アントウェルペンのビアカフェ クルミナトール 

Cafe Kulminator

Vleminckveld 32, 2000 Antwerpen

ビール好きの聖地とも言われ、世界中から客がここにしかない珍しいビールを求めてやってくる。かと思えば地元の人がふらりと立ち寄っては、おしゃべりを楽しむ寛ぎの場でもある。

下の写真は前に撮ったもの。「1月7日までお休みします」と入り口のガラスに貼ってある。

そして待ってました、とばかり、1月8日にお邪魔した。

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前の滞在から8年だ。8年もたったわけだから、店の調度品は8年分古くなっており、したがって女主人の Leenさんも8歳年をとったわけで、だけど、はにかんだような素敵な笑顔は前とおんなじだった。ご主人Van Dyck氏は、600もの品揃えのビールが倉庫のどこにあるか熟知していて、注文に応じて取りにいってくれる。Kulminatorという名前は、世界で最も強いビールの一つをつくるドイツのクルムバッハ( Kulmbach)醸造所からきているのだとか。

凄さの秘密は

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初めに生をいただく。

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カウンターの様子。奥さんはたいていあの向こう側にいて、客の様子に気をくばっている。

非常に有能で何か国語も喋れるし、客対応も神レベルなのだが、控えめで楚々とした立ち居振る舞いが(私の皮膚感覚だが)全然西洋人女性っぽくない。前から知っていたような不思議な感じがある。

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 お店のおすすめが書いてある。もちろんメニューもあるが、電話帳か広辞苑みたいに分厚く、ビールの種類が多すぎて、何を選んだらいいか迷う。好みを言って勧めてもらう。

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次はこれにした。

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猫が気になってしかたがない。このお宅には5匹いるんだって。

8年前は黒猫がいて、貴婦人みたいだと思った。今回も黒猫が出てきたが、同じ猫じゃないと思う。毛並みもあまりきれいじゃなかった。その黒猫はオスだという。人見知りですぐ逃げて行ってしまい、奥に引っ込んだ。

ご主人がなぜか気を遣ってくれて、猫を呼んでくれる。私を見、猫を見、また私を見、猫を呼ぶ。マスター、すみません。大丈夫ですよ。お気遣いなく。

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3杯目。もうこれでやめないとね。

 

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でもおかげで、この子はだんだん慣れてきて、しまいにはこんな可愛いおすましポーズをきめてくれた。

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じゃ~ん!

ありがとう、猫ちゃん。助かったぁ。猫欠乏症だったんだよね~。

 

ご主人は白髪のもじゃもじゃヘアスタイルで、読書家で知識人。たいてい静かに本を読んでいる。フランス語の本も読む。客の注文に応じてビールを持ってくるが、テーブルまで運ぶのは決まって奥さん。あうんの呼吸の連携に感心する。

 

マスター、奥さん、ありがとうございました。また来ますね。