給付率の衝撃
どんなスピード感なんだか! ベランダの葉っぱにとまっているカタツムリも鼻でせせら笑うような遅鈍さだ。もう6月だ。今朝の新聞を見たらまだ大阪3.4%、千葉7.9%、名古屋8.8%…お粗末で言葉もない。ヨーロッパ在住の人がtwitterで書いてくる「毎月30万円(相当)が即銀行口座に振り込まれた」話を比べると…いや、比べるのが間違いなのだろうが。
うちは幸い先週もらえた。区のサイトで振り込みの期日が事前にわかる仕組みで、実際はそれよりも一日前に届いていた。私は10万円をあてこんで早々と寄付活動を開始していたから、もうあまり残っていないけれど。
混乱の自治体はいったい何が原因なのか。名古屋市は大量の申請書が一気に届いたためと言う。「封筒をカッターで開けて書類を取り出す作業のために一日150人の職員を動員して対応した」。にもかかわらず給付は一向に進まず。
他の自治体では作業場の電力不足という問題も。つまりパソコンやスキャナーは大量の電力を要するため、配電工事に10日かかった例があるという。
ともあれ、みなさんのもとに一日も早く届きますように。
世界のロックダウン明け
そろりそろりの逆を行く光景に驚きを隠せない。
パリ サン・マルタン運河
夏至の夜は音楽祭Fête de la musiqueと決まっている。世界のあちこちで、そして東京でも毎年開かれている。なんせ一年で一番昼が長いし、気候もいいし、バカンスに出かける前に皆で繰り出して一晩中楽しもう。というフランス人の気持ちはよおくわかる。
コロナの時代はどうかな?と思っていたら
やっぱり大混雑だった。ヨーロッパの他の都市は今年は中止したところがほとんどで、パリが決行したので他国から強く非難されている。コロナ対策は一国の問題じゃなくEU全体で協力して足並みをそろえるべきなのに。
英国 ボーンマスの海岸
6月25日は32度を記録し、ボーンマスのビーチに数千人もの人が繰り出し、イモ洗い状態に。英国では酒場の営業がまだ認められていないため、ビーチにアルコール類を持ち込んで友人と酌み交わす人が多かったという。パブが開けばこんなに混まないよ、とインタビューに応える人までいた。
英国はあんなに長くロックダウンに耐えていたのに、ここでひどく緩んでしまうのは実にもったいないと思う。だけどもう第二波など怖くないのかも。うんざりなのだろう。精神をやられるより今を楽しみたいと思っているのかも。長く陰鬱な冬がやっと去ったと思ったらコロナで春の陽ざしも享受できなかったヨーロッパの人たち。冬はほぼ毎日快晴で陽光に溢れ、空は真っ青でたいして寒くもならない東京に住まう私が、安易に口を出すことではないかもしれないが。そういえばイギリス人ジャーナリストの記事に、日本やアジアの人がコロナに強い理由の一つに、冬でも太陽を浴びてビタミンDを採れるから、というのをあげていた。
*参考までに コロナの時代の海水浴 正解バージョン(オランダ)
いろいろなディスタンシング
過去記事でこんな「森の動物レストラン」を紹介したことがある。
伊豆シャボテン動物公園内にあるGIBBONTEI(ギボン亭)。ぬいぐるみを置いて一席分間隔をあける。なんとも微笑ましい、ほっこりするやり方だなと感心した。またヨーロッパ人は絶対やらないだろうなとも思ったものだ。何かにつけ、フィギュア、ぬいぐるみ、ゆるキャラを作る日本とは違うから。
…と思いきや、パリでもソーシャル・ディスタンシングにクマちゃんが協力。
Social distancing in Parisian cafés today: pic.twitter.com/armOGkEARu
— Dawn Robertson 🇪🇺🏴🇳🇱#FBPE (@RobertsonDawn3) 2020年6月25日
近所のケンタだと言っている。
午後6:18 · 2020年6月27日Twitter for Android
他にもいろいろ…お暇な方はtwitterのスレッドを丸ごとご覧ください。
「夜の街で」「接待を伴う…」
東京では20~30代の若者の感染者が多く、報道などで盛んに「夜の街」と言う。私には「夜の街」がピンとこなかった。興味もないのでそのままにしていたが、twitterフォローしている仏語サイトwww.nippon.com/fr/さんが記事二本で詳しく解説している。
↑ コロナバージョンのガールズバー。飛沫防止のパーテーション(この店のオリジナルらしい)を設置。
”settai”(接待)もそのまま使われている。接待とは何か?例えばバーテンダーがカウンター越しに酒を出し、会話をするのは接待ではない。会社の取引先を招いて食事をする高級な飲食店も接待には入らない。
ホテルなどのバンケットでホステスが付く場合は接待に当たる。小池都知事が夜の街と一言でくくるため誤解を招いており、迷惑を被る店も多いらしい。
その「夜の街」学習で私が学んだことは、たとえば記事で紹介されているガールズバーというもの。Campus Cafe BADD GIRLSという名前で、東京では3店舗展開していて、現役大学生が接客するんだって。ただしそれはプロの接客ではなく、普通の大学生との会話を楽しんでもらう趣旨の店だという。
驚いたのはこの店の徹底した感染防止対策である。「私たちの10の取り組み」Campus Cafe BADD GIRLS なかなか勉強になる。さきの写真の飛沫防止パーテーションのほか、業界に先駆けた試みがある。予防のための最新設備の導入(消毒や空気清浄関連)や希望する客には抗体検査キットも用意しているなど…。
コロナの時代、毎日新しい学びや試みがいっぱい。私は少なくともそのことを刺激的に感じ、興味しんしんに楽しんでいる。
話はすっかり変わって、今日居候の光さまが カッコいいお写真を載せていた。北海道いいなあ、そんなに身近にノスリ等の猛禽類の飛翔が見られるなんて❢みなさん、記事内でお写真をご覧ください。
私もトビならエサをやったことがあるのだが、鳥の類は全般にほとんど知らない。
つい最近ヨーロッパノスリの記事を読んだのを思い出した。その前に皆さんの地域で今、カラスが襲ってくることないかな。うちの辺では子育てしてるらしくカラスが狂暴モード。通行人や自転車乗りを狙って急降下で威嚇する。突きはしないのだが、あっちへ行け!という風に警告を発している。私は窓から見ていてハラハラする。あ、また来た、早く逃げて!
すると人間の方も気短な人は小石を拾って投げつける。しかしまた再度襲ってくる。両者ともめちゃくちゃ怒っている。
(↑これはノスリの子ども。写真は2枚ともオランダ語記事から借りている)
今の時期ヨーロッパノスリも子育てに忙しい。野を散策する人やジョギングする人、運動選手のグループのトレーニング中を容赦なく襲ってくるそうだ。うなじや首筋、頭の上を攻撃されるらしい。実際突かれた人が傷を見せてくれた。
それを避けるための方策がある。ノスリは目が合うと攻撃してこないらしい。それで帽子のてっぺんに目に見立てたバッジを二個付けるといい。あるいはサングラスを帽子の上にかぶせる。それだけで防げるそうだ。
でもそのことをついつい忘れて散歩しているとたちまちにやられる。そうしてやっとノスリの子育ての時期が来たことを知る、というオランダ記事でした。