子どもの領分

あおい ふね LE BATEAU BLUE(子どもの領分 最終回) 

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 アメリカの作家 マーガレット・ バーディックの絵本です。 Le bateau bleu Album – de M Burdick (Auteur) Gautier Languereau (1 janvier 1991) 左:フランス語訳 右:原書『カワウソのボビーと青いボート』 これ…

すばらしい ひこうき ネズミのお話-2-

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 すばらしいひこうき(L'AVION MERVEILLEUX) 今日はこれ。前回と同じ Heather S. Buchanan(ヘザー・シンクレア・ブキャナン)の作品です。やはり1985年のもの。 前にも書きましたが、フランスで買ったイギリスの絵…

お針子ニネット ネズミのお話-1-

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 お針子ニネット(NINETTE COUTURIERE) Heather S. Buchanan(ヘザー・シンクレア・ブキャナン)作、1985年の本。 子どもたちが大好きだった本であり、また我が家はハムスター教、いえ、ハムスター狂時代があった…

ムスティクのぼうけん

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 子どもが眠くなるのはどうしてか? それはね、眠りの精の「砂売りおじさん」が 目の中に砂をたらしこむためなんです。 ヨーロッパではそう言い伝えられており、子ども時分はみんなが信じています。 『ムスティクの…

おかしな結婚式 (チェコのカッパ-2-) +カッパの周辺・雑記

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 おかしな結婚式 大型本 – 1986/8ボフミル ジーハ (著), ヤン クドゥラーチェク (イラスト), 井出 弘子 (翻訳) 95ページ出版社: 童心社 (1986/08) 今日もカッパの話なのですが、初めて読む方は前回記事で、チェコの…

おばけとかっぱ (チェコのカッパ-1-)

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 カッパ(かっぱ、河童)は 日本人なら誰でも知っている愛すべき妖怪です。 柳田國男の「河童駒引」や折口信夫などの著作も有名ですし、芥川龍之介 も『河童』(昭和2年)という作品を書いており、命日の7月24日は…

ミッフィーパパが亡くなったと夫が叫んだ朝・ブルーナのデザイン

その大声で知りました。 日本ではうさこちゃん 英語ではミッフィー オランダ語の本名は ナインチェ・プラウス( Nijntje Pluis) ディック・ブルーナ(Dick Bruna) うちの子どもたちにとってはミッフィー、わたしにとってはデザイナー、装丁デザインのブル…

カロリーヌの絵本「ユピ学校へ行く」-3-

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 カロリーヌの絵本シリーズ 今日はうちの子どもたちが大好きな「学校編」を紹介します。 大人の私たちが見ても笑えるかどうか、あとでぜひ意見を聞かせていただきたい。 表紙の犬はYoupi、 黒板に「ユピ学校へ行く…

白熊も食べたがるベルギーワッフル、作ってみました。

白熊さん、ベルギーにおいでなさい。 今朝はこんな記事を見つけてすっかりご機嫌です。 ワッフルは世界中で食されていると思いますが、ヨーロッパの人はすぐにベルギーのワッフルを思い浮かべるようです。しかもリエージュ風とブリュッセル風を。 もちろんオ…

カロリーヌの公現祭「王様のケーキ」+うちのそら豆コレクション公開

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 ソラ豆に当たると王様になれる! 1月6日はカトリックの祝日です。 公現祭(エピファニー)といいまして、ガレット・デ・ロワという「王様のケーキ」(パイのほうが近いかな)を食べます。 切り分けられたケーキの…

アン・モーティマーの世界~クリスマスの絵本~

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 わたしね、白状すると、可愛いものが大好き! 小さくて可愛くて色がきれいなもの。 みなさんだってこどもの頃、自分の気に入ったものを集めたり切り抜いたりして、宝物として、箱や机の引き出しにしまっておいたの…

ハンス・フィッシャー『長ぐつをはいたねこ』・ メルヘンビルダーってなに? 

