「生かしてやる」権力社会 &またしても「極右の」東京都知事

GOTOキャンペーン絶対反対

ねえ、反対署名始まったよ、と珍しく夫から言ってきた。そうそう、これはすぐやらなくちゃね。私は署名や寄付活動は普段からよくやるが、夫に言われたのは初めて。

デモ抗議だって一家を代表して(笑)行っているつもりなのだ。家族のみなも温かく送り出してくれる。朝日新聞の写真に写っていたときはちょっとあわてた。小さすぎて目の悪い母には見つからなくてよかった。義理の妹は服装とバッグで私を見分けたそうだ。これからも注意して見るわね、と言われたがそれはやめてほしいな。

GOTOキャンペーンを「21世紀のインパール作戦」と誰かがうまいことを言っていた。いやいや冗談じゃない、全然遅くないから撤回してほしい。旅行どころか首都圏との往来は当分やめたほうがいい。今日はニューヨークで死者が初めてゼロ人になったらしい。クオモ知事は本当にすばらしいリーダーだ。最初からこの人の仕事ぶりはフォローしているが、PCR検査を何度でも無料で最寄りの拠点で受けられるシステムを整備してあるのだ。

東京は今は圧倒的に陽性は若い人だが、これが高齢者に回ったらどんな惨状になるか想像するだに恐ろしい。地方は別のやり方でいいと思うのに、中学生のお子さんの修学旅行が中止になり、嘆いているツイートを見た。なんと香川県から鳥取。例年の沖縄行きをより近い鳥取に変更したあとで!お気の毒でならない。それなのにGOTOキャンペーンって?矛盾の極み。

内田樹氏がForeign affairsからの論文を引用して

パンデミックを制御できるのは、

「有能な国家組織」

「国民の政府への信頼」

「卓越したリーダーシップ」

と書いているのをさっき見たが、改めて言うまでもないほど自明同感なことのわけで、それだけに余計気落ちする。自国政府にはどれ一つ望めず、われわれはいつまでもカカオ農民、今はカカオ難民かな、難民的なよるべない惨めさと底知れぬ不安を抱いて闇の中をさまよっている。

 

殺しはしないが 生かしてやる権力社会日本

私は前に、われわれ国民は政府によって人質にとられている気がすると書いた。悪性ウィルス・コロナの前は、悪政ではあっても、絨毯爆撃のような腐敗スキャンダルに日々まみれ、怒り狂ってはいても、自分の命が即脅かされているというふうな感覚はもたなかった。しかしコロナの今は違う。われわれの命はあの政府に握られているのだ。その肌感覚は正しかった。それをちゃんとした言葉でわかりやすく解説してくれているのがこちら。

未完のフーコーに向かって 石田英敬×東浩紀フーコーで読むコロナ危機――生権力と統治性をめぐって」イベントレポートhttps://genron-alpha.com/article20200623_0

今回のコロナ禍において、各国が人々を「生かす」ために強い統治(=生権力)を発動することは、フーコーが語った生権力の作動がそのまま政治に現れているのであり、フーコーの問題意識は現代社会において強いアクチュアリティを持っている…(略)

と石田氏。また「フーコーがいう生権力社会の典型例こそ日本だ」と言う。外出自粛要請だったにもかかわらず、日本人は自主的に要請に従ったこと、自粛警察が現れると監視が政府からの権力ではなく市民へと移り、「生かす」ための権力として働いたことなどに言及している。

東氏は、「ネットカフェ難民」を例に、日本において政府・公共機関が担うべきことが民間に移譲されていることなどに触れている。私もこれはいつも問題だと思っていた。民間やボランティアがやることじゃなく、政府や行政だろ! だけど緊急で時間がないし、支援なんか待ってられないから、皆で知恵を出し合いながらそれぞれの居場所で活動を進めているわけだ。政府はこんな風に間接的に「生かす」ための権力を行使している。

日本では公共と民間をめぐる権力形態が複雑で、フーコーのいう生権力社会が非常に見えにくい形で潜伏している…

これまで自分の中でまとまりのなかった事柄もその本質が見えてきた。麻生氏の、10万円欲しい人は手を挙げて発言など、「生かしてあげよう」と言っているのだ。また東京入国管理局に収容され一切の自由のない人たちのことも、考えるたび心が痛む問題だ。例を挙げたらキリがないので一旦ここは終わる。

 

わかってます またしても「極右の」東京都知事再選の件

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極右 ultranationalisteと書いているのは仏ルモンド紙。Le coronavirus au cœur de la réélection de la gouverneure de Tokyo, Yuriko Koike

驚くに当たらない、4年前もこの特派員は同じことを書いている。(→2016年の記事La conservatrice Yuriko Koike, première femme à diriger Tokyo)

やれやれだ、何一つ変わっていない東京である。「極右」だけでなく「安倍首相と同じく」というのが重要な形容詞的ワードで、その理由も日本会議所属であることや靖国関東大震災朝鮮人虐殺慰霊祭へ出席を拒否したこと、その他諸々を挙げている。

ニューヨークタイムズも”ultraconservative”という言葉を使って書いているらしいが、自分は読んでいないので。どなたかご存知でしたら教えてね。(*)

書きたいことは山ほどあるのですが、なかなか時間も取れずまた次回続けます。

 

追記*教えてもらいました。https://www.nytimes.com/2020/07/05/briefing

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有楽町ガード下シリーズ 前回の続き 4.

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 5.

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6.

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7.

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 東京駅&有楽町界隈は大好きなエリア。徒歩で行ける限界。

あと神田・お茶の水もね。

コロナが収まったら存分に歩く。

ブロガーバトン&漱石はコロナに効くかな&三船敏郎生誕100年だったのにね。

 まずは 被災地の皆さま、お見舞い申し上げます。

神様って非情だなと思う。コロナと暑さのうえに記録的な雨量と洪水、土砂崩れ等の仕打ち。どう受け止めたらいいのか…。

そして間もなくオリンピックだった!コロナがなくてもこんな異常気象ではスケジュール通りの大会は無理だったろう。キャンプ地にいる外国人選手はどんなに不安に感じるだろうか。宿舎からの避難を余儀なくされたらどうしよう?選手団とスタッフを収容できる建物や食料はあるだろうか。地域住民に加えて、という意味で。さらに試合の日の会場までの足は確保できるか。選手の動揺やストレスは?もしこの豪雨が東京や関東地域だったら?

そんなこと考えるだけで恐ろしく身震いがする。 

気落ちすることしかなかったこの1週間。ゆうべも白ワインをチビチビやりながらそろそろ寝る時間だと思い、スマホを見たらマミーさんid:mamichansanがあつ森から帰ってらして(!)ブロガーバトンなるものを私にくださった。

ブロガーバトンが回っているのは知っていたが、自分には全く関係のないことだ、有名ブロガーさん達の間で回るものと思っていた。私はあまりはてな帰属意識がなく、年に6か月とか8か月、平気で休むし、ブログを続けるモチベーションがなかなか保てず腰のひけた感じでここ2年やっている。

それだから実にあわてた。テンプレートって何?ここから格闘だ。いやその前に

1.バトンをくださった方を紹介

マミーさんを知らない人っているのかな。マズイな、こうなると逆に難しいゾ。ええと、うんと短いバージョンでは

”マミーさんは編みぐるみとどうぶつの森を愛してやまないブロガーさんで、はてなブログ界のアイドル的存在”。

これでよし。読書家でもある。絵本も含め、本をいっぱい教えてもらった。読み聞かせの名手。

だけどマミーさんの凄いところはむしろコミュニケーション(術)ではないかと思っている。

mamichansan.hatenablog.com

mamichansan.hatenablog.com

これね、あの厄介な中学生相手に、自己申告書というまともな作文を書かせるのだから大変そうだ。しかしマミーさんなら朝飯前。相手の懐に入り、対話によって良いものを引き出していくのである。全くサンバだね。踊る方じゃなく産ませる方の産婆術(ソクラテス)。別に踊ってもいいけど。マミーさんならね。

しかもユーモアたっぷりで楽しい講座だこと!中学生のみんな、きみたちはホントにラッキーだな。

2.テンプレートを貼る(次の方はこれを使ってください。廃墟ブログをやってらっしゃるhiyapaさんのアイディアだそう❢)

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3、自分の情報を入力

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やり方もマミーさんが教えてくれたので私にもできた。Windowsなら必ず入っている「ペイント」というソフトを使うんだって。優しいマミーさん、ありがとう、ううう(泣)ハンカチ早よ!

