Vleeshouwersstraat 38, 2000 Antwerpen
肉屋ハウスは写真のまん中(奥)の建物で「ブラバント・ゴシック様式」というそうだ。肉屋組合の集会所として1501~1504年に建てられた。建築家は本ブログではしょっちゅう名前の出るHerman De waghemaekere。アントウェルペンで最も古いギルドハウスである。赤煉瓦と白砂岩の横縞がベーコンの赤身と白い脂肪の層を表すらしい。1504年以降は市場としても使われ、食肉をさばいて販売した。50以上の肉屋がここで商売をしていたらしい。
この写真はステーン城から撮っている。両脇の超インパクトの建物も気になるでしょう?事務所ビルなんだけど、それについてはまたの機会に。(*追記)
(天気の良い日の写真をプラス)
通りを渡って近づいてみる。
キリストの架刑像がある。まるで教会を訪ねるみたい。それもそのはず、ギルドは徹底した身分制度と徒弟制度で、自分らの富と権力の保持に努め、子弟はギルド内の者と婚姻を結ぶ。結婚式もここで挙げるのだ。通りもVleeshouwerstraat「肉屋通り」という。
「肉屋通り」とプレートにある。
反対側、建物正面はこちら。
権力と繁栄をほしいままにした肉屋さんだが、1796年ギルドが廃止となり、以降、建物は倉庫や芸術家の工房として使われた。1913年、市がリノベーションし、博物館として使うことになった。現在は音楽博物館「街の音」。アントウェルペン市の音楽の歴史や楽器のコレクションが見られる。
写真は2枚だけアップする。
楽器好きの人にはたまらないだろうな。
ブリュッセルの楽器博物館には比べられないけれども、街と音楽の歴史に焦点を当てる、おもしろい展示だった。
追記: Helvetiahuis en Natiënhuis
両側の建物は1895年のアントウェルペン万博に合わせて建設された。
肉屋ハウスのレンガデザインとしっくりくるように、わざわざ似た煉瓦の色と組み合わせ、すなわち赤と白を選んだそうだ。
inventaris.onroerenderfgoed.be