(昨日の続き)
コロナの魔法
世の中の動きが早くなっている。自国のことも変化が激しく、政権末期臭ぷんぷんのニュースばかり。超級のスキャンダルと思われる前田ハウスが河井夫妻らの逮捕に隠されてしまうという…。常軌を逸した金額など、もう呆れすぎてここには書けない。
コロナをきっかけに大きく動いたことの筆頭は、テレワークやオンライン○○や遠隔授業じゃないだろうか。なんだ、仕事はうちでじゅうぶんできるじゃん、電車通勤いらないじゃん、飲み会行かなくていいってありがたいな…。もちろんそれもエッセンシャルワークで社会を支える方々がいてくれて成り立つのであるが。うちの夫も最初は「オンライン授業なんて嫌だっ!」と言っていたのに最近では学生の側がとても真剣で利点の方が多く、いそいそと授業の準備をしている。話はずれるが、大学図書館が閉館という点は大打撃。研究者や大学院生、一般の学生も資料に当たれないのはどんなに困ることか。論文執筆中だったらなおさら。おそらくこれも徐々に緩和されるとは思うのだが…。(*閉校中の図書貸し出しは教員は郵送で可能)
またコロナの魔法はここにも!ハンコ廃止とか電話帳ハローページの発行停止ときた。世の中の仕組みがどんどん変わっていく。この調子で義務教育授業のオンライン化をどんどん進めてほしい。個々の現場に丸投げせずに。予算も機器もじゅうぶん当ててほしい。今後、感染症だけでなく地震や洪水など非常時に大いに役立つはずだから。
ボブ君
ビッグイシューの販売者を支えてくれたストリートキャット「ボブ」が、6月15日に天国へ向かいました。英国の販売者James Bowenさんがボブとの経験を記した著書・映画は世界中で人気を博し、ボブは一躍ビッグイシューの立役者に。日本にも来てくれてありがとう。これからも、ボブは私たちの心にいます。 pic.twitter.com/zQE3Q1aFO6
— The Big Issue Japan (@BIG_ISSUE_Japan) 2020年6月17日
ボブ君が亡くなったと聞いて家族でしんみりした。みんなで映画を見にいった。ビッグイシューの表紙になったのは2種類持っている(自慢)。
茶トラ(ginger)の持つ特別な性質についても教わった。映画のワンシーン、路上でジェイムズの歌を聞いていたある婦人が、ボブ君にマフラーをプレゼントする。そのあとでこう言うのである。
自分も昔茶トラを飼っていた。茶トラは鉄のような強い意志を持つ猫だ。最後の最後まで私のそばを離れなかった。あなたもよいパートナーを見つけたね。人間同士よりも強い絆で結ばれるだろう。
ボブ君は世界中の皆の心にいつまでも生きている。
世界では
北朝鮮の出方には衝撃を受けた。2年まえの南北融和は久々の明るい、大きな関心事だったと思う。毎日その話題で持ちきりでお祝いムードだったのを鮮明に覚えている。
なのに一瞬で爆破してしまったのだ、一方的にその融和の象徴である建物「南北共同連絡事務所」を。しかも金与正(キム・ヨジョン)氏が予告した通りに。怒りに任せて?ビラを撒かれたから?いったいそんなことが許されるんだろうか!ありえない。理解を超えている。
私は昔の写真を少しとっておいてあるのでさがしてきた。
How North Korean media covered the Inter-Korean summit
たった二年前のことだった。
そしてアメリカにも大きな変化が訪れようとしているようだ。患者は増える一方(唯一NY州はうまくやっている)のコロナ禍、そこに黒人男性死亡からの反差別抗議に、反・反差別や暴動や警察組織の問題に加え、軍人たちの反トランプ、最高裁判決の反トランプと打撃が続いている。最高裁ではロバーツ主席判事の一票が決め手となって、DACA(若年移民に対する国外強制退去の延期措置)を守りきった。すばらしい。
