バングラデシュのテロで思うこと-2-  ISに走る若者たち

狙い撃ち・・・

やっぱり、そうだったの。信じたくなかったが、今はもう疑いようがない。去年から恐れていたことだった。日本の悪夢は始まったばかりかもしれない。

実行犯は現地語を話す若者たちで「外国人と異教徒を殺すために来た」と繰り返した。事務所に人がいると気付くと、日本人を残しバングラデシュ人は出るよう指示。その後、銃声が聞こえた。(下、日経新聞から引用

www.nikkei.com

さらに、バングラデシュのテロ事件の実行犯一人が、昨年10月の邦人殺害に関与した疑いがあるという。(本日付け、朝日新聞)

 

旅行をしていると感じることだが、日本人はアラブ人・イスラム教徒の間ではかなり人気だといえる。旅先としてはエジプトしか行ってはいないのだが、ヨーロッパどこの国にも移民や出稼ぎ労働者や、そしてベルギー・フランスだと留学生も多くいるわけで、皮膚感覚として、友好的な感情、時にとまどうほど強い日本愛(サブカルチャーから)を感じる。そうしたアラブ諸国(民)との大切な関係、国際的にも日本が占めていた稀有な立ち位置もすでに失われたのかもしれない。

 

覆水盆に返らず。

昨年の首相の中東歴訪である。「対イスラム国」対策の支援金(難民支援とは言っているものの)やイスラエル訪問(アラブ人の反発)、強い非難のメッセージなど、あのころ外国の新聞でも「行きすぎじゃないか。そんなに存在感を示したいのか」のような意見が出ていた。危ない橋を渡っているのが見えていたのだろう。

そしてこれからもずっと私は心配する。海外で働く邦人、留学生、ボランティア、ジャーナリスト、観光客、みなの命を危険にさらすことにならないかと。非常な恐れを感じる。

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(テロのあと。3月27日、ブリュッセル)

 

 IS(イスラム国、またはDaesh)に走る若者たち

【ダッカ時事】日本人7人を含む人質20人が犠牲になった飲食店襲撃事件が起きたバングラデシュで、150人以上の若者の行方が分からなくなっていることが6日、警察関係者への取材で分かった。

 一部はシリアやイラクなどに渡って過激派組織「イスラム国」(IS)の活動に参加しているとみられ、ISの過激思想が浸透している事態に懸念が強まっている。

 警察関係者によると、バングラデシュ全土で近年、多くの若者が姿を消しており、親族などが警察に捜索願を提出。警察はこれまで行方不明者の統計を作成していなかったが、首都ダッカでの飲食店襲撃事件を受けて作成を開始した。(Yahoo!ニュースより引用)

若者多数、中東でIS参加か=150人行方不明―バングラ (時事通信) - Yahoo!ニュース

今回の事件で次々に出てくる情報、たとえば人質に「内通者」が複数いたのでは、とか、犯人らはよく訓練され、周到に練られた計画だったなど。知れば知るほど無念さと怒りは募る。

そして上記記事によると150人?!テロリスト候補生がこんなにもいるのだ。もっと多いかも。今後の発表を待とう。

ベルギーではイスラム過激派組織に加わった人数がおよそ500人と言われており、人口比でヨーロッパ最多だそうである。

 

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(テロのあと)

 

犯人の素顔

www.demorgen.be(オランダ語新聞から)

こんな素敵な笑顔の青年。

Nibrasは陽気なやつで、ジョークを飛ばし、女子にも人気だった。なのについ先日、ダッカのレストランで外国人を無慈悲にも殺してまわったのだ。育ちの良いエリート青年がなぜこんなことを。

サッカー好きで、リヴァプール(Liverpool Football Club)のファン。インドの映画女優のファンでもあった。友人たちとの自撮り写真もたくさん公開している。

2014年まで彼女がいたが、どうも破局したらしい。そして突然マレーシアへ留学すると言い出した。年間の学費が9000ドル(8125ユーロ)、これはバングラデシュの労働者の平均年収の6倍という大変な金額である。

ところがマレーシアで彼に大きな変化が起こる。宗教心に目覚め、友人たちからも距離を置くようになり、「永久にさようなら」という言葉を残してキャンパスを去った。IS戦闘員の男のフォロワーだったと大学の仲間は言う。その後、どうやって過激主義に染まり、血の海の殺戮事件を起こすにいたったかは、今はまだわかっていない。(だいたいの訳)

 

 

ラマダン(断食月)の終わりーー Eid al-Fitr。(いい写真がたくさんあります!)

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www.theguardian.com

手の写真はHENNA(ヘナ)という、消える入れ墨のようなもので、アラブ諸国、インドなどで行われる女性のおしゃれ。よくは知らないのだが、移民学校(過去ブログ「移民学校の日々」参照)時代に見せてもらった。ちょっとヒリヒリするんだって。2週間くらいで消えるらしい。

でも、ラマダンの間に、400人もの命が奪われたことを忘れてはいけない。

 

 「ISに走る若者たち」続きます。

次回は母親側から見ます。

 

 

 

おなじみKroll(クロル)さんのひとこま漫画

その1.

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30 juin 2016

私がいつも読んでいるLesoir.beから。

説明なくてもわかりますね。飛行機での旅、50年前と今。

みなさん、夏休みに海外へ出る際は、保険は必ずかけましょう。テロに巻き込まれないまでも、変更を余儀なくされた場合など、払い戻しがありますよ。

私は次に出かけるときは、アラビア語を少し習ってから行こうとマジで思っています。

 

その2.

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27 juin 2016

これも説明はいらないですね。イギリスのビフォア・アフター(Before-After)です。

ブリテン島は北のスコットランドが離れていき、南は二つに別れています。

右=jeunes若者たち,

左=vieux年寄り連中、および plus pauvresより貧乏な人たち。

北アイルランドは、というと、

ご覧の通りです!!

 

終わり

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(ブリュッセルのカフェ、3月)