「家にいろ。」で始まる慶應大・環境情報学部長のメッセージ&コロナ禍で見えるリーダーの差が痛い。

今日は雑感です。

1.たったの4センテンスのメッセージ。

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www.sfc.keio.ac.jp(↑詳しくはこちら)

明快なメッセージで心強い。学生との信頼関係、これがポイントだと思う。聞くところによると、多くの大学で5月連休明けまで休校だという。9月からというところもあるらしい。しかしこのコロナはいつ終わるか誰にもわからない。第二波、三波が来るかもしれない。

そんな中、学部長は学生に約束する。授業のことは任せてくれ、教員は最善をつくすからと。今はとにかく家にいて出歩くな。そのことは自分、自分の親しい人、さらに見知らぬ人たちを守り、最前線でたたかう医療従事者を守ることにもつながるのだ。自分のやるべきことをしよう。家にいろ。

2.格差

コロナ禍によって一層浮き彫りになった格差はいろいろある。そのひとつ、やはり貧しい人、弱い立場にある人から先に死ぬのだ。高齢者や基礎疾患のある人だけじゃない。アメリカからの報道にあるように、黒人やヒスパニックの人が犠牲者に占める比率に愕然とする。社会を下支えする労働者は家にこもるなど、そんな贅沢はできず、外で立ち働かねばならないのだ。自家用車を持たず公共交通機関で移動する。したがって感染のリスクはより高く、具合が悪くなってもすぐに医者にはかかれない。家は狭く、家族への感染も避けられない。既にあった健康格差にコロナが追い打ちをかけるのである。

だいたいニューヨークのお金持ちは、コロナ流行の初期に街から逃げ出し別荘に避難した。バカンスみたいなものだ。家の敷地は広く、子どもたちは好きなだけ走り回り、オンラインで授業や個人レッスンを受けられる。欧米の多くの国々では早くから教育にICTを取りいれているから、こんな時にもあわてることもない。私の記憶だと10年以上前に、ベルギーでは小学生にラップトップ又はタブレットを無償で貸し出していた。その当時は、これによる利点は、教科書やノートでギッシリの重い通学かばんを背負わなくてもすむということで歓迎されていた。

しかしその後、テロや災害などにより休校になった時も、授業はオンラインや指示された課題提出などで、年間スケジュールに則って進む。親のチェックは多少必要であるが。格差が生まれるとしたらここかもしれない。なぜなら外国出身の親の場合どうしても不利になるので。あちらは小学生でも留年があるから、親は子どもの教育に目を光らせている。

日本のICT教育は立ち遅れている。中国や台湾、韓国、シンガポールなどは最先端を行き、学業以外の趣味のダンスやピアノ、英語のレッスンもオンラインだというから羨ましいかぎりだ。遠隔教育はこの機会に日本の公教育でもどんどん進めてほしい。熊本市は5月6日まで小中学校は休校、オンライン授業をするということだ。

参考までにこちら:

新型コロナでICTが加速 全世帯にWi-Fi環境を整備した町、ノートPCを配布した大学も - ITmedia NEWS

小中学生のいる低所得家庭にネット環境支援へ 文科省 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

格差といえば、リーダーの資質の差は恐ろしいほどだ。この数週間、私たちは暗澹たる思いで政府や厚労省の「仕事ぶり」を見てきた。検査をするしない、そんな不毛な議論を何か月もやっている国がほかにあるだろうか。クラスターを発見するという初期の作戦が失敗しても方向転換しようとせず、すべてが後手後手にまわった。

そしてやっと非常事態宣言が出された。と思ったら、そのあとも指導者らの方針(思惑)はチグハグ。昨日も攻防を繰り広げていたな。

いやあもう言葉が出ない。国民の命を守る気はあるのかと思う。呆れるとか憤るとかいうレベルではない。(こうした言葉はモリカケの頃に使い尽くしてしまった)

他国から学ぶ時間はたっぷりあったのにその幸運も生かさなかった。死者は今のところ多いわけではない。それは医療関係の皆さんがちゃんと仕事をしてくださったから。その幸運さえも生かせず、医療崩壊への道を進んでいる。

リーダーの言葉が国民や市民にちゃんと届き、説得し、合意を得られるか。こんな大切なことも改めて考えさせられた。クオモ知事やニュージーランドの首相、台湾の蔡英文はすばらしい。そして元々医師であるアイルランドの首相は、医師として復帰したいと言っている。世界には優れたリーダーがたくさんいることも今回わかった。その一人、メルケル首相の言葉は心を打つ。皆さんもご存じと思うが貼り付けておこう。

