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輸入したいニッポン語-2- 「積読」"Tsundoku"・エラスムスハウス

前回に続き、また「日本語」の話題。

 

その前に”Karoshi”の補足だが、ゲームまである。個人的には「もう勘弁して」って気分なので、興味のある人だけどうぞ。ネット検索ですぐ出ます。

Karoshi (video game)

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ハラキリ

みなさんはまだあの「シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)襲撃事件」を覚えていらっしゃると思う。悲惨なテロ事件だった。

Charlie Hebdomadaireは風刺新聞で、フランスの国内外の政治を主に皮肉っている。2015年1月7日、自動小銃を持ったテロリストが乱入して、編集長や関係者、風刺画家、警官の計12人が死亡し、約20人が負傷した。

あの新聞の前身は”Hara-Kiri”という名前の、やはり左派で風刺の、でもかなり悪趣味な月刊誌だった。学生だったころ、フランス人から「日本ではまだ”ハラキリ”やるの?」などと何度か聞かれ、嫌な思いをしたものだ。1981年に廃刊。

 

カミカゼ

通名詞化してずいぶんになる。一般に「自爆テロ」の意味で使われているが、下のような使い方もある。

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オランダ語新聞の数独SUDOKU)コーナー。

左から「初級」「中級」「上級」であるが、上級がKAMIKAZEとなっている。

 

輸入したいニッポン語10選

こちら、ハンドルネームきなこさんというオランダ人女性(勝手に推定30代?)のサイトから。(原文オランダ語。なお、Karoshiは飛ばす)

11 Japanse woorden die we in het Nederlands nodig hebben

1.Tsundoku 積読

文字通り、買った本が読まれないまま、たくさんある。一語で言い表せるので便利だから、英語圏ではよく使われていると聞いた。(下にちょっとまとめてある)

2.Komorebi 木漏れ日

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きなこさんのセンス!朝霧のなか、木立から漏れる光がいいんだとか。

3.Irusu 居留守。うしろめたく感じると付け加えている。

4.Hikikomori 引きこもり。若い人がゲームなどに溺れて部屋に閉じこもり、親に面倒を見てもらっている状態。

きなこさんは「若い人」と書いているが、去年オランダ語の新聞記事で、日本の中年男性の引きこもり特集を読んだ。特派員の独自取材で、人物の写真も載せ、生々しいレポートだった。

5.Kuidaore 食い倒れ。食に金を使いすぎ、破産にいたること。

6.Kyoiku mama 教育ママ。子供に高い学業成績を要求し、情け容赦なく勉強させる母親。

7.Age-otori 上げ劣り。床屋に行ったら前よりカッコ悪くなったとき。きなこさんの漢字が違っているけど、もしかしてなにかウケを狙っているのか。

デジタル大辞泉の解説によると、
あげ‐おとり【上げ劣り】

元服して髪を上げて結ったとき、顔かたちが以前に比べて見劣りすること。⇔上げ優(まさ)り。

8.Shinrinyoku 森林浴。森に行ってリラックスし、健康を増進すること。

9.Shibui 渋い

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年代物でかっこいいもの。蓄音機とかクラシックカーとか。

10.Ikigai 生きがい。自分が生きる理由。朝、目覚めてパッと起きあがるときの、その根源となるもの。(←ここ、おもしろいですね)

 

参考までにIkigaiウィキペディアで見てみると、このような解説グラフが。

 

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Ikigai - Wikipedia, the free encyclopedia

おもしろいので皆さんもぜひのぞいてみてね!

 

 Marija Tiurinaのサイト

こちら、イギリスのイラストレーターさんのサイトも、ユーモアたっぷりの絵が可愛くて、説明もおもしろい。

14 Untranslatable Words Turned Into Charming Illustrations | Bored Panda

 

 その中から、日本語だけを抜き出してみる。(マリヤさん、感謝して画像お借りします)

まずきなこさんも挙げていた AGE-OTORI あげおとり

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 Kyoikumama 教育ママ

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わたし的には一番うけた Baku-shan バックシャン(私の年代しか知らない言葉(#^.^#)

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日本俗語辞書から引用

バックシャンとは、後姿が美しい女性のこと
【年代】 昭和初期(大正時代?)   

【種類】 和製英語(英語+独語の合成語) 


バックシャンとは後ろ・背中(背部)といった意味の英語"back(バック)"と、美しいという意味のドイツ語"schoen(シャン:左記は英語表記。独語表記ではschon(oの上にウムラウトが付く)と書く)の合成で、後ろ姿が美しい女性を意味する。ただし、後姿だけが美人(後姿で期待したほど顔は良くない)といったニュアンスが強く、褒め言葉として使われたもんではない(当時、正面から見ても美人という意味の対語:トイメンシャンという言葉もあった)。しかし、シャンという言葉自体が使われなくなり、バックシャンも死語となっている。

 

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”Tsundoku”で盛り上がる

 ポスターがあり、

Minimalist Typography Print Art Tsundoku by DareToDreamPrints

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Tシャツがあり、

"'Tsundoku' Book-lover Japanese Print" T-Shirts & Hoodies by galaxerna | Redbubble

