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美しくも衝撃的な絵本『虹伝説』
開くやいなや、めくるめく彩色の世界に絡めとられてしまう絵本。
虹を食べる七人の鬼(ゴブリン)」の話です。
私が持っているのは、
虹伝説
ウル デ・リコ (著), 津山 紘一 (翻訳)
1981年2月25日初版 小学館です。
まず開くや
見返しのマーブル模様!!
色の過多に正直、一瞬ひるみます。なに、これ!
扉
子供たちも始めはゴブリンをちょっと怖がりました。
でも、すぐに不思議の世界に引き込まれていきました。
あらすじは書きません。
絵を3枚ほど。
翌日は「できたての虹」が食べられるので、楽しみでしょうがないゴブリンたち。
夢を見ながら眠っているところ。
虹が生まれる谷に着きました。
さて、虹を捕まえようと投げ縄を投げました。
うまく捕まえられるでしょうか。
読んでのお楽しみ!とにかく絵の美しさに最後まで圧倒されます。
著者紹介。これもまた超おしゃれ!
最後のページです。
なんという気品!伯爵ですって。
本名はUlderico Gropplero di Troppenburg。1944年イタリアのウーディネ生まれ、ミュンヘンのアカデミーで学び、以来そこで暮らし、活動しているようです。
ご自身のサイトです。
http://www.uldericoart.it/images/morfeoshow/07_postaccad-7220/big/8005.jpg
続きのお話もあります。(Amazonのサイトから引用)
15年前に発表されたウル・デ・リコの世界的ベストセラー絵本「虹伝説」は、虹を吸いつくす七色の鬼たちが、自然の報復を受けて滅び、自然界に平和が戻るまでを色彩豊かな絵で表現し、人気を博した。この絵本をモチーフにした高中正義のアルバムも発売され、大きな話題を呼んだ。 続編の「白い虹の伝説」では、ひとり残された白い鬼が、地下世界に住む鬼たちを地上に導き、自然界の色という色を搾取して都市に変え、その結果、地球上から自然の色が消えてしまう。自然界に再び色を戻すためには何をしたらいいのか、という非常に現代的なテーマになっている。子供だけでなく大人も、楽しみながら考えさせられるこの絵本も、世界各国で翻訳出版されている。前作同様、高中正義が作曲し、メディアミックス的な展開を考えている。
私は高中正義さんの二枚組LPも自分で買って持っていたのですが、どうも紛失したか誰かのところにあるらしく、見つかりません。残念で仕方がないです。
音楽を聴きながら、虹伝説を楽しんでみるのもいいですね。大きな図書館なら絵本は置いてあるはずです。ただ分類は児童書ではなく、芸術・美術コーナーだと思います。
*参考までに ほかの作品も。
ギャラリー(主にピンタレスト画像)