( *別ブログの記事をいくつかまとめて移しました)
ブリュッセルの地下鉄 マールベーク駅
http://deredactie.be/cm/vrtnieuws/regio/brussel/1.2639088 写真BELGA
ブリュッセルの同時多発テロで、爆発事件のあったマールベーク駅が今日から使えるという記事を読んだ。あれから一か月。だれがあの車両に乗っていてもよかったのだ。私だってよく利用していた。しかも恐ろしいことに、あの辺はEU本部や関連の重要な機関、ベルギー政府のオフィスが集中している。
残念ながらテロはなくならない。今回は自分が運よく巻き込まれなかっただけだと思っている。
Maredsousビール
ベルギー土産にもらった。読みはマレツかマレツーか、実はよく知らない。このビールを作っているデュベル・モールトガット醸造所(Duvel Moortgat)は、ベルギーの中でも指折りの優等生企業である。
あるとき、国を離れているベルギー人男性に「ベルギーのもので恋しく思うものは何?」と聞くと、「デュベルだよ」と答えたと、人づてに聞いた。
Duvel (デュベルは悪魔という意味)は看板商品で、アルコール度数は高めだが、爽やかで香り高く、二杯目もまた違った印象を残すビールだ。
そしてグラスにも秘密がある。ベルギーのビールはそれぞれに専用のグラスがあるのだが、デュベルのは内側の底に、イニシャルDの文字が刻まれており、注いだあともそこからずっと小さな泡が立ちのぼるしかけになっている。
さきの男性が言いたかったのはこのことだろう。専用グラスがなくてはおいしくないのだ。
工場の倉庫の壁に書かれた有名な文句。「シーーッ、ここでDuvelが熟成しているからね」またここは1999年に、ベルギーの醸造所として初めて、ブリュッセル証券取引所に株式上場した優良企業である。
種を蒔く日々
人の運命ってわからないものだ。今月99歳で亡くなられた秋山ちえ子さんの本を読んでいる。
戦時中、中国の広東にいた。私はある日、上海に行く予定で空港に行き、機内に案内された。ところが急に軍人が乗ることになり、航空会社社員の妻で、優待券で乗っている私は降ろされた。…(略)…ところが私が家に着く前に、私が乗っているはずの飛行機が香港に近いバイヤ湾で墜落して全員亡くなったのであった。…人間には計り知れぬ運命というものがあることを思わずにはいられないのである。
「みょうがの花束」もおもしろかったし、根津神社の「ツツジのお花見」なんか最高に羨ましい話だ。根津神社は我が家に近く、われわれはツツジを「普通に」見にいく。しかし秋山さんは小高い丘のうえに建つ高野悦子さんのお宅から、ツツジ全容を見渡すのだという。2000坪のツツジ苑は、50種、3000株の色とりどりの花が順次開花していくのだ。(高野さんは映画運動家、岩波ホール総支配人だったが、2013年に亡くなった。)
池波正太郎さんの猫の話には腰をぬかした。
池波さん:「私には猫がいます。書斎で原稿を書いていて、夜遅くちょっとひと休みのとき、ウィスキーを一口。それを猫にも習慣づけましてね。はじめは逃げていたのに、この頃は原稿を書く手を休めるとそばに来て”ニャオー、忘れないでね”というように顔を見るんですよ」
(池波正太郎さんは1990年に急性白血病により、67歳で亡くなった)
まあ、こんなところでお会いするとは!