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ハッシュタグもある。

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 ふうん、まあどうでもいいけど、

と思って下へ繰っていったら、わあ、ビックリ(@_@)

Livres anciens, livres rares et livres d'occasion sur AbeBooks.fr

古書・稀覯本のフランス語サイトまでが投稿していた。 

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うちは古書はここの通販で買っているのだ。フランス(語)の本だけじゃなく、世界中の古書を扱っているので、オランダ語の本もここで買う。

積読」を読書好き(bibliophile)の一(いち)形態と捉えているのかな。

 

定着したニッポン語

前回の記事にコメントを寄せてくれたid:iireiさん、「フランス語になった日本語として覚えていたのは、「タタミゼ」=tatamizer 畳のある生活に馴染むこと、というものでした。」(ありがとうございました)

 

今日はちょっとこの辺を紹介してみる。

Bento: 「弁当」もいまやフランス人マダムがデコ弁(型抜きや素材の色を組み合わせてきれいに飾った弁当のこと)を作ってブログに載せる時代。

Bonsai :盆栽もだいぶ前から海外で人気だから、皆さん知っていますね。

Kawaii:「かわいい」は、ことばもコンセプトも若い世代に浸透している。

Ninja:ニンジャ、 驚くような早業の意味でも使われるし、愛称としても。サッカーベルギー代表ラジャ・ナインゴラン(Radja Nainggolan、 1988年生まれ、ASローマ所属)は ”Ninja"と呼ばれて愛されている。先日スウェーデン戦でも得点した。

Surimi:スリミは魚の練り物、またはカニカマをさす。ヨーロッパには20年くらい前に入ったが、特にフランスでの人気と定着度は群を抜いている。

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 Bokeh:写真におけるボケ。ぼやけた領域の美しさ、それを意図的に利用する表現手法も含む。フランス語でもドイツ語でもこの綴りで書く。

 

ほかにも映画をきっかけに入った

Banzai 万歳

f:id:cenecio:20160627122342p:plain今は亡きコリュシュが主演した。

より新しいことばでは

Otaku: オタク。

Barcode( Hair):髪の毛のバーコード。

Nekojita:猫舌。大ヒットした日本の漫画から、ファンが言葉を広めた。たとえばNARUTOはラーメンを食べるとき、フーフー吹いて食べているでしょ。

 

Brexit:イギリスのEU離脱で思うこと

話変わり、Brexit。イギリスが部活でも辞めるかのように、EU離脱を選んだのだ。前日まで、いや当日朝まで、まあそんなことは起こらないだろうと誰もが思っていた(ような)のに蓋を開けてみたら!

今後のことや経済のことは私にはわからないが、とっさに思ったことは、エラスムスはどうなるの?ということだった。

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25 juin 2016(おなじみクロルさんのひとこま漫画)

右の若い女性が老婦人に向かって聞いている。老婦人はニンマリ。

 

下は、残留に投票した人々の年齢別グラフ。

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グラフは下の記事から借りています。

headlines.yahoo.co.jp

 

エラスムス計画

私はずっと羨ましく思っていたのだ。

エラスムス計画 (ERASMUS, European Region Action Scheme for the Mobility of University Students) は、EU における学生の流動化の促進を目指すもので、1987年に設立された。(ウィキペディア

つまりあなたが大学生だとすると、EUメンバー国ならどこの国の大学でも自由に学べ、そこの単位取得が認められる留学制度である。学生や教員たちの交流を奨励し、文化の相互理解を促進し、ひとつのヨーロッパとしての連帯感情を強化するねらいがあった。

EU内の行き来は簡単だし、学費は安いかタダ(登録には多少かかるかも)だし、特殊な医学部のような専門でなければ、たいてい希望する都市や大学に短期留学できる。

イギリス人の若者もこれを利用して見聞を広め、友人を作り、外国で就職もできた。また逆にイギリスの有名な大学、大学院目指してEU中から優秀な学生がやってきていた。実に羨ましい制度なのだ。もうそんな恩恵にあずかれないってこと?

 

エラスムスウィキペディアより)

デジデリウス・エラスムス(Desiderius Erasmus Roterodamus, 1466 - 1536)、ネーデルラント出身の人文主義者、カトリック司祭、神学者、哲学者。

主な著作に『痴愚神礼賛』(Moriae encomium)、『エンキリディオン』(キリスト教戦士の手引き、Enchiridion militis Christiani)、『平和の訴え』など。

エラスムスは なによりも旅する人だった。ヨーロッパ各地を旅しながら、当時の知識人たちと交流を深め、貴重な人脈を築きながら、研究も盛んにおこなった人である。

現在のヨーロッパにもこうした人材がほしい、と願いを込めてプロジェクト名になっていたのだと思う。

 

エラスムスハウス

いろいろな国や土地にエラスムスゆかりのものがある。

ブリュッセルには、1521年にエラスムスが滞在した建物が博物館として残されている。

 

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これは2008年に訪ねたとき撮ったエラスムスの机。

ずっとケータイの待ち受けにしていた。御利益ありそうでしょ。

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Maison d’Érasme

住所:31, Rue du Chapitre,  B-1070 Anderlecht

 

輸入したいニッポン語、またはすでに輸入したニッポン語の特集でした。