ニンジャミサイル &大人食堂 &王様は息子 ほか
明けましておめでとうございます。
遅ればせながら私も人並みにご挨拶申し上げます。
しかし年初早々、軍靴の音が…。まさか2020年、新たなdecadeがこんな始まりを迎えるとは想像もできなかった。
そしてこの「軍靴の音が聞こえる」という比喩表現、のんびりすぎて21世紀はもはや使えないかも。なぜなら我儘な子どもみたいな大統領が、まるでバンと物でも投げるみたいに決定を下すことができるんだもの。ツイートすると同じくらいの軽さで。これほど恐ろしいことがあるだろうか。一気に世界中の国々を悲惨な戦争と混乱に巻き込む危険が大であるのに、ご本人はそんなこと露程も考えていないんだろうな。もっとも考えるのは周りの「ブレーン」なんだろう。
ソレイマニ氏たちをピンポイントで殺害する方法、いやはや戦争屋はよく考えたものだ。はるばるアメリカから戦闘機を飛ばすなど論外。ヨーロッパには米軍基地はあちこちにあるが、今回はカタールから無人機を飛ばしたという。遠隔操作はアメリカ・ネバダ州のクリーチ空軍基地から行った。ミサイルはヘルファイヤR9X「ニンジャ」ミサイル(またはニンジャボム)というらしい(名前におののく。こちら写真があります→)Killing Soleimani: How was the operation carried out? | Mena – Gulf News
戦争への準備着々。twitterのタイムラインで、次々とアメリカから送られてくる映像に胸が詰まる。いくつか貼っておこう。
#NOW: Paratroopers from the 1st Brigade Combat Team, 82nd Airborne Division are loading ammo before their deployment to the U.S. Central Command area of operations (Middle East), January 4, 2020, Fort Bragg NC. pic.twitter.com/4AGYWTv1CY
— Mikhail D. (@Eire_QC) 2020年1月4日
#TODAY: The active duty 388th and Reserve 419th Fighter Wings conducted an F-35A Combat Power Exercise at Hill Air Force Base, Utah, Jan. 6, 2020. pic.twitter.com/zMFtaqp1XJ
— Mikhail D. (@Eire_QC) 2020年1月6日
Timing is everything, the US Army just released this video showing the capabilities of the 82nd Airborne Division. This Airborne division has been deployed to the Middle East in preparation for the possible Iranian retaliation. #UsaIran pic.twitter.com/xwZHN5kwDv
— Mikhail D. (@Eire_QC) 2020年1月6日
そんな中東に日本も自衛隊を派遣するのだ。そしてオリンピックなんか本当にできるんだろうか。ベルリン後の東京五輪(1940年)は誘致に成功はしたが、戦争の悪化などで幻となって消えた。と言っても決定は2年前の1938年に下されたのだが。『いだてん』をご覧になっていた方はその辺ご存じだと思う。で今回は?
雑記その6.
