昆虫も鳥も減ったね。わが家の小さな自然-3- 蝶・メダカ・オオウバユリ

虫が少なくなった。

よく家族で話題にしている。もう10年以上経つだろう。毎年繰り言のように同じことを…。虫が好きでない人はどう感じるのかわからないが、私はけっこう深刻に受け止めている。東京都心は意外に緑が多く、虫も鳥もけっこう身近な生き物だ。東京住まいなりに身の回りの小さな自然を愛で、季節を楽しみながら暮らしている。うちの子どもたちも自分の幼少の頃と比べて明らかに虫が減ったと言っている。たとえば、ひと頃あんなにうるさく鳴いて道でお喋りもままならないほどだった大群のセミたち、いったいどうしたんだろう。近所の神社に行っても、今年などは指を折って数えられるほどまでに減って本当に心配だ。皆さんの周りはどうでしょうか。

昆虫の減少については世界中で言われているし、ミツバチの失踪や大量死はよく記事になっている。去年ドイツの自然保護地区で行われた調査によると、昆虫は27年間で7〜8割減っているとのこと。全体的に虫(益虫害虫含め)が減った印象はイギリスの新聞‘The windscreen phenomenon’ - why your car is no longer covered in dead insectsが書いている。たとえば昔はよく、車のフロントガラスに虫が飛んできて汚れたものだが、最近ではそういった車を見ることも少なくなったという。フロントガラス現象the windscreen phenomenonと呼んでいるとか。

 

蝶もトンボも減った。

私は蝶を長く育てている。今年7月の長雨のあと、「さあ、8月だ。蝶がたくさん飛ぶぞ」と思ったら全く姿を見せないではないか。家族で「蝶見た?」が日々の合言葉のようになっていた。おかしいなと思っていると、北海道にお住いの居候の光さまが8月に同じ心配をしていらした。人は大義を成さずとも、心ある行為をしていればそれで良いのではないか。 - 居候の光

花が咲くのが遅いようだが、冷夏のせいかと問い、アゲハ蝶は「野原の遠くに2度ほど見ただけ」とおっしゃる。小さな野鳥が減ってきていると心配もしている。「昨年の強風による大量の倒木や、雨量不足、日照不足など、天候や自然災害の影響も大きいのだろう」…と。(ざっとまとめてしまい、すみません)

生態系が変われば人間の生活にももちろん影響が出る。というか大抵の原因を作っているのは人間の方だった。殺虫剤や除草剤、農薬、危険な肥料のせいもあるだろう。温暖化や異常気象も関係あるにちがいない。

さきほどの「蝶を見かけない」の話に戻るが、東京の我が家の周りでは8月は賑やかにいろいろな種類の蝶が飛び交うはずなのだ。そのために食草としてたくさんの柑橘類などを育てている。お腹一杯食べられるようにと。ところが8月に入って3週間もの間、一匹もやってこなかった。毎日全部の鉢を調べ、卵が産みつけられていないかチェックした。

そうして8月も下旬になってやっと蝶がもどってきた。喜びのあまり居候の光さまに知らせたほどだ(笑)。

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上の写真は今年新たに種から育てたもの。柑橘類を食べたら種をきれいに洗って植えておく。どれが何かはもう覚えていないが、白い札があるのはレモン、それだけは確か。

とにかくアゲハ蝶の幼虫は実に「はらぺこあおむし」でむしゃむしゃとよく食べる。夏の終わりには全部の木の葉が食べつくされてしまう。

こちらは今年の小さな鉢にうまい具合にサナギになり、羽化したアゲハ。机の上で毎日観察していた。

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はらぺこあおむし君は体を「く」の字に折り曲げてサナギになる準備をしている。

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(7月24日無事に羽化)

こうした写真は、千葉にお住いのみよちゃさまid:miyotyaが上手に撮っていらっしゃる。たくさんの記事や写真があってどれもすばらしいが、私は蝶や生き物、野草などの話題を特に楽しみにしている。中から今年3月の記事、越冬した蝶の羽化の喜びを綴っているのをお借りしたい。(ありがとうございます)

miyotya.hatenablog.com

コメント欄を今のぞいたら、私はアゲハ越冬組12匹が死んでかえらなかったことを嘆いている。よっぽど残念だったらしい。(どうもすみません。勝手なことばかり書いているようです)

