クスクス笑わないで!冬のあったかい料理クスクス。

*昨日の続き。

冬の定番料理

我が家で冬の料理といえば、クスクス(couscous)とグラーシュ。今日はクスクスについて簡単に紹介したい。

北アフリカ料理、マグレブ料理、と言われたりするが、フランスでは大変にポピュラーで、ビストロや学生食堂でも普通に食べられる。クスクス専門レストランは庶民の味方、安くておかわりもできて言うことなし。それにレストランの人は、たいていはモロッコアルジェリアルーツだが、きさくで親切でお喋りも楽しいのだ。だからパリ時代は冬には週1回は行っていた。

たしかミッテラン氏は大統領の任期を終えて「これから何をしますか」と聞かれたとき、「友人たちとクスクス屋へ」と答えていたっけ。

クスクスは料理名でもあるし、下の写真、スムール (semoule)もクスクスと呼ぶ。スムールはパスタのようなもの、硬質小麦を細かい粒々にしたものだ。フランス人のスムール消費はヨーロッパでは断トツ一位で、二位のイタリアの18倍だとか。スムールを使ったタブーレ(taboulé)というサラダはフランス中どこでも食べられるし、どこのスーパーにも売っている。今は日本のデパ地下でも売られ、インターナショナルな軽食またはオードブルになっている。

f:id:cenecio:20200116143239j:plain

↑年末に半額で売られていて、すぐさま二箱購入したスムール。

クスクスの命は肉と野菜たっぷりのスープだ。基本トマトベースでも、使う肉(牛・羊・鶏など)によって味も全然違うし、スパイスの選択で風味もかなり変わってきて、その店の、または家庭の個性を出すことができる。この冬は3度作ったが、最初の回のをメモっておこう。これがもっともシンプルで材料が少ない。(レシピと言うほどのものではないけどね"(-""-)")

f:id:cenecio:20200116143257j:plain

ゆる~いレシピ

材料は以下の通り。

・肉:牛すね肉 約400g(3人分として)

・野菜:パプリカ、なす、人参、玉ねぎ、カブ(ナス以外、家庭菜園のもの)

・スパイス類:ニンニク、ショウガ、唐辛子、ローリエ、クミンパウダー、ナツメグ、シナモン、八角、塩、胡椒、固形コンソメアリサ(*下に解説)

・トマトの水煮缶(トマトピューレもあればなお良い)

・水適量。

煮込み料理なので、肉に塩・胡椒を強めにし、フライパンでよく焼き付けてから深鍋へ移した方がよい。最初に肉だけじっくり煮込む。野菜はそれぞれ炒める。このとき軽く塩をするのを忘れないで。野菜の順番も大事かな。火の通りやすいナスなどは後のほうに入れる。

なべ底が焦げ付かないように時々注意してかき混ぜる。スープが減ってきたなと思ったら水を足す。スープにスムールを入れ、混ぜて食べるから、スープの分量はある程度多くないと困る。肉が柔らかくなればできあがり。八角ローリエの葉っぱは途中で取り出しておこう。

f:id:cenecio:20200116154445p:plain

スムールをもどす。

本格的にふっくら戻すには専用の蒸し器を使うとよい。まあ、それはないのでスムールの箱の裏に書いてあるやり方でもどす。分量の熱湯と塩をスムールに注ぎ、蓋をして蒸らす。フライパンにバターを溶かし、スムールを投入してよく混ぜる。バターをオリーブオイルに替えればあっさりしたスムールになる。

 

羊を求めて麻布十番まで。

その後、年末に息子が帰省するので羊のクスクスを作ろうと思い、麻布十番まで買い出しに行った。地下鉄で一本なので便利。Nissin World Delicatessen 日進ワールドデリカテッセン

f:id:cenecio:20200116160141j:plain

羊の骨付きの煮込み用はちゃんとラムとマトンがある。もっと大きくカットしたのもあったが、うちは大きな鍋がないので。

そしてご覧のとおりすごく安い。本当に肉なら何でもある。対面で様々な要望に応じてくれる肉屋のコーナーはいつも人気だ。近隣の大使館の人や外国人が多い。

クスクス・スパイスが売っていることに気づき、試してみることにした。それからひよこ豆。前回すっかり忘れていて今回はちゃんと購入。

f:id:cenecio:20200116160153j:plain

もうひとつ「アレ、買ってくるの忘れないで!」と夫に言われたのがアリサ(写真左上のチューブに入ったもの)。アリサ、ハリサ、ハリッサともいう。

北アフリカでは必ずクスクス料理に添えられる。唐辛子、ニンニク、コリアンダー、クミン、パプリカ、オリーブオイルなどを混ぜて作る。クスクス屋さんは店独自のものを出している。

食べるとき、クスクスのスープをスプーンにすくって、そこにアリサを溶かす。好みの辛さに調節する。

自分でも作ってみたい人へ。こちら→ 何にでも合う魔法の調味料「ハリッサ」の作り方【プロ直伝レシピ】

f:id:cenecio:20200116163118j:plain

この写真は4年前のもので、近所のフレンチレストランのクスクス。最初メニューを見て「クスクス?一人前って本当にあるの?」と思った。夫が試しに注文した。あつあつの鉄鍋に入ってきて、私もスープを一口いただいた。本当にクスクスだった。スムールはふんわりとはいかなかったらしいが。肉は2種類だったか3種類だったかで、ともかく超良心的なメニューで驚いた。今この店は形態が変わってしまい、すごく残念。

「クスクスは山でよく食べるんだよ」と息子が教えてくれた。山男なのだ。

「山 ・めし ・クスクスで画像検索かけてみて。たくさん出るよ。この映画『MERU/メルー』のなかで、固めたスムールを食べるシーンがあるんだ」。ほお、勉強になった。

私のクスクスの課題はトマトスープかな。生のトマトを使って試したい。それはぜひ今年の夏やってみようと思っている。

以上、クスクスでした。

ではまた~!

ビーツウォーカーはピンク象の夢を見るか? ピンクのピザと芽キャベツ

お察しのとおり、タイトルは『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のもじりで、たいした意味はないよ。ビーツウォーカーはスカイウォーカーから。

去年ビーツを使った料理について何度か書いた。あれはもう終わったと思ってるでしょ?どっこい、ビーツウォーカー(私のことだ)は年末年始もビーツを食べていた。母が「また収穫したから」と言って下の写真にある4本をくれたのだ。うちの家族は「またビーツ?」というので、4本のうち2本は近所のグルメさんちにあげたらとても喜ばれた。新鮮なうちに使ってもらったほうがいいので。

前に話したが、私の母の2019年の目標は「作ったことのない野菜に挑戦する」であり、それがビーツと芽キャベツだった。芽キャベツの方は失敗したらしく、それはあとで紹介する。

今回も出てきたぞ、暇なトルーパーさんたち。

f:id:cenecio:20200115131717j:plain

ビーツはまず無難にボルシチやスープ系のメニューにした。体も温まるので冬には最適だ。

ほかに新しい試みとしてはピンクのピザを作ってみた。ピンクの生地にピンクソース(ホワイトソースにビーツの汁で色をつける。天板の写真↓)。

トッピングは下の写真はシラスだが、他にソーセージの輪切りとモッツァレラチーズの組み合わせも作っている。全部で4枚。まあまあの出来かな。生地は本当にビーツの独特な味がする。

f:id:cenecio:20200115130136j:plain

偶然にも娘がデリリウム・クリスマスバージョンのビール(↑ピンク象のイラスト)を買ってきた。私がピンクピザを作っているその日に!

