ベルギーの密かな愉しみ

しばらくの間 お休みします。

パリの休日 プチグルメ編 追記:2019年の写真

パリの休日2.プチグルメ編 

タイプの違う店を三つ紹介します。

その1.(下に地図あり。一番北の店)

f:id:cenecio:20160407175506p:plain

前はワインバーだったが、今ではクラシックなフランス料理の軽食も堪能できる。スープからフォワグラまでいろいろある。英語メニューもあるのでご心配なく。

AU CHAI DE L'ABBAYE I Site officiel, réservez en ligne

f:id:cenecio:20160407174336j:plain

たくさん食べたくないときは、飲み物とおつまみ・軽食OKの店は本当に助かる。ここはワイン専門店なので、グラスでいくつか試すのもいい。他にも酒の種類が多い。

地元の常連さんが寒かろうが雨だろうが、外でテラスしている。

 

f:id:cenecio:20160407174415j:plain

今日はBrouillyにしてみよう。カラフで注文する。

f:id:cenecio:20160407174424j:plain

チーズ5種(1種類足りないのはもう食べちゃったから)とサラミがおつまみ。

食べ物も飲み物も、優しい給仕のおじさんが相談にのってくれる。ビジネスライクでない小さな店は、ちょっとしたおしゃべりができるので楽しい。隣で若いカッコイイ男子が四人、まかない料理を食べていた。給仕と調理人の休み時間なのだろう。

 

その2.地図の右の店。

f:id:cenecio:20160407174242p:plain

f:id:cenecio:20160407180547j:plain

https://www.thefork.com/restaurant/la-soummam/204027

マグレブ北アフリカ)の伝統的なアラビア料理店。

フランスは植民地を持っていたため、いいアラブ料理店がたくさんある。フランス人の好みに合わせているようだが、文句なしにおいしく、しかも安い。

f:id:cenecio:20160407181111j:plain

f:id:cenecio:20160407181146j:plain内装もとってもきれい。

f:id:cenecio:20160407181903j:plain

羊肉のクスクスを注文した。鶏も牛肉も前に食べたことがあるが、どれもよい。寒いときは野菜たっぷりのスープがすごく嬉しい。

もう40年もここで営業しているんだって。少しも変わらず、皆に愛される店ってすごいなと思う。サービスもすごくよくて、客が5つ星をつけているのもよくわかる。

 

その3.

最後は、かつての縄張りの地域。すぐそばに家族4人で住んでいたことがある。

Café Milou 10 Rue du Maine 75014 PARIS

f:id:cenecio:20160407185004p:plain

Restaurant traditionnel : bistrot bar à vins, Paris Montparnasse

モンパルナス駅・モンパルナスタワーのすぐ近く。

いわゆるビストロというくくりだと思う。小さな店なので、窮屈なところで食べるのはいやだという人は気にいらないかもしれない。でもおいしいワンプレートが食べられる。もちろんアントレをとり、デザート・コーヒーもつければ立派なディナーになる。ランチは皆さん一皿だけだったと思う。パンもあるので日本人の胃袋なら十分だ。

f:id:cenecio:20160407190023j:plain

私のは Riz de veau aux champignons

仔牛の胸腺、マッシュルームソース。胸腺は成熟した牛にはない、柔らかくて白い肉である。

f:id:cenecio:20160407190022j:plain

うちの夫はAndouilletes de Terves というアンドゥイエット。アンドゥイエットに目がない人(笑)。

ちょっと解説を。

フランス伝統のソーセージで、豚肉加工の職人技の極みともいえる。豚の直腸に大腸や小腸、こ袋、ハラミ、ガツ、ハツなどを詰めるのだが、その際の味付けは地方によってかなり異なる。様々な香辛料、ハーブ類、ワインなど伝統のレシピに沿って仕込む。寝かせた詰め物を直腸に詰め、ひもで結んだら、茹でて火を通す。食べる前に焼くわけだが、じっくり火を入れないと破裂するので加減が難しい。レストランが混んで忙しい時間には、注文しても断られることがある。

 ここのアンドゥイエットには、Terves(ポワチエ近く)という村の名がついている。

 ところでこうしたサイズの店では、基本、向かい合って二人掛けのテーブル&椅子セットを、くっつけたり離したりして席を作る。隣との距離は非常に近い。これまでの在ヨーロッパ体験では会話が始まることが多い。

この日も料理の半分以上が終わると、隣の男性二人とおしゃべりが始まった。二人は特徴のあるオランダ語で話していたのでおそらくアムステルダム出身だなと思い、聞いてみるとそうだった。家族でブリュッセルに住んでいて、出張でパリに来ているという。

