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日本人はフランダースの犬ばかり

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写真は二枚ともベルギーの「牛乳売り」。このように犬は労働力として使われ、荷車を引いていた。説明がフランス語で書いてあるのは、当時公用語はフランス語だけだったから。

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日本とアメリカで人気の「フランダースの犬」は

原題 A Dog of Flanders and Other stories という。著者 はウィーダ (ペンネーム。Maria Louise Ramé)。発行が1872年。ウィーダは初めてベルギーに来たとき、犬が働かされているのを見てびっくりしたという。イギリスやフランスではすでに禁止だったから。

 

さて日本人観光客の話だが、みんな「フランダースの犬」を目当てにやってくる、とアントウェルペンの人は言う。カテドラルでルーベンスの絵を見てちょっと涙し、それからネロとパトラッシュの村Hoboken(ホーボークンと発音していた)へ向かい、ネロとパトラッシュの銅像の写真を撮る。ちなみにこの像は観光局が日本人のためにわざわざ建てたものだ。

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「フランダースの犬」なんてどこがいいんだ?ひどい話だぜ。あれは負け犬の人生の話だ。こちらの人はそう思っている。日本人が「フランダースの犬」ばかり強調するから、アントウェルペンは貧しい田舎のイメージ、少年に牛乳を売らせ、犬を酷使するという、惨めたらしいイメージが抜けないじゃないか。そう嘆くのである。

さらに口の悪い人だと、こんなことも言っている。日本人の奴ら(*)はベルギーというと、三つしか知らない。

ブリュージュ・小便小僧(ブリュッセル)・フランダースの犬(アントウェルペン)。バカのひとつ覚えだね。

これはあるブロガー(実名で書いていて、けっこう露出しているので嫌でも目に付く)の記事で、日本人に読まれるなんて想像だにしていないから正直に思うところを書いている。読み進めるのがなかなか辛いし、これ以上書く必要はないからやめるけれど。

注*「奴ら」としたのは「ヤッペン」英語だと「ジャップ」をわざわざ使っているから。何か恨みでもあるのか、それともちょっとウケようと思っているだけなのか。

 

「田舎者」に見られる ーこれが一番いやなのだろう。私はブリューゲルの絵が大好きなのに。村の生活や田舎の風景、ことわざ集など。アントウェルペンには田舎の要素が少なくて残念だな。

 

日本人観光客には感謝してもらいたい。このテロの警戒のなか、12月に私が乗ったANA成田ーブリュッセルには3つのツアーのお客さんが乗っていた。すごいことだ。あの人たちはベルギーのほかルクセンブルクや他も回るのだ。楽しい旅行をしてくれたことを祈る。

 

参考までに

f:id:cenecio:20160221131951j:plainブリュッセル 小便小僧

f:id:cenecio:20160221132007j:plain東京に住んでいないと知らないかもしれないので、こちらも。JR浜松町駅プラットホームの小便小僧。電車から見えます。