4.自分の一番古い記事を貼る

2015年12月

ストロマエ・世界が羨むベルギー人&ストロマエを苦しめるマラリア予防薬の副作用&㊗ストロマエがパパに!(9月23日) -

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写真:Marc Melki

初ブログ。ベルギーのストロマエを紹介。歌手・アーティスト・デザイナーと幅広く活躍している。2015年から2018年秋まで新しい動向がわかるたび少しずつ情報を書き足していった。今でも検索してくる人が多い。

5.自分のお気に入りの記事

フランスで視聴率100%だった日本アニメ・永井豪 追記:2017マジンガーZ&嶋星光壱 

UFOロボ グレンダイザー』について(自分は見た事がないにもかかわらず)まとめたものが6万PVくらいの化け物記事となり、巨大ロボの人気を感じる。

それよりもっとアクセスが多いのはフレディ・マーキュリー&クイーン関連の記事5本Queenフレディ・マーキュリーの日本愛やボディガード氏の話など フレディ-2-であるが、私の気にいっているのはこちら。

cenecio.hatenablog.com

猫のエントリである。子どもの頃実家では犬を飼っていて、他にも多くの小鳥や亀や虫を飼育していたが、猫とはずっと縁がなかった。カラスに突かれていた2カ月くらいの猫を保護してもう10年になる。その猫が上のアイコンになっている。

去年、玄関先に現れたノラの仔猫。その猫との40日間を綴ったエントリは、9千以上のPVがあって驚いたものである。実はまだドラマティックな出来事があったのだが、記事には書かず、私(たち)の心の中にしまってある。書けないこともあるのだ。それほどまでに心揺さぶられる40日間だったのである。

6.次に回す人のリンクを貼る

お二人、id:hiroki_hayashiさん、id:annenevilleさんにバトンを渡します。

共通項は最後の記事の夏目漱石!この偶然おもしろいなと思って。そんな選び方もいいですよね。

林さん

hiroki-hayashi.hatenablog.com

林さんは『明暗』を読んでいて漱石の文章に感嘆しきりなのだが、特に

「かくして彼は心置きなく細君から嬲られる時の軽い感じを前に受けながら、背後はいつでも自分の築いた厚い重い壁によりかかつてゐた。」

ここがお好きだそうで、このように言っている。

「子供扱ひにされる」気持ちよさを「嬲られる時の軽い感じ」と書く。「嬲(なぶ)られる」だけならちょっと語感がきつい。「軽い感じ」だと何のことかわからない。「嬲られる時の軽い感じ」と組み合わせて、なんということだ、まことに、そんな感じだ。「心置きなく」がまた絶妙に効いてゐる。

「明暗」は全編がこの種の苦笑してしまうほど核心を突いた心理描写で構成されてゐる。

この落ち着いた文章の書き手、皆さんは何歳の方を想像するだろうか。なんとうちの子どもと同じ年1986年生まれなのである。

林さんは読書や映画などの他、時事・社会問題にも詳しく、私は前に第二次安倍政権年表を作ってらっしゃると紹介したことがある。中国に住んでらしたそうだ。

舞踊家でもあり、フォンジュン(fonjerng、 北タイの武術・舞踊)とカタック(kathak、北インドの伝統舞踊)(下線部はhiroki-hayashi.からコピペ引用)をやっている。ブログの全体像や自己紹介についてもこちらhiroki-hayashi.でどうぞ。

アンさん

anneneville.hatenablog.com

アンさんも旅行や映画・読書・アートなど、お仕事や日々の出来事を綴っている。

このエントリでは、怖いほど人のまばらな渋谷の交差点や、おいしいモーニングが食べたかったが店が開いていないことを嘆く一方で、電車では夏目漱石三四郎を読んでいること、お父様の書棚で昭和26年初版発行の『三四郎』を見つけたことを書いている。またアンさんはその前の三船敏郎エントリ三本が熱い。

三船敏郎さま生誕100年だっ!わたししか盛り上がってない!?(^-^;

三船敏郎さま生誕100年だっ!その②

三船敏郎さま生誕100年だっ!その③鰊漁のダイナミックな歴史

コロナがなければ私たちは劇場で毎日三船映画三昧だったのにね。本当に残念。

「三船無くして黒澤は無く、黒澤無くして三船は無い」と言われていた。「世界のクロサワ」「世界のミフネ」と呼ばれていた。このコンビの十数本、まさに黄金期だったね。私の夫は黒澤監督のインタビューの通訳をしたことがある。フランス人ジャーナリストとともに富士山を望む別荘に招かれて一日過ごしたようだ。さらに夫の父親は戦後、東京藝大の学生だったとき、黒澤映画の美術部(大道具や小道具などを作る、絵を描く等)でアルバイトをしたことがあるという。

話がだんだん逸れてすみません。お二人を紹介させていただきました。林さん、アンさんありがとうございました。

 

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有楽町ガード下1.

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有楽町ガード下2.

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有楽町ガード下3.


さて、皆さまに感謝しつつ、そろそろ閉めなければなりません。マミーさんみたいにカッコいい結びが書けるといいんですけど(ちょっと無理)。

ですが、まずよんばばさまにお礼申し上げます。そしてmarcoさまに渡してくださったこと、読書好きが美しくつながっていますね。marcoさまはあつ森のパラレルワールドからマミーさんを呼び戻してくださった。グッジョブ👍です。さすがです。マミーさんには私の酔いを醒ましてくれて、あ、違う、尊いバトンを渡してくださり、ありがとうございます。キツネクラブ、河童クラブで楽しく語り合った日々は貴重なものです。あのメンバーがもうそろわないのは致し方ないことですが、記憶はずっといつまでも…。

では皆さま、また次回!

愚直なほどまっすぐな小川議員が好き &国のリーダーのこと 問われているのは…

ドキュメンタリ『なぜ君は総理大臣になれないのか』

衆議院議員小川淳也氏の17年間に密着したドキュメンタリnazekimi.comを見たので簡単にメモっておく。(レビューではないので念のため)

小川議員はもと総務省官僚で、32歳で「社会を良くしたい」「自らトップに立って国の舵取りをしたい」と高松市から立候補した人。その後の奮闘17年間が映画で描かれる。

小川議員と言えば国会での質疑のうまさのみならず、人間味あふれる話力、本物の知性を備えた人物だ。去年くらいから知名度と期待値が上がってきていた。遅ればせながら私も今年の2月頃知って、山添議員、田村智子議員など優れた若手が少なからずいるんだなと注目していた。自民&官僚などの答弁とは鮮やかなコントラストを成し、上質の話術を聞く喜びを視聴者に与えてくれる。(語弊があることを承知の上あえて「上質」な人間と呼びたい)

しかし民主&希望の党の頃はまったく存じ上げなかった。立憲民主党が旗揚げして話題をさらっていたさなか、小川氏の当時の苦悩、ジレンマ。辛い選挙戦も映画の中でくっきり丁寧に描きだされる。その苦境からも学び、成長していく小川議員…

まさかハンカチがいる映画だとは思わなかった。 2017年の苦しい選挙戦に、慶應大学の井手英策教授が高松まで応援にやってきた。井手氏はすごい人だ。何がってまず立ち姿がすっと伸びて美しい。それから声がとってもいい。そして熱いスピーチ!すばらしい!聞くうちにもう涙がとめどもなく流れてきた。小川氏も涙を浮かべている。家族も同じ、聞き入る支援者も泣いている。それを見るとますますヤバくなってくる。ごそごそとハンカチを取り出し、その後も小川氏・家族の皆さんの気持ちに共感しながら緩い涙腺と戦うことに…。

映画の内容についてはこの辺にしておこう。下にSPYBOYさまのレビューを貼っているので。ただ、誰がどうしてこの密着17年間の日々を撮ったかについてはちょっと記しておきたい。

監督は大島新(あらた)氏。監督の妻は偶然にも小川淳也と高校の同級生だった。「高校で一緒だった小川くんが、家族の猛反対を押し切って出馬するらしい」と聞き、最初は興味本位で高松へ赴いた。しかし一か月取材をすると小川氏の人柄や理想の政策を伝える説明能力に触れて、こういう人に政治を任せたいと思うようになった。

その後紆余曲折を経て2016年「この人をもう一度きちんと取材し、記録したい。映画にしたいという、突き上がるような思いを抱いた」ので、映画の企画書を書いてもっていった。が、同時にその頃監督は「もしかしたらこの人は政治家に向いていないのではないか」と感じ始めてもいたという。(公式サイトnazekimi.comより)

政治家に向いていないのではないか 

これについて監督は先日このようなツイートをしている。

また6月19日には

今日から高松で上映が始まった。2016年に映画化を決意した時、周囲の仲間から「そんな映画誰が観るの?」と口々に言われた。私も自信がなかった。だから最低の目標として、東京と高松のミニシアターでやれれば、と考えた。それが全国各地で公開が決まり、高松は400席超の大スクリーン。万感の思いだ。

@oshimaarata
 

公式サイトnazekimi.comより

小川淳也議員へのダメ出しのようなタイトルだが、見終わって気づく。
問われているのは、有権者である私たちなのだと。
上西充子(国会パブリックビューイング代表/法政大学教授)

問われているのは、有権者である私たち。重く受け止めたい。

 

SPYBOYさまのレビューはこちら↓↓ 同じ映画館で観たようですね!

spyboy.hatenablog.com

 

国民のレベルに見合ったリーダーしか持てない?

