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ディストピアな世界 バンクシーのテーマパークとホテル

ポピュリズムの波をオランダでせき止める ことばっておもしろい。 ポピュリスト、ポピュリズム、こうしたことばはすっかり定着した。アメリカ大統領選挙以前からヨーロッパでは極右政党、特にフランスのルペン氏やオランダのウィルダース氏が勢いを増すにつ…

スカート男子におくる応援歌 -2-

スカート男子の第二弾。 え?と思う方、去年も書いていますので。(きれいな写真がいっぱいです) cenecio.hatenablog.com 日本ではきっと肩身が狭いであろうスカート男子。 私も以前、上野近辺で何度か見かけたスカート姿の青年のことが気になる。セーラー…

漫画家谷口ジロー氏へのオマージュ (パリ国際ブックフェア)

(忘れてしまうので取り急ぎ。間もなく開催の、パリ国際ブックフェア(サロン・ド・リーブル)で、先日亡くなった谷口ジロー氏を追悼します) 谷口 ジロー(1947年8月14日 - 2017年2月11日)鳥取県出身。多臓器不全により死去。満69歳没 1か月前のあの日2月11…

チェルノブイリから30年、石棺で覆われて・成熟した国スウェーデン、防災マニュアル-2-

(前回の「チェルノブイリ原発事故から~」の続きです) スウェーデンに感謝した日 あの日、あのニュースを聞いたとき、旧ソ連に向かって(心の中で)呪詛と罵詈雑言をつらつらと並べ立てたあとで、スウェーデンには感謝のきもちでいっぱいになりました。チ…

チェルノブイリ原発事故から30年がたっても  ・象徴としてのイノシシ -1-

イノシシ、食べますか? 私は食べたことないんですが、ヨーロッパ、特にフランスやベルギーではいわゆる「ジビエ料理」として人気の高級食材です。ジビエ (gibier)というのは狩猟肉のことで、畜産肉との対比で使われるフランス語です。 写真:ライチョウ(…

子どもを社会全体で育てるフィンランド・子どもの名前あれこれ

子どもの名前 先日のマミーさんの記事 マミーさん、キラキラネーム作りに加担させられそうになって消耗してるの巻。 - こたつ猫の森 を読んで少し書きたいことが出てきました。マミーさん、ありがとうございます。 私も「名前」関係、けっこうオタクです。ご…

ひと・もの・ときをつなぐ魔法 ルリユール-3-

ルリユールは今日で3回目。 初めていらしたかたは、1と2を読んでからの方がわかりやすいと思います。 紙の発明→グーテンベルグの活版印刷→印刷出版業 とくるわけですが、フランスでは、ルイ14世が印刷と製本を完全な分業にしたため、製本術が独自かつ華麗…

『ルリユールおじさん』-パリの製本職人と少女のお話ールリユール-2-

絵本『ルリユールおじさん』 いせ ひでこ (著) 大型本: 56ページ 出版社: 理論社 (2006/09) 絆 ・LIENS 写真は上が原書。2006年発行、そして2007年にはフランス語版(下)が出た。絵本で日本→仏語訳が1年というスピードは異例と言ってよい。 もっと驚いたの…

工芸製本 めくるめくルリユールの世界-1- 

今日はヨーロッパの製本ルリユールの話です。 実はルリユールについては前にもちょっと触れているので、お暇なときにでも過去記事、読んでくださいませ。なぜ和紙が出てくるのか、フレディ・マーキュリーが和紙とどんな関係があるのか、とっておきのネタです…

核列車が走るロシア・世界の核兵器所有・ウクライナ・希望がほしい-news-3-

ロシアには”核列車” (Nuclear Train)なるものがある。 最近知って驚いたことだ。みなさんはとっくにご存知かもしれない。 鉄道で移動できる戦略ミサイル車両はソ連時代もあったのだが、これを復活させたのだ。あだ名はバルグジン(Barguzin)、6発の大陸間…

70もある世界の壁・仏大統領選・ロシアの真実 news-2-

朝起きると何かしら恐ろしいことが起こっている、というのがここ数年の印象。 特に今年に入ってからは不安が倍増している。 ミサイル撃ちまくる独裁国家や、化学兵器使用をめぐるシリアへの制裁に非協力的な中国・ロシア。 北朝鮮が弾道ミサイル4発発射 首…

盗聴するぬいぐるみの時代・女子に男子名をつけるブーム他-news-1-

3月に入り、またはてなフォトライフが使えるようになりました。 早速、壁紙をカーライ(*)に変えました。 (*画家カーライについては)スロヴァキアが生んだ色彩の魔術師 ドゥシャン・カーライ『不思議の国のアリス』 - 子供の領分 今日はひな祭り。 でも…

戦車のある風景 冷戦時代に逆戻り?

