3月の記事にはたくさんのコメントをいただきました。
みなさん、いつもありがとうございます。
私が最も共感したのはこちらのかたのコメント。
elm200 これは一昔前、日本人が東南アジアに行って食事の安さに感動したのとほぼ同じ現象。もっとも、日本の場合、顧客サービスと衛生水準は非常に高いので、さらに安さが際立つが。先進国から脱落しつつあると考えていい。
おっしゃる通りだと思う。
昔、タイに行ったのは76年だが、観光しても食事をしても安すぎて申し訳なくなるような値段だった。アジアだけじゃない。たとえばフランス。1975年に1フラン=約73円だった相場は、1995年には約18円になった。80年代から円が少しずつ強くなり、反比例してフランス生活や余暇の旅行が安いものになっていく様子をずっと見ていた。また直接は関係ないが、フランス国鉄には太っ腹の「家族割引」はじめ種々の割引があって列車の旅は安く快適だった。日本と比べたら安すぎるほど。(今はまた別のシステムがあるだろうし、高速バスが断然安いからそちらの方が人気だと思う)
あのころ物価が高いと実感したのはノルウェーくらいかな。北欧やスイスは高いといっても東京と同じくらいという印象だった。旅行や買い物、レストランでの話である。
住居についてはヨーロッパと日本では設備も違うし、東京も地域差があるので単純比較はできないものの、若者が一人で住んだり家族で暮らしたりするのに、当時のパリはまっとうで暮らしやすいところだった。
87年にフランス人家族二組が比較的近い小石川(文京区)と、ちょっと先の市ヶ谷(新宿区)に引っ越してきたのだが、家賃を聞いて私は卒倒するところだった。それぞれ月60万と110万!60万のほうは小さな戸建てで不満そうだったが。もちろん家賃は会社持ち。
あれから30年か。今やパリは地価が高騰して住めないところになっている。大気汚染もあるため、パリを逃げ出し南へ西へと引越す人、特に子育て中の家族が増えているとか。
(写真:2016年3月撮影 まだ塔のあるノートルダム)
「先進国から脱落しつつある」 日本
elm200 さんのおっしゃるように、「顧客サービスと衛生水準は非常に高いので、さらに安さが際立つ」。
わが日本は安い旅先だ。バックパッカーやリピーターも多く、気軽に行ける国。いつだったか、TVで見たアメリカ人の男子二人組はPerfume(パフューム)のコンサートだけに来日していた。長野二日、大阪も二日、計4回、パフュームのコンサートに行くのだと言っていた。どうしてと尋ねると、一日目は興奮しすぎてちゃんと見られないから。二日目は落ち着いて十分に楽しめるので二日が必要だとか。
若い人には気軽に来ていただきたいと思う。だけど観光業的には儲けは微々たるものだ。観光立国をめざすなら改善点は山のようにある。いつも適格な提言をしてくれるデービッド・アトキンソン氏、みなさんも記事を読んだことがあるのではないだろうか。
アトキンソン氏の記事はこちら
私が首を大きく振って賛成するのはホテル・旅館のことだ。世界の富裕層、アラブ人や中国人やアメリカ人のお金持ちを惹きつける宿泊設備が少なすぎるという現実。アトキンソン氏がFive Star Allianceというサイトのデータを引いてこう言っている。
日本国内でこのサイトに登録されている「5つ星ホテル」はわずか28軒しかありません。これは、ベトナムの26軒を少し上回る程度・・・
外国人観光客が年間2900万人訪れているタイには110軒の「5つ星ホテル」、バリ島だけでも42軒です。年間3200万人訪れているメキシコにも93軒の5つ星ホテルがある・・・
(タイは)2900万人の観光客しか来ておらず、物価水準も先進国の半分以下であるにもかかわらず、タイの観光収入をドル換算すると、世界第6位の観光収入を稼いでいる計算になります。
富裕層はビジネスの旅行だけでなく家族旅行でも5つ星に泊まる。サービスや立地のほか、子どもたちの安全面も考慮に入れるからである。5つ星に泊まる人たちは買い物やレジャー、食事でもお金をたくさん落としていく。
日本に来た観光客でレンタカーで回る人は少ないと思うが(北海道を除いて)、ヨーロッパでは自家用車で縦断する家族連れもよく5つ星に泊まっている。やはり駐車スペースやサービス、セキュリティを理由にあげていた。それから同じ土地で2~3週間などの長期滞在の場合も同様で、子どものシッターが頼めるとか、夜食事を用意してもらうこともできるとか…。
そういった施設が日本には不足しているのだろう。特に旅館は、それが風光明媚なところにある高級旅館であっても、数日続けて滞在するのはむずかしいという。豪華な夕食のコース料理は、一度経験したら翌日はもういやだと思うらしい。部屋や庭が気にいっていても「あの食事がだめ。特に子どもたちはデザートくらいしか食べるものがなかったの」というのを何度も聞いたことがある。
それに同じ部屋で寝るのも一度ならよいが、プライバシーもなく落ち着かないので旅館は敬遠されることが多い。
(ここまで、話がよく見えない人は アトキンソン氏の記事をお読みくださいね)
ツイート、続けて紹介します。
これ、ホントにわかる。150€は約2万円。2万円の宿なら日本では間違いなく満足できるだろう。パリは以前、通貨がユーロに変わった時の便乗値上げもあってホテル料金がぐんと上がったが、ここ数年は投機型の民泊が乱立したせいで地価が異常に高くなってしまった。
日本は旅館もホテルも従業員の質は高いと思う。だからそうした長所を生かして、宿泊施設の見直し、改善を切にお願いしたい。
tkm_shohei 海外行ったことある人間なら「日本の物価安すぎて将来が不安」は99%共感できると思う。
anneneville 今の日本は安いです。デフレ過ぎて日本人の心までそうとう荒んでいっているように感じますが不安感じる私は老婆心?