私は小川氏のようなリーダーがいいなあ。人の話を真摯に聞く、誠実で謙虚、コミュニケーションを大切にする、人情があるし、固い信念もある、言葉を大切に選び相手にわかるように話す。なんといっても笑顔がいい。50歳近いなんて誰が信じるだろうか。30代の初立候補したときと同じ体格、同じ行動力だ。無私無欲で(これは政治家としては欠点かも、と言われているが)常に庶民目線で(家賃47000円!のアパートに住んでいる)、しかし理想はあくまで高く掲げ、政策に強い。

コロナ禍は自国だけでなく、世界のリーダーの質やあるべき姿をはっきり見せてくれた。メルケルさんや台湾の蔡英文さん、ノルウェーアイスランドの女性リーダーも評価が高かったが、もっとも話題をさらったのはニュージーランドジャシンダ・アーダーン(Jacinda  Ardern)首相だと思う。

ジャシンダは非常事態宣言を出したあと、毎日のように 自身のFacebookライブ配信した。飾らない自然体で、笑顔を絶やさず、国民一人一人に語り掛けるようにして話す。率直でぶれがない、原稿などは読まない。それだけじゃなく双方向なのだ。国民の質問にもテキパキ答えていた。こんなアクロバティックなことをさらりとやってしまう。全く驚くべき水準である。他の国でこれをやれるリーダーがどれだけいるだろうか。

コロナ禍の不安な時期になんと心強いリーダーだろう。この人なら信じられるし、皆で力を合わせ協力したいと思うだろう。

だからtwitterでも「こんなリーダーがいたらなあ」と人々がため息交じりに呟くと、皆が羨ましそうにしているなかで、「うちのリーダーもすごいよ」と自慢してくるスコットランド人がいて。

いいなあ。

結局 ジャシンダはどこの国にもいるのだという意見に落ち着く。選ばれないだけだ。いや、選ぶためのシステムがないのだと。

本当にそうかな、日本はどうだろう。国民のレベルに応じた政治しか持ちえない、と言うらしい。誰の言葉か不勉強で知らないが。私たちカカオ農民もいつかジャシンダを持てるんだろうか。近い都議選は一つの回答であると思う。

 

🌸早くトマトが食べたい!(我が家の小さな庭)

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🌸よんばばさんのマンホール蓋コレクションがすごい!

hikikomoriobaba.hatenadiary.com

楽しいですね。

私も探してきたので貼ってみよう。

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近くに田河水泡の住居があったことから、今年初めに区が設置とのことです。

 

ではまた次回!

世界のロックダウン明けがかなり心配&ヨーロッパノスリ

 給付率の衝撃

どんなスピード感なんだか! ベランダの葉っぱにとまっているカタツムリも鼻でせせら笑うような遅鈍さだ。もう6月だ。今朝の新聞を見たらまだ大阪3.4%、千葉7.9%、名古屋8.8%…お粗末で言葉もない。ヨーロッパ在住の人がtwitterで書いてくる「毎月30万円(相当)が即銀行口座に振り込まれた」話を比べると…いや、比べるのが間違いなのだろうが。

うちは幸い先週もらえた。区のサイトで振り込みの期日が事前にわかる仕組みで、実際はそれよりも一日前に届いていた。私は10万円をあてこんで早々と寄付活動を開始していたから、もうあまり残っていないけれど。

混乱の自治体はいったい何が原因なのか。名古屋市は大量の申請書が一気に届いたためと言う。「封筒をカッターで開けて書類を取り出す作業のために一日150人の職員を動員して対応した」。にもかかわらず給付は一向に進まず。

他の自治体では作業場の電力不足という問題も。つまりパソコンやスキャナーは大量の電力を要するため、配電工事に10日かかった例があるという。

ともあれ、みなさんのもとに一日も早く届きますように。

 

世界のロックダウン明け

そろりそろりの逆を行く光景に驚きを隠せない。

パリ サン・マルタン運河

夏至の夜は音楽祭Fête de la musiqueと決まっている。世界のあちこちで、そして東京でも毎年開かれている。なんせ一年で一番昼が長いし、気候もいいし、バカンスに出かける前に皆で繰り出して一晩中楽しもう。というフランス人の気持ちはよおくわかる。

コロナの時代はどうかな?と思っていたら

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Agence France-Presse 

やっぱり大混雑だった。ヨーロッパの他の都市は今年は中止したところがほとんどで、パリが決行したので他国から強く非難されている。コロナ対策は一国の問題じゃなくEU全体で協力して足並みをそろえるべきなのに。

英国 ボーンマスの海岸

https://www.lesoir.be/sites/default/files/dpistyles_v2/ena_16_9_extra_big/2020/06/25/node_309579/27605060/public/2020/06/25/B9723841047Z.1_20200625215225_000+GVKG7S7C7.4-0.jpg?itok=iPFIY1Qc1593114760

 Le Soir

6月25日は32度を記録し、ボーンマスのビーチに数千人もの人が繰り出し、イモ洗い状態に。英国では酒場の営業がまだ認められていないため、ビーチにアルコール類を持ち込んで友人と酌み交わす人が多かったという。パブが開けばこんなに混まないよ、とインタビューに応える人までいた。
英国はあんなに長くロックダウンに耐えていたのに、ここでひどく緩んでしまうのは実にもったいないと思う。だけどもう第二波など怖くないのかも。うんざりなのだろう。精神をやられるより今を楽しみたいと思っているのかも。長く陰鬱な冬がやっと去ったと思ったらコロナで春の陽ざしも享受できなかったヨーロッパの人たち。冬はほぼ毎日快晴で陽光に溢れ、空は真っ青でたいして寒くもならない東京に住まう私が、安易に口を出すことではないかもしれないが。そういえばイギリス人ジャーナリストの記事に、日本やアジアの人がコロナに強い理由の一つに、冬でも太陽を浴びてビタミンDを採れるから、というのをあげていた。

*参考までに コロナの時代の海水浴 正解バージョン(オランダ)

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いろいろなディスタンシング

過去記事でこんな「森の動物レストラン」を紹介したことがある。

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伊豆シャボテン動物公園内にあるGIBBONTEI(ギボン亭)。ぬいぐるみを置いて一席分間隔をあける。なんとも微笑ましい、ほっこりするやり方だなと感心した。またヨーロッパ人は絶対やらないだろうなとも思ったものだ。何かにつけ、フィギュア、ぬいぐるみ、ゆるキャラを作る日本とは違うから。

…と思いきや、パリでもソーシャル・ディスタンシングにクマちゃんが協力。

https://pbs.twimg.com/media/EbbGyp6WAAAJJOn?format=jpg&name=900x900

@bbonthebrink
 

https://pbs.twimg.com/media/EbdTnuxWsAE__wT?format=jpg&name=large

 
 
@Tedgar3
Leffeとは!味のわかるクマちゃんだ。それ全部飲んだらまっすぐ歩けなくなるよ。
ただ、この大きなクマのぬいぐるみを街のあちこち、お店の中や窓辺、テラス席などに置くムーブメントは2018年に始まったものらしい。コロナの今再び活躍というわけ。参考になる記事がこちらles-nounours-des-gobelins/
ドイツではこういうアイディア!ちょっと恥ずかしいかな。

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近所のケンタだと言っている。

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午後6:18 · 2020年6月27日Twitter for Android
他にもいろいろ…お暇な方はtwitterのスレッドを丸ごとご覧ください。

 

「夜の街で」「接待を伴う…」

東京では20~30代の若者の感染者が多く、報道などで盛んに「夜の街」と言う。私には「夜の街」がピンとこなかった。興味もないのでそのままにしていたが、twitterフォローしている仏語サイトwww.nippon.com/fr/さんが記事二本で詳しく解説している。

https://pbs.twimg.com/card_img/1276461444624572416/BXZ6sNto?format=jpg&name=small

↑ コロナバージョンのガールズバー。飛沫防止のパーテーション(この店のオリジナルらしい)を設置。

www.nippon.com

”settai”(接待)もそのまま使われている。接待とは何か?例えばバーテンダーがカウンター越しに酒を出し、会話をするのは接待ではない。会社の取引先を招いて食事をする高級な飲食店も接待には入らない。

ホテルなどのバンケットでホステスが付く場合は接待に当たる。小池都知事が夜の街と一言でくくるため誤解を招いており、迷惑を被る店も多いらしい。

その「夜の街」学習で私が学んだことは、たとえば記事で紹介されているガールズバーというもの。Campus Cafe BADD GIRLSという名前で、東京では3店舗展開していて、現役大学生が接客するんだって。ただしそれはプロの接客ではなく、普通の大学生との会話を楽しんでもらう趣旨の店だという。

驚いたのはこの店の徹底した感染防止対策である。「私たちの10の取り組み」Campus Cafe BADD GIRLS なかなか勉強になる。さきの写真の飛沫防止パーテーションのほか、業界に先駆けた試みがある。予防のための最新設備の導入(消毒や空気清浄関連)や希望する客には抗体検査キットも用意しているなど…。

コロナの時代、毎日新しい学びや試みがいっぱい。私は少なくともそのことを刺激的に感じ、興味しんしんに楽しんでいる。

 

猛禽類ノスリのこと。

isourounomitu.hatenablog.com

話はすっかり変わって、今日居候の光さまが カッコいいお写真を載せていた。北海道いいなあ、そんなに身近にノスリ等の猛禽類の飛翔が見られるなんて❢みなさん、記事内でお写真をご覧ください。

私もトビならエサをやったことがあるのだが、鳥の類は全般にほとんど知らない。

つい最近ヨーロッパノスリの記事を読んだのを思い出した。その前に皆さんの地域で今、カラスが襲ってくることないかな。うちの辺では子育てしてるらしくカラスが狂暴モード。通行人や自転車乗りを狙って急降下で威嚇する。突きはしないのだが、あっちへ行け!という風に警告を発している。私は窓から見ていてハラハラする。あ、また来た、早く逃げて!

