(アゲハ蝶のサナギ2匹。恋文になる日を待つ。5月21日撮影)
今日は蝶の話です。虫が苦手な人はパスしてね。今日5月23日はラブレターの日・恋文の日だそうです。
蝶 二つ折りの恋文が、花の番地を捜している
皆さんもご存じだと思うが、ルナール(Jules Renard)の「博物誌」HISTOIRES NATURELLESのなかの「蝶」。岸田國士の訳がすばらしい。ルナールはよい翻訳者に恵まれ、ラッキーだった。
フランス語:Papillon, ce billet doux plié cherche une adresse de fleur.
billet douxはラブレター、付け文のことだが「恋文」とした。
plié 蝶が羽を開いたり畳んだりするところから「二つ折り」と限定した。
cherche une adresse de fleur蝶がひらひらと飛んでいる様子を、花の住所を捜しているとしているわけだがadresseに「番地」という訳語を当てる、これが極め付きだと思う。
うちにはグレープフルーツやミカンなど柑橘類が4鉢あるが、全部蝶のエサである。移動しやすいように鉢植えにして、150センチくらいに保っている。
去年は油断していたらあっという間に、青虫10匹以上が雀(可愛いんですけどねえ)にやられてしまい、がっかりだった。今年は早めに小枝を切って、ベランダに持ち込み、ケースに入れた(5月13日)。
ここから最初の写真に続く。この2匹が今サナギになっている。
そしてまた新しい仲間が。(5月23日)
下は去年の蝶。
ひだまりさんのブログにも、「昭和の自分」と題したシリーズの中に、蝶を飼ってみた子供時代の思い出話がある。ひだまりさんはアゲハとモンシロチョウだ。そしてサナギのままついに羽化しなかった蝶の話も・・・。
そうそう、わかります。幼虫のときに寄生蠅や寄生蜂にやられてしまうこと、たびたびあるんですよね。もう悲しいです。
今年はうちにきてくれる蝶にとって良い年でありますように。
拾ってきたニュースから
「旅する蝶が一休み」
もうひとつ記事を。
アゲハ舞う大田、医師の夢 五輪・パラに向けた区の計画に協力 (5月9日)
かつての昆虫少年、院内で飼育
2020年東京五輪・パラリンピックに向け、アオスジアゲハの舞う街にしようと、大田区が生育しやすい環境作りに取り組んでいる。その中心には、チョウをこよなく愛する一人の脳外科医がいる。
大田区の臨海部にある東京労災病院。中庭に小さな温室がある。照明はチョウが好む赤紫色。副院長で脳外科医の氏家弘さん(64)は慣れた様子でさなぎを手にした。「患者にとって病気と闘うのはつらいこと。チョウが舞う姿を見て、癒やされてくれたら」。成虫に蜂蜜を注射器で与えて育てている。
アゲハチョウの一種のアオスジアゲハは黒い羽に鮮やかな青い模様が入っているのが特徴で、豪州名が「ブルートライアングル」。区の木に定めたクスノキに卵を産み、幼虫はその葉を食べることから、区は昨年度、アオスジアゲハを観光のシンボルとする「ブルートライアングルプロジェクト」に取りかかった。温室は生態把握や繁殖の実験をするため、民間の寄付も受けて区が作った。
(朝日新聞より 部分抜粋)
書きたいことはたくさんあるのですが、またアゲハの第一陣が羽化したころに書きます。
追記: フラワーカーペットを見に行った記事はこちら。