ベルギーの密かな愉しみ

しばらくの間 お休みします。

カルピスバターうどんに あんみつドーナツ…不思議なものがいっぱい!

身辺雑記その1。

年の瀬というより、職業生活の「瀬」が近づいている。偶然はてなブログの何人かが似た話題を持ち出しているので、同世代なんだなと改めて思う。

わが家でも夫の定年を数年後に控え、片付けを始めている。正直言うともう前からやっているのだが光明が見えない感じがある。書籍の処分のことなのだ。うちも満杯だが、研究室にも凄まじい量がある。希少本も多く、その価値や書物の正しく生き残る道を考えると専門店に着地させるのがベストだろう。そんなわけで神田神保町の古本屋街をふらつくことになる。

今日は夫が午前で退けるので一緒に古本屋へ。実は私のねらいは「丸香」の初うどん。なんせ人気店なのでいつも長い行列ができている。通るたびに挫けて一度も入ったことがなかった。すばらしいお天気のもと、念願の丸香詣で(ニッコリ)。

学生時代から国内外の古本に詳しい夫は、古本屋街の専門書店や店主のこともよく知っている。自分が死んだらこの種の本はあの書店へ、こっちの本はどこそこへ…などと今から盛んに指示をするが、そんなもの覚えられるわけがない。そのうち自分で地図を作っておこう。

神田神保町は東京のほぼ中心(山手線内という意味)に位置しており交通的にも便利である。何度も通って数年かけて本を売るわけだ。リヤカーを引いているおばちゃんがいたら私だよ。…ってわけないでしょ。希少本なんてそうたくさんないのだから。

夫はこの日、他に荷物もあるため持ってきたのは部厚い本一冊。そのたった一冊で5000円弱を受け取っていた。最初若い店員が受け取り、オヤジさんのところへ持っていった。オヤジさんはその値段を即答した。夫は予想通りだとあとで言った。某有名出版社のもので少ししか刷らないため品切れであること、評価が依然として高いこと、ネットでは2万円以上の値を付けている所もある…などでオヤジさんは売れると確信したのだろう。夫はいつだったか洋書を2万円以上で売ってきたものだ。次回フランスへ行くときはスーツケースに本を詰められるだけ詰めて専門店まわりをすると言っている。

話はずれるが夫のミニカー収集(トミカ)もすごい値がついていた。ただのちっちゃなおもちゃのクルマが!全く私には理解できない世界である。

 

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うどん 丸香(まるか)へ。

11時半より前だったので20人くらいの列ですんだ。

私たちはかけかしわ天を注文。(注文は外で並んでいるときに店員さんが順に取っていく)

おだしが美味しかった。夫はいりこの味がちょっと強いかなと言っていたが。うどんは柔らかくてもちもちしていた。もっと固いのに慣れていたけどこちらもおいしくいただいた。うどんは太い細いも含め、好みがあるよね。

鶏肉はどこのだろう。私たちが普通食べるブロイラーじゃない。鶏に味付けはしておらず、肉自体の味が噛めば噛むほど口に広がり、衣のサクサクと揚げたてアツアツと相まって幸福感を増長させる。二個の部位は違っており、胸とももだったと思う。(違ってたら教えてね)

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( 住所:東京都千代田区神田小川町3丁目16−1 *注意:店内の写真NGです

 四人掛けのテーブル、私たちのお隣さんは中国人の若いカップルだった。食べていたのは釜玉カルピスバターちくわ天。私はうどんはラーメンと違ってあっさりした出汁がすべてであり、最高だと思っていた。しかし考えを変える。お隣さんのカルピスバター、実においしそうだった!次はあれにしようともう決めている。

カルピスが入っているのではない、念のため。乳酸菌飲料カルピスの製造工程でできる脂肪分、すなわちカルピス社のバターを使っているのだ。上に黒コショウがたっぷりかかっていて、一見カルボナーラ風。発案者がすごいと思う。よく思いつくものだ。

https://www.calpis.co.jp/lineup/butter/secret/img/secret_im01.jpghttps://www.calpis.co.jp/lineup/butter/secret/

