オオムラサキいなくなっちゃう!昆虫も鳥も減ったね(続)

ゆゆしき事態

先週、昆虫や鳥の減少が目立つという記事昆虫も鳥も減ったね。わが家の小さな自然-3- 蝶・メダカ・オオウバユリを書いたのだが、その二日後愕然とする記事を読んだ。環境省と日本自然保護協会が合同で行った調査の結果、蝶の減り方が凄まじいことがわかった。各紙報じているので皆さんもとうにご存じかもしれない。ノウサギゲンジボタルなども減少しているが、今日は蝶に限定したいと思う。

オオムラサキなど87種類の蝶を調べた。里山などに多く生息している、ほとんどが普通種といわれているもの、日常的に観察できる蝶だ。どのようにして調べるかというと、各地の住民や自然保護団体に協力してもらって発見数を数えるのである。すると34種で30%減、6種で90%減というショッキングな結果が出た。後者はレッドリストの中でも最も絶滅の恐れが高い部類に入る。これは関係者や専門家の間でも衝撃で、生息環境の保全にすぐさま取り組まなければ、と危機感を感じているという。

原因は様々で複合的だ。おもしろかったのは「鹿のせい」。蝶が生息する林の樹皮や下草を鹿が食べてしまうのだという。水質の汚染や農薬の影響も考えられるし、人が住まなくなった里山が荒れ、蝶の生息環境を支える植物が育たない…等。

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https://mainichi.jp/english/articles/20191116/p2a/00m/0na/023000c

(写真:オオムラサキ

前に書いた昆虫も鳥も減ったね。は4回言及していただいたのだが、そのお一人 Hoarding Examples (英語例文等集積所)のnofrillsさまもみかんの種を植えて食草にし、アゲハ蝶を飼育・観察していらしたという。最新記事とその前エントリとで「昆虫の減少という問題」(BBCの記事)を扱っていらっしゃる。こちら

go + 形容詞, 英文読解, -ing形の区別, thatの省略, 関係代名詞など(昆虫の減少という問題に、私たちは何ができるか) -

おことわりしてあるのでちょっと引用させていただこう。

( 引用)

私の住んでいるエリアでは、立派な庭があって庭木が植えられているようなお宅が近年次々とマンションやアパートに建て替えられていて、「庭木」というものがどんどん減っていて、住宅街の立派な一本桜(ソメイヨシノ)が姿を消した次の年には、隣の区画のヤマザクラが消えて、自転車で数分行ったところにあるハナカイドウやハナミズキに満たされた庭のある家が取り壊されて時間ぎめの駐車場になったりしている。かなり離れた場所だが、道路の拡幅のために家が立ち退いた場所もあり、そこにそびえ立っていた何の種類だかわからないが巨木もなくなった。昨年(2018年)10月の台風で公園の木が何本も倒された影響もある(巨木がすさまじい風に揺らされたため、根本が緩んで倒木の危険が生じたとかで伐採されたものもあるし)。寿命を迎えたというソメイヨシノの巨木が私が行動する範囲で数本切られた。一方で新築の豪華マンションの周りには若い木が新たに植えられているから、この先はまた環境が変わってくるのかもしれないが、ともあれ、今は目で見えるレベルで「緑が減った」と感じられている。 

そういう場合でも、昆虫が生きられる環境を人の手で作ることは可能だ、というのが今回の記事。(略)

 もうよくわかる。わかりすぎるほどだ。バブルの頃にすでに始まったこの流れ、ずっとやりきれない思いで傍観してきた。比較的大きな邸宅や日本家屋が壊されることはすなわち、庭木や植物、鳥や昆虫といった自然環境を丸ごと失うことである。また、その跡地は大抵無個性の集合住宅(ワンルームマンションが多い)やお決まりの賃貸駐車場に変身する。

nofrillsさまはまた、ヒサカキの植え込みにホタルガが大発生したことを書いてらっしゃる。私はまだホタルガを見た事がない。調べてみたら頭部は赤く、黒っぽい羽に白い帯模様があってなかなかおしゃれな蛾だった。幼虫は毒があり、昼間に飛ぶ蛾で住宅街でよく見かける、とのこと。今度注意して見てみよう。

わが家の近くに来る蝶は、アゲハ蝶(ナミアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハなど)のほか、シマケンモン(うちにシマトネリコの木があるため)、カノコガ(きれいで可愛い!)など。

 

ニューヨーカーの試み

1990年代に読んだニューヨーク発の記事に感化され、蛾を育てたこともある。ニューヨークでは年々虫が減っている。虫がいない環境なんておかしいじゃないか。ベランダや空き地で草花を育てよう。

…とここまでは普通の話。東京だって温暖化対策などで「もっと緑を」と、同じことが言われていた。ニューヨークが違うのは蛾も同じ扱いだった。つまり蛾も生きられるように蛾の好む植物を植えよう!