ピンク象のビールはベルギーのヒューグ醸造所で作られ、中心商品デリリウム・トレメンスは、ラテン語で「アルコール中毒による幻覚症状」という意味である。英語に "Seeing pink elephants"「ピンクの象が見える」という言い回しがあって、アルコールや麻薬などによって引き起こされる幻覚症状のことを言うらしい。

ウィキペディアによれば、ディズニーのアニメ映画『ダンボ』(1941年)にも、酔っ払ったダンボがピンクの象の幻覚を見るシーンがあるとか。

デリリウムが飲めるビアカフェは、東京には銀座や新宿など数店舗あるが、私は赤坂サカスのしか知らない。ここはランチも安くて美味しい。実は以前子どもたちが近くに住んでいたので時々行っていた。「樽生だけで約50種類、ボトルを合わせれば100種類を超える」というベルギービールの品揃え。熟成肉と直輸入ベルギークラフトビール デリリウムカフェ レゼルブ 赤坂サカス

こうした度数が8~9度と高いベルギービールは、向こうの人もちびちび飲んでいる。ベルギーに住んでいたとき、観光客の若い人たちが速いペースで飲んでいるのをみて、地元民が注意している場面を何度も見たことがある。私などはゆっくり飲んでも3杯で止めている。そうしないと歩いて帰れる自信がないから。

話はすっかり逸れるが、今年の箱根駅伝は“ピンクのナイキ”が話題だった。みなさんもご存じだと思うけれど、ナイキの厚底靴が革命的シューズということで、「参加210選手のうちなんと177人が」ピンク靴だったらしい。(山口一臣氏のyahoo記事による)。しかもピンクの色が派手だ。初めて映像を見たときはどうして皆同じ靴を履いているんだろうと不思議に思ったものだ。

 

芽キャベツ今年はお預け。

今年はうまく育たなかったらしい。「どんな風にダメだったか見てちょうだい」と、母は下のを送ってきた。例によって好奇心のかたまりネコは匂いを嗅ぎ、新入りを学習中。

f:id:cenecio:20200115130211j:plain

実が大きくならない、つまり結球がバラバラなのだ。まあ、はじめてなんだからどうってことない。来年はうまくいくかも。

ところで芽キャベツの姿って皆さんご存知だった?私は見た事がなかった。あれは小さな緑の玉がビニール袋に入って八百屋さんの棚に並んでいるものだったから。

ところが去年のんち (id:nonchi1010) さんの記事に丸ごとお目見えした。読者のみなさんも芽キャベツってこんなふうになるの、と興味しんしんなようだった。

nonchi1010.hatenablog.com

↑こちらでご覧あれ。

のんちさんによれば、ご自宅近くのショッピングモールに入っている「産直野菜売り場」から来たんですって。みずみずしくて滋養高く、おいしそう。野菜中心の食卓はいいな、私もできるだけ心掛けているけど、なかなかこうはならない。

のんちさん、いつもありがとうございます。

母からもらったちょっと残念な芽キャベツ、食べられるところは全部むしって、軽く茹でていただいた。大地の薫りが口の中に広がった。

f:id:cenecio:20200115130228j:plain

ところで芽キャベツを初めて食べたのはフランスだ。40年以上も前のことだが、印象が強烈でよく覚えている。それまでに食べたアブラナ科の作物の中で、最も濃くて強い味だったから。ブリュッセル近郊が原産地だそうで、”chou de Bruxelles”「ブリュッセルのキャベツ」という名前もおもしろいと思った。英語でも”Brussels sprouts”。

芽キャベツは子どもの嫌いな野菜の筆頭だと、オランダ語の先生から教わった。2009年の冬、どうしたことかベルギーでは芽キャベツが不作でそれはメディアで大々的に伝えられた。すると「ベルギー全土の子どもたちが大喜び」という記事が翌日新聞に載り、私たちは笑いながらその記事をクラスで読んだものである。

もうひとつ芽キャベツで思い出すのは村上春樹の文章。あの人は料理好きだから思いがけないところに食べ物を挿入してくる。『かえるくん、東京を救う』の中に

引用

たいしたことは何もしちゃいません。ぼくがやったのは、芽キャベツを茹でるよりはいくぶん手間がかかるかな、という程度のことです。ちょっと脅したんです。僕が彼らに与えたのは、精神的な恐怖です。ジョセフ・コンラッドが書いているように、真の恐怖とは人間が自らの想像力に対して抱く恐怖のことです。(下線は私)

芽キャベツを茹でるのはコツがいるのだろうか。何分茹でるのだろうか。村上さんのベストな茹で方教えてもらいたいものだ。

(料理の話はここまで)

 

🌸そのほか メモ。

えるさんのツイートで東京の成人式風景を見てください。

https://pbs.twimg.com/media/EOJkVBfU8AAQsZB?format=jpg&name=small

https://twitter.com/lTfC8qI4PATLiaC/status/1216645168238972929

f:id:cenecio:20200115180924p:plain

みんな本当にきれい!おめでとう!

 

イエ~イ✌

f:id:cenecio:20200115182035p:plain

まあ、見てない人にはわからないのだが、我が家では大受けだった。どこの国のどの都市にも、埼玉・千葉・東京間で互いに感じる複雑な感情や生活の格差、ライバル心などは存在するはず。実際イタリアでは大成功だったようだ。自分の町と隣町に置き換えて共感したという。イタリア人観客も日本人と同じところで笑い、自虐ネタやボーイズラブ、豪華な衣装などを楽しんだあと、普通は席を立つ人の多いエンドロールでもはなわが歌う「埼玉県のうた」まで興味しんしんに聞いていたそうだ。

f:id:cenecio:20200115183635p:plain

https://www.cinematoday.jp/news/N0108456

今日はここまで。

明日もまた料理の話、クスクスについて書きます。

オーストラリアの森林火災 &学校給食再び &#新宿占拠0112 追記:

雑記その7.

ブログを書く時間がなかなかなくて、だけど忘れないうちにメモっておきたいことをいくつか。

オーストラリアの森林火災、去年の秋ころから始まって消えるどころか勢いを増して新年に突入した。オーストラリアがこれまで経験したことのない大規模な惨事で、生態系の破壊がゆゆしい。どんなに不安な日々だろうか。毎日NHKBSでレポートを見ているが、何が辛いって焼けて死んだ動物の夥しい数だ。コアラも生息地が焼けて2000匹以上が死んだ。他の生物も。死骸を見るのがつらい。

カンガルーの赤ちゃん、助かってよかったけれど、つまりお母さんはいないってこと?普通ならお母さんの袋の中にいるはずなのに。獣医さんやボランティアスタッフでは世話するにも数が足りないにちがいない。

「コアラが水を飲む」 というニュースは、何のことやらわからなかった。コアラだって水くらい飲むだろう。焼野原ですごく暑いだろうし、食べものもないのだし…

f:id:cenecio:20200113130819p:plain

https://edition.cnn.com/2019/12/30/australia/cyclist-koala-australia-water-intl-scli/index.html

f:id:cenecio:20200113131032p:plain

https://edition.cnn.com/2019/12/30/australia/cyclist-koala-australia-water-intl-scli/index.html

*自転車乗りの青年が自分の水筒の水をあげている。それをごくごく飲むコアラ。(CNNのビデオから)

しかしコアラが水を飲むのは例外的なことであるらしい。余録:オーストラリアの先住民アボリジニには・・・ - 毎日新聞

アボリジニの伝承によれば、コアラはもとは孤児の少年だった。親戚には冷たくあしらわれ、干ばつの時も水を分けてもらえなかった。皆の水入れを集めて木に登り、降りてこないので困りはてた村人は魔法使いの老人を呼んだ。老人は魔法で少年のもとに飛び、木の上から落として殺してしまった。それを見ていた精霊は、少年を憐れに思い、コアラに姿を変えた。その後コアラは高い木の上で暮らし、水分はユーカリの葉から補給しており、それでじゅうぶん。普通は水など飲まないのだ。

だからコアラに手を出すと、精霊にお仕置きされ、人間は水を奪われるという伝承である。

毎日新聞の記事の最後はこのように結んでいる。

▲気候変動の時代の大規模森林火災のすさまじさを見せつける豪州の猛火である。人の営みが招いた干ばつが精霊たちの森を焼き尽くす今日、やけどを負い、水を求めるコアラは人類の未来を暗示してはいないか。 

 

学校給食の話 その後

韓国の学校給食の写真は去年盛んにツイートされ、おいしそうでため息がでた。しかもタダときた。最初は、割高になる有機野菜への補助を行政が行っていたが、ついに無償化へ舵をきったという。そして国内の有機農業の発展にもつながり、若い人たちを農村に呼び込むのにも成功したという。収穫される有機農産物の6割が学校に搬入されるとか。

添付の山田氏の記事で最も感銘を受けるのは「遺伝子組み換えの試験栽培を止め、ラウンドアップの使用も禁止、ネオニコチノイドも屋外での使用を禁止 」というところ。日本は昔は農薬に厳しかったのに、近年はアメリカのいいなりで規制も緩い。除草剤ラウンドアップは、世界の多くの国で禁止だというのに、ホームセンターの目立つ一角に山積みされて推奨されて売られている。