戦車を送る 日常生活で戦車を見ることは普通ない。 戦争をしている国、内戦状態にある地域でなければ…。日本だったら自衛隊の訓練を見学に行けば見られるのかもしれない。みなさんは行ったことがあるのだろうか。私は兵器の趣味がないし、戦車については全く…

わたしがクレーン萌えだったころ

今朝、こちらのanneさまのブログを見て嬉しくなった。 わ、仲間がいた!今日はクレーンの話にするぞと即決した。 anneneville.hatenablog.com anneさまはこのように書いている。 (もうお断りしてあるので、ちょっと失礼して抜粋引用させてもらう) それにし…

猫好きのみなさん、猫の日おめでとう &マニアックなオランダ人猫画家

はてなブログPro停止の日 ブログは1年でやめると思っていたので、はてなブログPRO1年コースというのに申し込んでありました。今朝、はてなさんからメールをもらい、 「 はてなブログProは、本日をもちまして停止させていただきました」とありました。 また別…

ロシアの真実-2- プーチン式愛国教育で育つ子どもたち

先日、「ロシアの真実」をひとつ紹介しました。 覚えていますか、つるふさの法則です。 ロシアでは帝政時代から現在までのおよそ200年もの間、最高権力者の頭がハゲている者(つる=bald)とそうでない者(ふさ= hairy)が交互に就任する、という厳然たる規…

エンスラポイド作戦・「ヒトラーの絞首人」を暗殺せよ(ナチスの時代を振りかえる-4-)

ヒトラー暗殺の試みが失敗に終わったことは皆さんもご存じだと思う。 ナチス時代で唯一成功した暗殺はたったの一件で、それもナチス・ナンバー3(ヒトラー、ヒムラーにつぐという意味で)の男。 その残忍さから親衛隊の部下からは「金髪の野獣」とあだ名さ…

ベルリンのヒトラー展・ヒトラーの弁士学校(ナチスの時代を振りかえる-3-)

ベルリンのドイツ歴史博物館におけるヒトラー展(2010~2011年にかけて)。 26万人以上が来場したという。 正確な名称は ヒトラーとドイツ人 民族共同体と犯罪 ドイツ歴史博物館の企画展で、ヒトラーとナチスの時代をテーマにするのは戦後初だったから、国内…

ヒトラーが守りたかったユダヤ人(ナチス時代を振りかえる-2-)

前回に続き、ナチスの時代を振り返っています。 コメントくださったみなさん、ありがとうございました。 物議をかもしたヤカン ヒトラーに似てるっていわれても… 最初にちょっと笑ってね。 どうということのない「やかん」だが、以前アメリカではTwitterで「…

ナチス時代を振りかえる試み-1-

ここ数年、ナチス時代やヒトラーとその側近、戦後処理などをテーマにした映画や出版が相次いでいるように思う。 私にとっては、2004年の『ヒトラー最期の12日間』(*)がすでにショックだった。つまりあの時代をテーマに描く映画は多々あったのだが、ヒトラ…

ピコ太郎ベルギーへ。ポケモンGOをおさえての受賞。(+フランス篇)(追記)

PPAPが ”Hype of the year”受賞! ピコ太郎さん、昨年のフランスのあと、ベルギーには寄らないの?と思っていたら、昨日2月4日土曜日、Ketnetというオランダ語TV局主催の「黄金のKの祭典」('Het Gala van de Gouden K's' 今年で4回目) に登場しました。こ…

ロシアの真実  ”the bald truth”「はげの真実」  

「ポスト真実」(post-truth)じゃありません。「はげの真実」です。 私は最近アメリカに腹を立てており、なんとかして笑いを補給したいと思っています。 そこで最近見つけたのがロシア人のTwitter。この人の自虐ネタがすごく気にいっているので、皆さんにもぜ…

上村一夫の世界に耽溺 仏アングレーム国際漫画祭 

「昭和の絵師」と呼ばれた男。 上村一夫(1940 - 1986)神奈川県横須賀市生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 イラストレーター出身で、漫画の世界で大成功をおさめた恐らく唯一の人。 女性像の追求と劇画風タッチの絵は、一度見たら絶対に忘れられない…

福音と銃とメラニア夫人  アメリカ -3-

トロンプ帝国では大統領が、テロリストの尋問に「水責め」などの拷問を使うと公言していた。もう、なんて世界だ!われわれは映画のシーンを生きているのか。そしてこれがずっと続くのか・・・。 このところ、T大統領のおかげでディストピア小説や映画が話題…

