猫の日おめでとう !
うちにも保護猫がいます。生後2か月くらいのとき、母親とはぐれたのでしょうか、子猫がうちの車の下にいて、ミャーミャー泣いていました。二羽のカラスがそれを狙ってつついていたそうで、夫と娘が保護し、現在に至ります。性格は甘えん坊で怖がり、でも聞き分けのよい賢い子です。
猫絵葉書の大ブーム
(写真:ブリュッセルの店。2016年3月に撮影)
ウィンドーのカードのほか、勲章・記章・メダルや紙幣・古銭・コインなどを扱っている老舗のお店です。横にもうひとつ大きなウィンドーがあります。
19世紀終わりころ、猫の絵葉書やカードは欧米で一大ブームを巻き起こしたそうです。本や雑誌の挿絵にも猫はたくさん描かれていたとか。ロンドンに留学していた夏目漱石も当然知っていて、擬人化された猫たちについて描写しています。
するとこの絵葉書↓のことではないかと、去年話題になりました。
クリスマスカード。
教室で猫たちが勉強しています。床にいろんな物が散らかっていますね。
円錐形の帽子(ダンスキャップ)をかぶっている子は勉強が苦手。昔は罰として教師がかぶせたということです。
猫画家 ルイス・ウェイン(Louis Wain, 1860- 1939)
こうしたユーモラスで可愛い猫たちのほかに、統合失調症になってからは、サイケデリックで不思議なちょっと怖い絵もたくさん描いています。
「ルイス・ウェイン+画像」で出ますので検索してみてください。こちらも魅力があって私にはおもしろいです。
いなば食品 CIAOちゅ~る
猫の日なので、今日の新聞には一面広告がこれでした。
もう皆さんも知っていますよね。
ネコサムライ NEKOMUSHA
オランダ人女性のアリー・デ・ヨングさんのめくるめく世界を紹介します。
この方も、先日亡くなったブルーナさんと同じく、東日本大震災のあと、何か協力できることはないかと動いてくれた数多くのオランダ人のひとり。
ですが、猫の絵が凄すぎる。
ほとんどが日本と日本文化がテーマで、浮世絵が大好きということです。
こちらは信長に仕えた森蘭丸ら、森家の兄弟勢揃いの図。
戦国武将オタクといっていいかもしれません。ちなみに浮世絵で好きなのは、歌川国芳と月岡芳年だと言っています。
ヨーロッパ各地で”NEKOMUSHA”と題した展覧会も開催し、大好評だったそうです。
マニヤックな日本愛には圧倒されます。
絵は全部自分の飼い猫(たぶん6~7匹)がモデルなのですが、その特徴や性格にあった”役作り”をしているそうです。日本文化・歴史のリサーチも徹底しており、観察が細やかで、愛情に溢れています。
私はある日偶然、ネット上でこの猫たちを見つけたのです。もう興奮のあまり居てもたってもいられず、すぐさまアリーさんにメールを書いて送りました。
下手なオランダ語ですが、私の興奮ぶりはちゃんと伝わったと思います。折り返し返事もくださり、そればかりか新入りの黒猫「ダイスケ」(飼い猫には日本人の名前をつけている)の写真も添えてあったのです。ダイスケ君が庭の池を覗き込んでいる写真。「池の魚を狙って困っちゃう」と書いていました。
私はそのあと、いくつか出版社やグッズを扱う会社にメールを送り、アリーさんのサイトを紹介しました。
アリーさんのサイトはこちら。
オランダ語だけど、絵を見るには何のさしつかえもありません。
最後にもう一枚、ウェインの猫の絵葉書を。
追記:たまの思い出
たま駅長を懐かしむ
http://www.sankei.com/west/photos/150130/wst1501300017-p1.html
(写真 産経新聞)
去年はまだたま駅長はチョコをもらっていたんだなあ。保存してあった写真を見つけてしんみりした。死去と葬儀の報道は、文字通り世界中を巡ったものだ。こちらはベルギーのオランダ語放送。(ビデオ1分)
http://deredactie.be/cm/vrtnieuws/ookdatnog/1.2378741
NOS(オランダの放送)http://nos.nl/artikel/2044007-vip-begrafenis-voor-japanse-stationskat.html
「日本の駅ネコにビップ待遇の葬儀」とある。
「たま駅長」のウィキペディアに、各国語があるなかでオランダ語はないんだけど、そのオランダ語地域でさえこうだから、フランスなんてどうだっただろうと思うでしょ。たまが駅長に就任したばかりの頃、フランスはいち早くTVクルーを送り込んできたくらいだから。たまは堂々として愛想もよくて、フランス語もちゃんと理解(?)していたなあ。
フランスのリベラシオン紙はこんな風。
「スーパー駅長たまの死に、日本中が涙する」。
http://www.liberation.fr/planete/2015/06/25/le-japon-pleure-tama-son-chat-cheminot-de-16-ans_1336913
追記:ラリーくんのこと
ラリーは2011年からイギリス官邸でネズミ捕り任務に従事している猫でした。
デービッド・キャメロン(David Cameron)首相が辞職しても、ラリーは官邸に残ることになりました。
内閣報道官は「ラリーは役人であり、キャメロン家の一員ではない」とし、「彼はとどまることになるだろう」と語った。(c)AFP
追記:猫は神聖な生き物!