すると人間の方も気短な人は小石を拾って投げつける。しかしまた再度襲ってくる。両者ともめちゃくちゃ怒っている。

https://images2.persgroep.net/rcs/BkYPbYiN-EXOrgrKL9lnsiQrzBk/diocontent/150042452/_fitwidth/694/?appId=21791a8992982cd8da851550a453bd7f&quality=0.8

https://www.ad.nl/

(↑これはノスリの子ども。写真は2枚ともオランダ語記事から借りている)

今の時期ヨーロッパノスリも子育てに忙しい。野を散策する人やジョギングする人、運動選手のグループのトレーニング中を容赦なく襲ってくるそうだ。うなじや首筋、頭の上を攻撃されるらしい。実際突かれた人が傷を見せてくれた。

それを避けるための方策がある。ノスリは目が合うと攻撃してこないらしい。それで帽子のてっぺんに目に見立てたバッジを二個付けるといい。あるいはサングラスを帽子の上にかぶせる。それだけで防げるそうだ。

https://images4.persgroep.net/rcs/HaVZuw1jMG3uxNCY0AQr1lU_1Mg/diocontent/150042446/_fitwidth/694/?appId=21791a8992982cd8da851550a453bd7f&quality=0.8

でもそのことをついつい忘れて散歩しているとたちまちにやられる。そうしてやっとノスリの子育ての時期が来たことを知る、というオランダ記事でした。

私はツバメのことも書きたかったんですが、まだブロガーさんと連絡が取れていませんので了承もらったら書きたいと思います。
 

 

滋賀・長浜の観音たちをお迎えして4年になりました。&アンテナショップ「ここ滋賀」

 グラグラの不安な基礎の上に立つ日常

コロナの時代はまだ始まったばかりと言えるので、わからないこと、不確かなことが多い。でも「確からしい」ことは少しずつわかってきた。

国民が集団免疫を獲得できれば安心とか、ワクチンや薬が年内にも手に入るとか、または暑くなったらコロナは収まるなどが幻想だったことはわかっている。感染した人の体のダメージ(後遺症)がことのほか大きいこともわかった。

今後の第二波、三波、加えてインフルエンザの冬がきたら?と考えると不安はつのる一方だが、それより私が憂うのはわが国の(または東京都の)統計や数字が信用できないこと、そして方針が見えないことだ。

「日本は専門家委員会がお粗末だったね」と以前外国人に言われたけれど、実は悪いのは厚労省や政府だったこともわかってきた。専門家会議の人たちは梯子をはずされ、切り捨てられたようなものだ。あまりに酷い仕打ちだ。

前にも紹介した藤原辰史氏の言葉をもう一度:「どれほどの愚鈍さを身につければ、この政府のもとで危機を迎えた事実を、楽観的に受け止めることができるだろうか。」

東京は毎日結構な人数の感染者を計上している。つまり検査しているからで、これはよいことなのだが。だったらわれわれカカオ農民にもっと早い時期で検査してくれてもよかったよね。政府の対策は透明さに欠け、矛盾が多く、他国から見ても信用がないから、ヨーロッパにおける「スウェーデン状態」になっている日本。やれやれだ。

そんなときは心を休めるためにも観音様に会いに行こう。さあ琵琶湖のほとりへ。

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おや、滋賀県じゃない、東京じゃないかって?

そう、上野の不忍池のそばまでいらしてくださっているのだ。ここに檜の観音堂観音ハウスhttp://www.nagahama-kannon-house.jp/)が開設されたのは2016年春のことである。地方のアンテナショップや工芸館的なものは東京には数多くあるが、地方自治体が単体で観音をテーマに、その独自な地域文化を発信するのは初めての、そして斬新な試みだった。

びわ湖北東地域は観音信仰が厚い土地で、住民たち自ら観音像を大切に守り育ててきた歴史があるという。点在する観音像を訪ねる周遊ツアーを、観光の中に組み入れたらすばらしい滋賀の旅ができるだろうし、私たちもいずれはのんびり旅行したいなと思っている。長浜には昔家族で一度行ったことがあるが、ちょっと足早の旅だった。

夫はといえば昔からコアな仏像ファンで、滋賀県はもちろん日本中のあちこちを歩いて回っている。辺鄙なところも臆せず行くから土地の人に珍しがられ、よく話しかけられたそうだ。学生の頃、木ノ本から高月へやってきたとき、声をかけられ、しばしお喋りした。そして「これから長浜を観光ですかね?」と聞かれた。夫はそのとき長浜のことを初めて知ったのだという。というのも観音様にあまりに入れあげていたため、町を観光するという当たり前の視点が抜け落ちていた、と笑いながら話してくれた。

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(写真:観音ハウスから見る不忍の池)

なぜ上野の不忍池、という点だが、江戸時代、寛永寺の開祖天海が不忍の池をびわ湖に見立て、中之島を築かせたという経緯があるそうだ。

そんなご縁でできた観音ハウスには、二か月に一度観音様を入れ替えでお迎えして展示。コンサートや講座などの催しもあり、あとで紹介するがスタンプを集めるとビックリするようなグッズももらえる。そのすべてが無料なのである。

この四年間で来場した人は六万人くらいという。京成上野駅の前(出口から30秒)というのもよい。

先日訪ねたのはこちらの木造聖観音菩薩立像平安時代中期の作らしい)

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毎回詳しい解説の紙をもらっているが、興味のある方はHPのこれまでにお越しいただいた観音さまNEWS/1813.htmlでご覧ください。

上の温和で地味な観音様に対し、超インパクトのあるこんな方もいらした。

千手千足観音立像(江戸時代、木造、漆箔、玉眼)。千の足とは!実は19本しかないけどね。一度見たら決して忘れない。また会いたい。そんな募る気持ちに応えて(=リクエストに応えて^^)二度いらっしゃった。

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紹介を始めるとキリがないので興味のある方はHP/サイトを当たっていただきたい。

観音ハウス入り口。今はここで検温と消毒。

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リピーターカードを出して毎回スタンプを集める。

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スタンプは係りの方がとってもきれいに押してくれた。

メルマガ会員は絵はがきももらえる。

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スタンプ4個でもらえるグッズ。ひとつを選ぶ。

特製手ぬぐい

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キーホルダー長浜市の有名なガラス工芸館特製。

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ガラスのキーホルダーはもうすでに2個あり、2個とも人にプレゼントし、大変喜ばれた。写真が下手でよく見えないけど、ガラスがとっても美しい。

残念なことに観音ハウスも10月で終わる。「情報発信に一定の効果があった」(市の担当者)としてこの秋に幕を下ろすことに決めたそう。

興味のある人はその前にどうぞ。一応月曜が休み。コロナの時代なので開館日や時間は調べてからのほうがいいと思う。

最後に、こんな贅沢な体験をさせてくれた長浜市には心からお礼を言いたい。行政のみなさん、市民のみなさん、ありがとうございました。

 

滋賀県のアンテナショップは日本橋の花

息子は以前日本橋方面に勤めていた。「近くに滋賀県のアンテナショップここ滋賀 -ができたよ」といち早く教えてくれ、自分でもいろいろ買ってきた。

その後私も訪ねてみるとまずその場所にびっくりした。お江戸日本橋の角地、地下鉄日本橋駅出口すぐ横、JR東京駅から歩いても5分程度という立地だ。ここを情報発信基地にするという滋賀県の意気込みがすごい。

まず場所を見てみよう。

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↑和紙の老舗はいばら。フレディー・マーキュリーが和紙を壁紙として貼りたいと言って、はいばらで100万円分爆買いしたエピソードがある。(過去記事参照)

はいばらの左が地下鉄出口、その横に「ここ滋賀」という文字が見える。

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三階建てになっていて、地場産品を売るマーケットやレストラン、地酒バー(*)、情報案内のコンシエルジュなどが入っている。

*密な空間ということで現在休業中。

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私のまずい写真では伝わらないのが残念だが、贅沢でスタイリッシュな建物である。
情報誌のニュースレターも毎回楽しみでコレクションしたくなる。表紙は、米原市で活躍されている切り絵作家の早川鉄兵さんというかたの作品だそうである。

https://cocoshiga.jp/uploads/IMG_0382-700x438.jpg

【SHIGA’s GUIDE】特別号

 3階まであがったことはまだないが、こんなテラスもあるそうだ。次回探検予定。

https://www.uds-net.co.jp/wordpress2/wp-content/uploads/2017/10/P4A1471-900x600.jpg

ここ滋賀 |

観音ハウスのことはいっぺん紹介したいと思っていました。秋に閉館ということで今日書くことにしました。特にururundoさん、aeさんにお伝えしたくて。

ではまた~!