「壁じゃなくて橋を!」 この世界のあちこちで -2-

前回の続きです。 楽しいツイートがいっぱい! ヘアー・フォース・ワン アメリカの歴代大統領 ちょっと笑っていただいてから、ハッシュタグ ” #AlternativeFacts” ”#SpicerFacts” つきのツイートで大賑わい、という話から始めたい。 AlternativeFacts とは、…

世界各地で女性大行進 「壁じゃなく橋を作ろう!」 -1-

学ぶことの多かった週末である。 長くなりすぎないように、今日はデモのことを中心に見てみたい。 今朝の朝日新聞(1月23日)によると、トランプ大統領に対する抗議デモは「世界約80か国の670か所で、約470万人が参加した」ということである。(主催団体によ…

フランス語で 90は ”4 × 20 + 10” 

トランプ氏の暴言や、無知から来る妄言などを聞いていて、あれ、日本でも一時期よくこんな感じの発言を聞かされていたなあと思った。 昨日、よんばばさまの記事 佐和隆光著『経済学のすすめ』は怒りと祈りの書 - よんばば つれづれ を読んでいて、一挙に過去…

差別的でない表現ーポリティカル・コレクトネス

ポリティカル・コレクトネス(political correctness) マミーさんがコメント欄で指摘してくれた「ポリティカル・コレクトネス」について、今日は短く。 トランプ氏勝利・ヒラリー氏敗北の一因に、アメリカ社会の「ポリティカル・コレクトネス疲れ」もあるの…

トランプ氏記者会見と オバマ大統領ありがとう

トランプ トロンプ トロンプール 楽しそうな音が並んでいるが、最初のトランプはもちろん次期大統領のT不動産屋である。以前「トランプ」と書こうとして「トロンプ」と打ち間違えたことがあって、その時はっとした。そしてにんまりした。 なぜならフランス語…

オバマ・クッキー✖3

今日は最近のニュースなどです。 高齢者の3段階 高齢者に三つの分類ができるかも、という報道記事。 75歳で高齢者、65歳は「准高齢者」 学会提言 :日本経済新聞 現在、日本では65歳以上が「高齢者」であるが、65~74歳は脳の働きや歩く速度などいろいろな…

オバマ大統領のユーモアの8年 (追記あり)

オバマ大統領は最強のコメディアン ああ、もうじき「前大統領のオバマ氏」になってしまうのだ。まだ2年間は下のお嬢さんの就学の関係でワシントンにとどまるそうだが、まずは「お疲れさまでした。そしてありがとう!」と言いたい。 オバマ氏のジョークや機知…

ご挨拶だけ

みなさま、 お忙しいことでしょう。はてなブログのあちこちで、ご挨拶が飛び交っていますね。 私もです。今日はとても短いです。 ちょっと宣伝を。 25席の小さな映画館 chupki.jpn.org 山手線・京浜東北線の田端駅から5分です。東京にお住いのかた、ぜひい…

ドナルド・キーン氏と浪士さま再び  日本語-4-

ドナルド・キーン自伝 前回記事の続きだが、本当なら、みなさんにこの『ドナルド・キーン自伝』を読んでいただければよいのである。アーミー・メソッドのくだりはこの本からも引いている。 キーン氏は10年前に、読売新聞連載をまとめたこの本を中公文庫から…

ちょっと残念なデーブ&アーミー・メソッドの日本語教育 日本語-3-

きもちが沈んだとき、寂しいときはね、 はてなだったら 浪士さまのブログ、そしてisakuさまのブログを読むといいですよ。みんなに笑顔を分けてくださる。isakuさまの場合はちょっと危ない域にまで達しているので、ときに爆笑のあまり呼吸困難になることも…。…

美しい日本語・台湾少年工・青島要塞爆撃 日本語-2-

前回の続きです。 1.日本語の勉強会 台湾には「台湾歌壇」や「台北俳句会」などがあり、活動は活発で、日本の新聞や雑誌にも投稿してくる。ご存じかたも多いのではないだろうか。 また「美しく正しい日本語を残したい」という願いから、1990年代初めから、…

お初のおめもじなれば 日本語 -1-

浪士さまのブログはコメント欄もすごい。浪士色満載で「浪士ワールド」といっても過言ではない。 先日、イノシシの話を読んで 猪は落ちてきたら保険が降りる - 備後「あこう浪士」 釣り場の周辺 ある方のコメントに行き当った。出だしを読むや、はて、どこか…

真珠湾 行っておけばよかったな・・・

1.真珠湾 昨日の朝、日本の新聞を読むより早く、ヨーロッパの新聞で安倍首相の真珠湾訪問を知りました。ベルギーのオランダ語新聞、一面でした。 「犠牲者を慰霊するのが目的」で「現職の首相として初」という、内容は日本で報じられているのと同じです。…