ノボロギクさん、うちのは冬の間に枯れてしまい、綿毛はどこかに飛んで行ってしまいました。アスファルトから生えて、たくましく伸びていますね。
『フランドルの四季暦』マリ・ゲヴェルス著
「1月と氷」 12ページから抜き書き
頑として妥協せず、みずみずしい緑を保つ野草もありました。ノボロギクです。灰色の種がついた房飾りのような冠毛、可憐な黄色の花、皺がより、どことなく反抗的な感じがする葉の集まり。得意満面のノボロギクは、その夜になるまで、ずっと冬の受け入れを拒んできたのでした。ノボロギクを屈服させられるものは、氷と雪の他にありません。
今日という日を境に、氷の匠(たくみ)が命令を下して、地上のすべては冬の支配下に入ります。
昭和の名残りを求めて気ままに散歩。
路地が大変に多い地域。そしていつまでもそうあってほしい。というのもちょっと留守をしている間に、古い民家が壊されているのを見るので。
いせ辰
元治元年(1864)創業、江戸千代紙、おもちゃ絵の老舗・版元
東京都台東区谷中2-18-9
このポンプが置いてあるのはこちら
初めて来た人はみなびっくりする台東区谷中小学校。
谷中という地域は、寺が多く江戸情緒を色濃く残している。そんな町並みに合わせて、白壁と瓦屋根の城のような建物に改築された。
小さくて見えづらいが、ポンプは写真中央、学校前公園(ポケットパーク)にある。大名時計もあって、ちょっとした観光スポットになっている。
谷中
外国人観光客に大人気の商店街。
最後はうちの近所のアパート、お年寄りがひっそりと住んでいる。老朽化がちょっと心配だ。
いい 風情だ~。昔はハイカラなアパートだったろうと思う。
たくましいノボロギク
「ノボロギクに2回出会う」の巻でした。
4月24日
ベルギーのゲントという町で、4年に一度のフロラリアという花の祭典を開催している。
今年2016年は日本ベルギー友好年(*)なので、日本テーマの展示もある。
日本から勅使河原茜さんが招かれ、生け花ショーを披露した。
http://www.demorgen.be/fotografie/gent-zegt-het-met-bloemen-f35111b5/
九州の地震はなかなか収まらず、天候も意地悪だったりで気が気でない。ぬくぬく暮らしている東京の私だって、いつ何どき天災に見舞われるかもしれないのだ。だけど、何でもない日が嬉しく、ちっちゃな幸せに感謝する。ほら例えば
今朝のしあわせはアジサイに蕾が見えたこと。取り壊しのお宅から夜、救出してきた大切なアジサイだ。
さらにアゲハ蝶の卵1個。小さな薄黄色のたまご。
近年、昆虫全体が減っているような気がする。今年はどうだろうか。
ドウダンツツジも可愛い花をつけた。
何でもない日のしあわせ。
前から行きたかった麺や ひだまり( 〒113-0022 東京都文京区千駄木3-43-9)に行った。
2時前だったが、小さなお店は満席。カウンターにフランス人(かどうかはわからないが、フランス語話者だった)が5人、親子ファミリーと子供の友人という関係かな。最近は情報が早いから、ひっそりと隠れるようにしてある店にも外国人観光客が来ている。
「奥に座れますよ」といってくれたので私はそちらへ。
塩ラーメンは魚介のスープがすぐさまぷうんとかおる。黄色いのはレモンの皮だと思う。塩がけっこうキイていて、正直私にはちょっとからかった。チャーシューは絶品。
フランス人をしばし観察。
フランス人も食べる前に写真を撮るのだ。どんぶりに口をつけて、スープを全部飲み干す様子、食べた後互いに感想を述べあい、議論しているのが好ましく思えた。
元フランス空軍パイロットがラーメン屋を開いた話
ムニエさん(Jean-Baptiste Meunier)というかた、ついにパリに店を出した。店の名はKODAWARI「こだわり」!休暇で訪れた東京でラーメンに惚れて、12回も来日したあとラーメン屋になることを決意したとか。日本の横町をカルチェラタンに再現した。「黒ゴマニンニクそば」が人気。https://www.kodawari-ramen.com/(29 rue Mazarine, Paris 6e)
写真を借りてきました。
外に出ると
あちこちに外国人観光客の姿が。左は英語の中年カップル。右はスペイン語らしき若者カップル。リピーターも増え、谷根千(谷中・根津・千駄木)の人気はますます高まっている。
今日出会ったノボロギクさん。
とあるお宅の入り口脇に、コンクリートから生えているのだが、家の人が倒れないようにと紐で保護している。心打たれましたね。
また今日も「昭和を感じる」散歩です。
床屋さん(よみせ通り)
なくてはならない公衆電話
珈琲店 外に紙に書いたメニューをはっている
美容室 サユリ
美容室 バンブ どういう意味だろう。ピカチューのお面がいいでしょ。外国人観光客も指をさして笑っていた^^
家と家 そして奥の家、さらに奥にも。
雑貨店
老舗せんべい店
喫茶店 そばに座り込むおじいさん。どうしたんだろう。
呑み屋 「串猿」
初音小路 奥のほうは呑み屋
初音小路 右 老舗せんべい屋「ざらめ2枚ください」
今日のネコちゃん(=^・^=) 虫が気になるらしい。
追記:2017年4月25日 ラーメンの記録
私が食べた塩レモンそば(ゆで卵の上にあるのは蒸し鶏の塩麹和え)
↓息子が食べた 辛シビ油そば
温泉卵をぶっかけて食べてもよい。