日本の伝統
下のツイートの言うとおり。
昭和のオリンピックが経済成長の始まりで、令和のオリンピックが終わり。衰退は加速し、深刻さを増すだろう。
「日本文化」は大衆消費社会が作り出した虚構なのかも知れません。成人式・七五三・結婚披露宴、いずれも高度経済成長期の仇花。昭和を基準にすると「身の丈」に合った暮らしはとてもできず。オリンピックを希望と捉えるのも昭和の虚構でしょう。https://t.co/JhoaQSiqjL
— 室井康成(Muroi Kosei) (@KoseiMuroi) 2020年1月1日
『「日本の伝統」の正体』
— Writer PAUL (@paul_timothy7) 2020年1月1日
(藤井青銅/柏書房)によると、
「初詣」は明治初期
鉄道会社と新聞社によって、
「七五三とおせち料理」は
百貨店によって、
「伝統」という地位を
確立したそうです。
初詣に行く意義は
あるのでしょうか。https://t.co/K0eIw9KgjNhttps://t.co/NNRMjxjUKO
こんな沈みゆく日本でも、8万円もするような高価なお節を注文する人たちがまだ一定数いることに私は驚いてしまう。3~5万円代も売れている。
だったらそのうちの何%か、例えば5%を寄付できる仕組みがあるといいのにな。年越しの大人食堂とか子ども食堂でもいいし、選択肢は山ほどあるのに。
よんばば (id:yonnbaba)さんも最新記事で紹介していた大人食堂、大盛況だったらしい。東京でも今年から始まった大人食堂。去年は仙台の試みが話題だった。仙台市に「大人食堂」開設 食事無料、労働相談も :日本経済新聞
それにしても枝元さんの料理を食べられるなんてすばらしいな!白菜と豚肉のスープは、白菜を発酵させてから使うらしい。料理研究家ならではのアイディアがある。
さてお節であるが、我が家では重箱にきっちり詰めるお節を作っていた時期もある。が最近は家族の希望で、好きなものを食べる方向に変わっている。それもあまり手がかからず、あらかじめ作っておけるもの。その料理の話はまた次回に。
王様は息子だった!
いいなあ、王冠は息子の頭上に!今年一年しあわせに暮らせるということだ。何の話かって?昨日は公現祭(キリスト教の祝日)だった。東方の三博士が貢物を持って幼子イエスを訪問したことによる。
パイ(=ガレット・デ・ロワ)のなかに昔はフェーヴ(=豆)が入っていた。近年は小さな人形フィギュアが入っていて、切り分けたときそれに当たった人が「王様」になる。詳しくは過去記事カロリーヌの公現祭「王様のケーキ」 (+我が家のフェーヴコレクション)
フェーヴをコレクションしている人も多い。今年は広告を見て、初めてのお店へ車で買いにいった。下の包装紙、レトロで気に入っている。パイもおいしかった。(猫は好奇心が強く、何でも匂いを嗅いで確認しないと気がすまないらしい)。
フェーヴはマリア様だった。
フランス大使館のツイート。尖塔が焼け落ちたノートルダム大聖堂 の、ゴージャスなバラ窓をデザインしたパイを載せている。
皆さん、#ガレット・デ・ロワ🥧を食べましたか?昨年火災でダメージを受けた #ノートルダム大聖堂 のバラ窓をイメージして作られている、フランス人のパティシェ @NinaMetayer のガレット・デ・ロワが登場しています!綺麗すぎて食べられないくらい素晴らしいオマージュですね😋。 pic.twitter.com/ggRYfJY6TP
— フランス大使館文化部/アンスティチュ・フランセ日本 (@ifjapon) 2020年1月6日
こちらトトロの ガレット・デ・ロワ!サイトには詳しい作り方が丁寧に写真入りで載っている。いつか試してみたいと思っている。有志のみなさん、作られたらぜひブログにUPしてくださいね。
Une épiphanie japonaise, c’est possible !
— Hanabi (@Hanabi_Cinema) 2020年1月5日
Sur une idée de Madame Mo. https://t.co/AjKvVBO0pe
さいごに皆さんに笑みを❢
Quentin Tarantino in a Japanese SoftBank "Otōsan speaker" commercial, 2009 pic.twitter.com/bYiQUtKTr3
— Eyes On Cinema (@RealEOC) 2020年1月2日
変顔 はカメラの登場によって生まれた。肖像画では変顔しなかった。
明治時代の人だって変顔したっていい。
— 進士 素丸 (@shinjisumaru) 2020年1月4日
(1900年初頭撮影) pic.twitter.com/GNcYwmUKUZ
可愛いハムちゃん
うちは昔、ハムスターをたくさん飼っていた。これは息子のハムスターで名前は太上老君(たいじょうろうくん)という。ハムスターは普通エサを頬袋に詰め込んで安全なところに運び、ゆっくり食べる。この子はもらったアーモンドを、スリッパにはまったままでのんびりと齧っているのがおもしろい。
ではみなさん、また~!