【全訳】メルケル首相、自宅隔離から復活のスピーチ「“その後”は必ず訪れます」 | 「おかえり!ドイツのおっかさん」 | クーリエ・ジャポン

>私がみなさんにお約束できるのは、連邦政府を頼ってくださいということです。私も昼夜問わず、どうすればみなさんの健康を守りながら、元の生活を取り戻すことができるかを考えています。

>“その後”は必ず訪れます。心から祝うことのできるイースター休暇はまたやってきます。「結果論」としての素晴らしい生活がいつ戻るかは、いまの私たちの手にかかっているのです。

共に力を合わせて、この危機を乗り越えましょう。それが、私たちにいまできることなのです。…

抜粋で ツギハギにしてしまい(メルケルさんごめんなさい)、本当にすばらしいスピーチ。ぜひ今一度全文を読んでみてね。

3.テディベア

前回#テディベアハント(クマのぬいぐるみを窓辺に飾り、外出制限のなか近所を散歩する子どもたちを楽しませようという取り組み)について書いたあと、ロンドン在住のともさんがブログに写真をあげているのに気づき、お願いして二枚借りてきた。(ともさん、いつもありがとう!)

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www.tomoeagle.com

ともさんのロックダウン日記は実にゴージャス!お部屋も凄いんだが、何より料理がお上手。うますぎる。そして写真が美しい。早くロックダウン終わって世界中を飛び回る生活が戻ってくるといいですね。

4.私の”StayHome”

もちろんどっこも出かけないが、けっこう忙しい。まず近隣の小さな商店でできるだけ買い物をする。私は実は「何でも自分で作る派」だけど、この危機を皆が乗り越えられるよう、積極的に消費活動。お惣菜屋さんとか小さなパン屋さんとか和菓子屋さん。テイクアウトに切り替えた飲食店やチェーンでない薬局など。古本屋も開けているところはなるべく行ってあげたい。先日もご近所の二軒を訪ねてきた。クリーニング店も急に仕事が減ったとか。なぜなら在宅で仕事する人が増えると、スーツやワイシャツを着ないのでクリーニングに出さないのだ。

ともあれうちの近所では、互いにちょっと声かけあって励ましあって生活している。

情報交換のメール打ち、寄付や署名活動などできることは何でもしているが、ほかにまだできることはないだろうか、と探しているところだ。

最も時間をさいているのはニュース報道を追いかけること。朝夕でこれに4時間くらい費やす。初めはBBC・FRANCE2・蘭NOSだけだったが、だんだんシンガポールCNAや仏24時間ラジオやベルギーのメディアにも広げ、アメリカのTheDaily(Podcast)もたまに聞いている。慣れてルーティーンになっているので別にたいしたことではない。TV画像は座って見るけど、ラジオは家事をしながら近所を散歩しながらでも聞ける。

さて、みなさんのお住まいの地域でも防災無線ってあるでしょう。東京の我が区では、夕刻6時に防災無線スピーカーから「夕焼け小焼け」の音楽が流れる。他区では曲は違うかもしれない。各区に100以上のスピーカーがあると聞いている。昼間でも光化学スモッグ注意報が出たとき知らせてくれるし、選挙の日には投票所は何時で閉まるから早く行って、などとアナウンスがある。

そうしてコロナの今、「夕焼け小焼け」のあと「外に出ないようにしましょう」という呼びかけが流れている。

5.感謝を忘れないようにしたい。

最前線でコロナとたたかう医療関係者のみなさま、本当にありがとうございます。病院で清掃にあたったり食事を作ったりする人たち、患者を搬送する人たち、病院経営や事務のみなさまにも感謝です。

ほかにも保育園、交通機関・空港などで働く人、スーパーや小売店で働く人、清掃局や郵便・宅配のお仕事のみなさまにも感謝です。

うちの近くの小さなスーパーは「三密」が言われてからの対策が素早くて感心した。他店に先駆けて、レジ待ちの買い物客同士が適正な距離を取れるよう、床にテープを貼ったし、レジの店員と客の間を透明なビニールで仕切ったりもした。マスクもしているけれど、さらに安心である。

では今日はここまで。

🌸4月の初めに飛鳥山まで散歩したので写真を載せます。(徒歩で片道1時間くらい)

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どこかの飼い猫が遊んでもらいたいらしく、盛んにゴロゴロして気を引こうとするのでしばらくお話した。



追記:

twitterに「日本の首相は、LeaderでなくてReaderですからね」とうまいことを言う人がいらして座布団10枚あげたくなった。