追記:日経関西に詳しい記事。

https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXMZO5552549012022020AA1P01-PN1-2.jpg?auto=format%2Ccompress&ch=Width%2CDPR&fit=max&ixlib=java-1.2.0&s=e4ebda66a9d730568feae1548673fa9f

(記事より一部引用)

東京芸大大学美術館の薩摩雅登教授(美術史学)は「琵琶湖を抱える温和で独特な風土の中に仏様が溶け込んでいる。大寺院に鎮座する仏像には感じられない魅力がある」と指摘する。

14年から地元の観光公社が現地発の「観音の里めぐりツアー」を企画している。村々の観音像は常に公開されているわけではなく、事前の調整が必要だからだ。日帰りを中心に6年間で174回開催。参加者はのべ3348人に上り、このうち4割以上が首都圏からの参加だった。

ひなびた里の観音信仰が都会の人々をひき付けるのはなぜか。東京出身で長浜市に移り住み、観音の里の魅力を発信して「観音ガール」と呼ばれる對馬(つしま)佳菜子さんは「宗教というより、家族の平穏な生活を願う素朴な祈りに共感できるから」と話す。・・・

 

新しい日常の主役は自転車!&夏至とキベリタテハ

コロナの時代、世の中の動きが早いね、どんどん変わるね、という話をちょっと前から書いている。書いておかないと忘れてしまうので今日もメモ書きにしよう。

自転車の時代

3月のニュースで電動自転車が品薄というのがあった。例年、4月の新年度前に自転車はものすごく売れるらしい。電動だと前後座席に子どもを乗せても重い荷物を積んでもスイスイいけるので、若いママたちの必須アイテムであるが、中国がコロナでロックダウンし、電動自転車の部品等の生産をストップしたため、入手が困難になったのだ。

ヨーロッパでも自転車がものすごく売れている。メトロやバスを避けて自転車で移動しようという人が増えたためだ。5月にはパリでは

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https://www.rtl.fr/
 6月20日の記事によるとフランス全体で45%の人が自転車で移動しているとのこと。狭い道路でもともと2車線しかなくても自転車のために1車線を譲っている。

ミラノ市は歩行者と自転車のためにのべ35㎞の道路の拡張を発表。さらに自転車購入者には市が60%の補助金を出すという。自転車を買えば補助金も! ミラノ市が進める、交通機関の混雑対策がすごい。

またジュネーブブリュッセル、ロンドンなどでも自転車専用レーンへ積極的に投資するようで、自転車の時代がやってきた。公共機関の混雑を避け、環境にも配慮した暮らし方を考えればおのずとそうなる。骨の髄まで自転車族のオランダ人に近づいてきた。隣国ベルギーでもドイツでも自転車に乗る人は多いと思うが、オランダ人にはかなわない。小学校で自転車の講習&試験があるし、パンクの直し方も教わる。自転車が簡素なつくりなのに驚いたものだ。国土が平らなので自転車にブレーキはついておらず、ペダルを反対に回して止める仕組みだったから。学生時代パリに住んでいた時、留学に来た女性ははるばるオランダから、そのブレーキ無しの自転車でやってきた。後ろの荷台に山ほど荷物を積んで行商人さながらだったのを思い出す。

自転車と言えば「シマノ」が世界中で有名なのも向こうの人に教えられたことだ。そして日本製の電動自転車も時々見かけたが、その理由は「オランダは風が強いから荷物が多い時、足こぎだと進まないの。日本の電動は優秀よ」と意外な理由を教えてくれたものである。

 

そんな手があったの!

世の中の動きが早いのは、やはりSNSのせいだと思う。家から一歩も出なくても指一本で意見を表明したり、寄付をしたり、署名をしたり、連帯したりができるご時世だ。検察庁法案廃棄に関しtwitterデモも成功したしね。

週末、トランプ大統領の選挙集会があるというのでちょっと心配もしてあげていた。私の心配はもちろんコロナのことだ。ぎゅうぎゅう詰めの集会でしょ、後が怖いんじゃない?と思ったら予想外の展開に…。

どうやら TikTok のユーザーとK-POPファンたちが捨て番号を使って呼びかけたらしい。集会のチケットを予約するようにと。そしてもちろん行かないのだ。その数が100万近かったから陣営や大統領は大喜びしたに違いない。(ま、常識的に考えても100万ってちょっと変だと思うけど。)

TVニュースによると実際は6千人ちょっとだったそうな。映像では大統領の後ろには人が大勢並んでいるが、上の写真を見てもわかるとおり、実際の会場は人はまばら。半分も埋まっていなかったかな。トランプ陣営はさぞかし落胆しただろうね。若い人たちにやられちゃったから。ただしこの手法を悪用されると怖いかも…。

私が注目したのはマスクである。トランプ大統領、スタッフ、サポーターの人たちはほぼ誰もマスクをしていない。会場入り口で配られてもしない。子ども連れのお父さんはすぐにポケットに突っ込んでいた。何が何でもしないという意志を感じる。身体的距離を守らないのは言うに及ばず。

一方で、会場付近で抗議活動をしていたグループ、そしてBlackLivesMatter運動の皆さんはマスクを着用していた。今やマスクまでもが政治的意味を持つのか。

 

ヨハネの日とキベリタテハ

夏至だった。そのあと23日(または24日)はキリスト教の祝日ヨハネの日である。蝶が好きな私はこの時期になるとベリタテハを思い出す。

ベリタテハをネットで調べた時とてもきれいな写真をブログに載せている方がいらして、はてなのブロガーさんだった。どんな蝶かご覧くださいね。まず見ていただかないと次の文章がわからないと思うので。こちら夏の終わり 1 -エルタテハ・キベリタテハ - - OTTOの蝶々ブログ

何故キベリタテハを思い出すかといえば、『フランドルの四季暦』(マリ・ゲヴェルス著。河出書房)の「六月と夏至」の文がすばらしいからと、夏至の夜、結局その夜明けに生まれたうちの息子にこの章を朗読してあげたことがあるから。

その中から蝶のところだけ引用(本では9行分)

さて、ここで少し蝶の話をしておきましょう。儚く消えた雪の蝶がクリスマスの象徴だとしたら、夏にこの辺りを舞う蝶のうち、特に珍しい一匹が、年に一度だけ春と夏が相まみえる聖ヨハネの夜を象徴していると、私には思えてならないのです。キベリタテハ。またの名をアンティオペといいます。翅は濃い紫色で、その外縁に白の縁どりがあります。月のない聖ヨハネの夜もまた、柔らかいビロードのような光に縁どられます。仄かな光が夜のあいだずっと地平線をさまようのですが、そんな光が見られるのは沈んだ太陽が、地平線の下を斜めに進む数時間のあいだ、地上の闇をかすめる位置にあるからです。聖ヨハネの夜は、きらめく星を花に見立て、そこにちょこんと止まると、そのまま天頂に達したと思う間もなく、早くも疲労に襲われ、翅をはためかせ、いずこともなく消えていきます。アマゾネスの女王アンティオペは太陽の化身ヘラクレスにまたも敗れたのでした。…

今の時期、ヨーロッパでは本当に日が長く、夜11時くらいでもまだ明るい。そのことをおさえて、またキベリタテハを頭に思い浮かべながら読むとよくわかると思う。

それにしても夏至季節の頂点で、これから冬至まで下り坂というのも不思議なものである。焼き尽くすような容赦ない夏が待っているのにね。

 

長屋の敷地が何になったか。

今日はもう一点だけ書いておきたい。

昔うちの子たちが小さかったころ、自宅とは別に谷中地区に長屋を借りていたことがあった。1990年初めの2年間くらい。徒歩で行ける距離で、お祭りや行事のときなど、四季折々行っていた。

みなさんも落語や映画でご存じと思うが、長屋は2階建てでお隣さんとくっついて並んでいる。東京藝大の学生さんや何かのお師匠さんたち、おもしろい人ばかりが入れ替わり立ち替わり住んでいた。

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この写真は4年前に撮ったもので、ちょうど光が当たっているところが私たちが借りていた部分。まだ人が住んでいるんだなと思って安心した。でもその2年後には取り壊され、長いこと塀で囲まれていた。

先日自粛が明けて通ってみたら更地になっていて、ここは墓地になるのだという。

が~ん‼(←これ、もう誰も言わないんだってね)

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愕然とし、しょんぼり帰ってきたわけである。

風情のあるものがあっという間になくなっちゃって寂しいね。

ではまた~。

 

追記:笑いが必要な人へ。

 

コロナ時代 世界の変化の速さに驚く日々。

(昨日の続き)