拙記事学校給食がせつない と同じ時期に書かれた西村カリンさんの記事。

www.newsweekjapan.jp

突っ込みどころは幾つもある。息子さんが「今日、学校の給食がとてもおいしかった!」と言っただけなのに「日本の給食は・・・」となるところや、もちろんご自身でその献立を食べたわけじゃないこと。フランスでの子ども時代の昔と比べていることなど。

ともあれ、日本にはおいしい給食もあれば残念な給食もある。いや給食格差があることが広く知られてよかったではないか。朝ごはんを食べない、食べられない子どもたちも少なくないようだから、せめて昼の給食が充実して楽しいものになるといいな。地域の農産物や有機野菜には助成金がつくといいな。行政には子どもたちに優先的にお金を使ってほしい、と望むのは私だけじゃないだろう。

『劇場版 おいしい給食 Final Battle』が3月公開。

ミニ知識:揚げパンは1952年に誕生 。

知っていても役にたたないけど、みんな好きだった揚げパン。ちなみに韓国人もこれが好きで、まちなかで普通に買えるよと言っていた。

(給食 ここまで)

 

 #新宿占拠0112 http://occupyshinjuku.qcweb.jp/

楽しかったな、昨日は!はてなのブロガーさんたちも書いていますね!

ここは新宿の中央公園。日曜午後1時。これから安倍政権退陣を求めるデモが始まる。

f:id:cenecio:20200113162646j:plain

f:id:cenecio:20200113162701j:plain

グループがみっつあって、「渋谷プロテストレイヴ」「肉球新党」「怒りの可視化」のうち好きなところに並ぶ。私はゆるい感じの肉球さん。家族連れが多く、初めての人も多いようだった。そういう話が聞こえた。列につくと、ちょっと周囲の人にご挨拶。それからのど飴を分けたり、交換したり、プラカードの感想を言い合ったり…和やかな雰囲気だ。ネズミの被り物やピカチューやキツネのお面も見える。私はダースベイダーのお面持ってるんだけどな。(←自慢するな。)うしろの子どもがシャボン玉を飛ばしていた。この緩さが良い。

肉球さんは大人気で人がどんどん増えていく。「去年よりずっと多そうでよかったですね。なんでみんな怒らないんだろうって不思議でしたよ」と言うと、ビデオを回している隣の若い女性も、紙を配っている肉球の人も「もうね、嬉しいのひとこと。コールの紙もうなくなっちゃった」とにっこりした。

あとで参加者は3000人という発表があったが、SPYBOYさま(下に記事があります)は数を当てたとか。すばらしい(笑)。私には「いっぱい」と「少ない」の二分しか存在しない。(いや本当は1万とか来てほしかったなあ)

映画監督の西原さん(私は過去ログで『盲ろうを生きる』という作品を紹介した)の短い動画、雰囲気をうまく伝えてくれている。

f:id:cenecio:20200113165002j:plain

新宿はいつもそうなのだが、人々の反応がすごくいい。手を振ってくれるし、一緒にコールもしてくれるし。ハイタッチする人もいて楽しい。

私のグループは最初の方にゴールしたので、また道を戻り、新宿5丁目の交差点で他のグループを最後までお迎えした。上の写真の右下以外は交差点で撮ったもの。「怒りの可視化」さんグループはとってもカッコいい。服装も黒とオレンジでキメている。

詳しくはSPYBOYさまのレポートでどうぞ!

『OccupyShinjuku(新宿占拠)0112』と映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』 - 特別な1日
 

 デモの終点。ゴールデン街の横。

f:id:cenecio:20200113170408j:plain

 この写真は去年10月である。外国人観光客が多く、デモ隊に興味を持って話しかけてくる人が何人もいるのだ。好奇心いっぱいで「ここには何と書いてあるのか」と参加者に説明させていた。私も今回新宿5丁目で待っているとき韓国人の旅行者の青年に話しかけられ、ちょっとおしゃべりした。おもしろいことはたくさんあるが、今日はここまで。

みなさん、お疲れ様でした!

 

🌸今朝の東京新聞(*'▽')

f:id:cenecio:20200113171219j:plain

東京新聞1月13日

 

追記:1月14日 寄付先など

photraveller.com

www.vogue.co.jp

ご覧いただきたいもの &お返事など

今日は短いです^^

今じわじわと広まっているこの動画(SaveTheChildrenチャンネル)とうにご存じの方もいらっしゃると思いますが、最初のだけでもぜひご覧になってください。1分半です。

戦争が起きると一番困るのは・・・

f:id:cenecio:20200108174842p:plain

 

www.youtube.com

続き

www.youtube.com

 

コメントへのお返事。

公現祭のパイ、ガレット・デ・ロワの食べかたですが(jerich さま)ナイフを入れて切り分けるとき、そろそろやります。うちだと四等分。ピースを食べる時も飲み込んだりしないよう注意します。私がこれまで長く生きてきた中で、飲み込んだり噛んだりする人は幸いおりませんでした。

パイを家で焼くか焼かないかといえば、私の意見ですが、お店で買った方がいろいろ楽しめるし、ケーキ屋さん応援にもなります。先日は帽子をかぶった老紳士が引き取りに来ていました。お喋りも楽しいです。去年は誰が「王様」だったとかフェーヴは何だったとか…。

前回書きましたが今年はマリアさまでした。このシリーズ一式ネットで見られます。

f:id:cenecio:20200108183441j:plain

フランスやベルギーで残念だったのは、やはり子ども中心のイベントになるので、店によってはフェーヴがディズニーとかハリー・ポッターなどになることです。なのでわが家にもミッキーハーマイオニーがいて飾ってありますが、私としてはキリスト教関連のものがいいな。まだ20年くらいしか集めていないので少ないです。

フェーヴのコレクションはこちらのお二人がすごいですよ。marco (id:garadanikki)さまとマミー (id:mamichansan) さま。それぞれのブログ内で「検索」してみてください。エントリは幾つもあります。 

annenevilleさま、シェルボンは「洋菓子に始めてクリームチーズを取り入れ現在のチーズケーキの基本を開発」したお店だそうで、アド街に出ていました。実にレトロな町の洋菓子屋さんという感じ。

PSP-PAGFさま、おっしゃるとおりです。現代の忙しい生活では、そして家族の人数が少ない場合は自分で作らないことも多いですね。昔は漬物も梅干しも自分の家の味があったものです。Jさまのように野菜や果物を育て、見事な干し柿まで作られる方はそういった諸々のこと、残念に思うのでしょうね。

話がちょっとずれるけれど、私は店で買う場合の防腐剤や添加物、それから農薬などの影響が怖いです。

 

栃餅の反響が大きくて驚きました。で今、私の最大の関心は 栃の実せんべい。

wattoさま、「個人的には、山国の岐阜県出身のため「栃の実せんべい」など栃の実を原料に含む食品には昔からなじみがありましたが、原型を留めぬほど加工されたものが多かったせいか、「栃の実」自体のイメージは描きにくいです。」

norton3rdさま、「wattoさんの補足になるが岐阜県の栃の実せんべいには高山産と下呂産と郡上産があってそれぞれおいしい。高山産を箱で買うと包装紙に栃の実の写真がついているが食える状態にするのには記事の通り手間がかかるらしい」

mutinomutiさま「岐阜出身じゃないけど岐阜には所縁があるので小さい時に食べた記憶がある(´・_・`)2019/12/31」

どこで買えるかな、と調べたら岐阜県のアンテナショップって今のところ東京にはないらしいです。なんてこと!ほとんどの県があるのに!おかしいですよね。

どこかに売っていないか徹底的に調べて必ず食します。(ほとんど今年の目標と言ってもいい)

 

話はまたそれるんですが、東京の人はわかる会話。以前twitterで盛り上がっていました。そして私も全く同じ経験をしたことがあるのです。

山形の前にいたら、「高知どこかわかりますか」と聞かれました。私は「ええ、わかります。あそこの角が沖縄で、高知はその隣です」

みなさんもうおわかりと思いますが、アンテナショップの話です。有楽町・銀座にはたくさん集まっていて、ちょっと時間のあるとき立ち寄って楽しみます。ランチをやっている所もあります。夫は石川県のアンテナショップでよく棒茶を買ってきます。

 

