ベルギーの密かな愉しみ

しばらくの間 お休みします。

2017-01-01から1年間の記事一覧

ノルウェー人飛行士の造る日本酒・仏議員の「日本酒友の会」・駅弁売り場がパリの駅に・南部鉄器ファン -2-

(前回フランスの日本化がおもしろい!日本酒ブームの欧州&㊗『鬼火』銀賞受賞! -1- -の続き) ノルウェー人パイロット、欧州で最初に日本酒を作った男 北海道の人ならご存知でしょうか。chancepapaさまはこの日本酒ブーム、TVでご覧になったことがある…

フランスの日本化がおもしろい!日本酒ブームの欧州&㊗『鬼火』銀賞受賞! -1-

世界に浸透するWASHOKU そしてUMAMI フランスの若者や子どもたちを虜にする日本アニメ・漫画に対し、日本からの「文化侵略だ」と大人たちが憤っていた80年代、90年代。今から振り返るとちょっと信じがたく、隔世の感があるとはこのことです。 今やフランスは…

今日は「飛行機の日」国産機で東京ロンドン間の世界新記録の話・「美貌なれ昭和」

今日は「飛行機の日」なんですね。 今朝はsoftwindさんのおかげで、久しぶりに飯沼正明氏を思い出した。こちらの超カッコいいパイロットの男性のことです。容貌のことばかり言ってはしたないとは思うけれど、もう顔も性格も人物も最高! kihaseason2015.hate…

中国の羨ましいところ -3-

中国について前回は、特に羨ましくもなんともないことを書いたが、今日は羨ましく思っていることを書いてみたい。 羨ましいなと思う点は三つある。①高い起業熱 ②再生エネルギーへのシフト ③男女共同参画社会、である。 ①国民の、特に若者の起業意識が高い。 …

中国のことを話そう-2- 山口百恵からシェア自転車まで 追記:2018年9月 放置自転車

前回 中国のことを話そう -1- -に引き続き中国について、思い出やら最近のニュースで印象に残ったことなど書いています。 1980年代は蜜月 蜜月とあえていうのも、日本と中国がもっとも波風の立たない時代だった、それも中国からの熱い憧れによって。 中国で…

中国のことを話そう -1-

凄まじい勢いで変わる中国 話したいことがいっぱいあります。1976年の北京空港や、「日本って中国じゃないの?」と一切の悪気なく言われた思い出やら…。 その前に、下の「妖怪」エントリを書いたとき、記事末に載せた中国の天津市滨海図書館に対する反響の大…

パール・ハーバー 1941 決意なき開戦

なぜ日本は真珠湾を攻撃したのか(”Why did you attack us at Pearl Harbor?”)とニューヨークの高校でクラスメートから質問を受けた女子生徒は、東京から編入したばかりで英語も拙く、とっさのことで返答ができなかった。いや、日本語でも難しかっただろう…

浸透し深化する日本のサブカルチャー-3- 妖怪を愛するフランス人の漫画『鬼火』&水木しげる追悼 追記:

みなさん、こんにちは。 これまで扱ってきたヨーロッパにおける日本のアニメ・漫画関連から、今日はちょっと趣向をかえてみようと思います。 こちらです。 ナニコレ?と思うポスターですね。パリの街かどで見かけたらビックリするでしょう。 Fushigi ! - Thé…

浸透する日本アニメ-2- 懐古派から若い世代のファンまで (マジンガーZ ・セーラームーンほか) 

お天気でよかったな こちら東京ではよいお天気が続きます。 お天気でよかったなと書いたのは、昨日銀座では戸外で『この世界の片隅に』が上映されたからなんです。企画したのは#ねぶくろシネマ hashtag on Twitter寝袋シネマさん。大都会のど真ん中で戸外の…

海外でも待ち望む『はいからさんが通る』大正浪漫へのノスタルジー?

