リエージュ再訪 8年ぶり 

Liège 

f:id:cenecio:20160417073500p:plain君主司教宮殿(ベルギー観光局)

平均的な日本人で、リエージュと聞いて何か思い浮かぶ人がいるだろうか。

もしかして探偵小説のファンだったら、メグレ警視シリーズで有名なジョルジュ・シムノンの出身地だと思い当たるかもしれないし、歴史が好きな人なら「リエージュの戦い」(第一次世界大戦西部戦線)を思い浮かべるかも。

サッカーの川島選手ワッフルリエージュ風とか、あの有名なの建物を思い浮かべる人もいるかな(「世界でもっとも美しい駅トップ○○」に入る建築物。一番下の過去記事参照)。

リエージュは大学町だから日本からも留学生がいるし、日本語講座もある。

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私だったら、戦争遺跡のバン・エマール要塞(赤い印)が気になる。以前、ここを訪ねた人から話を聞いて、行ってみたいなと思っていた。でも車がないと無理みたい。

君主司教宮殿 Palais des Princes-Evêques

リエージュのおもての顔は宗教都市、リエージュ司教領の首都である。

985年~1794年まで、というのだからびっくり。フランス革命軍が来るまで、ブルゴーニュ公国にさえ支配されたことがなかったのだ。

f:id:cenecio:20160417081452p:plainThe Prince-Bishopric of Liège around 1350.ウィキペディア

君主司教宮殿は

皇子司教の住んでいたところ。現在の建物は16世紀ルネサンス様式のもので、南側のみ18世紀の再建。回廊の柱頭には奇妙な彫刻が施されているが、これはエラスムスの「痴愚神礼讃」に想を得たものといわれる。現在は州政府庁舎、裁判所としても利用されている。http://www.belgium-travel.jp/wallonia/liege.html

 

裏の顔

リエージュは、フランス語圏ワロン地方(ベルギーの南半分)の最大の都市で、重工業の担い手であり、兵器産業でも有名である。

近郊に、拳銃、ライフルなどの武器製造で有名なFNハースタルがある。詳しくはウィキペディアかホームページで。http://www.fnherstal.com/

ヨーロッパ各国の兵器輸出のランキングが毎年発表されるが、ベルギーは軍事用銃器部門ではつねにトップか上位を占めるという記事を読んだ。スウェーデンもそうだが、私たちが漠然と抱いているイメージと現実は大違いだ。兵器輸出は、EU諸国の輸出のなんと三分の一以上を占めるらしい。

  

さて

遊びにきたのではなかった。リエージュ再訪の目的は、ワロン民族博物館 Musée de la Vie wallone を見るため。2007-08年は改修で閉館していた。下調べはやはり、土地の博物館や資料館・図書館に直接あたるのが基本だ。

ここには、ワロン文化圏(ベルギーの南半分のフランス語地域)の生活や歴史を知るために必要なもの、日用品から炭坑関連の道具まで、ありとあらゆるものが展示されている。

建物はこんな風。

f:id:cenecio:20160316171618j:plain入口

13世紀のフランシスコ修道院の建物内に上手に展示スペースを設けている。

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写真の腕が悪すぎて、美しい中庭と回廊、屋根の美しさがわかってもらえない。

自分が腹立たしいが、記念に載せておく。

 

2時間ほど、館内すみずみまで見学。

さあ、このあとは、use-itのいうことを聞いて、いくつか行ってみる。以前にこの記事で予告した。

cenecio.hatenablog.com

USE-IT リエージュ

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何度も言うようだが、これは地元の若者たちが作った若者向けのガイド地図。

 

おお、これがUSE-ITご推奨のワッフル屋さん!