とりとめないことを書きました。

今日はこの辺で。

ニンジャミサイル &大人食堂 &王様は息子 ほか

明けましておめでとうございます。

遅ればせながら私も人並みにご挨拶申し上げます。

しかし年初早々、軍靴の音が…。まさか2020年、新たなdecadeがこんな始まりを迎えるとは想像もできなかった。

そしてこの「軍靴の音が聞こえる」という比喩表現、のんびりすぎて21世紀はもはや使えないかも。なぜなら我儘な子どもみたいな大統領が、まるでバンと物でも投げるみたいに決定を下すことができるんだもの。ツイートすると同じくらいの軽さで。これほど恐ろしいことがあるだろうか。一気に世界中の国々を悲惨な戦争と混乱に巻き込む危険が大であるのに、ご本人はそんなこと露程も考えていないんだろうな。もっとも考えるのは周りの「ブレーン」なんだろう。

ソレイマニ氏たちをピンポイントで殺害する方法、いやはや戦争屋はよく考えたものだ。はるばるアメリカから戦闘機を飛ばすなど論外。ヨーロッパには米軍基地はあちこちにあるが、今回はカタールから無人機を飛ばしたという。遠隔操作はアメリカ・ネバダ州のクリーチ空軍基地から行った。ミサイルはヘルファイヤR9X「ニンジャ」ミサイル(またはニンジャボム)というらしい(名前におののく。こちら写真があります→)Killing Soleimani: How was the operation carried out? | Mena – Gulf News

戦争への準備着々。twitterのタイムラインで、次々とアメリカから送られてくる映像に胸が詰まる。いくつか貼っておこう。

そんな中東に日本も自衛隊を派遣するのだ。そしてオリンピックなんか本当にできるんだろうか。ベルリン後の東京五輪(1940年)は誘致に成功はしたが、戦争の悪化などで幻となって消えた。と言っても決定は2年前の1938年に下されたのだが。『いだてん』をご覧になっていた方はその辺ご存じだと思う。で今回は?

 

雑記その6.

日本の伝統

下のツイートの言うとおり。

昭和のオリンピックが経済成長の始まりで、令和のオリンピックが終わり。衰退は加速し、深刻さを増すだろう。

こんな沈みゆく日本でも、8万円もするような高価なお節を注文する人たちがまだ一定数いることに私は驚いてしまう。3~5万円代も売れている。

だったらそのうちの何%か、例えば5%を寄付できる仕組みがあるといいのにな。年越しの大人食堂とか子ども食堂でもいいし、選択肢は山ほどあるのに。

よんばば (id:yonnbaba)さんも最新記事で紹介していた大人食堂、大盛況だったらしい。東京でも今年から始まった大人食堂。去年は仙台の試みが話題だった。仙台市に「大人食堂」開設 食事無料、労働相談も  :日本経済新聞

それにしても枝元さんの料理を食べられるなんてすばらしいな!白菜と豚肉のスープは、白菜を発酵させてから使うらしい。料理研究家ならではのアイディアがある。

f:id:cenecio:20200107134609p:plain

さてお節であるが、我が家では重箱にきっちり詰めるお節を作っていた時期もある。が最近は家族の希望で、好きなものを食べる方向に変わっている。それもあまり手がかからず、あらかじめ作っておけるもの。その料理の話はまた次回に。

 

王様は息子だった!

いいなあ、王冠は息子の頭上に!今年一年しあわせに暮らせるということだ。何の話かって?昨日は公現祭キリスト教の祝日)だった。東方の三博士が貢物を持って幼子イエスを訪問したことによる。

パイ(=ガレット・デ・ロワ)のなかに昔はフェーヴ(=豆)が入っていた。近年は小さな人形フィギュアが入っていて、切り分けたときそれに当たった人が「王様」になる。詳しくは過去記事カロリーヌの公現祭「王様のケーキ」 (+我が家のフェーヴコレクション)

フェーヴをコレクションしている人も多い。今年は広告を見て、初めてのお店へ車で買いにいった。下の包装紙、レトロで気に入っている。パイもおいしかった。(猫は好奇心が強く、何でも匂いを嗅いで確認しないと気がすまないらしい)。

フェーヴはマリア様だった。

f:id:cenecio:20200107115007p:plain

フランス大使館のツイート。尖塔が焼け落ちたノートルダム大聖堂 の、ゴージャスなバラ窓をデザインしたパイを載せている。

こちらトトロの ガレット・デ・ロワ!サイトには詳しい作り方が丁寧に写真入りで載っている。いつか試してみたいと思っている。有志のみなさん、作られたらぜひブログにUPしてくださいね。

 

さいごに皆さんに笑みを❢

ソフトバンクの昔のCM タランティーノが可笑しい。

変顔 はカメラの登場によって生まれた。肖像画では変顔しなかった。

可愛いハムちゃん 

f:id:cenecio:20200107142205j:plain

うちは昔、ハムスターをたくさん飼っていた。これは息子のハムスターで名前は太上老君(たいじょうろうくん)という。ハムスターは普通エサを頬袋に詰め込んで安全なところに運び、ゆっくり食べる。この子はもらったアーモンドを、スリッパにはまったままでのんびりと齧っているのがおもしろい。

ではみなさん、また~!

栃餅(とちもち)の密かな愉しみ &お返事など

雑記その5.

モチモチの木 栃餅(とちもち)

絵本『モチモチの木』(斎藤隆介滝平二郎)、皆さんご存知だろうか。小学校の国語で出会った人は懐かしいでしょう。そして先月の「グレーテルのかまど」はこれだった!

 

昨日のURURUNDOさんのエントリもこの栃餅のお話。

ururundo.hatenablog.com

引用

近くの山に自生する栃の木。

秋に山へ分け入り

栃の実を

袋にいっぱい詰め込んで帰る。

もち米も今年の秋に収穫したもの。

 

そんな手間入りの栃餅を 毎年5個

赤カブ 白菜の糠漬けとともに

届けて下さる タツコさん。

全部お一人でなさるタツコさんは「絶滅危惧種」だとおっしゃる。それはよくわかる。栃の実は縄文時代から食されているらしいが、あくが強く、あく抜き作業には大変な時間がかかる。各地方、各家庭で受け継がれた方法や道具もあって、おいそれと挑戦はできないものなのだ。

栃の実は拾ったらすぐに水につけておかねばならない。浮いた実は捨てる、そのあと実を乾燥させる、最も大変なのがこの後の皮をむく作業らしい。それから木灰のふとんに沈めてえぐみを消す。また洗って…等々。こうした作業は最低でも2週間、あるいは1か月近くかかるという。

youtubeで良いビデオを見つけたので貼っておく。鳥取県三朝町は栃の木が「町の木」で古くから親しまれているんだって。この地に伝わる栃の実のアク抜き技法、そして餅づくりまでが簡潔に美しい映像でまとめられている。

www.youtube.com

北海道から灰が届いたよ、が栃餅作りの合図。

実はうちでも母が作る。母は何でも自分で作りたい人なので若い時に習ったのだ。栃の実はあらかじめ人に頼んでおいて、その人から買う。灰は長く北海道から取り寄せていた。函館の親戚が紹介してくれた人で、全く無償で毎年灰を送ってくれた。その北海道の灰じゃないとうまくあくが抜けないと言うのだ。良質の楢の木らしい。灰が縁で長い交流があったが、30年くらい前に亡くなってしまった。現在灰は別の所から買っているようだがどこ産かは知らない。

毎年家族分の栃餅を作ってくれる。餅つきは電動の餅つき機を使っている。縄文人のくせにね。写真左下の茶色いのが栃餅。

f:id:cenecio:20191230143113j:plain

よもぎの草餅も作る。良いよもぎもなかなか手に入らないそうだ。あと豆餅も(右下)その上は普通の白餅。

栃餅は、正月まで我慢できず、家族のいないときを見計らってこっそり焼いて食べた。

f:id:cenecio:20191230143129j:plain

しめしめ、誰にも見つからなかったぞ。

栃餅がトースターの中でぷっくり膨らんで目玉のおやじみたいだったから、目玉のおやじのお猪口を出してこっそりお酒も飲んだ。そのあと何食わぬ顔をして掃除業務にいそしんだ。(年末の大掃除がなかなか進まない💦)

 