↑東京メトロ「SFメトロカード」です。めちゃくちゃ可愛い 紅緒(べにお)ちゃん 『花子とアン』(NHK2014年)のヒット以来、じわじわと来てる~! 何がって?もちろん大正時代ですよ。「袴女子」という言葉があるそうです。卒業式の袴はすっかりおなじみです…

フランドル地方の泥 サッカー日本代表も兵士もヒトラーも苦しめた…

今朝パソコンを開いたら、思わず苦笑! ハリルジャパンのご一行がフランドル(フランダース地方)で早くも泥にはまっていたからです。下に記事を貼っておきましたが、選手たちを乗せたバスの運転手(フランス人)が道を間違え、右側のタイヤがぬかるみにはま…

楽しい豆本・楽しい製本

*別ブログの記事を移動させています。というか以前の交流を振り返ったものです。 豆本用製本機 ああ、そんなものが手元にあったら私ははまりにはまって、残りの短い人生を潰してしまうだろうから無くてよかったと思うべき? それにしても、以前たまうきさま…

浸透する日本のアニメ・マンガ 二世代で楽しめる魅力-1- (こねこのチー・火垂るの墓)

フランスはじめヨーロッパの国々では、私には思いがけない大ヒットアニメ・漫画が生まれます。あくまでも個人的な感想なので、「私には」とお断りさせていただきます。 まずこちらの猫のチーのお話、皆さんもご存知でしょうか。 『チーズスイートホーム』(…

『シティーハンター』フランスで映画化決定・冴羽獠をやるのは? 2019年2月封切り

フランス人の興奮ぶりに昔を思い出し… 「悲報!」 「ノン・メルシー!」 「この話、なかったことにしてもらえないだろうか」 など様々な反応が寄せられました。今年7月、フランスでフランス人俳優による「シティーハンター」実写化(2019年公開予定)が決ま…

いつもそこにある分裂の危機 &仏TF1番組に YOSHIKIが出演、天気予報も。  

カタルーニャ劇場 と呼んでもいいのではないでしょうか? スペイン・カタルーニャ自治州の独立をめぐる、ここ1か月あまりの激動のことです。BBCが「フランコ独裁政権以来40年ぶりの政治的危機」と呼んだこの独立問題を、私は毎朝、NHKBSのスペインTVE(国営放…

チョークを食べるときれいな声に?  赤ずきんの奥深き世界へ 

チョークを食べたことありますか? おおかみの話、まだ続いています。「子どもの領分」3回目です。前の記事はこちら↓ cenecio.hatenablog.com 『おおかみと七ひきのこやぎ』作: グリム 絵: フェリクス・ホフマン 訳: 瀬田 貞二 出版社: 福音館書店 発行…

わたしは いままで うっかりしていたけれど…『でんでんむしのかなしみ』新美南吉と美智子さま 

前回↓の続きです。 cenecio.hatenablog.com マミーさんご紹介の本のなかに、新美南吉の『ごんぎつね』『手ぶくろを買いに』などが紹介されていました。懐かしいですね。 今では小学国語教科書で皆に知られている新美(1913- 1943年)の幼年童話です。29歳と…

踊るパディントン とオオカミ讃歌  追記:田中琢治氏エッセイ

松岡享子さん こんにちは、 がんばれヘンリーくんをやくしてばかりいないで いそいで くまのパディントンをやくしてください。 おもしろくておもしろくてやめられません。 はやくあと7さつとも やくしてください。 松岡享子さん はやくはやく やくしてくだ…

ノーベル賞受賞者の「国」って?& 31歳の首相が誕生するかも…ほか

みなさま、こんばんは。 今日は戦争関連を離れて、ちょっと気になった話題などを。 ノーベル賞受賞者の「国籍」 カズオ・イシグロ氏はイギリス人で正しいと思いますが、ノーベル文学賞発表のあと、「日本人が受賞…」とか「国籍はイギリスなのだからそれは間…

アメリカ海軍の衛生兵だったヒトラーの甥 改名はしたけれど…-6-

だいぶ日があいてしまいましたが、核シェルターと防空壕 &ヒトラーはイギリス贔屓(びいき)か -5- - の続きです。 ヒトラーのイギリス贔屓は、母親の違う兄とその息子である甥がイギリスにいたことも関係あるのか否か? →・・・ないでしょう。 前々回載せ…

