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銀座といえば「銀座ライオン」
買い物の合間にちょこっと寄って、ビールをいただきます。食事時でなくても、着飾って美しい老婦人がひとりでちびりちびりとグラスをなめている光景が印象的です。
1934年( 昭和9年)4月8日にオープンしました。正式名称
「ビヤホールライオン銀座七丁目店」(旧大日本麦酒ビヤホール)
現存する最古のビヤホールです。
そのころの写真。
1階ホールの様子。
(モザイク壁画に注目!)
戦争が終わり、昭和20年9月11日
「銀座ビヤホール」は 進駐軍専用ビヤホールとして営業再開します。
戦時中の空襲のため、ほとんどのビヤホールは焼失または疎開のために取り壊しており、わずか「銀座ビヤホール」と「横浜ビヤホール」だけが空襲を免れ、「銀座ビヤホール」はこの年の9月11日より、進駐軍専用ビヤホールとしての営業となり、昭和26年12月31日まで一般の人々は入れませんでした。
(こちらにもモザイク壁画。写真が悪くて申し訳ない)
この日は大勢の客のうち、半分以上が中国人観光客の団体でした。必然的に中国を話すスタッフも何人かいて、荷物の置き場を案内したり、給仕したりしていました。。
端っこの席は常連客専用です。みな一人で、本を読んだり、知り合いを見つけてはお喋りしたりして、思い思いの時間を過ごします。
建築に興味のある方のために。
設計は菅原 栄蔵(1892 - 1967)。鉄筋コンクリート造り、地上6階建て地下1階。
横に回ってみると
ここも側面。
↓窓、注目ですね。ここの扉は開きませんが、中をちらとのぞけば誰でもああ、ここに入りたい!あそこに座りたいと思うはずです。
裏に回りました。
あの団体さんぞろぞろの後について一緒に入ってみます。
一階エレベータホールの階段、壁に注目して
さらに踊り場から2階に通じる階段。どこもかしこもおしゃれ。
アールデコ調の抜群のセンスです。
おいしかったな。
みなさん、2杯(2種類)は頼んでいましたね。
お姉さんの制服にも注目。
というわけで、銀座ライオンな一日でした。
夫の話では、家族3人で日本旅行したベルギー人が
「東京でよかったところ?銀座ライオンよ」と答えたそうです。ブリュッセルっ子は、アール・ヌーボー、アール・デコ様式が体に染みついて育つから、他国を旅行しているとき、このような建物に出会うとほっとするのでしょうね。