ビーツウォーカーはピンク象の夢を見るか? ピンクのピザと芽キャベツ

お察しのとおり、タイトルは『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のもじりで、たいした意味はないよ。ビーツウォーカーはスカイウォーカーから。

去年ビーツを使った料理について何度か書いた。あれはもう終わったと思ってるでしょ?どっこい、ビーツウォーカー(私のことだ)は年末年始もビーツを食べていた。母が「また収穫したから」と言って下の写真にある4本をくれたのだ。うちの家族は「またビーツ?」というので、4本のうち2本は近所のグルメさんちにあげたらとても喜ばれた。新鮮なうちに使ってもらったほうがいいので。

前に話したが、私の母の2019年の目標は「作ったことのない野菜に挑戦する」であり、それがビーツと芽キャベツだった。芽キャベツの方は失敗したらしく、それはあとで紹介する。

今回も出てきたぞ、暇なトルーパーさんたち。

f:id:cenecio:20200115131717j:plain

ビーツはまず無難にボルシチやスープ系のメニューにした。体も温まるので冬には最適だ。

ほかに新しい試みとしてはピンクのピザを作ってみた。ピンクの生地にピンクソース(ホワイトソースにビーツの汁で色をつける。天板の写真↓)。

トッピングは下の写真はシラスだが、他にソーセージの輪切りとモッツァレラチーズの組み合わせも作っている。全部で4枚。まあまあの出来かな。生地は本当にビーツの独特な味がする。

f:id:cenecio:20200115130136j:plain

偶然にも娘がデリリウム・クリスマスバージョンのビール(↑ピンク象のイラスト)を買ってきた。私がピンクピザを作っているその日に!

ピンク象のビールはベルギーのヒューグ醸造所で作られ、中心商品デリリウム・トレメンスは、ラテン語で「アルコール中毒による幻覚症状」という意味である。英語に "Seeing pink elephants"「ピンクの象が見える」という言い回しがあって、アルコールや麻薬などによって引き起こされる幻覚症状のことを言うらしい。

ウィキペディアによれば、ディズニーのアニメ映画『ダンボ』(1941年)にも、酔っ払ったダンボがピンクの象の幻覚を見るシーンがあるとか。

デリリウムが飲めるビアカフェは、東京には銀座や新宿など数店舗あるが、私は赤坂サカスのしか知らない。ここはランチも安くて美味しい。実は以前子どもたちが近くに住んでいたので時々行っていた。「樽生だけで約50種類、ボトルを合わせれば100種類を超える」というベルギービールの品揃え。熟成肉と直輸入ベルギークラフトビール デリリウムカフェ レゼルブ 赤坂サカス

こうした度数が8~9度と高いベルギービールは、向こうの人もちびちび飲んでいる。ベルギーに住んでいたとき、観光客の若い人たちが速いペースで飲んでいるのをみて、地元民が注意している場面を何度も見たことがある。私などはゆっくり飲んでも3杯で止めている。そうしないと歩いて帰れる自信がないから。

話はすっかり逸れるが、今年の箱根駅伝は“ピンクのナイキ”が話題だった。みなさんもご存じだと思うけれど、ナイキの厚底靴が革命的シューズということで、「参加210選手のうちなんと177人が」ピンク靴だったらしい。(山口一臣氏のyahoo記事による)。しかもピンクの色が派手だ。初めて映像を見たときはどうして皆同じ靴を履いているんだろうと不思議に思ったものだ。

 

芽キャベツ今年はお預け。

今年はうまく育たなかったらしい。「どんな風にダメだったか見てちょうだい」と、母は下のを送ってきた。例によって好奇心のかたまりネコは匂いを嗅ぎ、新入りを学習中。

f:id:cenecio:20200115130211j:plain

実が大きくならない、つまり結球がバラバラなのだ。まあ、はじめてなんだからどうってことない。来年はうまくいくかも。

ところで芽キャベツの姿って皆さんご存知だった?私は見た事がなかった。あれは小さな緑の玉がビニール袋に入って八百屋さんの棚に並んでいるものだったから。

ところが去年のんち (id:nonchi1010) さんの記事に丸ごとお目見えした。読者のみなさんも芽キャベツってこんなふうになるの、と興味しんしんなようだった。

nonchi1010.hatenablog.com

↑こちらでご覧あれ。

のんちさんによれば、ご自宅近くのショッピングモールに入っている「産直野菜売り場」から来たんですって。みずみずしくて滋養高く、おいしそう。野菜中心の食卓はいいな、私もできるだけ心掛けているけど、なかなかこうはならない。

のんちさん、いつもありがとうございます。

母からもらったちょっと残念な芽キャベツ、食べられるところは全部むしって、軽く茹でていただいた。大地の薫りが口の中に広がった。

f:id:cenecio:20200115130228j:plain

ところで芽キャベツを初めて食べたのはフランスだ。40年以上も前のことだが、印象が強烈でよく覚えている。それまでに食べたアブラナ科の作物の中で、最も濃くて強い味だったから。ブリュッセル近郊が原産地だそうで、”chou de Bruxelles”「ブリュッセルのキャベツ」という名前もおもしろいと思った。英語でも”Brussels sprouts”。

芽キャベツは子どもの嫌いな野菜の筆頭だと、オランダ語の先生から教わった。2009年の冬、どうしたことかベルギーでは芽キャベツが不作でそれはメディアで大々的に伝えられた。すると「ベルギー全土の子どもたちが大喜び」という記事が翌日新聞に載り、私たちは笑いながらその記事をクラスで読んだものである。

もうひとつ芽キャベツで思い出すのは村上春樹の文章。あの人は料理好きだから思いがけないところに食べ物を挿入してくる。『かえるくん、東京を救う』の中に

引用

たいしたことは何もしちゃいません。ぼくがやったのは、芽キャベツを茹でるよりはいくぶん手間がかかるかな、という程度のことです。ちょっと脅したんです。僕が彼らに与えたのは、精神的な恐怖です。ジョセフ・コンラッドが書いているように、真の恐怖とは人間が自らの想像力に対して抱く恐怖のことです。(下線は私)

芽キャベツを茹でるのはコツがいるのだろうか。何分茹でるのだろうか。村上さんのベストな茹で方教えてもらいたいものだ。

(料理の話はここまで)

 

🌸そのほか メモ。

えるさんのツイートで東京の成人式風景を見てください。

https://pbs.twimg.com/media/EOJkVBfU8AAQsZB?format=jpg&name=small

https://twitter.com/lTfC8qI4PATLiaC/status/1216645168238972929

f:id:cenecio:20200115180924p:plain

みんな本当にきれい!おめでとう!

 

イエ~イ✌

f:id:cenecio:20200115182035p:plain

まあ、見てない人にはわからないのだが、我が家では大受けだった。どこの国のどの都市にも、埼玉・千葉・東京間で互いに感じる複雑な感情や生活の格差、ライバル心などは存在するはず。実際イタリアでは大成功だったようだ。自分の町と隣町に置き換えて共感したという。イタリア人観客も日本人と同じところで笑い、自虐ネタやボーイズラブ、豪華な衣装などを楽しんだあと、普通は席を立つ人の多いエンドロールでもはなわが歌う「埼玉県のうた」まで興味しんしんに聞いていたそうだ。

f:id:cenecio:20200115183635p:plain

https://www.cinematoday.jp/news/N0108456

今日はここまで。

明日もまた料理の話、クスクスについて書きます。