熊田千佳慕さん・ロンドンの蝶の館
(*前回の続き)
蝶というと思い浮かべる人のもうひとりは 熊田千佳慕(くまだ ちかぼ)さんという画家である。
出典:(数ページ読める)世界の名作(3) ファーブル昆虫記 |絵本ナビ : ファーブル,古川 晴男,熊田 千佳慕 みんなの声・通販
昔、年少のいとこが持っていた「少年少女世界の名作」シリーズの『ファーブル昆虫記』を読んだ。その後復刊されて 世界文化社 から出ているのが上記の本。
このキアゲハが強く印象に残ったのだ。もちろんファーブルだから、ほかにも虫はたくさん出てくる。セミ、カミキリムシ、カメムシ、カマキリ、タマコロガシ、センチコガネ…など。
蝶が一番のお気に入りだった。かわいそうで昆虫採集はできないから、ひらひらと飛んでいる蝶をじっくり見ることはできない。そこで熊田さんの絵を見るのである。そして本物の蝶を見て、また絵を見る。
(熊田千佳慕展 カタログ*よりスキャン)
本名は 熊田 五郎(1911年 - 2009年)横浜市中区出身のグラフィックデザイナー、絵本画家、挿絵画家、童画家。絵本画家としては熊田 千佳慕(くまだ ちかぼ)というペンネームを用いる。1934年東京美術学校に学び、山名文夫に師事。土門拳とも長く仕事をした。
戦後、細密画技法で「ファーブル昆虫記」「みつばちマーヤの冒険」「ふしぎの国のアリス」の挿画や絵本など多くの作品を世に送り出した。ボローニャ国際絵本原画展入選をはじめ受賞暦もすごい。フランスでも「プチ・ファーブル」と称賛される。凄すぎてとてもここでは紹介しきれない。
いつでも熊田さんと一緒にいられるように、私にはカタログ(*)があるのだ。目黒美術館で開催された「熊田千佳慕展 花、虫、スローライフの輝き」(2006年6月24日₋9月3日)の厚いカタログ。詳しい出品リストがついている。
またしても、はらぺこあおむしのブログ記事です。
umanomimini-nendo.hatenablog.com
キアゲハ、いいなあ、羨ましい!パセリとかセリの仲間を植えればいいんだよね。
来年はやってみよう。そしてumanomimini-nendoさんのようなきれいな写真を撮ってみたい。顔を真ん前から写したい。とっても愛嬌のある顔をしているから。
幼虫の色だけど、日照時間や温度、春型、夏型、といった様々な条件でバリエーションがある、と昔読んだ記憶があります。お答えできなくてすみません。
さてキアゲハの成虫はこんな蝶。
(写真:キバナコスモスに止まるキアゲハ。ウィキペディアより)
さっきの『ファーブル昆虫記』の表紙がまさにキアゲハ。
ナミアゲハとちょっと似ているけど、キアゲハは前翅中室のつけ根部分が黒く、ナミアゲハはシマシマ模様。そして黄色みが強いのですぐわかる。
ナミアゲハもキアゲハも日本では一般的な蝶だけど、ヨーロッパではあまりみなかった。
ちなみに、ナミアゲハといえば、
揚羽紋が有名ですよね。↓のサイト、説明がくわしいのでのぞいてみてください。
ロンドン 蝶の館
the Natural History Museum's 'Sensational Butterflies' butterfly house
一度行ってみたいな♡
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