夏の陣
コロナだけじゃなく暑さとも戦わなければならないのがつらいね。
例年なら気温があがるに伴って、汗をかくことに徐々に慣れていくわけだが、今年は長い外出自粛であまり体を動かしておらず、熱中症にはこれまで以上に注意がいるそうだ。今日の東京は30度近い!いきなりのこの暑さである。奄美地方が梅雨入りと聞いて唖然としている。こうしてカカオ農民は美しい春を楽しむことなく、夏へと放り込まれる。
マスク着用により体内に熱がこもりやすくなるため、脱水症状を招きやすく、気づかないうちに脱水するという。脱水は免疫低下につながり、コロナ感染の率をあげてしまうと医師が警鐘を鳴らしている。
みなさん、水分補給と体調管理を今まで以上によろしくね。熱中症でダウンして病院に運び込まれたら、医療現場に更なる負担をかけることになるので。
海外から見ても心配な日本(人)、気になって仕方がないらしい。
クルーズ船の頃からさんざんな言われようだった。そしてじきに武漢・イタリアみたいになるぞ、早くロックダウンしろ、ニューヨークみたいになるぞ、PCR検査を増やせ、ロンドンを見たか、まもなく東京もああなるぞ!ず~っとそんなことを言われてきた。あちらの人は心配して言ってくれているのだが、私としては「もう止めて」とうんざり。
私はニューヨーク・ロンドンみたいにはならないだろう、と薄々思っていた。なぜって東京の通勤電車のラッシュ状況、みなさんもご存じでしょ。三密の極致だ。会社など職場でもデスクに仕切りがあるわけでなし、狭いオフィスで皆一緒に仕事をし、帰りに居酒屋やカラオケに寄ったりする。人との距離や密閉空間が問題ならば、東京は2月にはとっくに感染爆発して医療崩壊が起き、目を覆うような惨状(死者数、重篤者数)になっていたはずだ。
そういえば海外からの観光客は3月になっても来ていた。アルコール容器持参で自主的に消毒していたし、マスクもどこから手に入れたのか数箱も持っていた。そうやって注意怠りなく日本旅行を存分に楽しんだあと「国に帰ったら2週間の隔離だけどとっても楽しかった。また来るよ」と言っていた。
日本はなんせオリンピックもあったし、習近平さんも来る予定だったし、春節のお客さんの爆買いにも期待していたから、鎖国するでもなく対策もダラダラやっていた。それが外国から見ると狂気の沙汰でイライラして我慢がならなかったらしい。
4月になってやっと緊急事態宣言が出された時には「日本はお気の毒だったね」となぜか過去形。遅いよ、終わったねと言わんばかりに。「トップがだめなところはアメリカと同じ、専門家委員会がだめなところはイギリスと同じ」などとご親切に総括してくれる人も。その後もPCR検査が一向に進まない理由が、昭和懐メロ級の古い検査機器を使い続けている(←民間や大学病院では違いますよ)ことだと知ると、お隣の韓国に助けてもらえばいいのに、などと憐れんでくれたものだ。
今は皆、東京(日本)では死者数が激増しないことを不思議がっている。確かに欧米と比べて一桁ならず二桁も違う。今後はどうなるかわからないし、なにしろこのウイルスは未知の部分が多く、第二・三波などについては想像もつかないので、とりあえず今は外出自粛を守って家にいるしかないが。
アジアの国々では感染してもあまり重症化せず死者も多く出ていない。理由はいずれ解き明かされるだろう。BCG接種の有無やウィルスの型で毒性が違うことなどいろいろな仮説があるようだ。仏パスツール研究所もウィルスの型について最近発表したらしいが、私は読んでいない。まあ読んでもわからないだろう。
仏パスツール研究所といえば、私たちは大変お世話になっている。BCGとはすなわちBacille de Calmette et Guérin の略であり、Calmette (カルメット)氏、Guérin(ゲラン)氏という二人の研究者のおかげで生まれた桿菌である。その菌を志賀潔がもらい受け、日本で開発した。「亜株Tokyo-172-1」という名前がついている。
BCGは欧米の国々ではもう接種していないそうだ。しかしこれがコロナウィルスに効果があるかもしれないと考え、オランダでは3月に1千人の医療従事者に実験的に接種した。いずれ報告が出るだろう。そのころは大して興味もなかった一般人も最近は俄然興味を持ち出し、先月末には幾つも記事が出た。いわく日本やポルトガルの死者数の少なさはBCGのおかげではないか、云々。Nieuws: Interesse voor BCG
ところで海外在住日本人も日本語の読める外国人も、山中教授に寄せる信頼は厚く、サイトをチェックしていると言っていた。こちら→山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
散歩