私たちもブリュッセルから来たんですよ。テロで空港が使えないからパリに流れてきて…そう、帰国難民なんですと言ったら皆が笑った。

男性たちはパリやブリュッセルをよく知っていた。オランダ人はきさくで社交的で、ちょっとバスを待っていただけでも話をする人たちだ。アントウェルペンではそうでもなかったが、でも知らない相手でも挨拶はしていた。なんせDag!(ダハ!) これだけだから。

f:id:cenecio:20160408132632j:plain

レストランの前にある公園。懐かしいな。

モンパルナスも一歩裏に入れば静かな住宅地だということがわかる。

f:id:cenecio:20160626202426j:plain

上の公園には、中央の黒い木々の間に彫像がちらと見える。ロシア生まれ、フランスの画家シャイム・スーティン像 (Chaïm Soutine/ Chaim Soutine1893 - 1943年)。

繁華なモンパルナス地区も小路に入ればひなびた雰囲気が残る。個人的な思い入れが多いまちかどの風景をあちこちに見つけて感激。

f:id:cenecio:20160408132814j:plain

かつての我が家のすぐ近くにあったエドガー劇場、まだ健在で嬉しい。可愛いでしょ。

また近くには、超高層ビルのモンパルナスタワー(59階)、デパート「ギャルリー・ラファイエット」。タワーの後ろには、モンパルナス駅。1年半のあいだ、ほぼ毎日といってよいくらい利用した駅である。

 

上から見たら、駅舎とその周辺はこんな風。

f:id:cenecio:20160408143137p:plain

(Dreamstime.comから借りてきた写真。タワーの上から撮っているのだと思う)

パリには中央駅というものはなく、行先によって駅を使い分ける。

ブルターニュ地方に行くにはこのモンパルナス駅から出る。したがってモンパルナス駅周辺にはブルターニュ料理のレストランや食材・名産品を売るショップなどが自然と多くなる。たとえばブルターニュはおいしい蕎麦がとれるので、ソバ粉のクレープ(=ガレット)が有名で、クレープ店がいくつもある。(ここでいうクレープ生地は全く甘くない。)

アントレ、メイン、デザート、全部がクレープを使って構成されている。初めて行ったときは感動したものだ。この地域にいらしたら、ぜひ一度お試しあれ!

  

🌸その他の写真 ギャラリー

f:id:cenecio:20160602124453j:plain

f:id:cenecio:20160602124344j:plain

f:id:cenecio:20160703141527j:plain

f:id:cenecio:20160621062023j:plain

f:id:cenecio:20170221132336j:plain

セーヌ河べりの古本屋 ブキニストf:id:cenecio:20170221132251j:plain

f:id:cenecio:20160602134243j:plain

雨に濡れた観覧車

f:id:cenecio:20160703141551j:plain

f:id:cenecio:20170221125500j:plain

地下鉄シテ島

f:id:cenecio:20170221124840j:plain

f:id:cenecio:20170221125239j:plain

健在だった古本屋

f:id:cenecio:20170221125000j:plain

f:id:cenecio:20160627103321j:plain

雨の日の遊覧船 

f:id:cenecio:20170221124645j:plain

 ホームドアがついていてビックリ。

f:id:cenecio:20170221132913j:plain

指物師、家具職人の店

f:id:cenecio:20160602133314j:plain

Le Champollion

 まだちゃんとあった。小さな映画館。

f:id:cenecio:20160602132238j:plain

猫釣り横丁

 

🌸2019年の写真

f:id:cenecio:20190418121810j:plain

f:id:cenecio:20190418121922j:plain

f:id:cenecio:20190418121937j:plain

 メモ

www.discoverwalks.com

 

La Soummam Moroccan in Paris
3 RUE DE BIÈVRE
I adore La Soummam because it is a Moroccan restaurant that has been virtually untouched by modern influence. It is as old fashioned as they come; the kind of place you know the food is going to blow your mind because the 100 seater restaurant is full on a Monday evening and there is not much to look at on the walls.

Technically La Soummam is a fusion restaurant. Their cuisine is Moroccan with a hint of Berber and Kabyle in the mix. The term Maghreb was coined for places like this.

La Soummam is situated between the 5th and 4th arrondissements, just a short walk from Notre Dame. You’ll need to call ahead and make a reservation. Request a table on the terrace if you can; the ambiance is better and less crowded.

While everything on the menu is worth trying, their couscous based dishes are what local Maghreb people come to La Soummam for. Couscous is touch and go, especially in Paris. It is easy to overcook and when combined with gravy the textures somewhat blend together. La Soummam prides themselves on having the best Moroccan couscous in town.

The restaurant is on the same road as the famous Shakespeare and Co Bookstore, just a few blocks apart. This is another unmissable spot when visiting Paris — definitely stop by since you’re dining in the area!

Average cost: Under €20

f:id:cenecio:20191224181405p:plain