日本アニメ・マンガ
溢れるシティハンター愛とオマージュと 「少年時代の夢がかなったよ!」フィリップ・ラショー(脚本・主演・監督)が原作者北条司氏からOKをもらいSNSで喜びを爆発させていたのはちょうど2年前。私はこれを記事にした。 cenecio.hatenablog.com しかしまさか…
ブログを始めて3年が過ぎた。 前々回エントリ育児は男性の権利、育児は人間の仕事。ジェンダーやセクシズムについて考える-4-(コメントにお答えして)の続きになる。 当ブログは、ベルギー滞在中の連絡用に始めたから、当初は半年くらいでやめようと思って…
今朝はこのニュースに大喜び! 高橋留美子さんが、アングレーム国際漫画祭でグランプリにノミネートされていたのだが、見事グランプリを受賞した。この漫画祭は欧州最大のもので今日24日から27日まで開催される。2015年の大友克洋氏に次いで最高の賞に輝いた…
12月8日、真珠湾攻撃の日だ。それについて書くわけではない。水道民営化とカッコ付きの「移民法」もろくに論議もせず未明に通ったようだ。まもなく夜が明けるフランスの本日8日のデモもかなり心配だ。あとでニュースを追うことになるだろう。今日はまたフィ…
前回記事:第一次大戦の終わりから100周年の続きです。 WWI tanks - Picture of Royal Museum of the Armed Forces and of Military History, Brussels - TripAdvisor (写真:第一次大戦の戦車コーナー。ベルギー王立軍事博物館 2016年3月) 前回の「化学兵…
みなさん、こんにちは。 これまで扱ってきたヨーロッパにおける日本のアニメ・漫画関連から、今日はちょっと趣向をかえてみようと思います。 こちらです。 ナニコレ?と思うポスターですね。パリの街かどで見かけたらビックリするでしょう。 Fushigi ! - Thé…
お天気でよかったな こちら東京ではよいお天気が続きます。 お天気でよかったなと書いたのは、昨日銀座では戸外で『この世界の片隅に』が上映されたからなんです。企画したのは#ねぶくろシネマ hashtag on Twitter寝袋シネマさん。大都会のど真ん中で戸外の…
↑東京メトロ「SFメトロカード」です。めちゃくちゃ可愛い 紅緒(べにお)ちゃん 『花子とアン』(NHK2014年)のヒット以来、じわじわと来てる~! 何がって?もちろん大正時代ですよ。「袴女子」という言葉があるそうです。卒業式の袴はすっかりおなじみです…
フランスはじめヨーロッパの国々では、私には思いがけない大ヒットアニメ・漫画が生まれます。あくまでも個人的な感想なので、「私には」とお断りさせていただきます。 まずこちらの猫のチーのお話、皆さんもご存知でしょうか。 『チーズスイートホーム』(…
フランス人の興奮ぶりに昔を思い出し… 「悲報!」 「ノン・メルシー!」 「この話、なかったことにしてもらえないだろうか」 など様々な反応が寄せられました。今年7月、フランスでフランス人俳優による「シティーハンター」実写化(2019年公開予定)が決ま…
忘れてしまうので取り急ぎ。間もなく開催の、パリ国際ブックフェア(サロン・ド・リーブル)で、先日亡くなった谷口ジロー氏を追悼します。 谷口 ジロー(1947年8月14日 - 2017年2月11日)鳥取県出身。多臓器不全により死去。満69歳没 1か月前のあの日2月11…
「昭和の絵師」と呼ばれた男。上村一夫(1940 - 1986)神奈川県横須賀市生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。イラストレーター出身で、漫画の世界で大成功をおさめた恐らく唯一の人。女性像の追求と劇画風タッチの絵は、一度見たら絶対に忘れられないと思…
みなさま、映画もうご覧になりましたか。 熱烈応援 フランスでも 過去ログ(封切り前、記事を2本書いたことがあります) 『この世界の片隅に』 記憶の器として生きる-1- 『この世界の片隅に』 記憶の器として生きる -2- 封切り後3日目に見てきました。作品…
先日の第29回東京国際映画祭で 『この世界の片隅に』上映後、イギリス、フランス、ドイツ、メキシコ、南米諸国をはじめ世界14か国で公開されることが発表された。 声優初挑戦の、のんさん(能年玲奈から改名した「あまちゃん」のこと)もどんなにか嬉しいだ…
呉といえば戦艦大和、軍港…えっと… それ以上の知識はなく、空襲のことにさえ思い至らなかった私は、ベルギーの書店で『この世界の片隅に』というマンガ(*)を見つけてかなり驚いたものだ。戦時下の呉市で暮らす、普通の人々の日常がまず丁寧に描かれる。主…