ここからはお返事など。

wattoさま、>山口敬之元TBS記者の外国特派員協会での会見では、英語の質問中「上級国民」が日本語のまま使われていた…

そうそう、私もあの記事読みました。総理の友人だし、仲人もしてもらったくらいですものね。上級国民もいいところ。

前によんばばさんともやりとりしたんですが、「代用監獄」the daiyo kangoku systemも恥ずかしいですね。「忖度」は広まらなくてよかったです。

あとわっとさまからは名古屋市給食の背景も説明していただいています。

名古屋市は、悪名高い名古屋城木造天守閣再建計画のほか、市内の「あおなみ線」という路線に蒸気機関車を走らせるとか、ポピュリズムまっしぐらで足元を見ない政策ばかりを市長が押し進めているのが根本問題なもので

sapicさま、ちょっと笑っちゃいました。北海道はあさりたくさんとれるんですか?養殖かな。

子供の通う小学校では入学時から比べるとこの5年で魚や肉の代わりに冷凍あさりの登場回数が激増中です。それで子供はすっかりあさり嫌いになってしまいました…。

sourounomitu さま、

 学校も病院も食事が益々悪くなっているように思います。栄養士の努力もありますが国・行政の問題が大きいと思います。

「病院も 」←これ言われていますね。逆に刑務所の食事が良いと、写真付きでツイートしているのを見たことがあります。美味しそうでした、ネットで探せば出るはずです。

光さま、話がちょっとそれるんですが、今年の初めにフランスのテレビ局でやっていた特集がショッキングでした。「日本の高齢者はむしろ刑務所に入りたい」というもの。Japon : ces seniors qui préfèrent la prison

これの解説バージョンのような報道が翌月、BBCにもあって、英語はすぐに翻訳が出るのでそっちの記事も貼り付けておきます。日本の年金生活者が刑務所に入りたがる理由 

rimikitoさま、正論です。

 食材の高騰、給食費未納者問題、食物アレルギーへの対応etc 悩みが尽きない現場の話を学校栄養士だった友人からよく聞かされた。もはや同一メニューを全員に提供すること自体に限界を感じます。

annenevilleさま、 富士そばのバクテーは胡椒の嵐らしいです。がっかりしませんように。こちらのSPYBOY さまが書いてるお店

 赤坂でバクテー専門店行きましたが、あの漢方臭さが良いと思います。何となく健康的な雰囲気がする(笑)

 おすすめしますよ。シンガポール バクテー専門店 新加坡 肉骨茶

どんなものか試したいのでしたら気軽に食べられます。撮った写真もあるので貼ります。

f:id:cenecio:20191230151703j:plain

(左:厨房。右:私が取った肉骨茶満喫セット1280円)

東京メトロ赤坂駅すぐ、TBSの近くです。

 

みなさま、ご家庭でのんびりなさっていますか。

冬休みのお子さんたちと過ごす時間は貴重ですね。

どうぞ良いお年をお迎えください。

また来年お会いしましょう。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/46/Senecio_vulgaris_002.JPG/290px-Senecio_vulgaris_002.JPGSéneçon commun 

セネシオ(”ノボロギク”という意味だよ)

 

不登校 "futoko"も国際語に&富士そば×肉骨茶(バクテー)&ビーツウォーカーの夜明け

雑記その4.

悲報!不登校 "futoko"も国際語に。

せわしない年の瀬、続けてブログ書こうと思ってもパソコンの前に座る時間がなかなか取れない(苦笑)。皆さまもお忙しいことと思います。お時間のある方だけ雑記の続きにおつきあいください。

 

前回の記事学校給食がせつない &本場のシュクメルリ &ジョージア大統領の名はサロメにいただいたコメントはどれもこれもすばらしいのだが、その中から一つ、bg4kidsさま

こんな給食では、昔のように給食が学校での楽しみの筆頭にはなりえないですね。食事は幸せを感じる時でもありコミュニケーションの場である。充実した給食は、不登校など学校の問題緩和にも貢献しそうなものだけど…

深く共感する。子どもたちの社会も問題が山積み。せめて給食が美味しくて楽しみにできるものだったらどんなにいいかと思う。「不登校など学校の問題緩和にも貢献しそうなもの…」おっしゃる通り、解決は無理でも緩和に役立ちそうなのにね。

そしてその「不登校」といえば、先ごろa phenomenon called "futoko"、とBBC記事にお目見えしていた。やはり日本人としてはショックだ。当ブログではこれまでも国際語になった不名誉な日本語として「自殺」「過労自殺」「ひきこもり」「孤独死」などを紹介してきたが…。

Why so many Japanese children refuse to go to school - BBC News

(↑BBC記事は写真も多い。フリースクールに犬がいるのはいいなと思った)

このレポートは、不登校になった小学生たち、NPO法人フリースクール創設者や専門家(名古屋大、内田 良氏)などに取材し、 不登校の原因は生徒自身にあるのではなく、日本の学校教育システムにあると分析している。

正規の学校ではなくフリースクールに通う子どもたちは、1992年の7,424 人から3倍近く増えて、2017年時点で20,346 人である。居場所があるのはよいことで、そうでないとひきこもりになり、社会とのつながりが断ち切られてしまうから。(どうぞ記事をお読みください)

 

シンガポールの肉骨茶(バクテー)が富士そばのメニューに。

日本人は食に関してだけは保守的ではない、と言われていると前回書いた。また日本人はおもしろがり屋だとも書いた。シュクメルリも好奇心とノリで食べにいったのだと思う。そして今度はそば屋が肉骨茶(バクテー)と来た!それもすごく売れているという。

個人的なおすすめは断然うどん! 富士そばでシンガポール風「肉骨茶」 肉道場入門!(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース

10月ころ、駅前の富士そばに「肉骨茶」の幟が現れたときは首をかしげたものである。「そばとバクテー、どんな関係があるの?かけそばの上に豚のスペアリブが乗っているとか?」(*骨はないです)

バクテーなるものを知ったのは去年のことで、フランス人がラーメンの映画を見にいって実においしそうだったよ、どこかでアレ食べられるのかな、と書いていたのである。(アレ=バクテーラーメン)

それはフランス紙で見たら

http://www.journaldujapon.com/wp-content/uploads/2018/10/LaSaveurDesRamen-Banniere-800x445.jpg

こんなポスターで、左は斎藤工だけど右はだれ?

のちに日本・シンガポール・フランス映画であり、邦題『家族のレシピ』は新しいラーメンを開発する話らしいことがわかった。すなわち肉骨茶(バクテー)とラーメンが合体したような。

フランスでは春に、日本では夏に封切りだった。その夏は同じ映画館で二階堂ふみGACKTの『翔んで埼玉』も見て、その後埼玉県民のピカちゃん(pikapikachan)と盛り上がったものだ。

映画としては『家族のレシピ』は人にはお勧めできないけど、シンガポールの食文化案内としてはおもしろく、私は漢方食材や店舗、レストランに目が釘付けだった。シンガポール在住の有名ブロガーという設定の松田聖子もよかったな。

そんな影響もあり、私も肉骨茶なるものを作ってみたことがある。中華ないしエスニック食材店にスパイスセットが売っている。

f:id:cenecio:20191228151254j:plain

左上は漢方スパイスセット

左下は豚バラ肉1.2キロニンニク。あとは塩だけ。じっくりと肉がほろほろになるまで煮込む。
スパイスセットは本当にありがたい。個人が漢方材料をそれぞれ買い求めるのはハードルが高い。コショウやシナモン、八角ウイキョウ、クコの実くらいは家庭にあったりもするが、次のものは難しいだろう。

・黒ナツメ

・甘草

・当帰(とうき)

・玉竹(きょくちく)

・党参(とうじん)

・熟地黄(じゅくじおう)

実は最後の熟地黄はちょっと苦手なので外している。セットの中のコショウは我が家的には多すぎるので減らしている。いろいろ手を加えてアレンジできるのもいい。

薬膳は冬には最適、特に女性のみなさんにはね!おすすめです。

 

ビーツ・ウォーズ/ビーツウォーカーの夜明け

ここからは鼻息荒くなっちゃう!

