壁絵・ストリートアート この奥深き世界

自分が絶対興味を持たないだろう、と思うもの、ありますよね。

たとえば私だったらラップなんて詩吟と同じくらい遠いものです。ある日突然、ラップにはまってラッパーさんの追っかけになっている、なんてあり得ないです。ラップファンの皆さんには申し訳ないですけど。

たとえばグラフィティ (graffiti) なんかも…。グラフィティというのはほらあれ、スプレーなどで壁に書かれた絵や文字のことです。

http://www.asahi.com/kansai/travel/news/image/OSK200811140042.jpg

(地下鉄新大阪駅の車両)朝日新聞より

10年位前、二人組の外国人が大阪を中心に、電車などに落書きを繰り返し、器物損壊罪などで起訴されたことがありました。ロシア、英国、チェコポーランドなどでも同様の落書きをして回ったそうで、「日本の電車には落書きがなく、目立つと思った。日本人にアピールし、有名になりたかった」と供述したそうです。

asahi.com(朝日新聞社):国際電車落書き団、列島縦断13件 「有名になりたい」 - 関西交通・旅ニュース

こんな変な字、どこがいいんだろう。落書きなんぞ甚だ迷惑、しかもよその国にきてまで…。かつての私はそんな風に思っていました。

もちろん東京などでもちょっとした落書きはあります。でも壁や塀や、公共の乗り物や建物の壁面を使って大きな絵や字を描く― そういう発想がそもそもない。

ところが人は変わるもので、ベルギー滞在以降、ストリートアートとしての壁絵に俄然興味を持っています。ブリュッセルでは壁絵の写真もずいぶん撮り、当ブログと写真ブログに載せてあります。おそらく50枚近くはあるはずです。

 

今日はひとつ取り上げてみましょう。

男の貌。

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ヘミングウェイみたいな…。左頬に窓が来てるね、などと思いながら、しばし足を止めます。ブリュッセルナミュール通り(Rue de Namur)の絵で、私は王立美術館の入り口を背にして写真を撮っています。

昔、この緩やかな坂を上って通りを渡ったところに住んでいました。懐かしい坂を行きますと

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おや、なんと顔が二つあったんですね。老人の日焼けした厳しい顔です。

そして特徴的なのが白い部分。一見白髪・白鬚に見えますが、よく見ると混じりあうように多数の白い文字が、それもカリグラフィーペンでお習字したような美しい字です。書かれているのは全部フランス語の単語。

誰が描いたんだろう。すると右下に赤色でpropaganzaとある。プロパガンダではなくプロパガンザ。たぶんこれが製作者のサインだろうと思い、ネットで調べます。

https://www.facebook.com/propaganza.belgium/

 

プロパガンザ、ブリュッセルで活動しているアーティストのグループでした。そして下の男の横に小さい窓があって、Spearとサインがありますね。これも調べてみると、このグループを代表するSpear氏の作品であることがわかりました。

↓素晴らしい作品がいっぱい!!↓↓

www.facebook.com

 

 

もうこうなると調べるのが楽しくて、Spear氏をどこまでも追いかけます。

制作風景もfacebookで見つけました。

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もちろんブリュッセル市の許可を得て制作しています。

こちらも制作風景。ボリビアだそうです。(チーム制作の作品も混じっています)

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https://scontent-nrt1-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/10675787_903873096311707_7804225934356616266_n.jpg?oh=e4534fd2ffe2d5ab6075f96e3aa538a7&oe=59FDAE76

https://scontent-nrt1-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/12717551_1113452595353755_6931548341958720209_n.jpg?oh=f6069ea1939c024e35d3b4d92082317e&oe=5A110B7E

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最後の写真なんか、もうため息が洩れますね。

 

今回はブリュッセル在住のアーティストを紹介しましたが、世界中には様々なタイプのアーティストがいて好みも分かれます。また神出鬼没なバンクシーなど話題に事欠きません。以前扱いました。

cenecio.hatenablog.com

 

エル・ボチョが来た

でも日本では壁絵は馴染みがないですよね。そう思っていたら、5月の連休のころ確かjerichさまが壁絵の写真を挙げていたなと思い出し、さきほど日付けを聞いてきました。許可を頂いているので紹介します。

こちら

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jerich/20170507/20170507080005.jpg

途方に暮れて - キャラメル箱の庭

jerichさま、感謝いたします。写真素材との出会いってありますね。それを皆に見せてくださってありがとうございます。

いろいろな角度で撮れるわけですが、下から見上げるようにして撮っていて、左側の女性の唇や瞳の存在感が増していますね。

この作者はEl Bocho(エル・ボチョ)というベルリン在住のストリートアーティストです。(写真を見たらカッコいいドイツ人だった。でも顔は隠したがる。)

独特なラインとオレンジ・黄色・ベージュ、たった三色でこんなにも豊かで迫力満点の世界が広がる。エル・ボチョカラー(と呼んでいいかな)がとても気に入っています。

追記:質問にお答えして、あの壁面の上には「シェアースピリット」(SHARE SPIRIT)というブティックが入っているビルがあります。美しい建物です。(東京都渋谷区鉢山町14−10)http://www.sharespirit.jp/

 

https://scontent-nrt1-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/14572897_1133343936746739_2745545209464437840_n.jpg?oh=203ef45456325e5936bc0c928be934d2&oe=5A11727A

https://ja-jp.facebook.com/elbochoberlin/

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石川さゆりさんとお知り合い。CDカバーを手掛けたそうです。

https://scontent-nrt1-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/14600943_1133341193413680_2840248162396785152_n.jpg?oh=e37d6f15effe2aef12b24c1af0b99a1e&oe=59F55546

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去年の秋、個展がありました。

EL BOCHO「BERLIN TOKYO」

104GALERIE(東京都目黒区青葉台 3-22-1 目黒ハイツ 104)

 

来日中、東京でストリートアクション中のエル・ボチョ氏

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https://scontent-nrt1-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/14632993_1133342756746857_2754875442821977867_n.jpg?oh=8d6850ca2eb80778a6c37e34f01cf4c6&oe=59C33D27

https://scontent-nrt1-1.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/14908376_1133342143413585_5285496088121058166_n.jpg?oh=ec2f0eb635fbca860457a1d8122a7a52&oe=5A0FFFE5

渋谷交差点でのパフォーマンス。

 

今日はここまで。

またおもしろいものを紹介いたしますね。