ベルギーの密かな愉しみ

しばらくの間 お休みします。

歴史・観光スポット

千石船の里&小木は猫の町 佐渡-2-(+魚のおみやげ一覧)

佐渡の続きです。 ギアさんの質問の答えにもなるよう心掛けつつ、宿根木散策をまとめます。 遅ればせながら地図を。 二列の山脈、それに挟まれるように平野(米の産地。朱鷺の生息地)がある。 私は直江津から小木港に船で入って、小木港のすぐ西にある小さ…

キセキの集落 宿根木 佐渡-1- 

国の重要伝統的建造物群保存地区。(ふ~、長い) 先日、NHKブラタモリ『佐渡は「キセキの島」だった!』NHKドキュメンタリー - ブラタモリ「#46 佐渡」を見て非常におもしろかった。タモリさんたちが訪ねたところとは別の地域だが、宿根木(しゅくねぎ)…

ゴージャスな姻戚 ツェッペリンとシーボルト

Led Zeppelin「天国への階段」が大好き!なのに盗作疑惑って?裁判の行方が気になります。どなたか知っていらっしゃるかた、教えてください。 www.theguardian.com 追記:一件落着したもよう。 Led Zeppelin、洒落たバンド名の由来 キース・ムーン(ドラムス…

王様の温室見学とシーボルト &紫陽花 &皇太子に会っちゃった!

アジサイの季節がやってくる。 アジサイは私の中でいつもシーボルトと結びついている。この結びつきが起こる前は、シーボルトは教科書に載っていたドイツ人医師、それ以上の知識も興味もなかった。 (写真:ブリュッセル ベルギー王室の温室のアジサイ) ま…

ブリュッセル点描 (離婚の危機か?)

散歩の愉しみは毎日なにかしら発見があることだ。小さなことでも家や図書館でそれについて調べていくと、思いがけないことがわかり、驚くこともある。 今日はブリュッセル生活を通して、おもしろいなと思ったものを幾つか紹介したい。 1.屋外エレベーター…

リラックマハウスと棲み分けのモザイク(ブリュッセル聖カトリーヌ教会地区2016年3月)

この可愛いおうち(リラックマハウスと勝手に命名)の2階が、ブリュッセル3月の住まいだった。聖カトリーヌ教会を中心とした地域にある。下の地図を参照。 ★到着した3月1日。こちらをさきに読んでくださるとわかりやすい。 聖カトリーヌ教会のまわりは魚屋…

印刷の黄金時代を築いた工房 プランタン=モレトゥス博物館

印刷出版 紙の発明、グーテンベルグの活版印刷と続く文脈上、印刷出版も「情報革命」と呼んでいいと思う。思えば日本も「解体新書」(オランダ語の「ターヘルアナトミア」を翻訳したもの)から西洋医学を学び、地理学、幾何学、造船学など大量の書物が江戸時…

リエージュ再訪 8年ぶり 追記:2019年3月リエージュ風肉団子

Liège (オランダ語: Luik) (以前はアクサンの位置が異なりLiégeと綴って「リエジュ」と短く発音していた) 写真:君主司教宮殿(ベルギー観光局) シムノンかワッフルか 平均的な日本人で、リエージュと聞いて何か思い浮かぶ人がどのくらいいるだろうか。 …

アントウェルペン動物園

動物園っていうと、どんなイメージ? (↑誰でももらえる園内地図) 動物園にいくのはどんなとき?デートとか子供連れの日曜日とか、小学校の遠足とか。あるいは東京都民の日(10月1日)はタダだからちょこっと行ってみよう、とか。うちは上野に近いのでよく…

パリ 最後は山登り

自分の首を持っているのは聖ディオニュシウス、普通「聖(サン)ドニ」と呼ばれている。 この彫像はノートルダム寺院の正面入り口の扉横を飾っている。 うちの子供たちは小さいころ、聖ドニ伝説が大好きだった。サンドニはパリの司教で、殉教し、フランスの…

パリの休日 感傷編

今でも朝起きてパソコンをつけるときはドキドキする。また何か事件が起こっているんじゃないかと。ベルギーの人たちの傷は癒えないばかりか、経済的な落ち込みが深刻になっていて、さぞ暗い気持ちで過ごしているのだろうな。それとも原発テロなど心配しても…

「ベルギーのかなしみ」壁絵とおしゃれな木&OUTINGS PROJECT(+スナップ・メモ)

3月28日朝10時 証券取引所前 ↑右の男の子の写真は数多くのメディアで紹介され、すでに有名だが、ブリュッセル市民がそれに応えて、左ににメッセージを書いている。 今日のライオン像 嫌ムスリム感情を助長させないように、けがをして入院しているベルギー人…

若きトラベラーのためのUSE-IT と 連日の捕物でサラがついに捕まる

USE-IT! 初めて訪ねる土地に知り合いがいたらいいな、と思わない? 市販の旅行ガイドブックや公的な観光局とはまた違った、生の耳よりの情報を教えてもらえたらいいなと。 情報アプリが登場 https://manyguide.com/ 旅行ガイドやレストランの評価サイトを見…

ブリュッセル めくるめく壁アート

ブリュッセルの建物の壁にはよく絵が描かれている。ただの落書きも多いが、ベルギーを代表する漫画家の作品があちらこちらに飾られている。これもブリュセルッ子の自慢のひとつ。漫画はベルギーではBDといって「アート」と位置付けられ、「漫画博物館」には…

芸術の丘と楽器博物館 &サン・ミッシェル大聖堂とハヤブサのおうち

Mont des Arts 芸術の丘 ブリュッセル ここはグランプラス(旧市街)から10分ほど歩く、小高くなったところ。日本人観光客によく出会います。 The old Delacre Pharmacy 昔は薬局だった建物。どれだけ金持ちかわかろうというものです。1895年に建てられたア…

ブリュッセル 春だね~!

