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キセキの集落 宿根木 佐渡-1-

歴史・観光スポット 日本・日本語

国の重要伝統的建造物群保存地区。(ふ~、長い)

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先日、NHKブラタモリ

『佐渡は「キセキの島」だった!』NHKドキュメンタリー - ブラタモリ「#46 佐渡」を見て非常におもしろかった。タモリさんたちが訪ねたところとは別の地域だが、宿根木(しゅくねぎ)という中世から現存する村も、じゅうぶんキセキ的だと思う。

写真を見てぴ~んときた方がいたら嬉しいな。残念ながら西日本にお住まいの方にはわからない。東日本のJRを利用する方で「あれ、もしかしたら吉永小百合さんのポスター?」と気づいたかたはすばらしい。JRの駅のあちこちに貼ってあった。新潟県「宿根木散策篇」|大人の休日倶楽部:JR東日本

 

そんなわけで行ってきた。(毎日雨降り!!)

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上野ー上越妙高(北陸新幹線)。乗り換えて 上越妙高ー直江津(えちごトキめき鉄道)。直江津から船「あかね丸」で小木港へ。

 

小木港&小木町の栄華

ここはなんといっても佐渡金山・銀山(これは相川町にある。ただいま世界遺産申請中)の金銀の積み出し港として栄えた。北前船の寄港地として、商業を中心ににぎわい、町人文化をしのばせる多くの歴史的建造物が残っている。

小木町が計画的に整備された近世の港町であるのに対し、宿根木(しゅくねぎ)は自然発生的で不整形な町割りの、中世からの港町。廻船問屋や船主のほか、船大工も大勢おり、工業もないわいのひとつだった。小木港に立ち寄った北前船はここで修理されていたそうだ。こうした異質な港町がともに発展し、現在もその歴史的な街並みが見られるのは、まさに奇跡的なことだという。

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(宿根木の家並み。海を臨む小高い丘から撮影)

 

宿根木散策

世捨小路から出ちゃダメ!

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世捨小路(よすてこうじ)は、住人が亡くなったとき、この世とわかれをつげるところ。葬列は必ずこの道を通ることから、観光客にくれぐれもここから入ってほしい、横の風垣(かざがき。日本海の潮風から集落の建物を守るためのもの)から出るように、と念を押された。

私も迷信深いからその通りにした。

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(みごとな風垣)

 

迷路・・・恐るべき高密度の家屋群

川が流れている。それと並行に何本もの小路が並んでいる。そこにびっしりと家屋が張り付いて建っている。解説によると約1ヘクタールに110棟だという。また建物の外壁に舟板や船釘を使ったものなど珍しく、納屋や土蔵なども混じって不思議な光景である。

吉永小百合さんや撮影スタッフたちも迷ったとあったが、方向音痴の私は見事に三回は迷った。

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川の洗い場で

お皿を洗っている人。洗い場はかつて18か所あったという。

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公開民家「三角家」

数年前から民家が公開されている。高齢で大阪に住む娘さんのところに引っ越し、家を町に寄付してくださった深野さんのお宅。これがブログの最初の写真である。

中洲の狭い三角形の土地に、ありとあらゆる工夫を凝らして建てられたから。

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狭いが三角の角もうまく利用している。一階ではトイレやお風呂や台所に。

2階はこのような小さな部屋がある。窓が小さいのは、昔は窓の大きさで税金をとられたから。右の写真の壁が真っ黒なのは囲炉裏の煤である。今、床らしきものがはってあるが、昔は吹き抜けで、真下に囲炉裏があったのだ。

 

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(窓から見た風景。どこをどう撮っても美しい)

 

公開民家「清九郎」

集落の建物はどれも質素に地味に見えるのに、中に入ってみるとあちこちに贅を凝らした内装に驚いたりする。「清九郎」がそうだ。これは廻船主の家で、1850年頃建てられたらしい。

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くぐり戸を入ると広い堂々とした土間がある。それにオマエ(居間)が続く。この写真はオマエで、窓をどうやって開けるか説明してもらっているところ。窓の税金が廃止になったので、清九郎はたちまち窓を大きくした。

このオマエにはりっぱな囲炉裏があるのだが、人が多くて写真を撮りそこなってしまった。

 

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さきほどの窓。

 

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ぴかぴかに輝く溜塗りの柱や板戸、天井など、美しく豪華である。成金趣味でない、質実な豪華さである。写真は載せないが、二階にも大きくて立派な部屋がある。

 

伊三郎の軒下飾り

これは北前船船頭の家だった。軒下の「石」という字が見えるが、この部分は「もちおくり」という。扇形の飾りに姓の「石」の字を彫り込んでいておしゃれだ。生活を楽しむゆとりを持ち始めたことがうかがわれるという。

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現在、一組の客のみ宿泊できるそうだ。

 

長くなったのでいったん終わります。次回に続く。