海外でも待ち望む『はいからさんが通る』

大正浪漫へのノスタルジー?

 

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(↑ 東京メトロ「SFメトロカード」です。めちゃくちゃ可愛い 紅緒(べにお)ちゃん)

 

花子とアン』(NHK2014年)のヒット以来、じわじわと来てる~!

何がって?もちろん大正時代ですよ。「袴女子」という言葉があるそうです。卒業式の袴はすっかりおなじみですが。

一見華やかそうで、自由な気風の文化事象がまず頭に浮かぶ大正時代ですが、実は激動の時代でもあり、そのまま突き進んで昭和の戦争時代につながるわけです。そんな時代の東京を舞台に繰り広げられるラブコメデイ『はいからさんが通る』ー 今日のテーマです。

いやラブコメというより、歴史的諸事件(米騒動、恐慌、ロシア革命シベリア出兵、思想統制など)や関東大震災が絡んでくるので、大河ラブドラマとでも呼びましょうか。といってもギャグ満載の、笑いに溢れた、ちょっぴりしんとして泣かせるメロドラマでもあります。

ところで「大正浪漫」の「浪漫」という当て字は夏目漱石によって付けられた(wiki)そうですね。

 

劇場版アニメ、行ってきました。

こちら見てください。11月11日の朝日新聞にはド~ンと一面広告です。

 

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*絵葉書は劇場でもらったものです。何が当たるかはわかりません。

 

はいからさんが通る』はまず「週刊少女フレンド」に連載(1975~77年)、一世を風靡した人気漫画となり、第1回講談社漫画賞少女漫画部門を受賞しました。78~79年にはテレビアニメ化され、その後実写映画、TVドラマもつくられるほどの人気ぶり。

今回、連載終了から40周年を記念して、物語の最後までが描かれる完結したアニメ(前編・後編)を、往年のファンはもちろんのこと、新しい世代にも楽しんでもらいたいということです。はいからさんが通るBlu-rayBox(初回仕様版)も発売され、宝塚歌劇はいからさんが通る」のミュージカルもありました。まさにはいからさんイヤーです。

                 ↓漫画新装版↓

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http://go-dessert.jp/haikarasan/

 

ストーリーはご存じのかたも多いと思うので公式サイトから簡単に紹介します。

主人公は花村 紅緒(べにお)。詳しくはサイトの方で。

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劇場版アニメーション『はいからさんが通る』公式サイト

 

紅緒は フランスではマリー イタリアではアンヌ

これまでに何度もお話したように、私は子ども時代、漫画やアニメを見て育ちませんでした。それでもチャンスを伺っては家の外で読ませてもらったり、親戚の家のTVでアニメを見たりもしました。見てよい番組『ひょっこりひょうたん島』などもありましたが、お稽古事などで非常に多忙だったため、時間が合わなくてほとんど見られませんでした。

以前Cさんが「漫画を読むとバカになると親に言われて、一切読ませてもらえなかった」という話を書いていらして、私はすぐにでも飛んでいってハイタッチしたい気分になったものです。私よりずっと若い世代なのに驚きです。今だったらスマホを禁止するようなもの?ともあれ友だちと話が合わないから子ども時代は大変です。

そして漫画を読む習慣がないと、大人になっても読まないものです。

それでもフランス時代、子どもと付き合ってアニメなどを見ているうちに、私にも全体像が見えてきました。それもフランスのメディア、つまり雑誌やTVガイド誌を通してなんです。こちらのほうがコンパクトによくわかります。

たとえば番組表に”Marc et Marie”(マルクとマリー)とある。なにこれ?日本っぽいなと思い、解説を読むと『はいからさんが通る』であることがわかりました。日本で名前は聞いたことはあっても見た事はない…(そういうものだらけなんですが💦)ここはちょっと腰を据えて学ぶべきでしょう。そう思って片っ端からアニメを見てみました。(といっても1~2回だけのも多い。そんなに時間はとれないので。)