ついに あられさん (id:araresanchi)ビーツ帝国の一員にビーツ地獄の罠に落ちて、じゃなくて、ビーツ愛好家の仲間入りをしてくださった。

いつもハイセンスで DIY超得意で お料理上手なあられさん。絵も上手で、お子さんとのやり取りが抜群におもしろい。というかお子さんが個性的でタダモノじゃないのだ。ずっと見ていても飽きないあられさんち劇場。でも今日は料理に絞るね。

araresanchi.hatenablog.com

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/araresanchi/20191222/20191222232414.jpg

旬のものをいただく「12月 師走」 - 暮らしをおもしろくするノート

この日も日本の伝統をお子さんたちに伝えるべく、冬至ごはんを紹介している。このお写真の美しいこと!ね、すごいでしょ?(詳しくは記事を読んでね)

そして私のビーツ記事に言及、ご自身でもビーツで作ったものを紹介してくださっている。ボルシチにスープ、カレー、そして凄いのがこちらのふりかけ。

f:id:cenecio:20191228160337p:plain

旬のものをいただく「12月 師走」 - 暮らしをおもしろくするノート

いやはや、あられさんにかかっては!

次回さっそく真似してみよう。うちのビーツの葉は虫食いでボロボロだからむしろ刻んでしまえばわからないし、栄養は満点なのだし。

とっても勉強になりました。ありがとう、あられさん!

 

 

今日はここまで。

ところで今日からNHKのいろいろなチャンネルで松田龍平さん主演『ストレンジャー~上海の芥川龍之介~』がありますね。上海ロケがすごいんだとか。その一点だけでも見てみたいです。詳しい日にちや時間は最新の情報で確かめてください。

f:id:cenecio:20191228164302p:plain

https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/20000/412648.html

手に持っているのはさけるチーズではなく、和名ギンコウボク(銀厚朴)、中国名は白蘭というそうです。いい香りがするんですって。初めて知りました。皆さんはご存知でしたか。

ではまた。

学校給食がせつない &本場のシュクメルリ &ジョージア大統領の名はサロメ

雑記その3.

学校給食が質素すぎる件

これを私が初めて聞いたのはおととしくらいだったと思う。やはり予算の関係らしい。学校の給食室で作るメニューに関しては。

いつだったかTVのニュース番組をつけたら、横浜市の小学校の給食がひどいと言っていて、どんな献立かなと見てみると、それは「献立」ではなく弁当形式で民間業者が搬入するタイプだった。たしかにおいしそうに見えない。実際に子どもたちは半分は残すと言っていた。

先日よんばばさんが、小学校の1年生と昔の遊びを楽しんだあと、一緒に給食を食べた話を書いていらした。「写真は撮らなかった」ので似た給食を例としてネットから探して貼ってくれた。食育って何?:文部科学省のリンクも添えられていた。私はその写真を娘に見せると唖然としていた。信じられない様子だ。うちの子どもたちの小学校は、栄養士さんが様々な国のメニューを積極的に取り入れ、大人の私から見ても「グルメな」給食で、献立表を見るのが楽しかったくらいだ。90年代前半、まだまだ豊かだった日本(嘆息)。

“切干大根”など急増…児童「肉食べたい」食材高騰で質素に 小学校の給食費を名古屋市が値上げへ(東海テレビ) - Yahoo!ニュース

こちら東海テレビ名古屋市の事情を明快に解説してくれている。子どもたちの好きなヒレカツは10年前は年に6回提供されていたが、昨年度は1回に。またエビフライに至っては、6回からなんとゼロになっている。代わりに増えたメニューは切り干し大根や高野豆腐。つまり食材の値上がりのため予算内で10年前と同じメニューを出すのは不可能だ。かといって栄養を確保しなければならず、苦肉の策で見た目には地味な食材に頼らざるをえない、苦心してやりくりしているという。

いったい給食費はいくらなんだろう。名古屋は全国ランキングで20位、3800円だった。一位は新潟県5026円(2019年10月の時点で)。名古屋市は来年度から給食費を600円値上げして4400円にすると発表した。

週刊FLASH」(2019年12月31日号)給食は逆格差社会「地方の上級食」「都会のどケチ食」 | Smart FLASH[によると、全国学校給食甲子園なるものがあって、今月7~8日に行われ、優勝したのは兵庫県丹波篠山市立西部学校給食センター」ということである。こちらがその献立。

f:id:cenecio:20191224153645p:plain

お気の毒なことに、あわせて名古屋市の給食例も載せている。(ちょっと考えさせられるでしょう?)

f:id:cenecio:20191224154245p:plain

詳しい内容は記事をお読みください。

私が暗澹たる気持ちになるのは、こうした格差や食品の廃棄など、呆れるばかりのムダが少しも改善されない点だ。こどもの貧困もだいぶ前から言われている。こども食堂があちこちに増えているのは聞いていたが、先日私の住む区内だけで27カ所もあることを初めて知って愕然とした。そんなばかな!とすぐには信じられなかった。行政の仕事なのに心優しいおばちゃんたちがボランティアでやっているわけだが、当面はこのままでいくしかない。

子どもたちにこそ税金を使うべきなのにね!怒りと焦りばかりが募る。子どもたちの教育や保育や健康や医療…将来を担う子どもたちにまずお金をかけてほしい。

貧しい家庭の子どもは朝も食べずに登校するケースが少なくないらしい。学校給食で栄養を補給してほしいが、あの質素な内容では悲しすぎる。夜はちゃんと食べられるんだろうか。子ども食堂へ行くかもしれない。なんとか温かい食事をお腹いっぱい食べさせてあげたいが。

東京・文京区では貧困世帯に向けた「こども宅食」という取り組みがある。協力してくれる企業や団体、または個人から米や麺類、お菓子、飲み物などを集め、2か月に一度届ける。資金はふるさと納税でまかなわれる。直接届け、子どもの顔を見ることが大事だという。そのときに異変などないか、困ったことはないか確かめられるからだ。

「こども宅食」に申し込んでいる家庭の半数以上は世帯年収300万円以下だという。2018年からは図書カードや本なども贈っているそうだ。

こうしてますます貧しくなっていく日本、その一方で、食品ロスぶりは恥ずべきレベルで、海外のメディアに取り上げられるたび、私は顔の赤らむ思いがする。現在は改善されたのだろうが、あの、売れ残った恵方巻きの大量廃棄!明らかにコンビニチェーンはおかしいだろう。しかも当時アルバイト店員には一人何本売れ、というノルマがあったらしいし。ノルマといえば郵便局の年賀はがきの件も思い出す。局ごと、社員一人当たりのノルマがあったとか。今はもうない?全くなんというブラックさだ!ケン・ローチ監督が撮るような映画を日本を舞台に作ったらネタがありすぎるほどで、逆に取捨選択に困るだろう。

給食の話にもどるが、先日ちょっとほほえましい記事を読んだ。名古屋市では来年度から給食費が上がり、したがって内容も少し豪華になる、と親は喜んだのだが、小学5年の娘さんは不満げな顔だという。なぜなら今の切り干し大根や小魚の献立が好きだから変えないでほしいと。(東京新聞朝刊12月20日

 

本場のシュクメルリ

過去記事ジョージア料理「シュクメルリ」松屋の世界紀行応援中が今でもツイッターはてなブックマークで読まれていてコメントをいただく。先日は、ロンドンにお住いのtomoeagleid:tomoeagleさまから、ジョージアへ行ってきましたよ、という連絡をいただいた。さっそくお邪魔するとなんと3回に分けて、秀逸な紀行レポートを書かれているではないか。写真もすごく良くて、トビリシの町の空気や匂いまでも感じられるし、人物のポートレート(正面)にも驚かされる。私も一人旅の10年間、お願いをして正面から写真を撮らせてもらったことはたびたびある。観光名所は忘れてしまっても、人と過ごした時間はどんなに短くても鮮明に思い出せるのが不思議だ。

www.tomoeagle.com

美しい写真が多々あるなかで、tomoeagleさまからお借りした写真はこちら。

本場のシュクメルリのおいしそうなこと!やはりニンニクがたくさん入っているらしい。トマトのサラダもおいしそう。どんな味付けなんだろう。ヨーロッパのトマトは甘くなくて大好き。パンの名前はなんというのだろう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tomoeagle/20191219/20191219210745.jpg

ジョージアは入国審査でパスポートに押印後、「ジョージアにようこそ」と言ってワインを一本くれるんだって!なんという良い国だ。皆さま、詳しくはtomoeagleさまの記事をお読みください。写真も載っています。

