ベルギーの密かな愉しみ

しばらくの間 お休みします。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日本という国のイメージ -1-  

タマニチェンコさまの記事を読んでおもわず「社会主義」の言葉にぴくっと反応した。働き方改革の案などが私にあるわけではないのだが、国のイメージというものについて書いてみる。 ↓ こちら読んでくださいね。長くないですよ。 タマニチェンコさま、qtamaki…

ムスティクのぼうけん  

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 子どもが眠くなるのはどうしてか? それはね、眠りの精の「砂売りおじさん」が 目の中に砂をたらしこむためなんです。 ヨーロッパではそう言い伝えられており、子ども時分はみんなが信じています。 『ムスティクの…

ディストピアな世界 バンクシーのテーマパークとホテル

ポピュリズムの波をオランダでせき止める ことばっておもしろい。 ポピュリスト、ポピュリズム、こうしたことばはすっかり定着した。アメリカ大統領選挙以前からヨーロッパでは極右政党、特にフランスのルペン氏やオランダのウィルダース氏が勢いを増すにつ…

スカート男子におくる応援歌-2- 追記:スカート瀬戸康史「海月姫」の蔵之介役がはまってる!

スカート男子の第二弾。 え?と思う方、去年も書いていますので。(きれいな写真がいっぱいです) cenecio.hatenablog.com 日本ではきっと肩身が狭いであろうスカート男子。 私も以前、上野近辺で何度か見かけたスカート姿の青年のことが気になる。セーラー…

漫画家谷口ジロー氏へのオマージュ パリ国際ブックフェア 

忘れてしまうので取り急ぎ。間もなく開催の、パリ国際ブックフェア(サロン・ド・リーブル)で、先日亡くなった谷口ジロー氏を追悼します。 谷口 ジロー(1947年8月14日 - 2017年2月11日)鳥取県出身。多臓器不全により死去。満69歳没 1か月前のあの日2月11…

チェルノブイリから30年、石棺で覆われて&成熟した国スウェーデンの防災マニュアル-2-追記:2018年現在 

(前回の「チェルノブイリ原発事故から~」の続きです) スウェーデンに感謝した日 あの日、あのニュースを聞いたとき、旧ソ連に向かって(心の中で)呪詛と罵詈雑言をつらつらと並べ立てたあとで、スウェーデンには感謝のきもちでいっぱいになりました。チ…

王子・飛鳥山(おうじ・あすかやま)追記:2019年春 桜の飛鳥山

(*別ブログの記事を移しています) 王子には私の好きな都電(路面電車)が走っていて、飛鳥山は桜の名所だからお気に入りの土地です。 路面電車など広島の人や長崎の人にとっては珍しくないでしょうが、東京ではもうここにしか残っていないんです。貴重だ…

チェルノブイリ原発事故から30年がたっても  象徴としてのイノシシ -1-

イノシシ、食べますか? 私は食べたことないんですが、ヨーロッパ、特にフランスやベルギーではいわゆる「ジビエ料理」として人気の高級食材です。ジビエ (gibier)というのは狩猟肉のことで、畜産肉との対比で使われるフランス語です。動物ではシカ、クマ…

子どもを社会全体で育てるフィンランド「ネウボラ」&子どもの名前あれこれ

子どもの名前 先日のマミーさんの記事マミーさん、キラキラネーム作りに加担させられそうになって消耗してるの巻。 - こたつ猫の森を読んで少し書きたいことが出てきました。マミーさん、ありがとうございます。 私も「名前」関係、けっこうオタクです。ご夫…

銀座ライオン・最古のビアホール 

(*別ブログの記事を移しています) 銀座といえば「銀座ライオン」 買い物の合間にちょこっと寄って、ビールをいただきます。食事時でなくても、着飾って美しい老婦人がひとりでちびりちびりとグラスをなめている光景が印象的です。 1934年( 昭和9年)4月8…

津波の高さ教えるソニープラザビル 追記:2019年 

(*別ブログの記事を移しています) 津波の高さ教えるソニープラザビル ソニープラザ 昔からなじんだ建物で、銀座のシンボルのひとつでもあった。 この写真は2016年夏。 そして 今日(2017年3月12日)行ってみたら 東日本大震災で、気象庁が確認した津波の…

ひと・もの・ときをつなぐ魔法 ルリユール-3-

ルリユールは今日で3回目。 初めていらしたかたは、1と2を読んでからの方がわかりやすいと思います。 紙の発明→グーテンベルグの活版印刷→印刷出版業 とくるわけですが、フランスでは、ルイ14世が印刷と製本を完全な分業にしたため、製本術が独自かつ華麗…

『ルリユールおじさん』-パリの製本職人と少女のお話ールリユール-2-

絵本『ルリユールおじさん』 いせ ひでこ (著) 大型本: 56ページ 出版社: 理論社 (2006/09) 絆 ・LIENS 写真は上が原書。2006年発行、そして2007年にはフランス語版(下)が出た。絵本で日本→仏語訳が1年というスピードは異例と言ってよい。 もっと驚いたの…

工芸製本 めくるめくルリユールの世界-1- 

今日はヨーロッパの製本ルリユールの話です。 実はルリユールについては前にもちょっと触れている。なぜ和紙が出てくるのか、フレディ・マーキュリーが和紙とどんな関係があるのか・・・こちら↓ cenecio.hatenablog.com はてなの皆さんの中にも、出版・印刷…

核列車が走るロシア・世界の核兵器所有・ウクライナほか -3-

ロシアには”核列車” (Nuclear Train)なるものがある。 最近知って驚いたことだ。みなさんはとっくにご存知かもしれない。 鉄道で移動できる戦略ミサイル車両はソ連時代もあったのだが、これを復活させたのだ。あだ名はバルグジン(Barguzin)、6発の大陸間…

70もある世界の壁・仏大統領選・カレーの惨状 追記:2018年1月スウェーデン、戦争の備え

朝起きると何かしら恐ろしいことが起こっている、というのがここ数年の印象。特に今年に入ってからは不安が倍増している。ミサイル撃ちまくる独裁国家や、化学兵器使用をめぐるシリアへの制裁に非協力的な中国・ロシア。 北朝鮮が弾道ミサイル4発発射 首相…

カッパのいる通り(台東区合羽橋本通り商和会)追記:2018年合羽橋+谷中

(*別ブログの記事を移しています) 今や外国人観光客にも人気の合羽橋。 正しい名前は「かっぱ橋道具街」で厨房関係の大規模道具街、店舗数170以上という日本一大きな商店街です。 でも今日紹介するのは「合羽橋本通り」のほう。上野から「かっぱ橋道具…

おかしな結婚式 (チェコのカッパ-2-) +カッパの周辺・雑記

*絵本ブログ「子どもの領分」から移動 おかしな結婚式 大型本 – 1986/8ボフミル ジーハ (著), ヤン クドゥラーチェク (イラスト), 井出 弘子 (翻訳) 95ページ出版社: 童心社 (1986/08) 今日もカッパの話なのですが、初めて読む方は前回記事で、チェコのカッ…

盗聴するぬいぐるみの時代&女子に男子名をつけるブーム&おもしろすぎるロシア

スパイにもなるぬいぐるみやお人形 我が家に小さい子がいないものだから、世の中がこんなことになっているとはちっとも知らなかった。クラウド・ペット(CloudPets)なるものがあるそうだ。一見クマちゃんや猫や犬のぬいぐるみだが、声のメッセージが双方向で…