わがやは Hans Fischer! シャルル・ペロー原作の童話「長ぐつをはいたねこ」には、いろいろな挿絵画家が絵を入れていますが、我が家はこれ。ハンス・フィッシャーのファンです。 右は絵本の扉のページをコピーしたものです。 軽妙なユーモアたっぷりの猫の…

もしぼくがシロクマだったらPolar Bear Cat &お風呂絵本

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 もとはイギリスの絵本でCopycatsシリーズの「シロクマ猫」。 1984年に出るとすぐに仏訳されました。当時フランスに住んでおり、翌年には長男が生まれたから、その子の初めての絵本となりました。 Nicola Bayleyの…

「地球の用事」まどみちお(+まどさんと さかたさんの ことばあそび)・『子うさぎましろのお話』佐々木たづ

104歳でなくなった まどみちお (1909 - 2014年)。 「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」など、日本人の子供時代と強く結びついている詩人です。 地球の用事 まど みちお ビーズつなぎの 手から おちた 赤い ビーズ 指さきから ひざへ ひざから ざぶとんへ …

マーシャ・ブラウン『三びきのやぎのがらがらどん』&『ちいさなヒッポ』

三びきのやぎのがらがらどん (ノルウェーの昔話) 絵: マーシャ・ブラウン訳: 瀬田 貞二出版社: 福音館書店 発行日: 1965年07月 「ノルウェーの昔話」となっているのは、ノルウェー人のふたり、アスビョルンセン(Peter Christen Asbjoernsen, 1812-188…

園芸家に背中はいらない! チェコ好きの人はみんな持ってるダーシェンカ - 

きれいなお庭だなあ とよそのお宅を眺めていると、人がにゅっと急に立ち上がって、びっくりすることがある。しゃがんでいたんだね。そして腰をいたわる仕草をする。わかる、わかる。ちょっと微笑んでしまう光景だ。それで思い出した本を紹介する。 楽しい園…

酒井駒子『ゆきがやんだら』『きつねのかみさま』

『ゆきがやんだら』 酒井さんはどれもすばらしいのですが、今回はこちら。 (学研) とても有名なのでなにも解説はいりませんね。 もしまだお読みでなく、お子さんと一緒に、というかたのために内容には触れないでおきましょう。 ただひとつ、外出の服装、び…

虹伝説The Rainbow Goblins と 高中正義(子どもの領分)

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 美しくも衝撃的な絵本『虹伝説』 開くやいなや、めくるめく彩色の世界に絡めとられてしまう絵本。 虹を食べる七人の鬼(ゴブリン)」の話です。 私が持っているのは、 虹伝説 ウル デ・リコ (著), 津山 紘一 (翻訳…

アメリカの絵本:『うさぎさん てつだって ほしいの』『ちびくろ・さんぼ』

うさぎさんてつだってほしいの (1974/11/5)シャーロット・ゾロトウ (著), モーリス・センダック (イラスト) モーリス・センダックといえば、すぐに『かいじゅうたちのいるところ』があがるかもしれません。 1962年発行の『うさぎさん~』では、センダック…

出久根育の「あめふらし」(グリム童話)+スロヴァキアが生んだ色彩の魔術師 ドゥシャン・カーライ

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 一度見たら絶対に忘れられない絵。 ことばにならない強烈な印象を残します。しかもグリム童話? えっ、あめふらし? 絵を描いているのは 出久根育(でくね いく)さんという、プラハ在住の女性のかた。(詳しい紹…

日本の絵本:『わたしのワンピース』&『かさ』(太田大八)&『ぐりとぐら』

娘が大好きで大好きでいつも抱えていた本です。 思い出深く懐かしさのあまり、ちょっと取り上げてみます。 わたしのワンピース 作: 西巻 茅子出版社: こぐま社 発行日: 1969年12月 まっしろなきれ ふわふわって そらから おちてきた で始まります。 わく…

カロリーヌの眩しさ フランスの宝物「カロリーヌのぼうけん」

カロリーヌちゃん 永遠のアイドルです、わがやにとっては。 若いみなさんにとっては 「カロリーヌとゆかいな8ひき」シリーズでしょうか。 うちにあるのは、1998年発行、シリーズの『カロリーヌのゆきあそび』BL出版 見開きも楽しい! 他にも1984年フランス…

イギリスの絵本:さあみんなついておいで!Goat's Trail& はるなつあきふゆ SEASONS

おおらかなすがすがしさが残ります。 さあ みんな ついておいで! Goat's Trail ブライアン・ワイルドスミスのすっごく楽しい穴あき絵本です。 日本語版のタイトルは、原題Goat's Trailとは違いますが、中身をうまく言い当てています。やぎが山からふもとの…