といっても30~40分くらいかな。しかも毎日はしない。本当はもっと歩きたいけど今は我慢している。5月後半にちょっと期待。どうかなあ。
近所の根津(ねづ)神社に行ってきた。今年はつつじ祭りもない。そのことはぶじん(挂甲の武人)さまも嘆いておられたが、ホントがっかりだ。いまは旧古河庭園も薔薇がすばらしいのだが、閉園している。前に写真も載せた。
どこもかしこも美しいのに。五月は世界の青春だ。そう言ったのは片山廣子である。引用しよう。
或る国のこよみ
一月 霊はまだ目がさめぬ
二月 虹を織る
三月 雨の中に微笑する
四月 白と緑の衣を着る
五月 世界の青春
…
『燈火節』片山廣子
根津神社の写真を5枚載せておきます。ざっと見てください。
↑ベルギーの国王夫妻がいらしたとき、ここ(境内の中にある乙女稲荷神社)を歩かれた。過去記事文化侵略からオタク文化の受容 -6- マンガの翻訳
ぶじんさまのブログで根津神社周辺を見てみよう。
この回では煉瓦(レンガ)塀に注目している。私も今度はじっくり見てみよう。
🌸みなさんのコメントから(いつも部分だけ切り取ってすみませんね)
URURUNDOさま「PCR機器は1億。マスクに使う税金を回せば480個準備出来る…」
yonnbabaさま「小泉首相時、しきりに規制緩和と掛け声をかけていたが、偉い人が太る分野限定で、いまだに様々な障壁があってPCR検査機器作れど使えず?!日本は多くの犠牲の上に青息吐息で経済大国になるも実態は後進国。」
yskanumaさま「下町ロケット…日本の技術の凄さと同時になぜこれが生みの親の日本で活用されていないのか、政治とお役所が「目詰まり」の親分ということでしょうか?」
本当に謎ですよね。大都市のある都道府県の分だけでもいいから、例えば10個とか、買ってくれてもいいのに。何が何でもPCRやらないぞという意固地さを感じています。
買わない理由はよんばばさんが書いてくださっていますが、自分たちの儲けにつながらないことはやらない、あの千葉の会社は利用できない、天下り先になりそうにないから…ですね。国民のことは全く考えていません。あんなふざけたゴミノマスクにバカみたいなお金使って送り付けるんですから。(うち、まだ届いていませんけど。ふん)
🌸必見の動画「アベノマスク」
さ、気を取り直してこれを聞いて和みましょう。短いので最後の文字のところまで見てね。
ではまた~第二シーズン④に続く。
個人メモ:北海道
当院では、4月27日よりCOVID-19のPCR検査に唾液を用いた臨床試験を開始しました
— けんもう新型コロナ対策本部 (@kenmomd) 2020年5月11日
これまでCOVID-19が確定した6例の患者で検討した中間結果では、従来の綿棒を用いた方法と比較して、陽性的中率は100%、陰性適中率も100%と良好な結果が得られていますhttps://t.co/j0LqFxrkod
www.hokudai-hematology.jp ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お返事
shinonomenさま、コメントありがとうございます。
BCG説には懐疑的だったのですがポルトガルも死者が少ないのは興味深いです。ただフランスも2007年までBCGをやっていたそうなのでまだなんとも言えませんね。
2020/05/12
BCGだけが要因というわけではないですね。それでもこのサイト
https://www.jsatonotes.com/2020/03/if-i-were-north-americaneuropeanaustral.html
を運営している在米の佐藤氏が言うには、5月初め時点でアメリカ在住日本人のコロナ死亡者は一人、欧州在住ではゼロということです。いずれ(コロナが収まったら)各国の日本大使館&外務省から発表があるでしょう。
またジャーナリストの西村カリンさんはこのように発信しています。ちょっと引用します。
感染症研究所の論文によると日本と同様に、フランスでも中国から来た新型コロナウイルス株は終息が出来た。
また、イタリア経由、欧州で流行しているウイルス株もほぼ終息が出来た。ただ問題は、どこから来たかがわからないもう一つの変化株だ。フランスにおいて95%の患者はこの株に感染された。
午後2:00 · 2020年5月10日
研究所はSARS-CoV-2 のゲノム情報を解析したそうです。フランスで今はやっているのは変異株で、フランスの感染者95%はこれですが、他国では%は低いそうです。
これがどこから来たかは不明だが、最初にフランスで流行した可能性もある。このように、西村さんは何回かのツイートでまとめています。さらに研究が進むといいですね。