ツイッターの威力ひとことお礼を!&戦艦武蔵と鉄底海峡

Twitter ツイッターはやっていません。というか私にはできないと思う。TwitterやFacebookはちゃんと管理ができるまめな人がやるものだと思っていますから。それにブログで手いっぱいです。 ところが、このところ人様のTwitterに大変お世話になっており、その…

パール・ハーバーの授業 & 日系人収容所再び(追記)

真珠湾攻撃(1941年12月7日、日本は8日)から75周年。 アメリカにとっては忘れてはならない日です。 Pearl Harbor 75th Commemoration この時期になると、思い出すエッセイがひとつあります。 猪口邦子さんの『パール・ハーバーの授業』。皆さんのなかに、も…

都会の秋を満喫・ 新宿御苑のまき

みなさまのブログを多々拝見しますと、すでにたくさんの小さな、大きな秋を切り取っていらっしゃいますね。 雨上がりの翌日の朝、素晴らしく晴れ上がった午前中に、新宿御苑へ行ってきました。なにやらピンとこない単位でいうと、東京ドーム12個分だそうで、…

タンポポの綿毛の飛んだところ・『この世界の片隅に』熱烈応援中 

みなさま、映画もうご覧になりましたか。 熱烈応援 フランスでも 過去ログ(封切り前、記事を2本書いたことがあります) 『この世界の片隅に』 記憶の器として生きる-1- - ベルギーの密かな愉しみ België-fan 『この世界の片隅に』 記憶の器として生きる -2-…

スズメはスピッツを歌う

デンマーク 先日アンデルセンのことを書いた。それはなぜかというと、映画『さとにきたらええやん』を見たあと、突然「アンデルセンとマリリンモンロー」の話が頭に浮かんできたからだ。 アンデルセンとマリリン・モンローの違い - ベルギーの密かな愉しみ B…

沈没した戦艦が消えた話 ほか news-3- 

戦艦大和の引き揚げ話、ありましたよね。あれ、どうなったでしょうか。 今日は、数日前に読んだ、日本軍によって沈没したオランダ海軍の沈没船の話から。 1. nos.nl 巡洋艦「デ・ロイテル」 1942年にスラバヤ沖海戦で沈没したオランダ海軍の船3隻、巡洋艦…

ポケモンGOから読書へGO news-2-

1.ブックハンター ポケモンGO、流行りましたねえ。自分はやらないため、夏ころがピークであとは下火になっているんだろう、と思い込んでいました。ついに交通事故まで起きてしまい、痛ましさのあまり言葉もありません。 ベルギーやヨーロッパ諸国でも様々…

日本人は「西洋人」 news-1-.

ピコ太郎さんの PPAP ペンパイナッポーアッポーペン(いまやトランプ氏の孫娘、アラベラ・ローズちゃんも真似をする) ”I have a pen. I have an apple.” じゃないけど、語学の初級で習う単語は、だいたい決まったものだと私たちは思っている。今日はオラン…

米大統領選関連 ツィートや画像まとめ 

大統領選の結果を受けて大騒ぎの中、分析などは他のかたに任せて、おもしろ画像などをちょっと拾ってきました。 だいたい見ればわかりますね。品の良くないものは除外してありますので、ご安心を。 1. *ご存じない方のために、「ロケット団」は『ポケット…

レジリエンスの基礎をつくるもの

前回記事の続きです。初めていらしたかた、前回記事の終わりの方をまずお読みください。精神科医シリュルニク氏が挙げたアルベール少年の話。 みなさま、コメントをありがとうございました。どれも正しいですね。 よんばばさまのコメント 人生のスタート地点…

アンデルセンとマリリン・モンローの違い

「みにくいあひるの子」は、アンデルセンが童話で書いた自伝だという人が多い。貧乏な靴職人の家に生まれて、気ちがいだった祖父と、その血をうけて多少どころでない変人だった父と、娘じぶんは乞食もして、男を転々した末に靴職人へ嫁したが、夫に先立たれ…

『さとにきたらええねん』釜ヶ崎 こどもの里

今日は ドキュメンタリー映画です。 この明るく賑やかな絵を見ただけで、声が聞こえてくるようでしょう? 映画『さとにきたらええやん』公式サイト このすばらしい映画を紹介してくださったのは、こちらのSPYBOYさま。 ぜひ記事を読んでくださいね。写真も多…

『この世界の片隅に』 記憶の器として生きる -2-

先日の第29回東京国際映画祭で 『この世界の片隅に』上映後、イギリス、フランス、ドイツ、メキシコ、南米諸国をはじめ世界14か国で公開されることが発表された。 声優初挑戦の、のんさん(能年玲奈から改名した「あまちゃん」のこと)もどんなにか嬉しいだ…