SPYBOY 2012年頃ライブでアメリカのバンドが『日本のサブウェイは高すぎ』とぼやいていました。今の日本は激安天国、外国と比べてどんどん貧しくなっている。でも多くの国民は認識すらない。ある意味民度低すぎです(笑)。
みなさんもそう?私も同じ。
報道1930を見るとその不安は募る一方。(すべて↓ここで読めます)
#報道1930 #デービッド・アトキンソン #藻谷浩介
— ワンコ171 (@1044jun) April 19, 2019
①⇓
日本は”地盤沈下”新たな生存戦略
「賃金上昇しか道はない」「賃金が20年前より下降しているのは日本だけ」「日本だけマイナスの衝撃!」「見た目より深刻」「もはや先進国ではない」「3流経済」「日本が中国の下請けに」
②③④⑤⑥⑦ pic.twitter.com/ZMBJNnEdDq
10年以上前に将来日本と韓国は東欧諸国がドイツの下請けになったように中国の下請けになるって記事を読んだ。その時は首をひねったものだが、現実になってきた。人件費が日本の方が安い時代が。 #報道1930 pic.twitter.com/JUYqp7aa6r
— ミスターK (@arapanman) April 18, 2019
「日本人の下請けに製造させている。中国人より人件費が安くつくからね。」
今、100円ショップでも日本製が増えている。製造はぐるっと地球を回って日本本国に戻ってきた(笑)。
こちらジェニーさんが教えてくださった。
jflkg4u 確かに最低賃金では生活できない今の日本。実家へ戻ってしばらく、週末だけ近所の店でバイトしてて時給735円(-_-;) 本職があるのでもうやめましたが。田舎で親の家がある、畑がある、だから田舎ではなんとかなるのか。
福岡県の最低賃金814円。非正規4割超えの現状で1日6時間週21日労働で10万2564円。所得税、住民税、国保(介護保険)、家賃 光熱費など引かれれれば、生活に精一杯。物価上昇と消費増税が追い打ちをかける。日本の最低賃金は先進国最低ベル。#時給1500円せめてまず1000円へ https://t.co/u53wnIwfnt
— 村上さとこ@北九州市議会議員 (@murakamisatoko) March 27, 2019
すると、さらに追い打ちをかけるようなツイートがデンマーク大使館から。
デンマークでは13歳未満の児童が働くことは原則禁止ですが、中学生以上になると親に頼らずお小遣いを稼いで自分が欲しいものを買うのが一般的です。成人より少し安い約1200円が13歳から17歳の学生に適用される最低賃金。新聞配達や清掃作業、レストランやスーパーマーケットでのアルバイトが人気です。 pic.twitter.com/qcuIp4q0E3
— 駐日デンマーク大使館 (@DanishEmbTokyo) April 4, 2019
中学生以上は1200円ですって!はぁ~っ(ため息))・・・
今日はここまでです。ではまた~。
ヨーダ、フォースをくれ!たのむ!
ヨーダがフォースの力で本を支えてくれるブックエンド
— 海外B級ニュース (@gakkari_club) May 12, 2018
$20 pic.twitter.com/lv2ZNxtHRd
スナフキン柄の九谷焼き。
— ナカムラクニオ(6次元) (@6jigen) December 31, 2018
緑と黄色がすごいマッチング。
金継ぎも似合いそうです…。https://t.co/dUZMqkuoSc pic.twitter.com/dJjthhFETf
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メモ
https://twitter.com/kanenooto7248/status/1121317985241587712