コロナの魔法

世の中の動きが早くなっている。自国のことも変化が激しく、政権末期臭ぷんぷんのニュースばかり。超級のスキャンダルと思われる前田ハウス河井夫妻らの逮捕に隠されてしまうという…。常軌を逸した金額など、もう呆れすぎてここには書けない。

コロナをきっかけに大きく動いたことの筆頭は、テレワークやオンライン○○や遠隔授業じゃないだろうか。なんだ、仕事はうちでじゅうぶんできるじゃん、電車通勤いらないじゃん、飲み会行かなくていいってありがたいな…。もちろんそれもエッセンシャルワークで社会を支える方々がいてくれて成り立つのであるが。うちの夫も最初は「オンライン授業なんて嫌だっ!」と言っていたのに最近では学生の側がとても真剣で利点の方が多く、いそいそと授業の準備をしている。話はずれるが、大学図書館が閉館という点は大打撃。研究者や大学院生、一般の学生も資料に当たれないのはどんなに困ることか。論文執筆中だったらなおさら。おそらくこれも徐々に緩和されるとは思うのだが…。(*閉校中の図書貸し出しは教員は郵送で可能)

またコロナの魔法はここにも!ハンコ廃止とか電話帳ハローページの発行停止ときた。世の中の仕組みがどんどん変わっていく。この調子で義務教育授業のオンライン化をどんどん進めてほしい。個々の現場に丸投げせずに。予算も機器もじゅうぶん当ててほしい。今後、感染症だけでなく地震や洪水など非常時に大いに役立つはずだから。

ボブ君

ボブ君が亡くなったと聞いて家族でしんみりした。みんなで映画を見にいった。ビッグイシューの表紙になったのは2種類持っている(自慢)。

茶トラ(ginger)の持つ特別な性質についても教わった。映画のワンシーン、路上でジェイムズの歌を聞いていたある婦人が、ボブ君にマフラーをプレゼントする。そのあとでこう言うのである。

自分も昔茶トラを飼っていた。茶トラは鉄のような強い意志を持つ猫だ。最後の最後まで私のそばを離れなかった。あなたもよいパートナーを見つけたね。人間同士よりも強い絆で結ばれるだろう。

ボブ君は世界中の皆の心にいつまでも生きている。

世界では

北朝鮮の出方には衝撃を受けた。2年まえの南北融和は久々の明るい、大きな関心事だったと思う。毎日その話題で持ちきりでお祝いムードだったのを鮮明に覚えている。

なのに一瞬で爆破してしまったのだ、一方的にその融和の象徴である建物「南北共同連絡事務所」を。しかも金与正(キム・ヨジョン)氏が予告した通りに。怒りに任せて?ビラを撒かれたから?いったいそんなことが許されるんだろうか!ありえない。理解を超えている。

私は昔の写真を少しとっておいてあるのでさがしてきた。

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How North Korean media covered the Inter-Korean summit

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たった二年前のことだった。

そしてアメリカにも大きな変化が訪れようとしているようだ。患者は増える一方(唯一NY州はうまくやっている)のコロナ禍、そこに黒人男性死亡からの反差別抗議に、反・反差別や暴動や警察組織の問題に加え、軍人たちの反トランプ、最高裁判決の反トランプと打撃が続いている。最高裁ではロバーツ主席判事の一票が決め手となって、DACA(若年移民に対する国外強制退去の延期措置)を守りきった。すばらしい。

さらにボルトン氏の回顧録出版が待ち構えている。

かと思ったらじっとしていないトランプさん。上の動画、私も今月はじめのブログに貼らせてもらったが、みなさんも覚えているでしょう。黒人と白人の小さな男の子が走ってきて抱き合うシーン。お互いが好きで好きで、会えたのがもう嬉しくて仕方ない様子を見ていると胸が熱くなる。

トランプはこれが「フェイクニュースだ」とツイートした(6月19日)。twitter社はすぐにそれを削除。当たり前でしょ。日本のtwitter社も見倣ってほしい。

 

いつもコメントありがとう❢

私いつも思うんだけどジェニーさんって何者?(笑)

jflkg4uさん

 タンザニアザンジバル島に行ったとき、奴隷市場のあった教会を見ました、悲しいことです。

タンザニアザンジバル島といえば私にとっては(きっとジェニーさんにも)フレディ・マーキュリーであるが、 私は奴隷関連のことは疎くて全く知らず、早速調べて勉強になった。例えば→朝日新聞デジタル:奴隷制の面影とクイーンのフレディの生家 @ザンジバル

sohujojo さん、

 観念的には人種差別は否定できても、もしもすぐそばに異人が来たら身構える自分は間違いなく存在します。しかしそれを認めたうえで克服しなければならないのでしょう。

全くその通り。誰しも差別心はある。ない、と言い切れる人もいるのかもしれないけれど、私はそのときどきで葛藤がある。人種だけでなく様々な差別心や忌避感情…しかも無意識のうちに心のなかに巣くっていたりする。

でもね、このところの世界の動きを見ていると、若者たちはまじめにこの問題(差別や不平等、そして正義を求める)と取り組もうとしている。毎回本気度を確認する。怒りという強いエネルギー。やはりここからしか物事は変わらないなと思っている。

hiroki_hayashi(以下 林さん)

 コロナ禍において、差別の根深さや、資本主義の限界や、国民国家の暴力性など、さまざまな問題をどかんと突き付けられたようで、正直、茫然という感じです。

 同感。良い言葉を選んでくださった。私も茫然としている。コロナ前だってここ数年は日本の政治に対してもそう…。マジで正気を保って生き延びられるかと心配だった(モリカケの頃などは特に)。コロナの時代は、さまざまな問題が実は世界規模の根源的なものだということを教えてくれた。

はてなの皆さん、ご存じない方のために林さんはこちら→第二次安倍政権年表 - 手探り、手作り🐘 というものを作っていらっしゃる。ご自身の普通のブログの他にこのコーナーがあって、私も時々参照させてもらっている。「随時、加筆・修正」とあるが、どんなに大変名な作業だろうか。ありがとうございます。

先日、夢枕獏さんの文章を入れてほしいとリクエストし、林さんはちゃんと載せてくださった。コロナ禍で読んだ文章のうち、心に残るのは夢枕獏さんと藤原辰史さんの二つしかない。みなさん是非読んでみてね。

夢枕獏公式Blog「酔魚亭」 : 夢枕 獏「静かに、しかし強く、なお強くこみあげてくるもの」

  心の中に湧きあがってくるものがあるのである。
 原稿を書いていても、窓から外を眺めていても、それは湧きあがってきて、消えない。怒りと言えば怒りなのであるが、その半分は哀しみのようなものだ。 

で始まり 

いいか、書いておくぞ。
ちゃんと見ているからな。
誰が何を発言したか、どんな目つきをしていたか、忘れないからな。必ず覚えておくからな。
もしも、この命ながらえたら、次の選挙の時、おぼえてろよ。

で終わる。長くないので。

 こちら藤原氏のも。

「どれほどの愚鈍さを身につければ、この政府のもとで危機を迎えた事実を、楽観的に受け止めることができるだろうか。」(全くです!)

www.iwanamishinsho80.com

さて今日は終わりです。また次回!

 

最後にうちの猫の写真をカードにしました。誕生日カードのつもり。

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ガンダム像から回転ずしのアマビエまで楽しいtwitter &nofrillsさまのベルギーレッスン

ユーモアに救われる

 美しいものを愛でて明るい方を向いて日々暮らしたいものだ。が、残念ながらそんなわけにもいかない。朝起きてニュースを見るたび、twitterを開くたび、暗澹たる気分に襲われ、自分のことのように恥じ入りもする。

実はtwitterを見るのは一日に20分程度と決めている。そうでないと時間を取られ過ぎてしまうから。しかしその20分はまさに洪水だ。ショッキングな事件から良いニュースまで、そして私にとって大切なお知らせや小さな嬉しい出来事などがてんこ盛り。簡単にメモをしておくのが日課である。

何より世の中のスピードが早いことに驚かされる。ミネアポリスの黒人男性の死から世界中で差別に抗議する大規模なうねりが起き、自国の歴史(植民地・奴隷制・差別…)を振り返る動きにも繋がったと思ったら、あっという間に警察の改革にまで発展した。この展開を予想した者がいるだろうか。いやはや、このパワーは世界の隅っこの島国から見ると驚嘆に値するものである。

フランスでは17世紀のコルベールジャン=バティスト・コルベールがやり玉に挙がっていた。ルイ14世の財務総監だった人。像の撤去や公共の場に冠せられた名前の変更を求める動きに対し、マクロン大統領はきっぱり

「自国の歴史の構成要素を覆い隠したり、人種差別的な価値観や政策を提唱した可能性のある公人の像を撤去したりすることはしない」 AFPBB News私もそれでいいと思う。歴史をきちんと学び、過去を直視する方が大切だと考える。

 

twitterの楽しい世界

①水の底に落とされた英雄たちは今・・・。

水底の世界で人が今も暮らしているみたいだ。訪ねてくる現代人はダイバーだけかな?(ちなみに全部の写真が本物かどうか私にはわからない)