天ぷら、次回は海老天のお手並み拝見としよう。

 

あんみつドーナツやら ロシアンルーレットレモンアイスやら・・・

あんみつドーナツ、みなさんご存じ?「あんこ界のコロンブス」こと週刊あんこid:yskanumaさんに教えてもらった。

syukan-anko.hatenablog.jp

長くないのでぜひ読んでみてね。お写真もいい。そしてすぐにでも行ってみたくなる。私はひとっ走り行ってきた。

ちょっと一部引用させてもらうと

そして、視線はまさかのバリエーションあんパン「あんみつドーナツ」(同150円)で止まったまま。
細長いコッペを油で揚げたようなドーナツパンで、真ん中の切れ目にたっぷりの粒あん! ピンクとグリーンの求肥餅(ぎゅうひもち)が二つ、いい具合に配置されていた。こんなのあり? 

「あんみつドーナツ」というネーミングがクスッと笑える。

・・・

揚げ油が生地の表面に滲みてていて、まぶされた砂糖とともに懐かしい、どこか素朴な昭和な味わい。何よりも中のつぶしあんが濃厚で、かなり甘い。北海道産小豆の風味も立ち上がってくる。砂糖は多分上白糖。テカリから見て水飴も加えているかもしれない。自家製あんこの表記がダテではないことがわかった。

パン屋さんであんこまで自家製というのは珍しい(ほとんどは製餡所のもの)。柔らかな求肥餅がいいアクセントになっていると思う。

ミスマッチぎりぎり。

ひょっとして、これはあんパン界のゆりやんレトリィバァではないか?

全体的にかなり濃い甘さなので、苦手な人にはダメかもしれないが、好きな人にはたまらない、クセになる味わいだと思う。

このあんみつドーナツ、いつごろから並んでいるのか気になって、電話したら、「昔から出てますよ」とか。ひょっとして、昭和モダンの流れの中で誕生した珍品かもしれない。不思議系は不思議のままそっとしておいた方がいい、と思い直す。・・・

ね、すごいでしょ。週刊あんこさんは文章もお上手なのだ。読書をして成長した方だなとすぐにわかる。衒いのない親しみやすい文体で、ユーモアがあちこちに顔をのぞかせるが、極め付きの独自の喩え(ここでは「あんパン界のゆりやんレトリィバァ」)が読者を一旦ひきとめ、笑わせてからまた次の分析に導いていく。

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 あんみつドーナツ、食べてみた。あっま~い。他に感想はないのかって?感想が出てこないほど激甘だった。実は私、酒飲みだから甘いものが苦手なんだ。あんこはまだいい(おいしい!)。あげパンがダメだった。でもとりあえず「体験」はした。かわいそうなのは今後ゆりやんは、あんみつドーナツにしか見えないだろうことだ。

そしてそのあと食べたのは、メイトー協同乳業がこの夏発売したロシアン(ルーレット)レモン(アイス)。レモン果汁12%配合の爽やかなアイス6粒のなかにひとつだけ激酸っぱいのが入っている。メイトーのHPを見るとこうある。

・・・見た目ではどれが酸っぱいアイスか判別することができないため、ひとりで食べると運試し、家族や友人でシェアすると、まるでゲーム感覚でお召し上がり頂けます。食べ方が広がるロシアンルーレット設計の「メイトーロシアンレモン」をぜひお楽しみください。

「メイトーロシアンレモン」新発売 | メイトー 協同乳業株式会社

ありがたいことに半端ない酸っぱさの「体験」はせずに済んだ。当たったのはうちの娘だが、娘は酸っぱいものが大好き。なので罰ゲームにもならず、めでたしめでたし…ということで今日は終わりです。また次回!

 

*週刊あんこさまへ

タカセには昔子どもたちが小さかったころ、レストランや喫茶室に時々行きました。池袋タカセは駅前で行きやすいですね。巣鴨の地蔵通りにもお店があり、おばあちゃんたちが足を休めています。