アムステルダム乗り換えか。うん、いつか行くかもしれない。グルジアは私たち夫婦にとってはワインの国。夫にとっては映画の国。私個人はスターリンについて調べていたとき文献を幾つか読んだのと、エドアルド ・シェワルナゼ(ソ連外務大臣ジョージア大統領)の半自伝のような、唯一邦訳のある著書『希望』(朝日新聞社)を読んだこと。1991年に発売されてすぐに購入した。スターリンもシェワルナゼもロシア人ではなくグルジア人というのがおもしろい。

 

ジョージア大統領はサロメという名前

あんな小さな国なのに豊かな遺産がたくさんある。人材もそのひとつかもしれない。これからが楽しみな国だ。そう思わせるのも駐日ジョージア大使は1988年生まれと大変に若く、高い教育を受け、非常に好感のもてる方だ。そういう大使を送ってくる大統領はどんな方かなと思っていた。天皇陛下の即位の儀にいらしていて女性だというのは知っていた。すると先週土曜の朝、夫が教えてくれた。「ジョージア大統領の紹介記事が今日の新聞に載ってる!サロメという名前なんだね」(朝日新聞朝刊12月21日)

f:id:cenecio:20191225135605j:plain

サロメ・ズラビシュヴィリ氏、フランスへ移民したジョージア人の家庭で生まれ育ち、なんとパリ政治学院の出身。ミッテランシラクマクロンさんと同じエリート養成機関である。したがって1970年代は仏外務省で外交官として、ローマ、国際連合ブリュッセルワシントンD.C.などに駐在した。その出世コースのあとフランスを去り、ジョージアで暮らす決意をする。

ジョージア国籍が取れたのは、2004年に仏・ジョージア間で協定が成立したからである。ジョージアではまず外相を務める。その在任中、交渉によって、ジョージア本土からのロシア軍撤退を勝ち取った。

大統領にはほぼ1年前に就任したという。これからの活躍にも目が離せない。で、ひるがえって我が国を見ると・・・(今日はやめておこう)

 

みなさま、楽しいクリスマスをお過ごしでしょうか。

遅ればせながら私からもカードとご挨拶を贈ります。世間の手前、メリークリスマス!「世間の手前」は居候の光 (id:isourounomitu)さまのパクリでございます。

f:id:cenecio:20191225143808j:plain
f:id:cenecio:20191225143754j:plain

 

🌸おまけ 

ちんどんやさんが来てたんですよ。最近は全然見ないけど、みなさんはどう?

しかも三人ともお若くて驚きました。初めて見るからか子どもたちが大興奮。

f:id:cenecio:20191225144354j:plain

ではまた雑記が続きます。

 追記:12月31日

シュクメルリ再び&映画に行ったら隣の人がずっと泣いていた話&悲報

身辺雑記その2.

祝メルリ・クリスマス!(すみません、ふざけました)

前回記事ジョージア料理「シュクメルリ」松屋の世界紀行応援中 にたくさんのコメントありがとうございます。

で、お断りしておかなくちゃいけないのは私は「松屋」にまだ一度も行ったことがないこと。SPYBOY さまと同じく。もしかしてみなさんに誤解を与えているかも…と心配になって。giovannnaさま、tonihoさま、ni-runi-runi-ru さま、jerichさま、ごめんなさい。松屋のシュクメルリの味については食べていないので何とも言えない。1月中旬の全国展開に期待していただきたいが、期待外れだったら申し訳ない。あと、本物のシュクメルリはニンニクの量が半端じゃないので、松屋のはどうかわからないが、一応注意されたし。

世界紀行」と松屋がわざわざポスター上に明記してあるのが気になる。シリーズ化するんだろうか。小国ジョージア(=グルジア)を出してきたのは本当に驚きで、メジャーな料理でないところがおもしろい。食べに行った人たちは皆おもしろがっているんだと思う。私も一緒におもしろがればよかったな。さらに今後も世界紀行を展開していくのなら私からも提案が二つ、三つある。松屋にメールを送ってみようかな。

日本人は食べ物に関してだけ「保守」ではない、という意見を聞いたことがある。かつてサッカーのトルシエ監督付き通訳だったフローラン・ダバディ氏が言っていた。新しく開店したエスニックのお店に行こうよ、と誘うと日本人は皆即答で行こう行こうとなるのに、フランス人はのってこない。ダイエット中だとか何らかの理由をつけるが、実は食べ物に対しては保守的で好奇心がないのだと。

松屋には入ったことがなくても、こうした外食チェーンが外国人なしでは回らないことはよく知っている。10年以上も前のことだが、あるとき中国人の女子学生が泣きながらバイト先の過酷な労働環境とオーナーのパワハラについて訴えてきた。話を聞くとあまりに酷いので電話して抗議してやろうと思ったが、ほかの教師に止められた。私が文句を言ったのでは逆効果だから別の手を考えようと。実際その方がよかった。かっとして行動してはいけない(笑)。

しかし別の件では「かっとなって」行動に移して成功したこともある。日本語学校で大学進学をめざす2年目の男子生徒が「ビザが半年しかもらえなかった」と相談してきたことがあった。そんなはずはない。優秀で欠席もない中国人学生で、しかも日本語一級試験と大学入試も近く、超忙しい時期にである。きっと何かの間違いだ、事務室で相談したら?と言うと、事務の人は取り合ってくれなかった、入管は一度決定したことはメンツがあって変えないから、と言われたらしい。おかしいだろう、よっぽどのことがないかぎりビザは1年おりるのだ。「私、入管へ行ってくる」と言うと、「ムダよ」と周囲にあきれられ、笑われたが、入管の埼玉出張所はそんなに遠くないし、とにかく電話じゃダメな気がした。

学生と一緒に列に並んでいるとき私は鬼の形相だったにちがいない。そのままの形相を窓口に突っ込み、「うちの学校の模範生なんです。半年しかビザが出ない理由を説明してもらえませんか」と怒りをぶつけた。奥のほうで何やらひそひそガサゴソやっていた。部屋を見回すと、不安そうな顔つきの外国人たちがベンチに座り低い声で話をしたり、窓辺にたたずんでいたり、また私たちの方を見やったりしていた。重い空気が支配していた。

しばらくして呼ばれたので行ってみると、全く拍子抜けした。「こちらの手違いでした」。

やっぱり来てよかった。要するに「日本人」を連れてきたから再度チェックしたのだろうね。その場でビザを変更してくれた。学生はその後国立大学の経済学部に進学した。

 

映画に行ったら隣の人がずっと泣いていた話

f:id:cenecio:20191222144930j:plain

映画のレビューを書く気はないので、こちら『家族を想うとき』をどうぞ。一度引退を表明したケン・ローチ監督がどうしても撮りたかった映画。監督がめちゃめちゃ怒っているのがよくわかる。私たち皆の問題だぞ、目を逸らすなよ、直視してあとは自分で考えろ。そう言っているみたいだ。

つい先日のセブンイレブンの「決定」、宅配代行や外食産業や下請け工事業…ブラックで人間性を奪う労働環境はどこの国も同じようだ。労働者の権利は失われ、仕事は選べず不安定な働き方をせざるをえない。個人事業主とかフリーランスといっても名ばかりで、実際は実はフランチャイズなどの奴隷でしかなく、終わりのない競争に巻き込まれていく。儲かるのは誰?ごくごく少数の人間だけ。

この日は水曜でお昼の回だったのに、有楽町の劇場は最前列を除いてほぼ満席だった。そして私が気になったのは隣に座った若い女性だ。始まってけっこうすぐ、フランチャイズの宅配ドライバーとして「独立」する主人公の悪戦苦闘ぶりが描かれていくに合わせて、鼻をすすりだし、ハンカチで目頭を押さえる。涙を誘うシーンは映画全体を通してみてもとっても少ないと思う。ケン・ローチ監督はむしろ絶妙なユーモアを交え、視線はあくまで温かい。

しかし隣のお嬢さんは、映画のファミリーがこれでもかこれでもかと危機や不遇に見舞われるたびに、小さく息を呑み、また声を押し殺すようにして泣くのである。自分の生活、あるいは過去の経験とダブるところがあるのか。それともあのファミリーの、お互いを思いやる気持ちに心打たれてなのか。

https://ogre.natalie.mu/media/news/eiga/2019/1012/sorrywemissedyou_201910_01.jpg?impolicy=hq&imwidth=640

https://natalie.mu/eiga/gallery/news/359745/1257454

https://ogre.natalie.mu/media/news/eiga/2019/0516/SorryWeMissedYou_20190517_01.jpg?impolicy=hq&imwidth=640