お天気最高! サン・ミッシェル大聖堂前のクロッカスと水仙。 大聖堂を背に町並みを臨む。ちょっと霞んでいる。 花屋さんの窓。 花屋さん入り口と中をちょこっとのぞき見。 春が来て嬉しくてたまらない私。目的のないブラブラ散歩です。 雑貨屋さん、復活祭…

ブリュッセル小路礼讃  コウノトリと聖ロクス像&マロール地区

ブリュッセルは実はなにを隠そう、袋小路(東京の向島みたいな感じもある)や路地で有名なのである。高低差があるので坂道もおもしろい。1年住んでいたにも関わらず、あらたな発見がたくさんある。それに8年もたてばずいぶん変わってしまい、残念に思うとこ…

ブリュッセル証券取引所 と華麗なパッサージュ(ギャルリ・サンチュベール&トロピスム)

書く前からしんみり。 だってブリュッセルはものすごい勢いで変わりゆくから。この夕陽を浴びて金色に輝く美しい証券取引所の建物にもいよいよ手が入る。 証券取引所前の階段は、待ち合わせ場所としてシンボル的存在だ。夏などは鈴なりの人で、逆に人を捜す…

町まるごと蚤の市 トングレン(Tongeren)

念願だったトングレン(トンゲレンともいう)! ブリュッセルからリエージュ乗り換えで約1時間半。言語境界線に近いが、フランドル地方にある小さな町。小さくとも二つのことで有名だ。ローマ人が作った、ベルギーで最も古い町のひとつ、そしてベネルクス最…

世界で一番美しい・・・

前回滞在2007ー08年は、移民センターでのオランダ語講座に重心を置き、週末はほとんどベルギーとフランスの地方の町や村を訪ねていたので、ブリュッセルをガイドツアーするのは、全くもって無理。あまり観光スポットに行っていないから。 で、す、が、 グラ…

ベルギー王立軍事博物館 Royal Museum of the Army  

展示品が多くてまる一日かかります。 また撮った写真も全部載せるわけではありません。簡単な紹介です。詳しくはHPをどうぞ。 ナポレオンがご案内? Douglas A-26 Invader DC-3 DAKOTA Pou-du-ciel「空のシラミ」という名の軽飛行機 フランス人Henri Mignet…

聖パウロ教会(Sint-Pauluskerk en dominicanenklooster)

オランダ語ではシント・パウリュス教会 Sint-Pauluskerkという。 まず古い写真を。 カテドラル(聖母マリア大聖堂のこと)のほうは知名度ナンバーワンだし、いつも観光客でいっぱいだが、こちらにはあるものを目的にやってくる来訪者が多い。それはあとでわ…

中世への入り口 

ここが入り口 Vlaaikensgang Oude Koornmarkt 16番 まえにランチをした店のあるところ。ちょうど冬休みで息子が来ていて、思い出の食事になった。 (右のレストラン) この小路に入るのは、 カテドラルのすぐそばにもかかわらず、入り口を見つけるのが難しい…

日本人はフランダースの犬ばかり 追記:2019年4月 新しい石像(2016年12月)

写真は二枚ともベルギーの「牛乳売り」。このように犬は労働力として使われ、荷車を引いていた。説明がフランス語で書いてあるのは、当時公用語はフランス語だけだったから。 日本とアメリカで人気の「フランダースの犬」は”A Dog of Flanders and Other sto…

アントウェルペンには白人しか住んでいないのか 〈街のイメージ考〉

街のイメージを選びたい? 物議をかもしたビデオ (アントウェルペンの豪華なカフェ) Moving Antwerp 「物議をかもしたビデオ」とは、2014年にアントウェルペン市が作った観光のプロモーションビデオである。発表されるや大きな反響を呼んだ。批判である。 …

アントウェルペン中央駅2。

昨日に続き、今日は駅の中を見ます。 アントウェルペン中央駅 -1- 駅を外から - ベルギーの密かな愉しみ 列車が着いた。わあ、きれい!と思う。何度来てもそう思う。 「出口」って書いてあるけど、駅舎への入り口でもある。終着駅だからみんなここに向かうの…

アントウェルペン中央駅 -1- 駅を外から 

「 アントウェルペンにはカテドラルが二つある」と言われる。。一つは聖母大聖堂、もう一つはこの中央駅である。さしずめ鉄道大聖堂といったところ? アガサ・クリスティーの推理小説シリーズ「エルキュール・ポアロ」は、「名探偵ポワロ」としてイギリスでT…

ステーン城  Het Steen 

すでにお話しした伝説の観光ガイド、故ファン・カウエンベルヒ氏の記念碑(下過去記事)から見たステーン城。街案内の起点と定めていた場所だった。 キスマーク と 原発テロの危機 ほか (2月の記事まとめ) - ベルギーの密かな愉しみ ステーン城の入り口に…

劇場地区へ 朝市とオルタカフェ

ブルラ劇場。 可愛い建物でしょう?初めて見たとき、これが劇場?お芝居見に行くのが楽しいな、と思ったが、実は市の劇場は後方にある建物だそうだ。これは建築家Pierre Bourlaの苗字をとって「ブルラ」と呼ばれている。ネオクラシック様式の900席の劇場。絨…

アントウェルペン港-2- クレーンと水先案内  

港で見かけるかっこいいもの、 それはクレーン(Havenkranen)である。 勿論日本にもあるけれど、形が全然違う。こちらのは生き物みたいだ。 また驚いたことに750年以上の歴史を持つという。 去年はこんな本も出た。 750年以上の歴史を持つ港湾クレーン。(1…