アントウェルペンっ子はこう言う。
スヘルデ川をくださったことを神に感謝する。
そのほかのことは全部スヘルデ川に感謝する。
水辺はいいな。海でも川でも運河でも、お濠だっていい。水は表情豊かで、ときのうつろい、天候を敏感に反映し、飽きることがない。アントウェルペンにもう一度滞在することがあったら、ぜひともスヘルデ川岸のホテルをと思っていた。
Hotel Antigone
アンティゴーネ・ホテル
川べりに幾つかあるホテルの中から 直感で選んだのだが、本当にいいホテルだった。推奨しておきます。(3月滞在)
河川港湾
アントウェルペン港は欧州三大港のひとつ。ロッテルダムに次いで二番目。(もう一つはハンブルク)
地図からわかるように、日本の多くの港と違ってかなり内陸にうねうねと複雑に入りこんでいる。
ちょっとウィキペディアから写真をひっぱってこよう。
Deurganckdok
ここからヨーロッパの主要な都市へ、川、運河、鉄道、高速道路などを使って簡単にアクセスできるのがアントウェルペンの強みだ。(ロッテルダムも同じ)
日本の主要な海運会社はすべてここに拠点を構え、工場や倉庫あるいはオフィスを持っているという。
また名古屋港と姉妹港提携している。名古屋港は千葉港とともに、世界の貨物取扱量ベスト20に入っているそうだ。
川の風景
テラスで夕焼けを見る
もとは船を納める倉庫。屋根の上に鳥がとまっている。
水辺で刻々と変わりゆく景色を静かに眺める幸せ。ずっと見ていたい。
港の風景
立ち働く港湾クレーンたち。生き物みたいだと過去ログに書いた。
中央奥にクレーン、右の建物は水先案内ビル。
個人所有の船が並ぶボートハーバー
美しい展望レストラン
Zuiderterras / RAS Ernest van Dijckkaai 37
Plateau Royal Jordaenskaai 27
大型客船 バルモラル号
わ~、大きな船が来たぞ。川べりを散歩していた人たちが一斉に声をあげ、ちょっとしたお祭り騒ぎになる。わらわらと集まってきて見上げたり、のぞきこんだり、写真を撮ったりする。
大きすぎて写真に収まらない。動くホテルって本当だった。
ほら、この高さだもの。すぐうちに帰って調べてみた。船名の「バルモラル」は、スコットランドにある宮殿で、今でもイギリス王室が夏のバカンスの住まいとして使っているそうだ。
写真:サイトから
長さ218m、幅28m、乗客数1350人、部屋数710、クルー(スタッフ)510人。
大型クルーズ船を間近で見たことがなかったので、子供みたいに興奮した。でも乗りたいとはおもわないんだよね。
川岸に立つステーン城
さいごに
川岸から見ると
アンチゴーネホテルを前景に、聖パウロ教会の美しい尖塔と屋根が臨める。
日が暮れてますます美しい。
以上、水辺の散歩でした。
🌸個人メモ:文化遺産
inventaris.onroerenderfgoed.be