ドイツの絵本:『大好き!ヒゲ父さん』Vater und Sohn &『もじゃもじゃペーター』Der Struwwelpeter 

大好き!ヒゲ父さん―いたずらっ子に乾杯! Vater und Sohn Erich Ohser alias e.o.plauen (1903–1944). 著者はプラウエン。本名はErich Ohserという。 主人公はこの二人、お父さんと子供。 笑ったりしんみりしたり、今読んでも古びていないので驚いてしまう。 …

月のはなし:『つきのぼうや』デンマーク・『月にノーと言ったキツネ』フランス

縦35cm × 横13cm の本!! つきのぼうや Drengen i månen 作・絵: イブ・スパング・オルセン Ib Spang Olsen 訳: やまのうち きよこ出版社: 福音館書店 発行日: 1975年10月 こんな細長い本は目立ちますね。図書館でも「あれ、なんだろ」と思わず…

ハンガリーとチェコの本:『ラチとらいおん』Laci és az oroszlán・『りんごのき』O jabloňce

ラチとらいおん 文・絵: マレーク・ベロニカ訳: 徳永 康元出版社: 福音館書店 発行日: 1965年07月 ハンガリーの絵本は、これしか知りません。 だけど世界的に有名で、古典といってもいいくらいでしょう。翻訳者もかの有名な徳永 康元(1912- 2003。この…

有名な話:『おおかみと七ひきのこやぎ』(グリム童話)・民話『一番きれいな小ネズミの娘』

みなさん ご存じ おおかみと七ひきのこやぎ DER WOLF UND SIEBEN GEISSLEIN(Felix Hoffmann) 作: グリム童話絵: フェリクス・ホフマン訳: 瀬田 貞二出版社: 福音館書店 発行日: 1967年4月1日 どの挿絵画家のバージョンで読むかによって印象も違ってく…

ライナー・チムニクの世界(ドイツの絵本詩人)『クレーン男 』『熊とにんげん』

わたしはクレーンが大好き。 ブリュッセルに住んでいたころ、窓からクレーンたちを眺めて暮らし、それはごく普通の日常風景だったのである。 毎朝、クレーンを操縦する人がやってきて、のぼっていく。昼にランチでいったん下に降りるが、そのあと日が暮れる…

『わにくん』 Krokodil, Krokodil &『葉っぱのきもち』Alle meine Blätter

恐ろしく美しい本。 ビネッテ・シュレーダー 、恐るべし! 作: ペーター・ニクル Peter Nickl絵: ビネッテ・シュレーダー Binette Schroeder訳: 矢川 澄子出版社: 偕成社 おしゃれで気品あるシュールさに満ちた、そしてあちこちに目くばせとアイロニーが…

『3びきのくま』The Three Bears(トルストイ再話)『てぶくろ 』 The Mitten

3びきのくま 作: L・N・トルストイ絵: バスネツォフ訳: 小笠原 豊樹出版社: 福音館書店 発行日: 1962年05月 森の中のお家に3匹のくまが暮らしていました。 おとうさんぐまは体が大きくて、名前はミハイル・イワノビッチ、おかあさんぐまは中くらいの体…

アメリカの絵本:『もりのなか』『わたしとあそんで』『ちいさいおうち』『スイミー』不思議な売り家の話

もりのなか 作・絵: マリー・ホール・エッツ 訳: まさき るりこ出版社: 福音館書店 発行日: 1963年12月20日 マリー・ホール・エッツ (Marie Hall Ets)は 1895年アメリカ ウィスコンシン州生まれ。動物と親しんだ幼少時代が、のちの作品に大きな影響を…

『十二の月たち』出久根 育+『森は生きている』マルシャーク

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 有名な民話です。 といっても日本ではどうでしょう。どのくらい知られていますかね。 人によるかもしれません。そのことはあとで説明します。 ロシアやチェコ・スロバキア地方では広く知られる民話で、様々なバリ…

キツネ(続)水の中のナイフ +コメント集

cenecio.hatenablog.com イヌとカササギの物語 キツネを拾う イヌ(アンジェイ)とカササギ(クリスティーナ)は週末を湖ですごすために、車を走らせている。途中ヒッチハイクの若き青年、キツネを乗せてやる。キツネは普段乗せてもらうトラックが週末は走ら…

キツネ Fox (Margaret Wild & Ron Brooks)  

〈*絵本ブログ「子どもの領分」から移動〉 2016年12月12日 キツネ マミーさんから教えてもらった絵本です。本当に教えてもらえてよかった。自分では絶対にたどり着けなかったから。 私の絵本との出会いは幾分受動的ですが、それでいいんだと思っています。 …