父親役クリス・ヒッチェンは配管工として20年以上働いたあとで、40歳を過ぎてから俳優になったという人。子役の二人もすばらしかった。

映画といえばこの冬は楽しみなのがいくつもある。来週はいよいよお待ちかね、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』そして今日から封切りのこの世界の(さらにいくつもの)片隅に

 

悲報!はてなの『フランドルの四季暦』ファンにお知らせ

昨日は「スローな焚書はやめてくれ」(←すみません、勝手に変えちゃった)というエントリを投稿した(id:mamichansan)さん。マミーさんは読んだ本のレビューがすごくいい。もう何度もそのことは書いているのだが、たとえばこちら『フランドルの四季暦』(マリ・ケヴェルス著)。このエントリのおかげで私はマミーさんの存在を知ることができた。思い出深いし、今改めて読んでも良いレビューである。

mamichansan.hatenablog.com

当時ベルギー滞在だった私は、実際にベルギーのフランドル(=フランダース)のこの舞台を訪ねるのである。それを記事にし、マミーさんに連絡して読んでもらった。シェルshell (id:shellbody)さんは本を買い、感想も書いてくださった。

日本で翻訳が出たことは、ベルギーのオランダ語カルチャー雑誌にも紹介されたし、ベルギー人の大学教授で新聞にコラムを書いている人からは「日本にはこのレベルの本を受容できる読者層がまだあるのか。羨ましい。ベルギーにはもうなくなった」という言葉をいただいた。

著者マリ・ケヴェルスの館をちょっとお見せしよう。

f:id:cenecio:20191222165350j:plain

f:id:cenecio:20191222165407j:plain

敷地は全部で7ヘクタールあったそうだが分割され、相続主が違うらしい。邸宅自体は650㎡ということだ。

なぜ今この話かというと、この邸宅は去年(2018年)売りに出されたのである。詳しい事情は知らないのだが、お孫さんに当たる人が決断をしたのだ。買った人はどうするのかな。情報が入ったらお知らせしたいと思う。

では今日はここまで。また次回に!

f:id:cenecio:20160321001022p:plain

(マリ・ケヴェルス邸にがあった頃の写真。鉄道を通したら水脈が枯れて池も無くなった)

ジョージア料理「シュクメルリ」松屋の世界紀行応援中

シュクメルリ

響きの良いすてきな名前!ジョージア国(旧名グルジア)の料理であり、ちょっと前から巷で話題になっていて、いろいろおもしろいことがあるので紹介したいと思う。

で、まずこのシュクメルリ、作ってみた。そしておいしくいただいた。誰だ、祝メルリ!なんてオヤジギャグを飛ばそうとしている人は?

できあがりはこんな風。

f:id:cenecio:20191220143601j:plain

ひとことで説明せよ、と言われたらチキンのガーリック・クリーム煮。なんとなくわかるでしょ。作り方も難しくなさそうだとわかる。

レシピはどこから来たかというと、1980年代に買った「世界の家庭料理」といったタイトルのフランス語レシピ本。もうとっくに処分してしまって手元にないが、気にいった料理はメモしてある。

その本には先日扱ったボルシチビーツはスーパー野菜 食卓紅化計画!やグヤーシュ(グラーシュとも)など簡単に作れる料理が紹介されていて、その中にシュクメルリも入っていた。材料はこれだけ。

f:id:cenecio:20191220144855j:plain

ゆるいレシピ

材料があまりに少なくて寂しいので非番のトルーパーさんたちにもお出まし願って、少し盛り上げてもらおう。

万歳トルーパーさんの下は、その前の赤いのはトウガラシ

サラダ油が50㏄(塩の右)。ニンニクを見て驚くな。レシピには50グラムと書いてある。多過ぎね?とトルーパーたちが心配している。なので30グラムにした(下の写真右真ん中)。

ニンニクのそばにあるのはかれこれ40年は使っているニンニク 潰し器。手が汚れなくていいのだが、潰すのに意外に力が必要である。包丁の腹で潰して刻んだ方が結局は早くて確実だった。コップの中は生クリームと牛乳半々。これを潰したニンニクと混ぜておく(*)。味付けは塩とトウガラシ、と書いてある。

丸鶏をさばく。(もちろん水炊き用鶏肉のセットを買えば便利だし、自分の好きな部位を組み合わせても良い)。さばいたのが写真上左。計ってみると750グラム。三人のメイン料理としては最適な分量だと思う。

②さばいた鶏に塩・トウガラシで味をつけ、油をふりかけてオーブン200度で20分くらい焼く。写真左下。もう少し色がつくとよかったな。食べてみたけど中までちゃんと焼けていた。

f:id:cenecio:20191220150547j:plain

③焼きあがったら器に並べ、(*)のクリームをかけ、再びオーブンで10分くらい。カロリーを気にしない人はバターを乗せて焼くとよい。写真右下。

できあがりは最初の写真にもどる。

夫はパンとビール(写真:ベルギーのルプルス・イベルナテュス)の係。残念ながら8000年の歴史を持つジョージアワインとはいかなかった。ジョージアワインといえば現在映画が上映中。公式HP→「映画で旅する自然派ワイン」公式サイト

f:id:cenecio:20191220152637j:plain

パン:CHAMONIX -BOULANGERIE- | シャモニー -ブーランジェリー-

ビール:Beers Lupulus – Belgian craft beers – Brewery Lupulus

 

松屋の「シュクメルリ定食」を食べにきたジョージア大使館員たち

松屋といえば牛丼とかカレーというイメージで、私は他にどんなメニューがあるかさっぱり知らなかった。しかしジョージア大使館員たちは知っていた。ぼ~っと生きてなどいなかった。「松屋世界紀行ジョージア料理 店舗限定 鶏もも肉を使った”にんにく”と”とろけるチーズ”のホワイトシチュー シュクメルリ定食Shkmeruli(Georgia)Set Meal 790円」を目指してやってきたのである。

その後ジョージア大使館のティムラズ・レジャバ臨時代理大使(写真手前のかた)自身もツイッターで発信。これがまた嵐を巻き起こし、「売り切れだった」「自分も食べたかったのに残念」と嘆く人が続出した。この限定メニューは12月15日までだったのだ。すると松屋さんやるね。翌16日には公式ツイッターで「皆様の応援のおかげで、2020年1月中旬には全店販売が決定しました‼️」と報告してきた。

義理堅い大使はすかさずこのようなツイートを。

 またいつのまにか大使のウィキペディアティムラズ・レジャバ - Wikipediaができており、それを読むと大使のことがもっと好きになってしまう。

f:id:cenecio:20191220164819p:plainティムラズ・レジャバ - Wikipedia

1988年生まれの大変にお若い大使さん。父のアレキサンダー・レジャバ氏は生物工学者で、広島大学に留学していたとか。したがって息子のティムラズさんは日本の中学に通っていた。どうりで日本語が堪能なわけである。そしてティムラズさんも大学は日本を選び、早稲田大学加藤典洋教授らに師事、2011年同大学国際教養学部を卒業、とある。ご一家で日本と深い縁のある、さらに凄い経歴の方が大使を務めてくださっているのだ。

しかしティムラズさんが注目を浴びるのはシュクメルリ定食の件が初めてではない。去る10月の天皇即位の儀の折、ジョージアから参列したサロメ・ズラビシュヴィリ大統領と一緒に公の場に登場。そのとき着ていたジョージアの民族衣装が『スター・ウォーズ』のジェダイの騎士の衣装に似ていると話題になったそうだ。(↑ウィキペディアの写真)

 

https://i.pinimg.com/564x/d2/b1/bf/d2b1bfc0a7374a16a75251847fd4ff60.jpg

この民族衣装はチョハという名前らしい。

https://i.pinimg.com/564x/0f/3e/af/0f3eafddf4c4d0f8c39624b3ee071240.jpg

(画像:ピンタレスト

ちょっとネットで探しただけでもたくさん出てくるジョージアの民族衣装。こんな可愛い子も!もちろん女性のも豪華でうっとりする。見ていると時間を忘れる。

ではまた次回!

 

🌸外で大きな葉っぱを拾ってきて昼寝をしている猫にかぶせるいたずら^^

f:id:cenecio:20191220173310j:plain