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福音と銃とメラニア夫人  アメリカ -3-

アメリカ 新聞・TV・ニュースまとめ

トロンプ帝国では大統領が、テロリストの尋問に「水責め」などの拷問を使うと公言していた。もう、なんて世界だ!われわれは映画のシーンを生きているのか。そしてこれがずっと続くのか・・・。

このところ、T大統領のおかげでディストピア小説や映画が話題に上り、ベストセラーの勢いの作品もあるという。

さすがに「水責め」は、マティス国防長官の反対で「断念」したそうだ。次にT大統領は何を考える?くすぐりの刑? 

 

 壁の建設

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「壁なら ホワイトハウスの周りに築いてくれ」

代金はT大統領に払ってもらう。

 

世界の終わりまで2分30秒ーT大統領が進めた時計

世界終末時計(「運命の日」の時計とも)は、核戦争などによる人類の絶滅を午前0時とし、そこまでの残り時間を「零時まであと何分」という示す時計である。

下の写真左のように、紙に描かれた象徴としての時計であり、ルモンド紙によれば、1953年以来もっとも零時に近づいている、ということだ。

 

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出典:L’horloge de l’apocalypse n’a jamais été si proche de minuit depuis 1953

 

 

骸骨が最後のトランペットを吹く

f:id:cenecio:20170128172518p:plain画家Jacques Gamelin

 

トランペット(二人の名前をかけている)すなわち:

TRUMPET=TRUMP+PENCEペンス副大統領

 

福音派

さて、吹く大統領、じゃなくて、副大統領のマイク・ペンスは、共和党の強固な支持層である福音派の人々から尊敬を集めている人物だ。

福音派は穏健なのから過激な派までいろいろあって、私の理解が正しければ、聖書に記された福音のとおりに信仰を実践する、敬虔で保守的なグループである。

 

日本にいるとピンとこない問題だし、ヨーロッパでもキリスト教は形骸化してきており、都市部では教会離れが嘆かれている。フランスやベルギーでも、私の周りには「キリスト教は形式だけ」という人が圧倒的だったし、「無神論者だ」という人には会わなかったが、「不可知論主義者だ」という人にはたくさん出会った。不可知論主義というのは、神の存在を立証することも否定することもできないのだから、神が存在するかどうかを知ることは不可能だという立場。それでも様々な宗教を信じる人々のことは尊重している。(なおポーランド人は敬虔なカトリックが多く、ブリュッセルの教会では、日曜日のミサは4回に分けて行われていた。家族総出でやってくるため、教会に入りきらないのだ)。

 

アメリカは全く別の世界である。アメリカでは宗教勢力図が存在し、選挙を左右するという。前回、共和党ロムニー候補がモルモン教徒と知り、しかも創設者と布教に専心してきた一族出身と聞いたときには、ひっくり返らんばかりだった。なぜなら私は、モルモン教というのはキリスト教じゃないと思っていたから。

実際はどうなんでしょうか。詳しい方に教えていただきたい。

 

インディアナ州知事から抜擢されたペンス副大統領は、家族はアイルランド系カトリックで、もとは民主党支持者だったとか。90年代には、家族でグレース福音教会(Grace Evangelical Church)に通っていたという。

現在は宗教右派のエバンジェリカル・カトリックを自称する。(ウィキペディアによる)

 

 

”Witness”

みなさんは映画『刑事ジョン・ブック 目撃者』(1985年公開のアメリカ映画)をご存じだろうか。私はこれでアーミッシュのことを初めて知り、カルチャーショックを受けたものだ。(写真は当時の映画雑誌から)

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映画をご存じない方のために簡単に。

アーミッシュというのは、キリスト教プロテスタントの非主流派で、ドイツ系移民の宗教グループである。 移民当時の生活様式を守り、電化製品も使わず、農耕や牧畜によって自給自足の生活をしている。ウィキペディアによれば、人口は20万人以上いるとされている。

アーミッシュの少年と母親がある事件に巻き込まれ、刑事(ハリソン・フォード)が二人を守ろうと格闘するサスペンス映画である。とても楽しめるので、見ていないかたはぜひ!

