EURO2016フランス大会開幕
EURO2016 というのは、サッカーのUEFA欧州選手権のこと。ヨーロッパ24か国の代表チームによって争われる。
赤い悪魔
ベルギー代表のニックネームは「赤い悪魔」(Reddevils英語、Rode Duivelsオランダ語、Diables Rougesフランス語)という。監督は この人。マルク・ヴィルモッツ氏。
ベルギーは、前回のワールドカップでは8位だった。
サポーターのみなさん。オランダ語、フランス語、英語で「ベルギー」。
世界ランキング2位
現在、FIFA世界ランキング1位はアルゼンチン。ベルギーは2位で、3位コロンビア、4位ドイツと続く。
その昔、ワールドカップでは、1986年メキシコ大会でベスト4というすばらしい成績を残した。下の写真は選手たちを称えようと、ブリュッセルのグランプラスに集まった市民を、市庁舎のバルコニーから撮影したものである。
その後はベスト16が続いたが、2006年、2010年は大会にも出られなかった。
いったいどうやってここまで強くなったのか。だいたい北半分はオランダ語、南半分はフランス語だから、選手同士、意思疎通を図るのも簡単じゃないだろうに。
実はそこを逆手にとり、北のフランダース地方の若い選手は隣のオランダで、南のワロン地方の選手はフランスで育成させたのだ。たとえばチェルシーのエデン・アザールは、フランスのリールでずっとプレイしていた。地図を見れは、ワロン地方とフランスはすごく近いことがわかる。
そしてこの方法が功を奏して、つぎつぎと目も眩むような才能が現れたのである。29歳のコンパニは頼れるカリスマリーダーで、若い選手たちをうまくまとめている。今回は残念ながらケガで出場しないのだが。
聞くところによると、10代の選手にもタレントが大勢いて、厚い層をなしており、将来に不安はないそうだ。
赤い悪魔が飛ぶ
専用機でフランスへ。朝、新聞を見たら大騒ぎだった。もうだいぶ前からお祭り騒ぎだったけど。
メンバーはこちら。↓
Red Devils Team Selection | Royal Belgian Football Association
まあ、みなさん、興味がないでしょうから飛ばしてください。
ちなみに私のお気に入りは
出典:http://www.knack.be/nieuws/belgie/recensie-de-duivels-zuivere-fotografie-van-een-meester/article-opinion-147917.html(オランダ語)
これはVanfleterenという写真家の作品で、ベルギー代表メンバーを撮ったシリーズの一枚である。選手の名前はアクセル(1989年生まれ)。本名を全部書くと
Axel Laurent Angel Lambert Witselという。おもしろいでしょ。「赤い悪魔」のなかに天使が入っているなんてね。ここには写っていないけれど、胸にも美しい天使の羽根の入れ墨がある。
地上波独占放送といいながら
まったく腹のたつことに36試合中、6試合しか放映しないんだよ!
しかもベルギー×イタリアなんて超おもしろそうな組み合わせを見せないのだ。テレビ朝日の「グッド!モーニング」はいつも見てあげてるのに。
かといってWOWOWに加入する気はないし。何か考えよう。
グループ分け
ベルギーはグループEで、死の組といってよさそうだけど、でも悪いけど、一位通過させてもらいますね。
追記:
ベルギー代表チームで一番のスターはエデンではないでしょうか。
エデン・アザール(Eden Michael Hazard)
1991年生まれのサッカー選手。2012年にチェルシーFCに移籍するとき、香川 真司選手のマンチェスター・ユナイテッド移籍の時期と重なり、両者の比較論議や期待感で世界的に話題をよんだ。
出身地はエノー州のラ・ルヴィエール↓
私も2007年夏に訪れたことがあるが、風光明媚ないい意味での田舎町。ご覧のように、フランス国境に近いから、イギリスへ行く前はフランスリーグ、「LOSCリール・メトロポール」で5年プレイしていた。
エデンは、サッカー選手の両親のもと4人兄弟の長男として、家の中でも庭でもボールが蹴れる環境で育った。ちなみにお母さんはベルギー一部リーグチームのフォワード、お父さんは二部リーグの選手だった。
またどうでもいいことだが、エデンは自分の息子の名前を入れ墨で脇腹に入れている。しかもなぜかカタカナで「ジャンニス」と。(ネットで調べれば出ます)
追記:日本とベルギーの親善試合 2017年11月
「ルカクは24歳にして王様」
親善試合日本vs.ベルギーを、ベルギー・オランダ語紙他から簡単にまとめています。
ベルギー側にとっては満足できない試合内容だった。同点にされてもおかしくなかった。メキシコ戦3:3で浮き彫りになったディフェンスの問題は解消されないまま。日本チームを怖がらせるような攻撃もできなかった。…と嘆いている記事。
ベルギーで活躍する日本人選手のことがたびたび話題に。
森岡がベルギーと戦うだなんて変な感じ!
AA.ゲントの久保もいるし。つまり「ベルギー人」ふたりが出るんだよ。
ベルギーのキーパー ミニョレのtwitter、すごい華やか!
11月12日練習風景。ジャージがカッコイイ。
試合前、オランダ語公共放送。テロ対策についても触れている。
「日本とはこれまでに4戦して、1勝1敗2引き分け」でした、とレポーター。
「めったにみられるものではないよ。こんなにたくさんの記者やカメラマン、日本人サポーターの男女が集まっているところ。」
記者ら控室の様子がよくわかる。
「本田や香川、岡崎といったスター選手を探すなよ。
今回は出場しないから。だけど「ベルギー人」であるクボとモリオカは出場メンバーだし、みんなお馴染みのカワシマが出る。」
エデンは出なかったが、弟トーガンが出場。アザール兄弟は全部で4人。両親ともサッカー選手、特にお母さんはベルギー一部リーグでフォワードだった。
以下、ルカクの得点。
日本相手に1点しか取れなかった…ぶつぶつ。
観客数:21000人
警察の厳しい警戒態勢のなか開催
テロ等の攻撃に備えて、主催者側は警察と協力して警戒にあたったもよう。どうやら信頼できる情報筋からテロの危険を知らせる一報があったようだ。
サポーターの持ち物検査も行われた。(スタンダード紙)
情報がもたらされたのは試合の始まる1時間前。ブリュージュ警察にブリュッセルから連絡が入った。試合中に警戒態勢は解除されたようだ。
しかし開始前、誘導の流れに問題があり、5000~8000人のサポーターは試合が始まって30分も経ってからやっと入場できたそうだ。
マルティネス監督は司令塔を任せたデブルイネ(De Bruyne)の活躍に満足。
ルカクは24歳にしてベルギーサッカー史上最高のアタッカーと言ってよい、と絶賛。