今日は気になっていることをいくつか。
1.映画 レッドタートル ある島の物語
2.天皇陛下のご意向
3.公立図書館 貸出有料に?
4.ルイ・ヴィトンの漫画アイ
5.水泳の応援
1.映画『レッドタートル ある島の物語』
以前ジブリが、海外作家のプロデュースをする、というニュースを聞いたときはちょっとびっくりだったが、その作品がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で特別賞を受賞し、現在ヨーロッパで公開されて話題になっている。
日本は9月公開ですね。
予告編
La Tortue rouge - The Red Turtle - la bande annonce du film
こちらがその監督さん、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット氏(Michaël Dudok de Wit、1953年 生まれ )。オランダ出身のアニメーション作家、アニメーター、イラストレーター。イギリスに住んで、短編アニメーション映画を中心に活動し、高い評価を得ている人。
http://news.walkerplus.com/article/78461/
ウィキペディアなどによれば
・なんと構想に10年、制作に8年かけたという。
・宮崎は「もしスタジオジブリが海外のアニメーション作家をプロデュースする時は、彼(ドゥ・ヴィット)を選ぶ」と言っていた。(フランスのプロデューサーのことば)
・ドゥ・ヴィットはスタジオジブリ本社のある、東京都小金井市に一時転居してシナリオと絵コンテを完成させ、高畑勲らのチェックを受けた後、フランスに移って本格的な製作に取りかかった。
・本作は全編セリフ無しの作品となる。
うーむ、興味しんしん。
2.天皇陛下のご意向
日本にも皇室ファンという方たちが、年配層を中心にいらっしゃると思う。私が子供のころ、TVで「皇室アルバム」という番組があったが、念のため調べてみたら「あった」ではなく「今も放送中」で、1959年10月5日 から2880回を超える。
王室びいきはヨーロッパの王国、イギリスやオランダ、スペインでも同じ。いや、王室支持者はもっと多くて熱烈かもしれない。でも数字や統計は出せないので、お許しを。
「世界の王室・皇室の時間」というTV番組をみていれば、世界中の王室ファミリーのニュース(結婚、出産、慈善事業のほか、どこへバカンスに出かけたなど)はほとんどわかる。番組の最後のほうに、わが日本やタイ国のファミリーの近況も伝えられる。
今回、天皇陛下が「生前退位」の意向を示されたニュースは、王国イギリス、オランダ、ベルギーなどでトップニュース扱いになり、幾分驚きとともに伝えられた。
イギリス、ガーディアン紙を例にとると「ご意向」を伝えたあと、すぐに
Japan's Emperor Akihito plans to step down, according to report | World news | The Guardian
記事が追加され、訂正された。「宮内庁は否定している」と。
Japan's Emperor Akihito not preparing to abdicate, palace insists | World news | The Guardian
オランダとベルギーは2013年、スペインでは2014年、高齢の女王や国王が退位したのは記憶に新しい。わが国ではどう落ち着くのかわからないが、 ヨーロッパでの関心の高さは、私たちの想像以上である。前はよく愛子さまのことを聞かれたものだが、私にはコメントしにくい問題であった。女王は西洋では普通に馴染んでいるからこそ、日本の状況が不思議に映るのだろう。
3.公立図書館 貸出有料に?
私は公立図書館はもちろん,大学図書館からもたくさん本を借りて、恩恵にあずかっている者のひとりだ。住まいが東京の三つの区が接するところにあるので、三つの区の図書館を利用できる。自分では決して手に入れられない資料を見たり、コピーしたり、また遠くの図書館の資料を取り寄せたりもでき、本当に助かる。しかも日本の場合、すべてが無料なのだ。
半面、人気のベストセラー本を10冊も一挙に購入する図書館に首をかしげたり、著者や作家、出版社の側から不利益をこうむるとして、批判が出ているのも、もっともだなと思ってきた。
ベルギーでは、まず図書館の会員になるのに登録料(1年5ユーロ)を払った。学生などはタダ。本の貸し出しは無料だが、ベストセラー本や新刊の一部、DVDやCD,語学教材の一部はお金を払って借りる。1ユーロで2週間。全然高くない。
村上春樹の新刊書はここに分類されていた。すなわち有料のコーナー。でも1冊しかないので、「新刊」といってもすでにボロボロだった。
朝日新聞の「図書館考 ドイツ編上・下」は大変おもしろかった。図書館で貸し出された書籍の著者に対して、補償金を出すしくみや、作家の老後の生活を支える「著作者年金機構」など、とても参考になる。北欧やフランスでも似たような仕組みが導入されているのだという。
日本では図書館法で「いかなる対価をも徴収してはならない」と規定されている。それなら様々な知恵を持ち寄って共存していくしかないのだが、まだ話し合いの場を持てていないのが現状のようだ。
でも、おもしろい長野県の市立図書館の試みを一つ。
以前はベストセラー本を本館・分館の計9館で各1冊ずつ購入していた。
現在はまず全体で1冊購入、予約が16件を超えたら2冊目、35件で3冊目、55件で4冊目を購入。上限は4冊まで。
司書によると、導入当初は「予約待ちが長すぎる」との声も寄せられたが、今ではほとんど苦情はないという。
上限を決めているところがいいし、なにより図書館が自分たちで試行錯誤しているところがすばらしいと思った。
4.ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)&漫画アイ(Manga eye)
ヴィトンの春夏コレクションのメーキャップの話。
Japanese manga character Sailor Moon. (Photo: Naoko Takeuchi)
記事を書いた記者は、ピンクの髪のモデルFernanda(Fernanda Hin Lin Ly)を見て、あれ?セーラームーンじゃないのと思ったらしい。漫画に出てくるようなアイメークが印象的。
顔の陰影を消して平ら(flat)にして、そのあとつけまつげで目を大きく見せ、さらに目じりにポイント(黒い点)を入れると、目と目が離れて少女っぽく見えるという。
Edgy Hairstyle Ideas from Louis Vuitton Spring 2016 Show | 2016 Haircuts, Hairstyles and Hair Colors
平たい顔ねえ…なんか複雑だな。『テルマエ・ロマエ』(THERMAE ROMAE,ヤマザキマリ原作の漫画・映画)の中ではローマ人に「平たい顔族」と大いにからかわれているわれわれ日本人であるが。
5.水泳の応援
オリンピックがまもなく始まる。水泳はずっと興味があって昔からよく見ているので、熱烈に応援する。このリオは特に楽しみ!
アメリカ人の選手にも応援したい人がいるので、ちょっと紹介する。朝日新聞で読んだのだが、ニュージーランド人の父と日本人の母を持つ人で、3年くらい前にアメリカの市民権を取った、現在20歳の青年である。400m個人メドレーの代表だから、萩野公介選手、瀬戸大也選手のライバルとなる。ちょっとアメリカの水泳協会へ行って見てきた。
ジェイ・リザーランド選手
USA Swimming - National Team Bios
3歳まで尼崎で育ち、ドバイに1年、その後アメリカへ。未熟児だったから、気管支を強くするために8歳で水泳教室に入れられたという。家で家族との会話は今も「むっちゃ関西弁」。年に一回、母の実家の尼崎に里帰りし、たこ焼き屋やお好み焼き、カレーなど、好きなものを食べるんだって。
楽しみが多い夏!
(東京 有楽町駅)