カロリーヌの絵本「ユピ学校へ行く」(カロリーヌ-3-)
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カロリーヌの絵本シリーズ
今日はうちの子どもたちが大好きな「学校編」を紹介します。
大人の私たちが見ても笑えるかどうか、あとでぜひ意見を聞かせていただきたい。
表紙の犬はYoupi、黒板に「ユピ学校へ行く」と書いてあります。
花2本+花2本=ブーケ一束
可愛いですね。横からプフが何か言っている。ユピは計算が苦手なようです。
うちにあるのは1992年版です。他の版はあとでみましょう。(ユピが手に持っている青い黒板ふきに注目)
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さてお話のはじまり。
(いつものように、絵は全部ではないし、直訳でもありません。念のためお断りしておきます。)
今日から新学期で、ユピは初登校。
いつもの仲間たちと、学校で会えるのが楽しみです。
さ、急いで。チャイムが鳴っている。
優しい黒犬のボビは 灰色猫のミネにつきそっているし、いたずらっ子の黒猫ノワローは相変わらずふざけている。
白猫のプフは花束を持っています。
(教室で)
先生「ちょっとおさらいしましょうね。わたしたちの祖先はなんという名前ですか」
ノワロー「ガリア人です。りっぱな髭をたくわえていました」
ユピーは黒板にガリア人と書いています。「それから、大きな耳を持っていました」と付け加えます。
「ちがいますよ。あれは羽がついたヘルメットなのです」と先生。
算数では「ネズミ1匹+ネズミ1匹は?」と先生に聞かれ、
「朝ごはん」と答えるユピでした。
地理では地球儀を見て
「ぼくんち、見えないよう」。
またまたノワローがふざけています。
絵合わせではユピはいつになく優秀です。
ですが、ノワローにまたしても邪魔をされます。
ノワローの顔を見てくださいな。
お絵かきの時間。
先生「あなたたちの目の前にあるものを描いてください」
目の前にあるもの・・・
赤いりんごです。
白猫のプフは
「色なら白がやっぱ最高」と言って白いりんごを描きました。
後ろに座っているユピはプフに言います。
「ねえ、じっとしてて。でないと君のポートレートがうまく描けないから」
ユピの描いた絵を見た、先生のあきれ顔といったら。
(ここは子どもたちにすごくウケるところです)
お絵かきはもう終わりよ。さ、ノートを出して!
書き方をやるって?バンザーイ!
ユピはもうアルファベットを知っているのです。
おや、ノワローが紙飛行機を飛ばしてきました。
大変だ、きっとあとでバツを食らいますよ。
(黄色いカバンからネズミが…!)
このあと体操の時間がありますが、省略しますね。
「学校編」はこれでおしまい。
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ほかの版の表紙
時代に合わせて絵も違うのがおもしろいです。
最新版もいろいろあるみたいです。
黒板の下にぶら下がっている「黒板ふき」に注目。
(1966年 色が古めかしくてすてき)
カロリーヌのなかで 学校の話は珍しい。
たいていが余暇や行事や旅行・冒険の話なんです。
ところが文化の違う私たちがみると興味深いことがたくさんあります。フランスでは、黒板は水で濡らしたスポンジで拭きます。
表紙の絵ではユピが青い色のスポンジを持っていましたが、最新版の絵では、下の写真のような天然海綿の色のが黒板から下がっていますね。
通学カバン
Rentrée scolaire : le bon vieux cartable Tann's ressuscité - 1 septembre 2012 - L'Obs
カロリーヌに出てくるような通学かばんは今でも販売しています。
ノスタルジーを感じるでしょうね。
今は素材が軽くて丈夫で、色も明るくキャラクターがついているものが主流です。
どうしても流行に左右されますが、ハローキティは根強い人気があります。