②アマエビのアマビエ 

ワシントン記念塔 をガンダム像に替えてくれという嘆願活動をやりたい人。リツイートの数が半端でない。

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貴重なレッスンに感謝❢

 id:nofrillsさまといえば私は勝手に蝶仲間だと思っているが(去年の記事参照:オオムラサキいなくなっちゃう!昆虫も鳥も減ったね(続)&nofrillsさまは蝶仲間 )

実は毎回素晴らしい英語レッスンを、しかも無料でしてくださるかた。私がはてなで唯一フォローしている英語ブログである。

hoarding-examples.hatenablog.jp

毎回タイムリーな記事や話題を扱ってくださるが、6月16、17、18日と今日の19日の4日間にわたるベルギーに関するエントリは本当に勉強になった。(↑上には本日のエントリだけ貼らせていただいた。なぜレオポルド2世像がこんなにもたくさんあるのか)

史実や背景のまとめ方は簡潔でいつもうならされる。そして元記事に沿っての英文の解説だけでなく、広い視野からの参考資料やご自身の分析も添えている。

ジョン王のことはすっかり忘れていたし、エドマンド・ディーン・モレル、あるいはロジャー・ケイスメントなど私に欠けていた基本知識もたくさん。コンゴだけでなくアルベール1世やルワンダにも触れ、広くベルギーの歴史を見せてくれている。

ほかに『戦争請負会社』(P.W. シンガー)や町山氏の「映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで 」など、ぜひ読んでみたい本も。

またオステンデのレオポルド2世像の手首が切られた(2004年)ことは初めて知った。

BBCの解説記事がタンタンに言及してない」ことは私も納得。史実とフィクション(BD)とはレベルが違うから。タンタンを持ち出すなら、イギリスは例えば人種差別主義思想のキップリング(ノーベル文学賞)はどうするだろうと思うし。

nofrillsさま、いつもありがとうございます。

 

散歩

とりあえず目標は一日一万歩。これは大した距離じゃないと思っている。健康のためというより、商店やレストランなどはどうなってるかなとチェックするために歩いている。

閉業のお店を見るのは辛い。廃業か今はまだ閉店してるだけかわからないお店もある。支援の給付金も届かないままで、国も都もホント冷たいな。

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日暮里駅の表示が猫仕様になっている^^外出自粛中に完成したのだが、自分の目で見るのはこれが初めて。谷中地区は猫の町と言われているため。だけど今は猫が本当に少なくなっている。

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↑今、めちゃめちゃ心配なのはこの中のお店がどうするかなという…(泣)

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あおぞら美粧院の佇まいもステキだけど、見ていただきたいのは隣の黒い入り口。この二階に老舗ジャズバーシャルマン(1955年~)があって、夫は子どものころから知っている。

ジャズバー・シャルマン【日暮里・谷中・老舗】JAZZBAR/CHARMANT モダンジャズ・レコード

今日は時間がなくてここまで。明日に続きます(@^^)/~~~

アール・デコに酔いしれて(東京都庭園美術館)&雑記 ‐コロナとともに⑥-

コロナ前に行った最後の美術展は東京都美術館ハマスホイ展。

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1月21日のことで、そのあと我が家は外出自粛生活に入った。
写真にチケットが2枚見えるが、右が今回、左が前回2008年のもの、この構図で写真を撮ろうと夫が言い出し、持ってきたのだった。だが不幸にもピンボケ💦

4か月半ぶりに美術館へ。東京都庭園美術館(=旧朝香宮。港区白金台5-21-9)

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ご覧のとおり、人はいない。私のほか、2~3人くらいの来場者がいて、スタッフはゆうにその10倍くらいいた(笑)。急いで言っておくが、展覧会自体はたいしたものじゃなく期待もしていなかった。私の目的は邸宅を隅々まで見ることだった。

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以前にも何度も行ったことがあるが(*註)、邸宅の各部屋を使って企画展示をした場合、作品はすべて撮影禁止となるので室内もカメラは不可となる。そればかりか展示作品に日光が当たらないようカーテンはぴっちり閉められ、歩くコースにも制限がつく。

しかし今回のように、新館に展示スペースを設けると、邸宅内は自由に回れ、好きなだけ留まっていいので最高の気分だ。

朝香宮邸(1933年昭和8年竣工。2015年、国の重要文化財に指定された)はアール・デコ全盛期のフランスの影響を大きく受けている。朝香宮ご夫妻がこの様式に惚れ込んでいて、フランス人のアンリ・ラパンに設計を依頼したほか、日本の優れた職人技も随所に取りこみ、建物まるごと芸術作品と言ってよいだろう。

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戦後1947~1954年まで吉田外相・首相公邸として。1955年~1974年までは白金迎賓館として赤坂迎賓館開設までのあいだ使用された。1983年東京都庭園美術館として出発。

私は1988年に韓国人学生たちを連れて見学に行っている。

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アールデコや旧朝香宮邸そのものについてはHP等をあたっていただくとして、じっくり見る時間が与えられた今回は、装飾デザインに注目してみた。アールヌーボーに続くこの時代は、工業の発展により、新しい素材(合成樹脂や鉄筋や強化ガラスなど)が生まれた。用と美の両立を目指す新しい美の表現は、幾何学模様もスピード感が感じられる。飛行機、蒸気機関車、自動車の時代だ。

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暖房器具の装飾鋳物がどれもこれもステキ。(這いつくばって写真を撮っても周りに人はいないから安心!)

フランスから取り寄せた希少な大理石もあるが、多くは岐阜県大垣市で創業した矢橋大理石店から来たものだという。

タイルもまさに美術工芸品だった。京都や瀬戸から来たもので、釉薬の種類が100以上という説明があった。その豪華なタイルが円や直線を描いて床面を飾っている。

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アンリ・ラパンがデザインした白磁香水塔

なんとも不思議なものだ。図面には噴水器という記述があり、水が流れる仕組みであったそうだ。(庭園美術館の説明による)

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これは新館アプローチのガラスの壁、表情豊かでいい。毎回写真を撮っている。

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というわけで簡単に紹介した。写真もほんの一部でしかないから、みなさん、チャンスがあったら訪ねてみてくださいね。JR目黒駅から10分くらい。

 それから数日後、夫が嬉しそうに「ブリュッセルの本屋からメルマガが来たよ」と言った。「営業を再開したって。あと新刊も紹介してる」

「ふうん、どんな本?」

これだよ、と見せてくれてまあビックリ。なんという偶然だろう。旧朝香宮邸へ行ったばかりでこれに出会うとは!

庭園美術館のサイト(ワークショップの過去記事)で読んだばかりだった、このアンパン男爵邸 (Villa Empain)について。

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Villa Empain | Boghossian Foundation | Maison CFC

(本の表紙の写真:「エドガー・ブラントとアルフレッド・フランソワによる鉄製の扉。アール・デコらしい幾何学モチーフ」と庭園美術館の解説)

「世界にはたくさんのアール・デコ建築の傑作がありますが、その成り立ちや性格において、旧朝香宮邸として建てられた東京都庭園美術館に呼応するものを一つ挙げるとすれば、ブリュッセルにあるアンパン男爵邸(Villa Empain)かもしれません。旧朝香宮邸竣工の1年後、1934年にルイ・アンパン男爵の邸宅として建てられたこのアール・デコ様式の建物には…」で始まる文章、興味のある方はぜひお読みください。↓

www.teien-art-museum.ne.jp

 

雑記

1.世界は動き始めている。国境封鎖を解除するという意味で。

前回のブログを書いて週が明けて昨日の月曜、twitterを見ていたらこの写真が目にとまって思わず笑った。

https://www.lesoir.be/sites/default/files/dpistyles_v2/ena_16_9_extra_big/2020/06/15/node_307326/27590338/public/2020/06/15/B9723736201Z.1_20200615164813_000+GUSG5S4JF.2-0.jpg?itok=9U-Lorly1592233137

ザベンテムのブリュッセル空港も再オープンの記事。Les 22 vols de Brussels Airlines «complets presque partout» à l’aéroport de Zaventem - Le Soir

私が前回載せたタンタンの話と同じだった。(前回記事参照)

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そうか、ヨーロッパの人は自国ないし近隣の渡航可能な国で夏休みを過ごすのか。たとえば、オランダ、ベルギー、ドイツ、フランス、イタリア、ポルトガル、スイス、チェコといった…。羨ましいようなそうでもないような。なぜってコロナの心配があるから遠くへ行くのは不安だな、私の場合…

2.中村さんから教えてもらったんだけど、このコラボギフト凄い‼!

美術館コラボギフトの売り上げの一部は、東京国立近代美術館や各国立博物館に還元されるそうだ。↓こちら、見るだけでもぜひ!どれもこれも欲しくなっちゃう。

株式会社 三越伊勢丹ホールディングスのプレスリリース

 3.「解除しようが補償しろ!デモ」麻生&安倍邸の近くを通るコース。

twitterでしか追っていないが、若者たちがすごくいい。何度目かのデモで、京都などでも行われている。ムシロの旗なんて初めて見たな。

https://static.blogos.com/media/img/346375/free_l.jpg

渋谷のスクランブル交差点に「一揆」のムシロ旗がひるがえった。=31日、撮影:小杉碧海

「ブルーインパルス飛ばしたら腹が膨らむのか?」 失業者、学生が安倍邸にデモ

(写真:↑こちらよりお借りしました)

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4.よその猫ちゃんもそうなの?皆さんのお宅でも?

