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ツェッペリンからプラチナエンドまで 追記:オランダ労働許可(2016年7月16日、10月)

ベルギー フランス オランダ 新聞・TV・ニュースまとめ アート・文化全般 日本アニメ・マンガ

6月も終わりですね。

いつも月の終わりはニュース記事を選んでいます。

 

目次

1.『天国への階段』訴訟

2.オランダの労働局から通達

3.ベルギーのパスポート

4.おすすめ日本のマンガ10選

 

1.盗作ではなかった

 先月取り上げた訴訟記事、つまりレッド・ツェッペリンの『天国への階段』が盗作であると訴えられていた件、

cenecio.hatenablog.com

盗作ではないと勝訴し、めでたしめでたし。6月23日付けの記事はこちら。

www.theguardian.com

 

2.日本人はもはやオランダの労働市場で自由には働けない

なんのことかさっぱりわからない人が大半だと思うが、以前「働ける」という記事を書いたので、今回の移民局の新しい決定も一応伝えて訂正しておく。

cenecio.hatenablog.com

過去記事にあるように、1875年に結ばれたオランダ・スイス間の条約、1912年締結の日蘭通商航海条約、この二つの条約により、スイス人がオランダの最恵国待遇(英語 most favored nation treatment)を受ける国民なら、日本人も同じように扱われる。スイス人と同じように、オランダで自由な賃金活動ができる、というもの。

こうして6万ユーロの罰金を受けずにすむ判決が出たことで、当時オランダでは話題になった。100年前の条約を持ち出した弁護士の腕もすごいけれど、その条約がまだ生きているだなんて、私はむちゃくちゃ感激したものだ。

しかしそう甘くはなかった。

このほどオランダ・スイス間条約が無効となり、したがって日本・オランダ間の条約も無効になる。もはや最恵国待遇条項が存在しないことに。2016年10月1日施行とある。

Nieuws | Immigratie- en Naturalisatiedienst(発表全文、オランダ語)

 

f:id:cenecio:20160630161254j:plain

写真:イクセル地区にある旧ラジオ局 Maison de la Radio de Belgique(1930)

 

追記:2016年10月

www.portfolio.nl

 

 

3.ベルギーのパスポートは150ユーロ

私は以前ブリュッセルの南側、イクセル(オランダ語:エルセーヌ)という地域に住んでいた。住所がそこだというと「わあ、チョー高級住宅街じゃん」と言われたものだが、それは間違っている。この地域は大変広く、さまざまな顔を持つ。

私の住まいはその端っこ、「マトンゲ」と呼ばれるアフリカ人地区であった。大使公邸や外務省関係の人、お金持ちのアメリカ人、フランス人、イギリス人、オランダ人の住むところは、ずっと南側に位置し、美しい住宅街がどこまでも広がっている。

今、そこに住むイギリス人らが、(その隣のユックル地区やワーテルローでも同様の動きがあるようだが)あのBrexitの国民投票のあと、イクセルの役所でベルギーのパスポート取得の手続きをすすめようとしている。

deredactie.be

長くブリュッセルに住み、働いていて、家族も子供もいるようだと、先行きの不透明なイギリスに帰ることは考え難いということらしい。

ベルギーパスポートを取るのは難しくないのか。イギリス人がベルギー人になるための条件とは?

・5年以上住んでいる

・公用語三つ(仏・蘭・独語)のうち、一つがじゅうぶんに操れる

・ベルギー社会に溶け込んでいる

・経済力が証明できる

あそこに住むイギリス人ならどれも楽々クリアできる。言語に至っては、上記3か国語のほかスペイン語や中国語まで話せる人にも出会ったことがある。ヨーロッパの中心(ブリュッセル)で働くコスモポリタンなイギリス人の不安はよくわかる。

 

 

4.漫画

はてなのみなさんの中には、漫画に詳しいかたが多いようだが、私は全然・・・。ヨーロッパに行くと結構笑われる。あるとき、モロッコ出身、ブリュッセル在住の若き女性弁護士が

「PLUTO読んだわ。よかったよ!あなたは読んだ?」

「ううん、読んでない」

「マジで~!私ね、AKIRAに出会ってから人生変わっちゃった。AKIRAはわかるよね?」

「わかるけど、読んでない」

「は~。あのね、あれは古典だから」

だいたいこんな感じ。わかってる。私だってAKIRAは読まなきゃと思っている。

そういえば、実写版「AKIRA」の監督を「スター・トレック BEYOND」のジャスティン・リンにオファーしているという記事を読んだっけ。

 

4.Le Monde紙から教わる最近の日本マンガ

フランスのLe Monde紙といったら、インテリの読む新聞で、フランス語が難しくて、学生時代はへこんだものだ。ときどきWEBでのぞいてみると、今や日本のマンガ紹介をやっている。なんとまあ、時代は変わったものだ。

過去記事でも一度取り上げたのだが、「クリスマスの贈り物にもいいし、休暇中に自分で読んでもいい漫画10選」あらためてここに載せる。

みなさんは全部知っているか、何冊か読んだりしたのだろうか。

もちろん私は一冊も。

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Dix mangas à lire ou offrir à Noël

フランス(語圏)の出版社 、恐るべし。マンガ部門を持つ出版社も多ければ、翻訳者の層も厚く、活気があるどころか、競争が激しくて戦国時代に突入しているようだ。

 

 

プラチナエンド紹介の記事

www.lemonde.fr

あの二人がまたタッグを組んだ。大場つぐみ(原作)、小畑健(漫画)の『プラチナエンド』(Platinum End)がいよいよ発売になるよ、という記事。

 

こちらペイスケさんの60選。

sphere.hatenadiary.jp

興味深く拝見しました。皆さんもかなり納得なのでは?

〈 追記:ペイスケさんは記事を引っ込めてしまい、現在見られません。〉

 

 

私は『ヒカルの碁』にハマっていたことがあります。

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ストーリーもおもしろく、登場人物にたやすく感情移入でき、しかも日本語文もすばらしかった。(←日本語には異常にチェックをいれるセネシオ)

また小畑健はすごい勢いで絵が上達していきました。もちろん元々うまいんですが、登場人物と一緒に生きていくうちに、理解や愛着を深め、少しずつ造形を変えていく、あるいは輪郭をくっきりさせていくのです。それらすべてひっくるめて、少年漫画の王道、「成長の物語」だったなあと思います。

 

 おまけ

ブリュッセルの街角から

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写真:ブリュッセルの書店、漫画コーナー

実際は手前にもあり、もっと広いです。

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追記:7月9日

記事をアップした当日に戴いた☆はすべて消えてしまいました。申し訳ありません。

その後記事を読んで☆をくださってかたがた、ありがとうございます。

 

 追記:オランダ 日本国籍者の労働許可、居住許可について

● 201711日から
 - 従来方式に戻り、「労働許可」「居住許可」が必要になります

日本国籍者の労働許可、居住許可について - Netherlands Foreign Investment Agency