しかし、下の写真、「東西南北にうまく位置取りしたサナギたち」は無事巣立っていった。

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サナギといえば去年はこれ。(全部かえりました)

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今年は地味にこちら。

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初め5匹で「ゴレンジャー」と言っていたが、いつのまにか7匹になっていた。来年無事飛び立てるといいな。

蝶と言えば忘れてならないのがツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)。よくお目見えする蝶。東京に多いのか それとも?

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(ベンケイソウの花の蜜を吸うツマグロヒョウモン

幼虫の食草はスミレ類で、これまた食欲旺盛にむしゃむしゃ食べる。だからうちのスミレは見るも無残な様相。

蝶はその後、お天気の良かった9月にたくさんやってきて卵を産み付け、さらに10月末になっても台風のあとボロボロの羽で飛んできた。なんとか最後の卵を残そうと必死だった。健気で哀れでその様子をまたみよちゃさまに報告したものである。

したがってこの冬をわが家で過ごすサナギは大変に多い。ざっと40匹といったところ。来年の春また報告したい。

 

イトトンボのヤゴを発見

メダカが増えすぎて今睡蓮鉢と火鉢など屋外に6つ、ベランダ(外)に4つ、家の中に稚魚中心に4つある。何匹いるのか数えたことはないけれど200匹くらい?(少なめに言っている^^)

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そのうちの一つ、ガラスの水槽は外からよく見えるので、おかげでヤゴを見つけることができた。

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上は立ち上げたばかりの頃の水槽。まだとってもきれい。

9月、汚れてきたので掃除しなくちゃ、と思ったらメダカでないものがいる。何だろうと取り出して別の容器に移すとヤゴだった。わあ、いつのまに!何を食べて大きくなったんだろう。

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その後は木の枝に止まって、脱皮をして、いつのまにか飛んでいったようだ。

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10月、メダカの鉢のひとつ、ホテイアオイに花が咲いて感激。

温暖化のせいかメダカが10月末になっても卵を付けている。メダカ仲間のおじいさんが「普通は9月に入ると産まなくなって、したがって食欲もなくなりエサも食べなくなるのにねえ」と言う。東京は確かに気温が高い。

 

オオウバユリ(大姥百合)

再び居候の光さまのお写真をお借りする。オオウバユリ亡き友の庭で写した思い出の写真(その2) - 居候の光はなんといってもアイヌの人たちにとって大切な植物で食べ物である。北海道では普通に見られるのだろうか。

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オオウバユリは「本州の中部以北、北海道に分布し、やや湿り気のある林内、林縁に自生する。北海道札幌市北区屯田防風林では、アイヌ文化の保護の意味合いもあって、数ヶ所にオオウバユリの保護区域が設けられている。」

トゥレプの名で食用にされ、アイヌ民族が用いる植物質の食品の中では穀物以上に重要な位置を占めていた。」(ウィキペディア

驚くのは種から育てて花が咲くのは7年目ころだという。背丈が1.5~2メートルにもなるのは、種子をできるだけ遠くに飛ばし、子孫を残すためらしい。

このオオウバユリ、なんと実家に生えていたのだ。去年初めて気が付いて下の写真を撮った。父がどこかからもらってきて植えたらしいのだが、もう亡くなっているため聞いてみることもできない。狭い庭なのになぜ気づかなかったかといえば荒れているため、しみじみ眺めようという気にならなかったのだ。

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右下⤴が種で、平べったく大変に大きい。母が採取して私にくれたので、一応蒔いてはみた。しかし林に自生する植物だ。ベランダの植木鉢では恐らく育たないだろう、と思ったら案の定芽は出てこなかった。種はたくさんあるので条件を変えてまた挑戦してみようかな。もし何かご存じのかたいらっしゃったら教えてくださいね。

 

わが家の小さな自然 その3を終わります。