その際、さきほどの解説やあらすじがどんなに役にたったかわかりません。

ドロテクラブフランスの子どもたちを日本アニメオタクにした番組 「ドロテ・クラブ」Club Dorothée -2- - ベルギーの密かな愉しみ)ありがとう、です。何もかもここで学びました。

ちなみにフランス語でも shôjo manga(少女漫画)とそのまま日本語を使います。

 

子ども向け番組ではもとの日本の名前を、発音しやすいように変えてしまいます。紅緒はフランスではマリー、イタリアではアンヌとなります。もちろん他の登場人物も全部違う名前です。主題歌もそれぞれの国で新たに作ることは以前書きました。

*興味のある方、フランスの主題歌↓↓

 

www.youtube.com

 

イタリアはフランスと並ぶ日本のサブカルチャー需要大国です。

たとえばこのウィキペディア、凄いでしょう。

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Una ragazza alla moda - Wikipedia

ウィキペディアイタリア語版の写真を載せているなんて。他の国ではないですよ。「ハイカラな女の子」というタイトルですね。


EUR 5,50 ↓5.5ユーロ

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主題歌レコード(イタリア語)

 

http://www.lemeleverdi.it/Discografia/Mademoiselle/Copertina.JPG

Le Mele Verdi - Mademoiselle Anne

また「はいから」ということばをどう翻訳するかにも苦心しているようで・・・

各国語一覧です。もっとあるrかもしれませんが。

f:id:cenecio:20171118122423p:plainSmart-san (TV) - Anime News Network

アラビア語にも訳されているのが驚きです。

 

*興味のある方、イタリアの主題歌↓↓

www.youtube.com

いかにもカンツォーネっぽくて大好きです。

 

しかもイタリア人は今回の劇場アニメ化に熱視線を送っています。「驚いた!こんな日が来るなんて思わなかった」と大喜びの様子です。また多くの人が記事を書いています。

ざっと見た中で、よかった記事はこちら。写真もよく選んでいるし、声優についても解説をつけています。下の写真は紅緒の声を担当した早見 沙織さん。この人はすばらしかった!

また伊集院忍の声を担当する宮野真守については、刹那・F・セイエイや松岡凛(『Free!』)の声の人だよ、と書いています。コアなファンですね。

tweens.screenweek.it

 

そう、そして今ならマミーさんのエントリにちょっと参加できるかな。

マミーさんは最後に『はいからさんが通る』を挙げてらっしゃいます。こちら↓

mamichansan.hatenablog.com

冬星(とうせい)…は~っ、いい名前です。本当にステキな名前が多いですね。

編集長、なかなか痺れる男ですけど、髪はもっと短い方が私はいいな。(←あんたには聞いてないって?失礼しました)

マミーさんの挙げてくれた他の作品もいずれ読んでみますね。(今からでも全然遅くないんだから。うん)

マミーさん、ありがとうございました。

 

原画展にも

原画展「『はいからさんが通る』展 ~大正▽乙女らいふ×大和和紀ワールド!~」

弥生美術館・竹久夢二美術館

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うちの近くにある弥生美術館です。

けっこう凄い企画展ですよ。漫画家・大和和紀のデビュー作から最新作まで、約50年の仕事をみせてくれるという…。もちろん超貴重な『はいからさんが通る』の原画の数々!みなさんため息を漏らしながら興奮気味に見ていました。

それに加えて当時、つまり大正から昭和初期の女学生や職業婦人文化を紹介する展示もあり、資料だけでなく実物の自転車、袴など、まるでタイムスリップしたような気分でした。

矢絣の着物に海老茶色の袴、編み上げ靴…私はこの組み合わせが大好きなんです。が、写真コーナーは違う柄でした。ちょっとがっかり。でも鬼島森吾さんのこと、気にいっているのでOKです(笑)。

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というわけで今日はここまで。

また次回!