした広場だが、この日は花屋が出ているだけで閑散としている。寂しい。 右奥の黄色い建物が、川向うへ渡る歩行者&自転車用トン…

アントウェルペン街角風景7 日本女性のすし職人&カフェ「ルーベンス」とビターバレン

15世紀の小路、古くてとっても狭くて私の好きな道。手前左の角は こんな素敵なレストラン。Restaurant Ulcke Van Zurich Oude Beurs 50, 2000 Antwerpen http://www.ulckevanzurich.be/menu/ 人気店らしい。 ルーベンス博物館の上空に浮かぶ飛行機雲に見とれ…

アントウェルペン 街角風景6. グラフィティの世界

散歩する門 時々方角を間違えて、反対方向に行ってしまうことがある。34番のバスで連れていかれた川べり、Gillisplaats。そこにあった凱旋門。De Waterpoortともいうし、 Porta Regia ともConinckxpoort とも呼ばれている。でも一番おもしろいのはアントウェ…

マーキュリーの杖とアントウェルペン商業学校(追記)

メルクリウス(マーキュリー)の杖 cenecio.hatenablog.com このときにマーキュリーの杖が気になって、調べてみようと思った。 一橋大学の校章にも (下記サイトより引用) http://www.hit-u.ac.jp/guide/outline/emblem.html アントウェルペンの商業学校 当…

高等学校・スタッツ公園 (追記:ランポ氏ブログより 山車など貴重な資料)

王立アテネウム(中高等学校) Het Koninklijk Atheneum Antwerpen アントウェルペン中央駅の近く、トラムやバス乗り場の真ん前にある。 つまりこんなまちなかの、しかもこんなに日当たりのいいところにあるのが中学・高校だなんて!しかも豪華です。王宮み…

アントウェルペンといえば…やっぱり広場でしょう!(夜&Maurice & Dietrich )

フロート・マルクト と そびえるカテドラル またここに戻ってきてしまった。市民も観光客も集まってくるところはやっぱりここ、中心の広場で、この一か月大賑わいだった。 し・か・し! 冬のこの時期は、ほとんど人出ゼロのひとときがある。しかも青空とおひ…

ベギン会修道院Begijnhof と聖心教会堂Basiliek van het Heilig Hart (Berchem)ベルヒェム散歩

女子のみの修道会 これは北西ヨーロッパにしかなく、珍しいのだそうだ。ベルギーのベギン会修道院13件がまとめて世界遺産になっている。特に有名なのはブリュージュとルーヴェンのもので、規模も大きく観光客が絶えない。そこでは女性たちは質素で敬虔な、…

王立美術館地区 と Mampokoでランチ

人民の家 Liberaal Volkshuis Help U Zelve 王立美術館地区にあるこの建物、なんだろうと思っていたら、「人民の家」というらしい。1902年に建てられたアールヌーボー様式で、指定文化財である。 1994年以来シュタイナー学園が使っているということ…

ロッコクス・ハウスRockoxhuis&ペルメーケ図書館 &パナマレンコの作品 追記:2019年12月

相変わらず街を歩いています。ほとんど個人メモです。 天気はとにかく変わる。グルグル変わる。だから空がおもしろい。 それでスヘルデ川を渡って、また向こう岸に行ってみた。 いつも大人気のフリット屋さん MAX 二階席あり。サイズもS,M,Lと選べる。ソース…

アントウェルペンの裁判所とかつての駅「南駅」

謎の建物 王立美術館地区のレストランへ行ったとき、遠くに見えるトゲトゲの、スーパーサイヤ人の頭みたいな建物が気になった。 裁判所だとわかってからは、建築家は誰?と気になるだろう。 パリのポンピドゥーセンターやロンドンのミレニアム・ドームを作っ…

ビアカフェめぐり(フォンスケの場所)・不思議な建物「五大陸の家」・ブラックパンサー

ビアカフェ 第三弾 穏やかな天候が続く。これでいいの?と本当に心配になる。来年しっぺ返しが来たりして。 Quinten Matsijs カフェ・クイントンマセイス.(12月29日の訪問) 今日のビアカフェ、なんとアントウェルペン市庁舎と同じく、450周年をお祝…

がっかりのMAS博物館&マイヤー・ファン・デン・ベルフ美術館『悪女フリート』『キリストと姦通の女』資料2007年

MAS がっかりの博物館 なぜかとまず理由を述べる。旧民俗学博物館(2008年閉館。下に詳しい説明があります)の所蔵品がこちらにあるというので、わざわざやってきたのである。ところが浮世絵10数点以外には他の展示はなく、どうやらお蔵入りになっ…

アントウェルペンといえば… 

アントウェルペンといえば、スヘルデ川だろう! なぜって?アントウェルペンっ子はこう言う。 スヘルデ川をくださったことを神に感謝する。 そのほかのことは全部スヘルデ川に感謝する。 ということで早速行ってきた。行きはトラム(途中、地下鉄になる)で…