あおい ふね LE BATEAU BLUE(子どもの領分 最終回) 

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アメリカの作家 マーガレット・ バーディックの絵本です。

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Le bateau bleu Album –

de M Burdick (Auteur)

Gautier Languereau (1 janvier 1991)

 左:フランス語訳

右:原書『カワウソのボビーと青いボート』

 これはさすがに翻訳はないだろうと思っていたら、ちゃんとありました。

日本、おそるべし!

『ボビーとそらいろのヨット』―カエデのもりのものがたり 

マーガレット バーディック (著), Margaret Burdick (原著),

渡辺 茂男 (翻訳)童話館出版 (1995/11)

カワウソのルーくんは ある日 アナグマがやっている「アナグマストアー」のウィンドーで、きれいな空色のヨットを見つけます。

ヨットの左側に伝言がありました。

「ビーバーおじさんの手作りのふねです。

 何かと交換でさしあげます」

 ルーは考えます。ビーバーおじさんはどんなものが好きかな。

森で色づいた落ち葉を集めることにしました。

赤、黄色、橙色の、いちばんきれいな葉を集めます。

(絵は全部ではありません、念のため)

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ルーはアナグマストアーへ持っていって、アナグマおじさんに見せます。

するとおじさんは首をふります。「ビーバーさんは喜ばないよ」。

ルーはがっかりしました。前にお母さんにあげたらすごく喜んでくれたのに。

「だって冬がくるころには、葉っぱは色がなくなってしまうだろ。君には青いヨットがあるが、ビーバーさんには何も残らない」

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「たしかに、いい交換じゃないね」ルーは納得します。

次にルーは楡の木の枝を集めて束にし、それを持ってきました。

「見て。いい楡の枝でしょう。きっとビーバーさんはおいしいっていうよ」

でもアナグマおじさんは言います。

「かじったらなくなるよ。君にはヨットが残るけどね。ほら、枝と引き換えにおいしいさかなをあげよう」

ルーは魚を家に持ち帰り、家族みんなでおいしくいただきました。

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それから水遊びの時に見つけた色とりどりのきれいな石を集めました。

ところが乾いてしまうときれいでも何でもなくなってしまうのでした。

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森のいろんな動物たちが集まって、ウィンドーの青いヨットをみています。

ルーは沈む夕日を見ながら考えます。

ずっと長く喜びが続くものってなんだろう。

夜、ルーは青いヨットの夢を見ました。

金色の夕陽を浴びて 湖面を滑るように走るヨット。

ヨットの帆の色は落ち葉色

そして月が遠くで、丸くてすべすべの石みたいに輝いています。

 

次の朝、ルーはもう何をすべきかわかっていました。

絵の具道具を出し、ゆうべ見た夢を思い起こすのです。

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すばらしい絵だね。きっとビーバーさんも気にいってくれるよ、

そうアナグマおじさんが言いました。

 

それからこうなりましたよ。(このあと文字テキストなし。絵だけです)

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(おしまい)

 

さてどうでしたか。

ルーは何にするのかと最後までドキドキしました。

また絵が優しいタッチでほんわかしていいですね。絵の細部にもいろいろな発見があって、可愛い動物があちこちにいます。

著者についてはまったく情報が得られませんでした。

ですがこんなサイトを見つけ、興味深く読みました。 

マーガレット・バーディック -子どもの心を理解するための絵本データベース|鳴門教育大学

このサイトについて

子どもの心に関する絵本の主題別検索ができます。
絵本名や作家名,画家名,出版社などの絵本の基本的書誌項目に,具体的内容をあらわすストーリーや主人公の性別,年齢層も付け加えられています。絵本の内容はさらに分析され,6個の大主題とそれに連なる280の主題で分類され収録されています。

大主題は「生活と自立」,「自我・自己形成」,「友達・遊び」,「性格」,「心」,「家族」です。
収録の絵本の大部分は児童図書室に所蔵し,閲覧利用できるようになっています。データの修正や更新も行う予定です。
データベースの詳細については,「絵本の心理学-こどもの心を理解するために」(佐々木宏子著 新曜社 2000)を参照してください。

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ひとまず 我が家にある本のうち 半分は見ました。

書棚の奥から取り出すときのドキドキ感が 今もう懐かしく思います。

長らくありがとうございました。

 
2016年5月28日~2017年4月13日まで、うちにある様々な子どもの本を扱いました。