Une gaufrette saperlipopette (Rue des Mineurs 7  4000  Liège)

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USE-IT:列をみてひるむなよ。昔ながらのハンドメイドのチョーおいしいワッフルが食べられるから。

いや、ひるむでしょう。

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できれば並びたくないんですけど。

 

やはりご推奨のパン屋さん

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ウィンドーの絵が可愛い。お花の籐のポットも心にくい。

 

この時点で、リエージュに来て3時間が経過。

ランチ予定の店をめざして歩く。

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第2次大戦でなくなった警察官の碑。右、下から二人目”MAIGRET ARNOLD”という名前が興味深い。シムノンの「メグレ警視」を思い出す。

 

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おしゃれな帽子屋さんに見惚れながら。

 わーい、(*´▽`*)川だ!

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ムーズ川 La Meuse

f:id:cenecio:20160316172946j:plainかっこいい鳥

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そして川のそばに

これがそう?Café Lequet  Quai Sur - Meuse 17, 4000 Liège

おいしい肉団子&フリットが食べられるカフェ&庶民的なレストランというのだが

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これがリエージュ風肉団子。私は1個を注文した。

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素朴な味の肉団子は家庭料理。フリットブリュッセルと比べると落ちる。

団子は自分でほしい個数を注文するしくみ。ワッフルを食べたり、ビアカフェに行ったりすることを考えると、私の胃袋では1個でよい。

それにしても周りのお客さんたち(地元民)、みな例外なくこれでランチしていた。

 

USE-ITお薦めの教会へ向かう。

途中、素敵な小路が!思わず足を止めてしまう。(私は路地オタクなので、毎度あちこち連れまわしますが、お許しを)

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きれいな建物は一つもないのだが、なんともたたずまいが魅力的な小路が多い。

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めちゃくちゃ狭い。太めの人はカニ歩き?お腹がぶつかるかな。

そしてこんな袋小路も。入り口にImpasse de la vignetteと書いてあった。

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うっとり。入ってみたい誘惑をふりきって先に進む。

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迫力の壁絵。

 

どうやら着いたらしい。え~!

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おもちゃのようなレゴブロックのような聖バルテルミー教会 Eglise St-Barthélemy

なんと11~12世紀にかけて建てられたロマネスク様式の教会で、新しく見えるのは10年くらい前に改修工事をしたから。

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(1740年の版画。ウィキペディアより)

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中は特にどうということはない。

「ベルギー七大傑作」の一つと言われるお宝を見ろという。

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指定文化財

12世紀にレニエ・ド・ユイという人が制作した、真鍮製の洗礼盤。キリストがヨルダン川で、ヨハネから洗礼を受ける場面。ありがたく拝見した。

ちなみにこの周りには観光客が10人くらい集まっていた。みなさんお行儀がよく、順番待ちで写真を撮る。

 

USE-ITご推奨のビアカフェにも行った。

Taverne Saint Paul

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Rue St Paul 8, 4000 Liège

地元民で溢れていて、よそものの居心地はあんまりよくない。1800年代の美しい内装には感心したけど。

 

やはり並んでもワッフルを食べることにして、

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シナモン味のワッフルを注文。ブリュッセル風とは違って、固めでほんのり甘く、

とびっきりおいし~い!私はリエージュのファンだもの。

 

リエージュは大学があるから若者が多く、活気がある。町で一番賑やかなのは木曜日の夜だという。金曜には親元に帰るので、木曜は友達と飲んだり食べたり踊ったりして楽しむのだそうだ。

USE-ITをじゅうぶん活用してまちを楽しむには、宿泊が必須だと思った。でも前にも書いたとおり、今回は博物館を見にきたのでね。

 

 ところで

リエージュの観光局は、こんな粋な宣伝ビデオを作っている。

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Réveillez-vous à Liège

鎧の騎士がかわいい。普通はこうした観光キャンペーンビデオは、町の名所や住民を紹介し、解説をつけるくらい。ブリュッセルアントウェルペン共に見たことがあるがつまらなかった。こちらはロマンス仕立てでユーモアがあり、秀作だと思う

 

参考

cenecio.hatenablog.com