高橋留美子さんグランプリ受賞㊗&松本大洋氏のポスターが人気!追記:バットモービルも到着

今朝はこのニュースに大喜び!

高橋留美子さんが、アングレーム国際漫画祭でグランプリにノミネートされていたのだが、見事グランプリを受賞した。この漫画祭は欧州最大のもので今日24日から27日まで開催される。2015年の大友克洋氏に次いで最高の賞に輝いた。

アングレームの公式サイトからのお知らせは、顔写真じゃなくイラストなのが笑える。

https://pbs.twimg.com/media/DxnT7FDX4AErR0m.jpg:large

 

今朝の共同通信の記事 

高橋留美子さん仏でグランプリに アングレーム漫画祭 - 共同通信 | This Kiji

引用

【パリ共同】フランス南西部アングレームで開かれる欧州最大規模の漫画の祭典、第46回アングレーム国際漫画祭は23日、漫画の発展に大きく貢献した作家に授与する功労賞「グランプリ」に「うる星やつら」や「めぞん一刻」などの作品で知られる高橋留美子さん(61)が選ばれたと発表した。

 漫画祭の主催者は高橋さんの作風について「出るくいは打たれる(日本)社会で、アウトサイダーや変人を前面に押し出し、彼らにもチャンスがあることを示そうとこだわった」と指摘。多くの作品はコメディーと見せかけて、極めて進歩主義的だと評価した。

 

ノミネートは3人だった。こちら↓ ちょっとドキドキしてたけど今年はイケる気がしていた。だから本当に嬉しい!

f:id:cenecio:20190118104205p:plain 高橋さん応援の人の熱いツイート

ちょっと熱くなっているのは、私の考え過ぎかもしれないが、過去記事でも触れた「批判」が関係している。

 

(↓高橋留美子作品が出てくる過去記事の一部。他にもあるが)

マンガの仏語訳 反転した世界を楽しむ セーラームーン&紅の豚&らんま1/2 ロマン・ユゴー - 

文化侵略からオタク文化の受容まで-3- 日本アニメ育ちが吹き込む新風キューン(Ahmed Agne)追記:Trappesイスラム化 - 

f:id:cenecio:20161022143650j:plain

 (↑うちにある3冊。『らんま1/2』仏版は1994年発行)

すなわち「ノミネートはどうして男性ばかり?」という批判。欧州でも日本でも優れた女性作家はたくさんいるのに。日本は特に宝庫だと思う。

2年前はリヤド・サトゥフ(Riad Sattouf、 1978年生まれ、フランス)という漫画家が ”自分がノミネートされているようだが、自分の代わりに高橋留美子やほかの女性作家を入れてくれ”とFACEBOOKに書いて話題を呼んだ。

 

愛される高橋留美子作品

1990年代半ばに滞在していたフランスで、当時小学生だった子どもたちと一緒に、日本の漫画・アニメを「学習」した私である。自分の子ども時代は漫画やアニメがほぼ禁止だったので。

ナビゲーターは、TVのドロテクラブフランスの子どもたちを日本アニメオタクにした番組 「ドロテ・クラブ」Club Dorothée -2- - 

f:id:cenecio:20160717163503j:plain

らんま1/2』の人気はすごかった。前の記事にも書いたのだが、高橋留美子の作品は日本文化への導き手となり、多くの若いフランス人に日本への興味を募らせることになった。

作品には、日本家屋の家に住むクセのある変な人たちがたくさん登場する。日本の家具や食事や学校生活、独特なルーティーンなどは珍しく刺激的だったろう。しかしギャグや笑い、ドタバタなどはむしろ普遍的だし、ストーリーは予想もつかない展開を見せるので読みだしたらやめられない。

高橋留美子というよき先生から多くを学び、「予習」をばっちり済ませた若いフランス人は、日本へ来て困ることはあまりなかったと言っていた。それどころか

「朝、長ぼうきで外を掃除しないんですか」とか

「学校の”下駄箱”、見たいです。ラブレター入れたことありますか」などと

質問を浴びせられ、受け入れ先の家庭はさぞかし困っただろうなあ。

 

ベルギー仏語紙

「マンガ家ルミコ・タカハシは グランプリを受賞した史上二人目の女性作家(*)

f:id:cenecio:20190124185749p:plain

一人目は2000年の受賞者フロランス・セスタックFlorence Cestac - Wikipedia

《参考》フランス リベラシオン紙 良い記事

next.liberation.fr

 

楽しいツイート。愛に溢れている。

f:id:cenecio:20190124165404p:plain

https://twitter.com/_comixtrip/status/1088147910620078083

 

高橋作品の連載(日本)とフランスでの出版年がわかるリスト。

BIBLIOGRAPHIE :

1978 - 1987 : Urusei Yatsura (うる星やつら) (34 tomes)
Dernière parution française : Glénat 2005-2008

1980 - 1986 : Maison Ikkoku (めぞん一刻) (15 tomes)
Dernière parution française : Tonkam/Delcourt 2007-2009

1984 - 1994 : Mermaid Forest (人魚の森) (3 tomes)
Dernière parution française Glénat : 1998

1987 - 1996 : Ranma 1/2 (らんま1/2) (38 tomes)
Dernière parution française Glénat : 2017-en cours

1987 – 2007 : One-Pound Gospel (1ポンドの福音) (4 tomes)
Pas de parution française

1994 : La tragédie de P (Pの悲劇) (1 tome)
Dernière parution française Tonkam : 2004

1996 – 2008 : Inu-Yasha (犬夜叉) (56 tomes)
Dernière parution française : Kana 2002-2014

1999 : Le chien de mon patron (専務の犬) (1 tome)
Dernière parution française : Tonkam 2004

2005 : Un bouquet de fleurs rouges (赤い花束) (1 tome)
Dernière parution française : Tonkam 2007

2009 – 2017 : Rinne (境界のRINNE) (40 tomes)
Dernière parution française : Kazé 2010-en cours

Recueil d’histoires courtes :
Rumic World 1 or W, Delcourt 2016 (1 tome)

www.bdangouleme.com

 

松本大洋さんのポスター

私は『Sunny』しか読んだことがなく、『ピンポン』は映画しか知らないのだが、とにかくポスターがすばらしいと思っている。今年、アングレーム国際漫画フェスティバルは三種類(三人の作家さん)のポスターを用意した。松本さんのはこちら。

https://pbs.twimg.com/media/Dv6_CIYXgAIHXZ0.jpg:large

これはカタログの表紙用。

https://pbs.twimg.com/media/DqcHzVqXQAAhU5z.jpg:large

 

パリの地下鉄プラットフォーム。 

今日はここまで。取り急ぎまとめました。

みなさんも何か思い出があったら書いてくださいね。

また次回!

 

🌸追記:アングレームバットモービルが到着した。誰でもここで写真を撮れるらしい。我が家は夫と息子が、1995年のパリの自動車ショーへ、わざわざこれを見にいっている。

松本さんも到着!