カズオ・イシグロ『日の名残り』信頼できない語りに身を任せて&イシグロin白熱教室・慶應大学

ノーベル文学賞2017 つい最近また『日の名残り』(1989年)を読んでしみじみ凄い作家だと思っていたので、ノーベル文学賞の発表を聞いたときは「よい人選をしてくれたな」と嬉しかったのですが、でもこんなに早く?と思ったのも本当です。まだお若いイシグロ…

核シェルターと防空壕 &ヒトラーはイギリス贔屓(びいき)か -5-

核シェルター 朝の情報番組で、家庭用の 核シェルターの注文が相次ぐという話題をやっていました。 下の写真はアメリカの会社の製品だそうで、壁に銃が飾ってあるのを見てもわかります(笑)。新築物件用や個人用など様々なタイプがあるようです。 核シェル…

Uボート沈没理由は機雷 &駆逐艦「菊月」&シュールな車の墓場 -4-

みなさま、こんにちは。 言い訳から始まりますが、前回パソコンの調子が悪くて途中で諦めてUPしてしまいました。PC、買い替えるかな、どうしようかな…と思案中。今日も相棒DELLさまのご機嫌を伺いながらやっています。初めて読まれる方、前回(9月30日)の続…

人生80年、戦争はごめん‼ 第一次大戦のUボート、ベルギー沖で発見 -3-

人生80年と言われます。 その間に戦争などなく、ミサイルも飛んで来ず、飛行機からの落下物に当たることもなく、まあまあ健康で暮らせて、ある日自宅でポックリ逝く…っていうのが理想です。はて、どうなるでしょうか。昨今の情勢はかなり不安ですが。 「80年…

映画『ダンケルク』父親が息子たちを家に連れ帰る物語-2- 追記:2018年2月20日 

(前回9月25日の記事の続き) cenecio.hatenablog.com 『鳥』+『恐怖の報酬』? ダンケルクの撤退作戦では、戦闘機や大小の船舶がそれぞれ100機、100隻をくだらない数集結していたはずです。それを映画にするってどうやるの?と私は素朴に思っていました。…

ダンケルク 兵士40万人の大撤退作戦・「ダンケルク・スピリット」と負け戦 -1-

話題の『ダンケルク』( 映画『ダンケルク』オフィシャルサイト)私も見てまいりました。今日は周辺のことから語りたいと思います。 ダンケルクはベルギー国境に近いフランスの海岸の町です。そこに40万人ともいわれる英仏軍の兵士が追い詰められ、袋のネズ…

駒込「青いカバ」書店 ・猫に助けられた「にゃんこ堂」書店・書肆吾輩堂 追記

書店のいろいろ 小さな町の書店が地域から姿を消しただけでなく、大型書店の統合なども進む昨今です。先日もこのテーマで記事を書きました。 cenecio.hatenablog.com 今日も本屋の話を続けます。 1.こんなご時世なのに、今年に入って新しく開店した本屋が…

驚き!今どきの四畳半物件 &幽霊の出る部屋はごめん。追記:3畳でも人気だそう。

トイレがむき出しの部屋 ここ数年は貸し物件を多く見る機会がありました。昔、といっても私たちがフランスから帰国して部屋を探していた頃ですが、あれからずいぶんと変わりました。 最近の事情がもの珍しくて好奇心をそそられ、ついつい熱中してのめり込ん…

ボブという名の猫 鉄の意志をもつ茶トラ

こちらの映画を見にいきました。もうみなさんもご存じのストーリーだと思います。 SPYBOYさまもレビューを書いています。写真がたくさんあって楽しめますよ。ストーリーもこちらでお読みください 報道特集『医療的ケア児と教育』と映画『ボブという名の猫』…

藝祭(続き) 今年も「指を売る店」で指を買いました。

前の記事(8日)の続きです。 お神輿はみなさん予想が当たったようで、ビーナスが大賞をもらいました。現在は学内に飾られており、多くの人が記念写真を撮っていました。 楽しみはお気に入りの学生アーティストをみつけること 美術学部の展示はきっちり見ま…