「イングリッシュに気をつけろ」という言葉が忘れられない。イングリッシュというのは、非アーミッシュの人、つまりアメリカ人のことであるから。

 

 

God, guns and gays

パックンのインタビューが参考になるので引用させていただく。

www.buzzfeed.com

 

(略)

僕の故郷のコロラドだって、いっぱいトランプ支持者がいる。

田舎の町は、「God, guns and gays」と英語で言うんだけれど、宗教重視、銃所持支持、そしてアンチ・ゲイ。これが主な政治的イシューであり、主張なんです。

あと中絶は認めない、という。

地下鉄なんかはもちろんなくて、みんなクルマに乗る。そのクルマには「神の思し召しのままに」というステッカーが貼ってあって、カーラジオをつければ、クリスチャンロックや、聖書の言葉が流れ、道の脇には、「最近、神と対話しましたか」と教会の看板がある。ニュースは(保守的な)FOX。そういう世界。


今でも思い出すのは、中学生か、高校生くらいの時だったかな。近くの町が、キリスト教の中でも、すっごく保守的な福音派のコミュニティを誘致したんです。人口を増やすために税率も優遇した。気づけば、郊外の普通の住宅地だったのが、あっという間に、右派の街になっていた。

日本からメディアを通して見るアメリカって、ニューヨークだったり、ハリウッドだったり、都会ばかりだから信じられないかもしれないでしょう? でも、これもまたアメリカ。トランプを勝たせたアメリカなんですよ。

 

バイブル・ベルト( Bible belt、聖書地帯)

f:id:cenecio:20170128185706p:plainウィキペディアから引用。

 

バイブル・ベルトは、プロテスタント、キリスト教根本主義、南部バプテスト連盟、福音派などが熱心に信仰され、地域文化の一部となっている地域。

同様にキリスト教会への出席率の非常な高さも特徴になっている。

社会的には保守的であり、進化論を教えることが州法で禁じられていたことがあるなど、キリスト教や聖書をめぐる論争の絶えない地域である。

ちなみに、オランダ(国土は九州くらいの大きさ)にも、アメリカと規模は違うが、 バイブル・ベルトがある。予防接種などを子どもに受けさせないので、子どもの伝染病がはやったりすると、ニュースに出てくる。移民には住みにくく、白人率が高い。

 

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オランダのバイブルベルト:biblebelt – Partij van de Rede

 

 

毎年6万本のライフル銃が4~10歳の子ども向け

アメリカの恐ろしい現実である。

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顧客の7歳の少女。ゾンビと強盗が怖いと言っている。

My First Rifle | An-Sofie Kesteleyn

↑こちら、可愛い子どもたちが本物の銃を持つ写真集です。必見! 

ベルギー人の写真家、アン・ソフィー・ケステレンさんのサイト。

 

クリケット社は"My First Rifle"シリーズを販売。

男子は水色、女子はピンク。

フランスのARTE局のドキュメンタリでまざまざと見せつけられた現実。

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偶然見つけたドイツ人のかたのツイート。

 

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こうした箱に入って売られているらしい。

銃所有率や死亡数など、ここでは取り上げないが、 言うまでもないことである。

 

 

ハッシュタグ「フリーメラニア」#freemelaniaが気になる  

madame.lefigaro.fr

 

① 15歩下がって後ろを歩くメラニア夫人。

そのように言ったとは思わないが、自分だけさっさと行ってしまうT大統領。

オバマ氏はいつもレディファーストだった。

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②二人の仲を雄弁に物語る写真。

説明はひとこともいらない。

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③メラニア夫人の箱に入っていたものは…

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メラニアさん に大統領夫人は向いていないかもしれません。

たぶん夫が当選するとは思っていなかったのでは…。

とはいっても覚悟を決めて割り切ってやるしかありませんね。私たちはメラニアさんを救うことはできませんから。

例の女性蔑視発言が聞こえたら、母国語でフォアレター(four-letter word)を呟いて、ストレスをためないようにするしかありませんね。

 

終わります。