Never forget 💛 pic.twitter.com/RFcMfBmwME
— DJ Kam Bennett (@KameronBennett) 2020年5月30日
かと思ったらじっとしていないトランプさん。上の動画、私も今月はじめのブログに貼らせてもらったが、みなさんも覚えているでしょう。黒人と白人の小さな男の子が走ってきて抱き合うシーン。お互いが好きで好きで、会えたのがもう嬉しくて仕方ない様子を見ていると胸が熱くなる。
トランプはこれが「フェイクニュースだ」とツイートした(6月19日)。twitter社はすぐにそれを削除。当たり前でしょ。日本のtwitter社も見倣ってほしい。
いつもコメントありがとう❢
私いつも思うんだけどジェニーさんって何者?(笑)
jflkg4uさん
タンザニアのザンジバル島といえば私にとっては(きっとジェニーさんにも)フレディ・マーキュリーであるが、 私は奴隷関連のことは疎くて全く知らず、早速調べて勉強になった。例えば→朝日新聞デジタル:奴隷制の面影とクイーンのフレディの生家 @ザンジバル
sohujojo さん、
観念的には人種差別は否定できても、もしもすぐそばに異人が来たら身構える自分は間違いなく存在します。しかしそれを認めたうえで克服しなければならないのでしょう。
全くその通り。誰しも差別心はある。ない、と言い切れる人もいるのかもしれないけれど、私はそのときどきで葛藤がある。人種だけでなく様々な差別心や忌避感情…しかも無意識のうちに心のなかに巣くっていたりする。
でもね、このところの世界の動きを見ていると、若者たちはまじめにこの問題(差別や不平等、そして正義を求める)と取り組もうとしている。毎回本気度を確認する。怒りという強いエネルギー。やはりここからしか物事は変わらないなと思っている。
hiroki_hayashi(以下 林さん)
コロナ禍において、差別の根深さや、資本主義の限界や、国民国家の暴力性など、さまざまな問題をどかんと突き付けられたようで、正直、茫然という感じです。
同感。良い言葉を選んでくださった。私も茫然としている。コロナ前だってここ数年は日本の政治に対してもそう…。マジで正気を保って生き延びられるかと心配だった(モリカケの頃などは特に)。コロナの時代は、さまざまな問題が実は世界規模の根源的なものだということを教えてくれた。
はてなの皆さん、ご存じない方のために林さんはこちら→第二次安倍政権年表 - 手探り、手作り🐘 というものを作っていらっしゃる。ご自身の普通のブログの他にこのコーナーがあって、私も時々参照させてもらっている。「随時、加筆・修正」とあるが、どんなに大変名な作業だろうか。ありがとうございます。
先日、夢枕獏さんの文章を入れてほしいとリクエストし、林さんはちゃんと載せてくださった。コロナ禍で読んだ文章のうち、心に残るのは夢枕獏さんと藤原辰史さんの二つしかない。みなさん是非読んでみてね。
夢枕獏公式Blog「酔魚亭」 : 夢枕 獏「静かに、しかし強く、なお強くこみあげてくるもの」
心の中に湧きあがってくるものがあるのである。
原稿を書いていても、窓から外を眺めていても、それは湧きあがってきて、消えない。怒りと言えば怒りなのであるが、その半分は哀しみのようなものだ。
で始まり
いいか、書いておくぞ。
ちゃんと見ているからな。
誰が何を発言したか、どんな目つきをしていたか、忘れないからな。必ず覚えておくからな。
もしも、この命ながらえたら、次の選挙の時、おぼえてろよ。
で終わる。長くないので。
こちら藤原氏のも。
「どれほどの愚鈍さを身につければ、この政府のもとで危機を迎えた事実を、楽観的に受け止めることができるだろうか。」(全くです!)
さて今日は終わりです。また次回!
最後にうちの猫の写真をカードにしました。誕生日カードのつもり。