初めはえ?と思ったが、私はすぐにやってみた。ヒョウタンである。自分で育て、中をくりぬいて容器にしたり飾ったりしてみたかったのだ。ヒョウタンはぐんぐん成長し、ベランダの物干しざおを占領し、それでもまだ足りずどこまでも伸びていく。そして素晴らしい贈り物をくれた。白い美しい花である。白い首を葉の間からツンと出し、月明かりに照らされて笑っている。するとそれに引き付けられ、蛾が集まってくる。蛾は受粉のお仕事をしてくれるのだから、産み付けられた卵から食欲旺盛な幼虫が孵り、葉を食い荒らしても私は気にしない。

 もっとも受粉は人間の手でもできるのだが、蛾の様子をみようとよくベランダで過ごしていた。そのおかげでコウモリが飛んでいるのも気づいた。どこから来るのかと調べたら近所の神社だった。楽しいヒョウタン栽培、懐かしく思い出す。

 

オオムラサキといえば…

miyotyaさまのオオムラサキ・レポートが秀逸。こちら→ 蝶ハウスにオオムラサキがいっぱい!2012-06-15

「高校の物理の教師をしていた時に、同僚が採取してきたオオムラサキの卵をもらって翌年に羽化させたところ、その美しさに魅せられたのがオオムラサキを飼育するきっかけになった」という方のお宅(茂原市)を訪問して、蝶ハウスをレポートしてくださっている。感激のあまり、パソコンにブックマークしてあるのですぐ取り出せた(笑)。みなさん、ぜひ読んでみて!オオムラサキの蝶ハウス、夢のような世界!(ため息)

それにしても蝶の急減のこと、その方はどう思うだろうか。miyotyaさまに聞いてみよう。

 

憎きヤツだと思っていたら…

nofrillsさまもmiyotyaさまも、蝶を飼育している人は皆書いている。蝶への寄生(寄生バエ、寄生バチ)というにっくき敵のことを。せっかく大きくなり、サナギになったと思ったら寄生されていることがわかり、泣く泣く土に埋める。ハチが孵る前に。

すると先日、あっと驚く記事を読んだ。こちら

寄生バチがシイタケを救う? 害虫のキノコバエを退治:朝日新聞デジタル

シイタケ農家の悩みの種、キノコバエというものがいる。シイタケを食べて成長し、ハエになる、まさに重大な害虫である。さらにこれまでは有効な防除策もなかった。

ところが、そのキノコバエの幼虫に寄生バチは寄生するのだという。「寄生バチがいるハウスでは、いないハウスに比べてハエの増殖が98%減った」とのこと。

驚くことは多い。虫の世界は奥深いなとしみじみ思う。

(終わり)

 

🌸通信欄 (コメントに対する簡単なお返事)

araresanchiさま、

私もさなぎを羽化させたときは面白い発見がありました。さなぎって意思表示するように激しく動くので我が子のように応援しちゃうんですよね。昆虫がいなくなると植物・農作物も育たないですから、人間の危機ですね。2019/11/12

ええ、サナギはけっこう動くので最初のころは驚きました。青虫が上に乗ってくると「やめて!あっちへ行って!」とブルンブルン上部を振ります。おもしろいですね。

II-O さま、

小動物が減ったというとすぐ気候変動(日本は温暖化)辺りになりがちだけど、電磁波なども可能性あるのかな? 逆に害虫は増加してるそうな。

電磁波というのは考えもしませんでした。「害虫は増加してる」ことは他の人も書いていますね。マミーさんとも話しましたが、ヒアリセアカゴケグモなど、恐ろしい虫も増えています。

BUNTEN さま

覚え書き:ヒョウタンでググったら大型のプランターでならいけそうな感触だった。植えるなら今持っている100円プランターの中の古い土の処分が先だが、いつ手が付くやら。→ずぼら俺

私もプランターでした。支柱は立てず竿に好きなだけ、気のすむまで巻き付かせておきました。ヒョウタンができるともう可愛くて可愛くて。今でも大切に取ってあります。

BUNTENさん、凝り性っぽいから巨大なの育てちゃうんじゃないですか。

URURUNDO さま、 

ついこの間まで、うちの小屋のドアには夜になると黄色、白、茶色などの大きな蛾が沢山の張り付いていました。昼間は蝶がヒラヒラ。蛾には全く興味が湧きませんでしたが来年が待ち遠しいです。瓢箪の可愛さ分かります

瓢箪の可愛さ、わかってくださる?嬉しいな。何であれ、自分が手をかけて育てているものはみんな可愛いし尊いですよね。東京のベランダでスイカを作っている人もいます。垂直でも生るんですね、驚きです。

isourounomituさま、

虫たちの減少は実感できます。人間による開発、温暖化・自然災害など複数の要因によるものでしょう。特に国蝶オオムラサキ(北海道中央部が北・東限)にはエノキが、雪虫はトドとヤチダモが無ければ生きられません。

国蝶オオムラサキ、北海道にもいたんですね。知りませんでした。

>人間による開発、温暖化・自然災害など複数の要因…

おっしゃる通り。原因は絡み合っていますが、一番悪いのは人間でしょう。里山が荒れていることはコメント欄にみよちゃ様が書いてますが、「開発」でなく「放置」「ネグレクト」です。人が手をかけないと植物もうまく育たないわけです。雑草ばかりの荒れ放題になって里山は死んでいきます。

ni-runi-runi-ruさま、

昔は(草肥としての?)蓮華畑が結構あって蝶々や蜜蜂が沢山居ました。それが化学肥料に代わり蓮華畑も無くなり、蝶々や蜜蜂の居場所が少なくなった?また蓮華畑を増やせば蝶も激減している蜜蜂も戻ってくるかも?

レンゲ畑!そうですね、考えが及びませんでした。懐かしい風景、風景遺産となりそうですね。化学肥料も怖いけど、もっと言われているのが除草剤。アメリカのは成分は枯葉剤だと園芸教室の先生が声を低くして話してました。

みなさま、いつもたくさんのコメント、ブックマークをありがとうございます。

 

🌸うちの花たちのスナップ

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