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もとはイギリスの絵本でCopycatsシリーズの「シロクマ猫」。
1984年に出るとすぐに仏訳されました。当時フランスに住んでおり、翌年には長男が生まれたから、その子の初めての絵本となりました。
Nicola Bayleyの絵が気に入っています。
猫の空想の世界です。
もし、自分が猫じゃなくてシロクマだったら・・・。
右ページ、少女のセーターがいいですね。シロクマの編み込み模様。
そうしたら氷の坂を、ペンギンや仲間のシロクマとつるーっと滑って遊ぶのになあ。
氷原みたいにまっしろになって
氷から氷へ飛び移ったり
オーロラに見とれたり
何時間だっておいしいお魚を食べられるし
だけど
風邪をひいちゃうかもしれないな。
そうしたらパッとたちまち
いつもの可愛い猫にもどっちゃおう。
蟹ネコ、蜘蛛ネコのほか
オウムネコ、象ネコもあります。
*メモ:冒険家の猫ちゃん
お風呂絵本 -waterproof books / Livres bain-
これだって本と呼んでいいですよね。
長男はフランスで生まれたのでその頃のもの。不思議なことに、30年以上も前のものだというのに全くいたんでいません。
絵本といっても、絵と単語だけの極めてシンプルなものです。4冊ほど並べてみました。今日はこれにツッコミを入れようと思います。 (出版社:collection - Editions Lito)
写真上の左 nénuphar 睡蓮(すいれん)ねえ。単語が難しいです。
右の grenouille カエルはいいとして locomotive も大丈夫。
urne
なんですと?私はこの単語で思い浮かべるものは「骨壺」です。ほかには「投票箱」という意味もあります。この絵では、昔の水入れ、ですかね。
下の段
一番右端 「サイコロ」なら万国共通ですね。
でもその隣の fakir ?なんでしょう?辞書を引くと、イスラム教の行者とか幻術師などと書いてあります。アラビア語だそう。どう考えても小さな子供が必要なことばではないですね。
左から二つ目 jongleur、う~ん、 絵を見れば一目瞭然ですが、これもねえ。
左端は何だろう。はてな?
quille
いろいろな意味があるなか、
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
九柱戯 (きゅうちゅうぎ)
ninepinsボウリングの前身となったゲーム。ナインピンともいう。ボールを転がして9本のピンを倒すもので,中世からドイツやオランダで盛んに行なわれた。最初は土の上でボールを転がしていたが,やがてこの上に幅約 30cmの板を置くようになった。
ほかのページでもあまり子供に必要のない単語が目立ちました。そして日本人向きではもっとなかったですね。いやはや勉強になりました。ちょっとしたカルチャーショックです。
終わり