ブリュッセル証券取引所  と華麗なパッサージュ(ギャルリ・サンチュベール)

書く前からしんみり。

だってブリュッセルはものすごい勢いで変わりゆくから。

この夕陽を浴びて金色に輝く美しい証券取引所の建物にもいよいよ手が入る。

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証券取引所前の階段は、待ち合わせ場所としてシンボル的存在だ。夏などは鈴なりの人で、逆に人を捜すのが難しくないかなと思うくらい。

 

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 この証券取引所前の大通り、 いま人々が普通に歩いているでしょ。ここはCAR FREE CITY CENTER つまり「車乗り入れ禁止道路」。ブリュッセルはヨーロッパで2番目に、市内中心部にカーフリー道路をもうけた都市となった。これが実現するまで実に約20年に及ぶ話し合いがあり、路上ピクニック運動(*)を経て現在に至る。

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証券取引所の前の道、アンスパック通りに立って、右、左を見る。

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*ピクニック:ベルギーの哲学者フィリップ・ファン・パレイス氏が、自動車乗り入れ禁止を求め、日曜日は皆で路上ピクニックをしようよと市民に呼びかけた。新聞記事はフランス語。

http://www.levif.be/actualite/belgique/bruxelles-picnic-the-streets-de-retour-le-9-juin/article-normal-82327.html

参考写真①

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参考写真② オランダ語記事

https://dsocdn.akamaized.net/Assets/Images_Upload/2013/06/09/jksdjs.jpg?maxheight=416&maxwidth=568&scale=downscaleonly

www.standaard.be 写真20枚も!

③参考記事

http://www.lesoir.be/918970/article/actualite/regions/bruxelles/2015-06-25/100000-personnes-pour-feter-l-arrivee-du-pietonnier-bruxelles-photos-et-vi

f:id:cenecio:20170512174351p:plainフランス語

 

http://plus.lesoir.be/sites/default/files/dpistyles/ena_16_9_extra_big/node_1998/13734/public/thumbnails/image/B975928774Z.1_20150629081826_000+GKQ4OUR39.2-0.jpg?itok=2jT_MwgS

 

 

もちろん緊急車両と公共交通機関のバスは例外。

でもこんな中心部に、毎日いつでも車が走らないなんて、なんか不思議な変な感じ。

Fontainas 広場とde Brouckere広場の間、約1キロの距離。

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これはいい話だが、問題はというと・・・ちょっと裏に回ってみる。

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証券取引所裏。今回は写真の撮りおさめと思い、天気をみては何枚も撮っている。

ブリュッセル市はこの建物を観光資源として活用するべく、ビールの殿堂(博物館)を作るのだとか。正面は改造し、博物館入り口をこちら裏側にするらしい。屋根付きの屋上(おそらく緑化)という案もある。

ブリュッセル証券取引所は、ブリュージュアントウェルペン(過去ブログ参照)みたいに古くないけど、パリ証券取引所同様、ナポレオンの命によって設立されたもので、1868~1873年にかけてここアンスパック通りに作られた。ネオルネッサンス様式と第二帝国様式の組み合わせだという。

2000年にパリとアムステルダム証券取引所と統合して、「ユーロネクストブリュッセル」になった。

 

cenecio.hatenablog.com

 次は

ヨーロッパ最古のパッサージュのひとつ Galerie royales Saint-Hubert

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こちらの人は「ギャルリ サンチュベール」と呼ぶ。グランプラスのすぐそば、屋根のある商業用パッサージュで、3本の通りから構成される。合計で230m。その名も

la Galerie de la Reine 女王のギャルリー

la Galerie du Roi 王様のギャルリー

la Galerie des Princes 王子たちのギャルリー

1874年完成。ちなみにこれより古いのは、パリのpassage du Caire1798年、サンクトペテルブルクの Passage (Пассаж)1848年である。

高さ8メートルのガラスの天井から降り注ぐ陽ざしが美しい。劇場や映画館のほか、様々な(高級な)店舗が軒を連ねている。本屋、カフェ、家具インテリア、鞄、香水店などだが、ここでもちょっと残念な入れ替わりが見られる。

チョコレート店が増えているのは、観光客にとってはいいのかもしれないが、たとえば伝統ある有名刃物店が消えてしまった。ある詩人の手記に名前が出てきて、どれどれ、ちょっと見てみよう、なんてもうできないのだ。(チョコレート店多すぎ。←ひとりごと)

 

グランプラス側入り口

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こちらは裏。裏などといっては申し訳ない。反対側の出入り口。

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ギャルリー内部をちょっと見てみよう。

先日紹介したMOKAFE

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世界で最も美しい書店のひとつに選ばれている「トロピスム」(右)

La librairie Tropismes 12月17日の記事でもちょっと紹介した。

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ここに店舗を構えたのが1984年で、その前はBlue Noteというジャズの殿堂であり、市民の出会いの場ダンスホールでもあった。鏡や天井の装飾など、贅沢の極みである。

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入り口で写真を撮る親子。ベルギーを代表する漫画のひとつ、Lucky Lukeと。

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そのほかのお店いろいろ。

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インテリアショップ

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手袋屋

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老舗チョコレート屋コルネ ポートロイヤル、ここのウィンドーはいつもハイセンス。

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おいしいレストランTaverne Passage お薦め!

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お菓子屋さん ダンドワ DANDOY

 

そして寂しいお知らせ。また書店が閉める。

こちらLibrairie des Galeriesf:id:cenecio:20160308153818j:plain

これは12月のクリスマス前に撮った写真。ウィンドーに日本語も書いてあるね。「アートブックストア」文字通り、美術や写真中心。

2015年春には、BS日テレの「久米書店」の収録で、書店員の壇蜜さんが訪れた店。ご主人が優しくてね。いい店だったのに

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閉店売りつくしセールをやっている。信じられない。

 

最後にみなさんに注意を。

このギャラリー脇にあるとっても風情のある小路

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(写真、雨でごめんなさい)

この「イロサクレ」のレストラン地区は、心無い店主のせいで「ぼったくり横丁」という汚名を頂戴しているのだ。「ドイツや日本のガイドブックにまで明記されているぞ、実になげかわしい」という新聞コラムを読んだことがある。しつこい声掛けのところは避ける、事前に評判を調べる、などしてから行ってくださいね。(ここじゃなくてもレストランはたくさんありますし)

でも小路が素敵で、写真を撮る人は多い。

 

🌸 追記;3月11日の旧証券取引所

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 男女賃金格差是正の日、キャンペーン。