コロナがくれたもの…
そろりそろりの新しい生活様式。ただ、人々のなかに危機意識は定着しているようで、すれ違う人の身のこなし方を見てもコロナ前とはまるで違っている。ちょっと頭を下げたり手ぶりで伝えたりそれが奥ゆかしいと感じることもあり、アルコール消毒や間隔をあける、時間をずらすなどは指示を待たずとも慣れたものである。
コロナを通して思いがけず手に入れたもの、それはスペースと静けさだった。特に東京のように密集と喧騒が日常のところではなんと贅沢なものであることか。コロナの前には想像もできなかったことだ。こんな生活もいいな。
地下鉄車両の注意書きには、換気のため窓を開けていること、マスク着用は必須のこと、会話は控えめになどと記されている。乗客は間隔を空けて座っている。
ところが!
閉まっている店舗は依然として多い。銀座和光の正面ディスプレイは和光の歴史を高らかに謳っているが‥
休業。なので広い歩道がさらに広く感じられる。その、ルイス・メンド氏によるアートワークの前で、ディスプレイと同じピンクのシャツを着て男性がのんびり座っていた。
いつもは人でいっぱいのJR上野駅のアトレ、全館休業だったのはかなり驚いた。
東京藝大そばのカフェ。
ここを知っている人には珍しい光景でしょ。いつもは席をとるのも難しい人気店なのに。時が止まったようだ。
そして藝大といえば毎年9月の藝術祭、今年は中止(号泣!)おみこしも見られないね。コロナのやつめ!
上野桜木あたり
上野桜木にあるクラフトビールのお店は開いていた。早速おいしいビールを頂いた。(5月28日)
これは3月に行ったとき。
上野桜木あたりというのが店の名前で、コンセプトがおもしろい。ビール+食事のできる店と塩やオリーブを売る店、さらにファッションのブティックなどが路地と庭でゆるやかにつながっている複合施設。昭和十三年築の日本家屋に手を入れた珍しい複合施設である。
上野・日暮里あたりにいらしたらぜひ寄ってみてね!上野桜木あたり
コロナ探知犬の活躍待たれる
コロナ感染患者を嗅ぎ分ける、しかも無症状の患者でもわかるというからビックリ。PCR検査いらなくなる?(ま、それはないけど)
犬は人間の2万倍以上の嗅覚だとか。凄いなあ。このニュースはフランス2と蘭NOSで見たので、それをもとに簡単にまとめておこう。
現在この研究・実証実験・訓練は英国・仏・米で進んでいて、近く空港などにコロナ探知犬を配置させたい意向だ。フランスでは獣医師と消防が協力して訓練している。消防署に「勤務」するオスロ君(写真)は普段は行方不明者の捜索に当たっている。今回コロナ担当に抜擢された。
まず病院の協力でコロナ患者の汗を集める。タンポン(分泌物を吸収する筒状の綿またはガーゼ)をわきの下にはさんで汗を吸収したら金属容器にしまう。健常な人の汗も採取しておく。オランダではさらに別の病気・疾患の人の分泌物も集めている。
サンプルをボックスにセットして犬に嗅がせる。犬は「ここだよ」と伝え、正解だったらそのあとご褒美をもらえる。毎日数回訓練しているオスロ君。
Kunnen honden het corona-virus ruiken?
こちらはもっと多い選択肢から選ぶワンちゃん。正しい番号5番を前脚で示した。95%くらいの正確さでコロナを探知するという。
私は全く知らなかったが、犬はすでにマラリア、前立腺癌、パーキンソン病などを嗅ぎ分けた成功例がたくさんあるらしい。今後の課題としては、どんな犬種が探知に向いているか、訓練犬とスタッフを増やすこと、病院の協力でコロナの汗サンプルを多く集めることなど。犬を配置する場所は、多くの人が短い時間で移動する空港や大きな駅や大型ショッピングモールなどだそうである。
雑記
文化活動も6月から徐々に再開するね。
休館中だった新宿K’s cinema再開後の皮切りは『アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい』!『気狂いピエロ』などヌーヴェルヴァーグ珠玉の3本も同時上映! #アンナ・カリーナ_君はおぼえているかい #気狂いピエロ #ヌーヴェル・ヴァーグ #女と男のいる舗道 #ゴダール
— cinefil (@cinefil_tokyo) 2020年5月28日
https://t.co/vRuSBI2eJ0
japansociety(米ニューヨーク)さんがいつもおもしろい。大林監督の四十九日だというので、ソフィア・ローレンのCM「ホンダ・ロードパル」を送ってきた。70年代のCM懐かしすぎる。
"Something good is bound to happen!" "Drive safe, capito?"
— Japan Society Film #JAPANCUTS July 2020 (@js_film_nyc) 2020年5月28日
Late 70s Honda NC50 scooter TV spot directed by Nobuhiko Obayashi featuring star Sophia Loren (0'29").#ホンダロードパル #大林宣彦 #四十九日 pic.twitter.com/rz99AiiaFR
パリノマスク 見せてもらった。
パリ市提供の無料マスク。60度の高温で20回まで洗えるらしい。欧州の洗濯機はやろうと思えば95度まで設定できるのだが、恐ろしくて40度以上に上げたことなし。 pic.twitter.com/9ADLKHEF6z
— 千々岩英一 (@EiichiChijiiwa) 2020年5月25日
フランスが誇るボルドデュック社の製品だそう。ちっ、羨ましすぎる。
マスクといえば100年も前のスペイン風邪の時だって付けてた。
After the Coronavirus, Prepare for the Roaring Twenties - The Atlantic
GETTY
Baseball players wearing masks that they thought would keep them from getting the flu during the influenza pandemic of 1918 (Life Images Collection / Getty)
最後にあつ森ファンに。
「もくざい12、てっこうせき4」とその返信。
もくざい12、てっこうせき4 pic.twitter.com/SztRnwAxjB
— きたむら (@ushiusagi19) 2020年5月12日
ではまた次回!
カカオ農民のみんな、がんばろうね!