うちの子もメダカの水をわざわざ飲むので困っている。 

いただいたコメントお返事したかったのですが、次回ということで。ではまた~

 

 *註 庭園美術館で開催された企画展示の例。

cenecio.hatenablog.com

cenecio.hatenablog.com

コンゴとタンタン&ダンケルクの祭り 今年初のアゲハ蝶✌ ‐コロナとともに⑤-追記

そろりそろりのコロナのある暮らし。

先日はそろりそろりと美術館に行ってきたのだが、その話はまたいつか。前回の続きを書かなくちゃ。毎回息切れがして尻切れトンボになってしまう💦

コンゴとベルギー王の話の続き。

id:shohojiさまもすぐに関連の記事6月9日 コロナ危機@ブリュッセル 反レイシズム・デモのこと を投稿、2005年11月放映のARTE番組(ベルギー領コンゴにおけるレオポルド2世の支配について、研究者などのインタビューや当時の写真、資料、および再現映像も含めたまとまったドキュメンタリ)をyoutubeから探し出して貼ってくださった。ありがとうございました。

レオポルド2世の残虐なコンゴ支配に関して、ネット上でも話題になっていた。二つほど選んで貼っておこう。

id:shohojiさまはこの王様の別の側面も紹介している。

「(略)この王様、死刑反対論者で、この人の在位中死刑執行は行われなかったはず。

給料を日を決めて支払う仕組み、日曜はお休み、子どもを夜間労働させることを禁止、などなど、いわゆる「良い制度」を導入したのもこの方。」

人間はいろいろな面があるから難しいですね。

 

https://www.lesoir.be/sites/default/files/dpistyles_v2/ena_16_9_extra_big/2020/06/12/node_306727/27585548/public/2020/06/12/B9723709472Z.1_20200612104723_000+GHGG5EG2J.1-0.jpg?itok=ZQqXVbP61591952667

写真: Le Soir

https://ichef.bbci.co.uk/news/624/cpsprodpb/13675/production/_112877497_leoremoval.jpg

 BBC News

レオポルド2世の銅像で既に破損されたものは撤去した。修理しても元の場所には戻さず博物館などに移すらしい。

 レオポルド2世の像は国内各地に残る。人権活動家などは植民地時代の圧政を正当化するものだとして撤去を求めてきた。米国に端を発した今回の運動を受け、ベルギー国内では新たに元国王像を撤去するオンライン署名が始まり、9日までに6万4000人以上が署名した。(毎日新聞10日付)

ところで先ほどのドキュメンタリが2005年と教えていただき、私には大きく頷ける点が幾つもある。私の最初のベルギー滞在(2007~08)のとき、タンタンのコンゴ探検が訴えられていた。社会の空気が熱く、ちょっとヒステリックだなと思ったのだ。ドキュメンタリを多くのベルギー人が見たのならそれは理解できる。

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(写真:BD(本)と当時発行のタンタン切手。各国語に翻訳されたBDの表紙が楽しい。日本語の「ビーカー教授事件」も見える。すべて家に送った封書から回収して額に入れた)

このコンゴ探検は1931年発行、エルジェの二作目だ。その時代のアフリカへの視線を再現したものになっている。さっきちらとのぞいてみたら、確かに今でいう「人種差別」的でコンゴ人の扱いは酷く描写は侮蔑的、また動物虐待も甚だしくて、ユーモアのつもりなんだろうが背筋が寒くなり到底笑えない。ああ、こんな本だったのかと改めて感じいらざるを得なかった。

しかしこの本の発行停止を求めたコンゴ出身の男性に対し、ブリュッセルの法廷は訴えを却下。2012年のことである。作者エルジェは人種的偏見を煽ろうとしてこの本を描いた証拠はない、とのこと。弁護士によれば、あの時代の考え方は過ちだとして当時書かれた作品を差し止めろと言うなら、マーク・トウェインシムノンアガサ・クリスティディケンズなどの作品群もひっかかってくる。残念ながらあの時代は人種差別や偏見はあったのだと。そのことを学ぼう。

本の冒頭に「読者へのお断り」を入れ、時代背景を説明することで落ち着いたようだ。

しかしアメリカの図書館で閲覧を制限しているところがあり、また子ども向け図書から外している図書館もあると聞いた。 今後の展開はどうなるかわからない。

そういえば人種差別表現があるとして、映画「風と共に去りぬ」が配信停止になったね。

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ところで2007年のベルギー滞在に上の腕時計を持っていった。1990年代に夫がフランスに仕事で行ったとき、娘と私に一つずつ買ってきてくれたものだ。赤いお魚が秒針でくるくる回る。(そのせいで電池をひどく食うのが困りもの…)

私は当時ブリュッセルの移民学校でオランダ語を習っていた。あるときクラスの若いフランス人女性(セネガル出身)が私の時計に目をやって「タンタンのコンゴ探検の話、知っていますよね。エルジェはレイシストです」と言ったのだ。いきなりのことで何と返答してよいかわからなかった。その場はそれで終わり、彼女はうちと同じマトンゲ地区に住んでいたので、たまに登下校時に会い、授業やアルバイトのことなどをお喋りしながら歩いたものだ。

今あの学校にいたたくさんの黒人のクラスメートの顔を一人一人思い出している。

 

黒人の仮装をして練り歩く『黒人の夜』

前回、オランダのシンタクラース祭に同伴する従者の黒人(白人が顔を黒塗りする)の問題に触れた。今オランダではますます真剣に議論がなされている。今年はどうかなと興味しんしん。

こんなことを言うと咎められるかもしれないが、オランダのはまだ可愛らしいなと思う。と言うのももっと激しいダンケルクのカーニバルがあるからだ。「黒人の夜」を初めて知ったときは「そんなこと許されるの?!」と危機感を抱いたほどだ。21世紀のこの時代にいくら伝統とはいえ…。

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«Nuit des Noirs» : les antiracistes s'en prennent au carnaval de Dunkerque

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ダンケルクは17~18世紀に奴隷貿易の港町だった。町の重要な行事にカーニバルがあり、観光客も数万人規模だという。カーニバルには多彩なプログラムがあるのだが、その中に、市民が仮装して町を練り歩く『黒人の夜』というものがある。写真の通り、顔を黒塗りにして部厚い唇をかき、羽根などたくさんつけてアフリカの部族のような恰好で…。(規模がわかります→https://www.youtube.com/)

当然黒人の団体は、黒人が奴隷として売買されていた時代を思い起こさせ、人間性を踏みにじり、人種差別だから止めてほしいと主張している。市長や一部の市民は、これは伝統であり人種差別ではない。「笑う自由、一緒に楽しむ自由」はあっていいじゃないかと反論。 

今年はコロナのため行われなかったようだが、来年はどうするだろう。さっき見たらカーニバル2021のサイトは既に用意されていた。注目しよう。

 

🌸コメントに感謝。いつもいっぱい学ばせてもらっている。

BUNTENさん
 一方日本では、植民地支配の歴史に対するフェイクがばらまかれ、過酷な植民地支配の責任者だった人の写真が焼かれる表現が集中攻撃の対象になるのだった。 
同意です。過去の反省もないばかりか歴史を書き換えようとする。
そして日本には現在進行形で凄まじいほどの差別がある。在日の人に対しては狂気じみてるし、またそれを煽る政治団体もいるし、毎日SNSはうんざりするようなヘイトで溢れている。沖縄問題や障がい者、女性や貧困にある人たちなどとにかく弱い人をたたく。差別の問題は相手ではなく私たちの側の問題だということ、崔江以子(チェ・カンイヂャ)さんはじめ在日コリアンで日々闘っている人から学んだ。私たちが変わらなければ。 
URURUNDOさん

アメリカ」を全否定するが、英国、スペイン他欧州が大好きで旅をする友達がいる。私は友達にこれらの国のかつての蛮行はアメリカと変わらないと言った。去年米国でのThe 1619 projectはアメリカの正義の一面を感じる。2020/06/09

これは知りませんでした。教えてくれてありがとう。
このプロジェクトは昨年ニューヨークタイムズマガジンが始めたプロジェクトで、米国における奴隷制の遺産を再調査することを目的としているそうだ。こちらの記事が大変参考になったので貼り付けておこう。最初のアフリカ人奴隷がバージニア州に到着してから400年 | アメリカ ウオッチ Yuko's Blog

 

🌸嬉しかったこと。今年初のアゲハ蝶がかえった!

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うちの花。毎日が楽しみ。

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いま、朝顔もグロリオーサも桔梗もすくすく伸びている。この喜びは言葉では言い表せない。昨日今日のたっぷりの雨も嬉しい恵み❢

ではまた次回!

 

 追記:メモ

www.afpbb.com