浦沢直樹とフランス マンガを全く読まない人に浦沢直樹(1960年1月2日ー)をひとことでどう紹介するか。日本の漫画界においてトップランナーの一人、そして手塚治虫の跡を継ぐ者、といったところだろうか。華々しい漫画賞の受賞歴を持ち、手塚治虫文化賞大賞…
鳥取のみなさま、お見舞い申し上げます。 三朝町のみなさまもまだ数日、油断なさりませんよう、ご注意ください。 さて、早く次の記事を書け、とメールが来たり、「前の記事で、マンガの反転うんぬんのところ、よくわからない」と叱られたりしています。本当…
先週はベルギー色の一週間だった。 今年2016年は、日本・ベルギー修好通商航海条約が締結され、日本とベルギーが外交関係を樹立してから150年、という記念すべき年なのだ。それで春から(テロ事件発生にもめげず)数多くの行事が両国で開催されている。 ベル…
前回の続きです。質問をいただき、自分の説明の仕方が悪かったなと思いました。お答えしながら進めます。 宮崎駿はメビウスの作品を見て、1980年ころ大ファンになり、のちにメビウスも宮崎を尊敬するようになり、二人は固い友情で結ばれました。そしてついに…
アニメといえば日本なら宮崎駿でしょ。 メビウス と宮崎駿 もちろん、かの歴史ある『カルピスこども名作劇場』や『ハウス食品・世界名作劇場』のTVアニメ群も、かつて子供だった私たちの心に根をおろしているけれども、日本で「好きなアニメ作品は?」と聞か…
1. 『聲の形』(こえのかたち)A Silent Voice。大今良時 2.『予告犯』(よこくはん)フランス語のタイトル:Prophecy 筒井哲也 内容 1.胸キュンのKi-oon(キューン)出版 ・風雲児アメッド・アニュ氏 ・相棒のセシル・プロナン嬢 2.「発掘された」漫…
フランスにおける日本のサブカルチャーの広がりについて、最初に渡仏した1975年から2016年現在までの40年を、個人的にふりかえる試みです。見聞きしたことは多分に狭い範囲のものであり、無知ゆえの誤解や記憶違いなどあるかもしれませんが、ご指摘いただけ…
前回の記事に関して寄せられた質問への答えと、私の雑感、いわゆる「隔世の感がある」この40年について述べてみたい。大体の内容は 1.鉄腕アトムはどうなの? 2.スポーツもの 3.文化侵略ー日本アニメが9割独占 4.「ドロテ・クラブ」幕引き ( 追記…
視聴率100%? フランスにおける日本アニメと漫画事情について、あくまでも当時住んでいた範囲内のことがらに限られてはいるが、思い出を記事にしたことがあった。 cenecio.hatenablog.com cenecio.hatenablog.comそのときマミーさんが 「そういえば、フ…
ムーミンファンクラブ 私は先日マミーさんからいただいたコメントによって、ムーミンの「スイッチ」が入ってしまい、いま頭の中にはムーミントロールと、そこから派生する諸々のものが広がっている。いや「広がる」なんて生半可なものじゃない、膨れ上がり、…
昨日の続きです。 フランスにおける、日本のアニメ・漫画熱は半端ではない。昨日話題にした『Candy』で育った世代は親になり、小学生や中学生の子供がいるわけだが、この子たちがまたすごい。親からじかに学ぶからだ。二世代にわたる、日本のアニメ・漫画の…
『キャンディ♥キャンディ』見たことありませんけど、それが何か? (フランスの広告。1995年) 『ベルサイユのばら』も『AKIRA』も読んだことがなく、日本でもヨーロッパでも肩身が狭いんですが、知っている漫画やアニメもあるんです。こちらマミーさんのブ…
日本人の多くに浸透している物語「フランダースの犬」を取り上げる。しかし、この「国民的アニメ」を同時代にテレビで見ていないので、みなさんと熱い思いを分かち合うことはかなわないのだが、だからこそ客観的に見られるのではないかと思っている。 テレビ…
いつも美しいお花とすてきな小噺を紹介してくれる、リチャード・ギアさん。私は「おあにいさん」と呼んでいるが、ギアさんは笑いもギャグもお得意である。ダジャレの連発の不意打ちを食らい、ぶっ飛んだりもする。でも、笑うと心がパッと明るくなり、固くな…
「デスノート」の新作、今年の秋らしいですね。 ノートが6冊ですって?わお~ わたし わ きら です 今日は、キラがブリュッセルに現れたという話をしたい。『DEATH NOTE』(デスノート)は、ご存じないかたのために簡単に述べておくが、『週刊少年ジャンプ』…